5 / 66
1話◆白皙の紫水晶
5
しおりを挟む
雨は次第に霧雨の様相を呈し、周囲は仄かに霞がかって見える。簡素な外見の小さな馬車はひっそりと夜の城下町を抜けて郊外を走っていた。ともすれば方向すら見失いそうな靄が立ち込めるが、御者は慣れているのかさして問題もせずに馬を走らせる。醜悪な宴が行われていた古城からどのくらい離れただろうか。夜が明けるにはまだ遠いが、草木までもが寝静まるには少々早い。馬車は小気味良い車輪と蹄の音を響かせながら人気の無い雨の中をひた走る。やがて馬車は目の前に現れた馬の丈よりも高い堅固な門を抜け、煉瓦造りの道が走る林の中へと入っていった。道の左右は下草が整然と揃えられ、庭とまではいかずともそれなりに手入れが入っていると思われる。車輪が小石に当たって車体が跳ねるということも無い。街道や郊外の土を固めただけの道を走っていたときとは格段に揺れが違う。車輪の音すら雨に搔き消されそうになりながら、ほどなくして馬車は林を抜けた。
林の向こうには一面の芝が敷き詰められた丘が有り、煉瓦の道は丘の上に佇む小振りの城ほどの規模の邸宅へと続いていた。雨の夜にも存在感を放つ白亜のカントリーハウス。その入口手前で馬車はゆっくりと止まる。御者が台を降りる微かな振動が有って、すぐに馬車の扉が開かれた。
「着いたよ。……降りようか」
目の前の精霊族にそっと声を掛けると、俯いていた貌がゆっくりと持ち上がる。カイは両手を延べてローブのフードを雨除けとして被せてやった。次いで開けられた扉から先に出ると、御者をしていた初老の男が開いた傘をすぐに主人へと傾ける。有難う、とカイはマルクに謝辞を述べると、馬車を振り返って自然な動作で片手を差し伸べた。馬車の扉から今にも段を降りようとしていたイルは、まるで貴婦人をエスコートするかのようなカイの所作にフードの奥で眉を潜めてその場で止まる。暫しの逡巡を挟んでからイルは自身の手を差し伸べられた手に重ねた。
「足元に気を付けて」
万が一体勢を崩しても転ぶ前に引っ張り上げられるように、カイの指先に軽く力が籠められてイルの手を握り込む。掛けられた言葉も声音も、そして一連の所作も全く嫌みの無い極々自然なもの。息をするように向けられる洗練された紳士然とした振る舞いに、この目の前の男は騎士でありつつ生粋の貴族なのだと精霊族の青年は推知する。馬車を降りても相手には手を放す気が無いのか、イルは手を引かれる形で建物の扉へと導かれる。マルクによって扉が開かれると、カイはイルの手を引いたまま邸宅の中へと入った。邸宅の玄関には抑えられた照明が灯り、三人のメイドが控えている。彼女達の一人に差し出された布で、マルクは雨に濡れた衣服などを拭う。その様子にカイは口を開いた。
「湯を用意してくれないか。マルク、貴方も風邪を引かないように浴びるといい。その後はもう休んでくれ」
「有難うございます」
マルクは主人に丁寧に一礼してメイド達にてきぱきと指示を出していく。その慣れた言動を鑑みるに恐らく彼はただの御者ではなさそうだ。イルは改めて薄暗いエントランスホールを視線で見回す。照明が落とされ、暗がりが目立つが、壁も柱も天井に至るまで何もかもが格調高い丁寧な造りであると見受けられる。宮殿ほどの豪奢な印象は無いが、派手な主張をしないが故の格式の高さを感じさせる。外観やエントランスの内装だけでもこれほどの規模の秀麗な邸宅に住まい、使用人に指示を出すような男に主人と呼ばれ、闇オークション会場に難無く潜入出来る男。何となく想像はつくが、それはそれで一つの結論しか思い浮かばず、イルは鬱積のあまりフードの奥で目を細める。
「旦那様、湯の用意が出来てございます」
