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宰相の懐妊指導 8
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ちゅ、と頬にくちづけされる。
抱き合っている状態なので、互いの唇はすぐに届く距離だ。甘い呼気が頬を優しく撫でる。
「おはようございます。わたくしの可愛い子猫」
途端に昨夜の痴態を思い出してしまい、セナは頬を赤らめた。
ファルゼフに懐妊指導されて、恥ずかしい体位で繫がり、淫らに腰をくねらせて、発情した雌猫のように喘いだ。指導のはずなのに、我を忘れてあんなにも感じてしまうなんて。
赤くなった顔を隠すように俯いていると、今度は額に、ちゅとくちづけられる。
「どうか顔を見せてください。あなた様がわたくしの雄芯で感じたことが夢ではないと教えてください」
甘い声音で紡がれる言葉は、まるで愛し合う恋人同士のようだ。
常に怜悧なファルゼフの声だけれど、今は寝起きのためか、掠れて柔らかくなっている。
ちらりと上目で見ると、紫色の双眸は愛しげに細められていた。
「昨夜はとても素晴らしかった。喘ぎ声も、腰の振り方も、花筒の締めつけ具合も、肌の熱さえも、まろやかで麗しい。すべてが満点です」
かぁっと頬が朱に染まる。
独特の賛辞は恥ずかしいけれど、満点ということは、懐妊指導は合格だったようだ。
「あ……ありがとうございます。それでは支度しないといけないので、離してください……」
ファルゼフの紫色の双眸が、すうっと細められる。その瞳にはいつもの怜悧な色が浮かんでいた。
もう朝なので、そろそろ出発のために支度をしなければならないと思うのだけれど、何かまずいことを言ってしまっただろうか。
ぱちぱちと目を瞬かせるセナに、ファルゼフは微笑を浮かべながら、ゆるく首を振った。
「なんということでしょう。満点だったはずのセナ様が、最後に落ち度を見せるとは」
「えっ……? 何か、いけないことがありましたか?」
その途端、抱きかかえられていたセナの体は仰向けにさせられた。覆い被さってきたファルゼフが、ぐいと腰を押し込む。
すでに花筒に埋め込まれていた楔が、ぐんっと奥を突き上げた。
「あっ! あぅん……ん、やぁ……抜いて……」
「セナ様の落ち度とは、抱き合った翌朝に冷める言動を投げかけることです。夜が明けたからといって急に態度を翻したりしてはなりません。まるで精子にしか用がないと言われているようです」
「ええっ⁉ 僕はそんなつもりじゃ……あっ、あ……」
ファルゼフは淫らに腰を蠢かせ、昨夜たっぷりと乱れた肉筒を猛った雄芯でぐちゅぐちゅと掻き回す。
白濁と淫液をたっぷりと含んで蕩けた花筒は、一晩中咥え込んだ楔を、きゅうと抱きしめた。
一瞬にして甘い快楽がよみがえり、唇からは淫らな嬌声が零れる。
「あっ、あっ、はぁん……」
密着した強靱な胸が熱い。
セナが身を捩らせると、自らの乳首と花芯が男の体に擦れて快感を呼び覚ました。
いっそう昂ぶってしまい、腰を震わせ、喉を反らせる。
「なんと淫らな神の贄でしょう。しかし満点は逃したわけですから、朝の指導もたっぷり行っておきましょうね」
ずくずくと硬い屹立を抽挿されて、ぐっちょりと濡れた花筒を擦り上げられる。
昨夜何度も極めた体は男の与える快楽を、容易に掬い上げた。
「あっあっ、で、でも……出発……しないと……みなさんが、まって……」
「心配いりません。神の贄が現れたときが、出発の時刻となります。セナ様は無用なことを考えずに、快楽を享受するのです」
「あ、あ……そんな……んぁ……」
「気が散っていてはいけませんね。少々激しくしてあげましょう。この肉棒を味わうことだけをお考えください。気持ち良くなったご褒美に、たっぷり子宮に精子を注いであげますから……」
ズッチュズッチュズッチュ……
淫靡な水音が朝陽の射し込む室内に鳴り響く。
男の楔が、淫らな花筒を貪る音だ。
「あっあっ、あぅ、あぅんっ、んやぁ……あぁっ、はげし……あぁうん、あん、あっん」
がくがくと揺さぶられながら、快楽の海に沈んでいく。
セナは快感に痺れる爪先を高く掲げながら、激しい律動を受け止める。
そうして幾度も突き上げられ、奥を穿たれれば、やがて揺れていた両足は男の逞しい腰に絡められた。
車窓から外を覗いたセナは、景色の移り変わる様子に軽く目を瞠った。
リガラ城砦へ向けて王都を出立してから、ようやく七日目が経とうとしていた。
砂漠に囲まれた王都周辺とは異なり、この辺りの地域にはなだらかな丘があり、背の低い樹木が生えている。
