煌めく氷のロマンシア

沖田弥子

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初恋の成就 3

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「まるでルビーのようだ」

 ぬろりと舐め上げられ、濡れた舌の刺激に胸の宝石はいっそう、ぴんと張り詰める。口腔に含まれて、舐めしゃぶられては舌先で押し潰された。空いたもう片方の尖りも指先で捏ねられ、弾かれて、淫らな愛撫に息が上がる。

「あっ……、あ……ん、あぁ……」
「声が出てきたな。もっと啼いておくれ。私の小鳥」

 ちゅう、と音を立てて吸い上げられ、びくりと体が跳ねる。
 痛いのに気持ちいいだなんて、浅ましく快楽を貪ろうとする体が厭わしい。

「ん……、あ……そこ、もう……」

 いやいやと首を振れば、脇腹を滑り下りた掌は細腰をきつく掴む。濡れて淫猥に光る粒から銀糸を滴らせて唇を離したアレクは、淫らに蜜を零している花芯を舐め取る。

「ひあっ……、アレク、そんなこと……だめ……っ。あっ、あっ……」

 待っていた褒美を与えられて、花芯は歓喜に震えた。
 言葉とは裏腹に、もっととせがむように腰を押しつけてしまう。

「いけない子だ。こんなに喜んでいるのに駄目だとは。お仕置きが必要だな」

 花芯は温かい口内にすっぽりと含まれる。止めさせようと金の髪に指を絡ませるけれど、更なる愛撫を煽る仕草でしかなかった。じゅるりと、濡れた舌が花芯を啜り上げる。

「あ、あ、……でちゃう、……んっ、アレク、やぁ、もう……、はなし……っ」
「出すんだ、すべて。私の喉に注げ」

 そんなこと、だめなのに。
 熱い喉奥に押し包まれて、初めて知る強烈な快楽に抗えない。腰を掴まれて逃げることも叶わず、追い上げられる。

「あ、ぁん、だめっ、あ……あ、あ、あぁ――……っ」

 背が弓なりに撓り、瞼の裏を白い紗幕が覆う。
 皇帝の口腔に精を迸らせるという背徳に苛まれながら、腰を震わせて悦楽に身を委ねる。花芯は奥深くまで銜え込まれ、とくりと残滓が溢れるたびにアレクの喉仏が上下する。

「いや……アレク、お願いです、もう……」

 涙声で訴えるが、すべてを出しきるまで解放してくれない。搾り取るかのように先端をきつく吸い上げたアレクは、妖艶に微笑んだ。

「花の蜜は甘く滑らかだ。極上の味だな」
「アレクにこんなことをさせるなんて……」

 羞恥に消え入りそうになる。アレクは快感の残滓に震える体を抱き竦めた。

「恋人のすべてが欲しいと思うのは当然のことだ。そんなに可愛い反応を見せられたら、もっと恥ずかしい目に遭わせたくなってしまう」

 アレクはサイドテーブルから小瓶を取り出し、蓋を開ける。濃厚な香りがふわりと漂う。

「それは、何ですか?」
「香油だ。傷が付かぬよう、これでキラの中を解す」

 濡れた指が晒された蕾を辿り、つぷりと挿入される。狭い隘路を長い指が出し挿れするたびに、淫らな水音が室内に響いた。
 慎重に解された内壁は柔らかく蕩けて、雄を迎え入れる準備が整う。指を引き抜いたアレクは腰を抱え直す。彼の雄芯は猛々しく昂ぶり、天を向いてそびえ立っていた。一度は身の内に収めたものだが、その太さと大きさに目を瞠る。
 ぐうっと先端を押し宛てられる。

「……あ、んっ……、あぁ……っ」

 ぐちゅん、と雄芯が侵入する衝撃が貫いた。猛る剛直が蕾を捲り上げる。深く、深く沈められていく。

「あ、あ……入って……、おっきい……のが、僕のなかに……」

 愛しい人の中心は、まるで熱い杭のようだ。内臓を食まれるような感覚に一瞬気が遠くなるけれど、ずくりとした確かな質感に呼び戻される。

「私を、すべて呑み込んだ。分かるか?」

 手を導かれて、繋がったところに触れる。アレクの熱い中心が蕾を貫き、その身のすべてを収めていた。繫がれたことを実感して、ほうと吐息が零れる。

「僕たち、ひとつになったんですね」
「そうだ。愛しい人よ。私の精を最奥に散らすことを許してくれるだろうか」

 手を広げ、互いの両手の指を絡め合わせる。煌は愛する人を見つめて微笑んだ。

「すべて受け止めさせてください。最後の一滴まで奥に注いで、僕をあなたのものにしてください」

 ゆっくりと、繫いだ手をシーツに縫い止められる。見つめ合いながら、アレクは抽挿を開始した。緩慢な動作で引き抜き、一息に突き入れる。穿たれた剛直が内壁を擦り上げて感じるところを探り当てた。

「はぁ……、ふっ、……ん、あ……」

 腰を押し宛てられて、小刻みに揺らされる。内壁はもっとというように蠕動して熱杭にむしゃぶりつく。雄芯を食む蕾は美味しそうな水音を立てた。
 頬は朱に染まり、蜜に濡れる花芯は快感に揺れる。

「素晴らしい眺めだ。美しく、淫らだ」
「あっ、はぁ……、見ないで、はずかし……」
「それは無理なお願いだな」

 喉奥で笑ったアレクは激しい抜き差しで初心な体を翻弄する。がくがくと体は淫猥に揺さぶられ、花芯の蜜が撒き散らされる。甘い喘ぎ声が止められない。
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