然程間を置かずに、奥から戻って来たメイドから報告を受けたマルクがカイに会釈する。浴びるほどの湯を沸かすには、掛かった時間が短過ぎる気もするが、恐らく邸宅の主人がいつ雨の中から戻っても対応できるように、あらかじめ或る程度の準備がされていたのだろう。
「有難う。……さ、行ってきてくれ。冷えた体を温めておいで」
「…………」
カイはフードを被った黒尽くめを改めて見遣る。繋いだままの手をそっと離し、その手で案内役のメイドを示す。イルはフードの奥からじっとカイを見据えていたが、やがて踵を返すとランタンを手にしたメイドの後について、暗がりの廊下を進んでいった。後ろ姿が完全に闇に鎔けて暫し。マルクが呟きともとれる声音でぽつりと口にする。
「旦那様。……あの方が、件の」
「ああ。……やっと、……やっと見付けた」
険しい顔で肯くと、カイは口を引き結んだ。
自らも湯浴みを済ませ、眠る前提の部屋着を纏い、柔らかな生地の紫紺のストールを羽織って、カイは片手にランタンを下げて暗い廊下を歩む。馬車で到着した時も含め、館の主であるカイが邸内を歩き回るのだから、本来は明かりを煌々と灯しているべきなのだが、カイ自身がそれを控えさせていた。イルを連れ帰ったことを少しでも大事にしたくないというのもあるが、いつもなら疾うに寝静まっている時間帯に、館の者達を巻き込んで騒ぎ立てるようなことは避けたかった。実際、自分がイルやマルクを伴って戻ってきたときに対応したメイド達以外は、殆どが既に就寝している。いつも夜間を任されている見回り以外の使用人達はほぼ寝入っているだろう。静まり返った邸内を、カイはとある目的の部屋に向かってスリッパの小さな足音を立てながら進んだ。
目的の部屋は二階の端に位置している。カイが普段使いしている部屋からは少々離れた場所で、ゲストルームの様相を呈していた。ベッドやテーブルは勿論、ワードローブや書棚といった調度品も揃いのデザインで誂えられており、長期滞在に対応出来る部屋となっている。とはいっても、今部屋にいる筈の人物に関してはこのまま滞在するかどうかは相手次第なのだが。
該当の部屋の前まで辿り着くと、カイは軽く扉をノックした。暫し待ってみるが内からの返事は無い。もう一度ノックしてみるも、やはり何の反応も無い。色々有ったのだから疲労で既に寝入ってしまったか、それともまさかとは思うがもしや部屋には誰も居ないのか、と不安になりつつカイはそっと扉を開ける。内側は天井の照明は点けられておらず、机と枕元に置かれた小さな照明がそれぞれ仄かに灯されるのみで、廊下ほどではないが薄暗さが目立った。窓側が微かに明るいのはカーテンが少し捲られ、そこから月明かりが差し込んでいるからだろう。古城から邸宅に至るまでの道のりで降っていた雨はすっかり止んで、月明かりが窺えるまでになっていた。そして居ないのではないかと案じた件の人物その人がカーテンの裾を少し捲って、じっと窓の外を眺めている。返事こそしないが、彼がずっと部屋にいたことにカイは安堵の息を小さくついた。
「……良かった。ノックをしたけど返事が無いから、寝ているのかもう発ってしまったのかと思ったよ」
後ろ手に扉を閉めて、カイは部屋中央寄りの一人掛けソファに挟まれたテーブルの上にランタンを置く。そこに灯された明りを消して天井の照明を点けても良かったのだが、イルが故意に照明を抑えているのであればそれに倣おうと思った。窓辺の彼はカイが部屋に入っても依然として窓の外を見つめていたが、言葉を掛けられ流石に視線をこちらに寄越した。
「…………」
暖色の小さな照明がぽつぽつと少し距離を置いて三つばかり灯っているだけの部屋では、彼の眼の色すらカイにはよく判らない。表情は真顔に近いが、カイが部屋に入ってきても返事どころか自身の立場に関しての質問すら未だ無いままであることを鑑みれば、相当訝って警戒されているというのだけは理解出来る。
「座らないか。これからのことを話そう」