馬の手綱を操りながら馬車に近づいたハリルが、丘の向こうを指差した。
「この丘を越えれば、リガラ城砦が見えてくるぞ。もうすぐ到着だな」
抱き合っている状態なので、互いの唇はすぐに届く距離だ。甘い呼気が頬を優しく撫でる。
「おはようございます。わたくしの可愛い子猫」
途端に昨夜の痴態を思い出してしまい、セナは頬を赤らめた。
ファルゼフに懐妊指導されて、恥ずかしい体位で繫がり、淫らに腰をくねらせて、発情した雌猫のように喘いだ。指導のはずなのに、我を忘れてあんなにも感じてしまうなんて。
赤くなった顔を隠すように俯いていると、今度は額に、ちゅとくちづけられる。
「どうか顔を見せてください。あなた様がわたくしの雄芯で感じたことが夢ではないと教えてください」
甘い声音で紡がれる言葉は、まるで愛し合う恋人同士のようだ。
常に怜悧なファルゼフの声だけれど、今は寝起きのためか、掠れて柔らかくなっている。
ちらりと上目で見ると、紫色の双眸は愛しげに細められていた。
「昨夜はとても素晴らしかった。喘ぎ声も、腰の振り方も、花筒の締めつけ具合も、肌の熱さえも、まろやかで麗しい。すべてが満点です」
かぁっと頬が朱に染まる。
独特の賛辞は恥ずかしいけれど、満点ということは、懐妊指導は合格だったようだ。
「あ……ありがとうございます。それでは支度しないといけないので、離してください……」
ファルゼフの紫色の双眸が、すうっと細められる。その瞳にはいつもの怜悧な色が浮かんでいた。
もう朝なので、そろそろ出発のために支度をしなければならないと思うのだけれど、何かまずいことを言ってしまっただろうか。
ぱちぱちと目を瞬かせるセナに、ファルゼフは微笑を浮かべながら、ゆるく首を振った。
「なんということでしょう。満点だったはずのセナ様が、最後に落ち度を見せるとは」
「えっ……? 何か、いけないことがありましたか?」
その途端、抱きかかえられていたセナの体は仰向けにさせられた。覆い被さってきたファルゼフが、ぐいと腰を押し込む。
すでに花筒に埋め込まれていた楔が、ぐんっと奥を突き上げた。
「あっ! あぅん……ん、やぁ……抜いて……」
「セナ様の落ち度とは、抱き合った翌朝に冷める言動を投げかけることです。夜が明けたからといって急に態度を翻したりしてはなりません。まるで精子にしか用がないと言われているようです」
「ええっ⁉ 僕はそんなつもりじゃ……あっ、あ……」
ファルゼフは淫らに腰を蠢かせ、昨夜たっぷりと乱れた肉筒を猛った雄芯でぐちゅぐちゅと掻き回す。
白濁と淫液をたっぷりと含んで蕩けた花筒は、一晩中咥え込んだ楔を、きゅうと抱きしめた。
一瞬にして甘い快楽がよみがえり、唇からは淫らな嬌声が零れる。
「あっ、あっ、はぁん……」
密着した強靱な胸が熱い。
セナが身を捩らせると、自らの乳首と花芯が男の体に擦れて快感を呼び覚ました。
いっそう昂ぶってしまい、腰を震わせ、喉を反らせる。
「なんと淫らな神の贄でしょう。しかし満点は逃したわけですから、朝の指導もたっぷり行っておきましょうね」
ずくずくと硬い屹立を抽挿されて、ぐっちょりと濡れた花筒を擦り上げられる。
昨夜何度も極めた体は男の与える快楽を、容易に掬い上げた。
「あっあっ、で、でも……出発……しないと……みなさんが、まって……」
「心配いりません。神の贄が現れたときが、出発の時刻となります。セナ様は無用なことを考えずに、快楽を享受するのです」
「あ、あ……そんな……んぁ……」
「気が散っていてはいけませんね。少々激しくしてあげましょう。この肉棒を味わうことだけをお考えください。気持ち良くなったご褒美に、たっぷり子宮に精子を注いであげますから……」
ズッチュズッチュズッチュ……
淫靡な水音が朝陽の射し込む室内に鳴り響く。
男の楔が、淫らな花筒を貪る音だ。
「あっあっ、あぅ、あぅんっ、んやぁ……あぁっ、はげし……あぁうん、あん、あっん」
がくがくと揺さぶられながら、快楽の海に沈んでいく。
セナは快感に痺れる爪先を高く掲げながら、激しい律動を受け止める。
そうして幾度も突き上げられ、奥を穿たれれば、やがて揺れていた両足は男の逞しい腰に絡められた。
車窓から外を覗いたセナは、景色の移り変わる様子に軽く目を瞠った。
リガラ城砦へ向けて王都を出立してから、ようやく七日目が経とうとしていた。
砂漠に囲まれた王都周辺とは異なり、この辺りの地域にはなだらかな丘があり、背の低い樹木が生えている。
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