林の向こうには一面の芝が敷き詰められた丘が有り、煉瓦の道は丘の上に佇む小振りの城ほどの規模の邸宅へと続いていた。雨の夜にも存在感を放つ白亜のカントリーハウス。その入口手前で馬車はゆっくりと止まる。御者が台を降りる微かな振動が有って、すぐに馬車の扉が開かれた。
「着いたよ。……降りようか」
目の前の精霊族にそっと声を掛けると、俯いていた貌がゆっくりと持ち上がる。カイは両手を延べてローブのフードを雨除けとして被せてやった。次いで開けられた扉から先に出ると、御者をしていた初老の男が開いた傘をすぐに主人へと傾ける。有難う、とカイはマルクに謝辞を述べると、馬車を振り返って自然な動作で片手を差し伸べた。馬車の扉から今にも段を降りようとしていたイルは、まるで貴婦人をエスコートするかのようなカイの所作にフードの奥で眉を潜めてその場で止まる。暫しの逡巡を挟んでからイルは自身の手を差し伸べられた手に重ねた。
「足元に気を付けて」
万が一体勢を崩しても転ぶ前に引っ張り上げられるように、カイの指先に軽く力が籠められてイルの手を握り込む。掛けられた言葉も声音も、そして一連の所作も全く嫌みの無い極々自然なもの。息をするように向けられる洗練された紳士然とした振る舞いに、この目の前の男は騎士でありつつ生粋の貴族なのだと精霊族の青年は推知する。馬車を降りても相手には手を放す気が無いのか、イルは手を引かれる形で建物の扉へと導かれる。マルクによって扉が開かれると、カイはイルの手を引いたまま邸宅の中へと入った。邸宅の玄関には抑えられた照明が灯り、三人のメイドが控えている。彼女達の一人に差し出された布で、マルクは雨に濡れた衣服などを拭う。その様子にカイは口を開いた。
「湯を用意してくれないか。マルク、貴方も風邪を引かないように浴びるといい。その後はもう休んでくれ」
「有難うございます」
マルクは主人に丁寧に一礼してメイド達にてきぱきと指示を出していく。その慣れた言動を鑑みるに恐らく彼はただの御者ではなさそうだ。イルは改めて薄暗いエントランスホールを視線で見回す。照明が落とされ、暗がりが目立つが、壁も柱も天井に至るまで何もかもが格調高い丁寧な造りであると見受けられる。宮殿ほどの豪奢な印象は無いが、派手な主張をしないが故の格式の高さを感じさせる。外観やエントランスの内装だけでもこれほどの規模の秀麗な邸宅に住まい、使用人に指示を出すような男に主人と呼ばれ、闇オークション会場に難無く潜入出来る男。何となく想像はつくが、それはそれで一つの結論しか思い浮かばず、イルは鬱積のあまりフードの奥で目を細める。
「旦那様、湯の用意が出来てございます」
然程間を置かずに、奥から戻って来たメイドから報告を受けたマルクがカイに会釈する。浴びるほどの湯を沸かすには、掛かった時間が短過ぎる気もするが、恐らく邸宅の主人がいつ雨の中から戻っても対応できるように、あらかじめ或る程度の準備がされていたのだろう。
「有難う。……さ、行ってきてくれ。冷えた体を温めておいで」
「…………」
カイはフードを被った黒尽くめを改めて見遣る。繋いだままの手をそっと離し、その手で案内役のメイドを示す。イルはフードの奥からじっとカイを見据えていたが、やがて踵を返すとランタンを手にしたメイドの後について、暗がりの廊下を進んでいった。後ろ姿が完全に闇に鎔けて暫し。マルクが呟きともとれる声音でぽつりと口にする。
「旦那様。……あの方が、件の」
「ああ。……やっと、……やっと見付けた」
険しい顔で肯くと、カイは口を引き結んだ。
自らも湯浴みを済ませ、眠る前提の部屋着を纏い、柔らかな生地の紫紺のストールを羽織って、カイは片手にランタンを下げて暗い廊下を歩む。馬車で到着した時も含め、館の主であるカイが邸内を歩き回るのだから、本来は明かりを煌々と灯しているべきなのだが、カイ自身がそれを控えさせていた。イルを連れ帰ったことを少しでも大事にしたくないというのもあるが、いつもなら疾うに寝静まっている時間帯に、館の者達を巻き込んで騒ぎ立てるようなことは避けたかった。実際、自分がイルやマルクを伴って戻ってきたときに対応したメイド達以外は、殆どが既に就寝している。いつも夜間を任されている見回り以外の使用人達はほぼ寝入っているだろう。静まり返った邸内を、カイはとある目的の部屋に向かってスリッパの小さな足音を立てながら進んだ。
目的の部屋は二階の端に位置している。カイが普段使いしている部屋からは少々離れた場所で、ゲストルームの様相を呈していた。ベッドやテーブルは勿論、ワードローブや書棚といった調度品も揃いのデザインで誂えられており、長期滞在に対応出来る部屋となっている。とはいっても、今部屋にいる筈の人物に関してはこのまま滞在するかどうかは相手次第なのだが。
該当の部屋の前まで辿り着くと、カイは軽く扉をノックした。暫し待ってみるが内からの返事は無い。もう一度ノックしてみるも、やはり何の反応も無い。色々有ったのだから疲労で既に寝入ってしまったか、それともまさかとは思うがもしや部屋には誰も居ないのか、と不安になりつつカイはそっと扉を開ける。内側は天井の照明は点けられておらず、机と枕元に置かれた小さな照明がそれぞれ仄かに灯されるのみで、廊下ほどではないが薄暗さが目立った。窓側が微かに明るいのはカーテンが少し捲られ、そこから月明かりが差し込んでいるからだろう。古城から邸宅に至るまでの道のりで降っていた雨はすっかり止んで、月明かりが窺えるまでになっていた。そして居ないのではないかと案じた件の人物その人がカーテンの裾を少し捲って、じっと窓の外を眺めている。返事こそしないが、彼がずっと部屋にいたことにカイは安堵の息を小さくついた。
「……良かった。ノックをしたけど返事が無いから、寝ているのかもう発ってしまったのかと思ったよ」
後ろ手に扉を閉めて、カイは部屋中央寄りの一人掛けソファに挟まれたテーブルの上にランタンを置く。そこに灯された明りを消して天井の照明を点けても良かったのだが、イルが故意に照明を抑えているのであればそれに倣おうと思った。窓辺の彼はカイが部屋に入っても依然として窓の外を見つめていたが、言葉を掛けられ流石に視線をこちらに寄越した。
「…………」
暖色の小さな照明がぽつぽつと少し距離を置いて三つばかり灯っているだけの部屋では、彼の眼の色すらカイにはよく判らない。表情は真顔に近いが、カイが部屋に入ってきても返事どころか自身の立場に関しての質問すら未だ無いままであることを鑑みれば、相当訝って警戒されているというのだけは理解出来る。
「座らないか。これからのことを話そう」
52
あなたにおすすめの小説
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした
天埜鳩愛
BL
☆本編番外編 完結済✨ 感想嬉しいです!
元バスケ部の俺が拾ったスマホのロック画は、ユニフォーム姿の“俺”。
持ち主は、顔面国宝の一年生。
なんで俺の写真? なんでロック画?
問い詰める間もなく「この人が最優先なんで」って宣言されて、女子の悲鳴の中、肩を掴まれて連行された。……俺、ただスマホ届けに来ただけなんだけど。
頼られたら嫌とは言えない南澤燈真は高校二年生。クールなイケメン後輩、北門唯が置き忘れたスマホを手に取ってみると、ロック画が何故か中学時代の燈真だった! 北門はモテ男ゆえに女子からしつこくされ、燈真が助けることに。その日から学年を越え急激に仲良くなる二人。燈真は誰にも言えなかった悩みを北門にだけ打ち明けて……。一途なメロ後輩 × 絆され男前先輩の、救いすくわれ・持ちつ持たれつラブ!
☆ノベマ!の青春BLコンテスト最終選考作品に加筆&新エピソードを加えたアルファポリス版です。
何も知らない人間兄は、竜弟の執愛に気付かない
てんつぶ
BL
連峰の最も高い山の上、竜人ばかりの住む村。
その村の長である家で長男として育てられたノアだったが、肌の色や顔立ちも、体つきまで周囲とはまるで違い、華奢で儚げだ。自分はひょっとして拾われた子なのではないかと悩んでいたが、それを口に出すことすら躊躇っていた。
弟のコネハはノアを村の長にするべく奮闘しているが、ノアは竜体にもなれないし、人を癒す力しかもっていない。ひ弱な自分はその器ではないというのに、日々プレッシャーだけが重くのしかかる。
むしろ身体も大きく力も強く、雄々しく美しい弟ならば何の問題もなく長になれる。長男である自分さえいなければ……そんな感情が膨らみながらも、村から出たことのないノアは今日も一人山の麓を眺めていた。
だがある日、両親の会話を聞き、ノアは竜人ですらなく人間だった事を知ってしまう。人間の自分が長になれる訳もなく、またなって良いはずもない。周囲の竜人に人間だとバレてしまっては、家族の立場が悪くなる――そう自分に言い訳をして、ノアは村をこっそり飛び出して、人間の国へと旅立った。探さないでください、そう書置きをした、はずなのに。
人間嫌いの弟が、まさか自分を追って人間の国へ来てしまい――
またのご利用をお待ちしています。
あらき奏多
BL
職場の同僚にすすめられた、とあるマッサージ店。
緊張しつつもゴッドハンドで全身とろとろに癒され、初めての感覚に下半身が誤作動してしまい……?!
・マッサージ師×客
・年下敬語攻め
・男前土木作業員受け
・ノリ軽め
※年齢順イメージ
九重≒達也>坂田(店長)≫四ノ宮
【登場人物】
▼坂田 祐介(さかた ゆうすけ) 攻
・マッサージ店の店長
・爽やかイケメン
・優しくて低めのセクシーボイス
・良識はある人
▼杉村 達也(すぎむら たつや) 受
・土木作業員
・敏感体質
・快楽に流されやすい。すぐ喘ぐ
・性格も見た目も男前
【登場人物(第二弾の人たち)】
▼四ノ宮 葵(しのみや あおい) 攻
・マッサージ店の施術者のひとり。
・店では年齢は下から二番目。経歴は店長の次に長い。敏腕。
・顔と名前だけ中性的。愛想は人並み。
・自覚済隠れS。仕事とプライベートは区別してる。はずだった。
▼九重 柚葉(ここのえ ゆずは) 受
・愛称『ココ』『ココさん』『ココちゃん』
・名前だけ可愛い。性格は可愛くない。見た目も別に可愛くない。
・理性が強め。隠れコミュ障。
・無自覚ドM。乱れるときは乱れる
作品はすべて個人サイト(http://lyze.jp/nyanko03/)からの転載です。
徐々に移動していきたいと思いますが、作品数は個人サイトが一番多いです。
よろしくお願いいたします。
嫌われ将軍(おっさん)ですがなぜか年下の美形騎士が離してくれない
天岸 あおい
BL
第12回BL大賞・奨励賞を受賞しました(旧タイトル『嫌われ将軍、実は傾国の愛されおっさんでした』)。そして12月に新タイトルで書籍が発売されます。
「ガイ・デオタード将軍、そなたに邪竜討伐の任を与える。我が命を果たすまで、この国に戻ることは許さぬ」
――新王から事実上の追放を受けたガイ。
副官を始め、部下たちも冷ややかな態度。
ずっと感じていたが、自分は嫌われていたのだと悟りながらガイは王命を受け、邪竜討伐の旅に出る。
その際、一人の若き青年エリクがガイのお供を申し出る。
兵を辞めてまで英雄を手伝いたいというエリクに野心があるように感じつつ、ガイはエリクを連れて旅立つ。
エリクの野心も、新王の冷遇も、部下たちの冷ややかさも、すべてはガイへの愛だと知らずに――
筋肉おっさん受け好きに捧げる、実は愛されおっさん冒険譚。
※12/1ごろから書籍化記念の番外編を連載予定。二人と一匹のハイテンションラブな後日談です。
わがまま放題の悪役令息はイケメンの王に溺愛される
水ノ瀬 あおい
BL
若くして王となった幼馴染のリューラと公爵令息として生まれた頃からチヤホヤされ、神童とも言われて調子に乗っていたサライド。
昔は泣き虫で気弱だったリューラだが、いつの間にか顔も性格も身体つきも政治手腕も剣の腕も……何もかも完璧で、手の届かない眩しい存在になっていた。
年下でもあるリューラに何一つ敵わず、不貞腐れていたサライド。
リューラが国民から愛され、称賛される度にサライドは少し憎らしく思っていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる