14 / 14
14
しおりを挟む
いよいよ、やってまいりました、王都エリゼ学園!!
頑張ろうと決意を新たにしたのだけど、クッション性のない馬車に揺られてお尻が痛くて動けない・・・
「何をしてるんだ?」
「フェルデ様、お尻が痛くて・・・動けましぇん・・・」
前回の時も同じ状況になったの忘れてたよ。
本気で痛すぎて涙目だ!昔の人ってこれ平気ってどんだけお尻丈夫なんだ!!
半目で呆れた様子でフェルデ様がため息をついた。
「あー・・・明日からはクッションを許可してやる。それより、早く降りてくれ。遅刻しちまう」
「す、すみません」
使用人が主人に迷惑をかけるとか、本来ありえない事だ。
ましてや、その所為で遅刻なんかしたらトルテさんは勿論、ヴィーグ様にも呆れられちゃう。
小鹿のように足が震えながら何とか立ち上がり馬車を降りる。
「俺専属の使用人だと事務局に伝えに行くぞ」
「は、はい」
歩くとお尻が痛すぎて「っ」「はぅっ」と思わず声が漏れる。うゔ、歩くとお尻に響いて・・・
「遅いな・・・。仕方ない」
「え、あの、ぎゃっ!」
フェルデ様が横にきたかと思うと、米俵を担ぐように持ち上げられた。ちょっと、待って!
「ふぇ、ふぇるでさま、おろしてっ!」
「黙ってろ。遅刻する」
「使用人を運ぶ主人がどこにおりますか~!」
「トロいのが悪い。さっさと行くぞ」
重さなどない様にスタスタと歩いていくフェルデ様は凄いですが、荷物扱いの私は他者の目線が痛いですっ!!
明日からはクッション、持っていくんだから!!!
結局、事務所までフェルデ様に担がれて連れてこられ事務所の人の注目を集めながら登録を行いました。
午前中は、そのまま学園の説明や場所の把握の為、フェルデ様とは別行動。
説明を受けた後はもうランチタイムにかかりかけです。
ところで、学園の使用人は家柄がイマイチだけど、才能はある人が多く、学園に通っている貴族が気に入った使用人を自分用の使用人として雇う人も多いんだとか。学園もそれを推奨しており、随時入れ替わりが激しいそうです。
なぜ、今その話をしているか・・・というと今まで専属がいなかったフェルデ様は学園の使用人達からすれば引き抜かれるチャンスでもあり、見目も家柄もよいフェルデ様は彼らにとってまさに理想の就職先だったようで、その使用人に絡まれました。
「フェルデ様が専属を入れられるって聞いたけど、本当だったのねっ!」
「こんなパッとしない地味な子だなんて・・・」
「貴方達は使用人なのに、ここの生徒かと思うほど華やかですね」
「あら、当然よ」
「ふふん」
いや、今の嫌味だったのですけど。
何処の世界に職場に完全装備でやる人がいるの?という意味だったのだけど・・・どうやら彼女達には通じなかったみたいです。
ガッツリ香水も振っているのだろう、臭い。
2人とも、付け方間違ってる。鼻が曲がりそう。
それに、私はそれどころじゃなかったりするのに・・・!
「貴方、見る目があるのはいい事よ。でもねぇ」
「って、私達の話聴いてますの?!」
「あ、ごめんなさい。でも、もうすぐお昼の時間ですのでフェルデ様のお茶をお持ちしないと・・・」
彼女達のいる場所は給仕室の扉の前である。
つまり、他の使用人からしても邪魔になっているのだ。
「もう、時間ないのよ!?」
「そんなことで仕事を遅らせるなんてばっかじゃないの!?」
仕事が本当に出来る方々はお怒りです。
これには2人もたじたじで退くしかありませんでした。
他のベテラン勢のおかげで何とか給仕には間に合ったので、お礼を述べると励ましてくれたので、あの2人が特殊だったようです。
頑張ろうと決意を新たにしたのだけど、クッション性のない馬車に揺られてお尻が痛くて動けない・・・
「何をしてるんだ?」
「フェルデ様、お尻が痛くて・・・動けましぇん・・・」
前回の時も同じ状況になったの忘れてたよ。
本気で痛すぎて涙目だ!昔の人ってこれ平気ってどんだけお尻丈夫なんだ!!
半目で呆れた様子でフェルデ様がため息をついた。
「あー・・・明日からはクッションを許可してやる。それより、早く降りてくれ。遅刻しちまう」
「す、すみません」
使用人が主人に迷惑をかけるとか、本来ありえない事だ。
ましてや、その所為で遅刻なんかしたらトルテさんは勿論、ヴィーグ様にも呆れられちゃう。
小鹿のように足が震えながら何とか立ち上がり馬車を降りる。
「俺専属の使用人だと事務局に伝えに行くぞ」
「は、はい」
歩くとお尻が痛すぎて「っ」「はぅっ」と思わず声が漏れる。うゔ、歩くとお尻に響いて・・・
「遅いな・・・。仕方ない」
「え、あの、ぎゃっ!」
フェルデ様が横にきたかと思うと、米俵を担ぐように持ち上げられた。ちょっと、待って!
「ふぇ、ふぇるでさま、おろしてっ!」
「黙ってろ。遅刻する」
「使用人を運ぶ主人がどこにおりますか~!」
「トロいのが悪い。さっさと行くぞ」
重さなどない様にスタスタと歩いていくフェルデ様は凄いですが、荷物扱いの私は他者の目線が痛いですっ!!
明日からはクッション、持っていくんだから!!!
結局、事務所までフェルデ様に担がれて連れてこられ事務所の人の注目を集めながら登録を行いました。
午前中は、そのまま学園の説明や場所の把握の為、フェルデ様とは別行動。
説明を受けた後はもうランチタイムにかかりかけです。
ところで、学園の使用人は家柄がイマイチだけど、才能はある人が多く、学園に通っている貴族が気に入った使用人を自分用の使用人として雇う人も多いんだとか。学園もそれを推奨しており、随時入れ替わりが激しいそうです。
なぜ、今その話をしているか・・・というと今まで専属がいなかったフェルデ様は学園の使用人達からすれば引き抜かれるチャンスでもあり、見目も家柄もよいフェルデ様は彼らにとってまさに理想の就職先だったようで、その使用人に絡まれました。
「フェルデ様が専属を入れられるって聞いたけど、本当だったのねっ!」
「こんなパッとしない地味な子だなんて・・・」
「貴方達は使用人なのに、ここの生徒かと思うほど華やかですね」
「あら、当然よ」
「ふふん」
いや、今の嫌味だったのですけど。
何処の世界に職場に完全装備でやる人がいるの?という意味だったのだけど・・・どうやら彼女達には通じなかったみたいです。
ガッツリ香水も振っているのだろう、臭い。
2人とも、付け方間違ってる。鼻が曲がりそう。
それに、私はそれどころじゃなかったりするのに・・・!
「貴方、見る目があるのはいい事よ。でもねぇ」
「って、私達の話聴いてますの?!」
「あ、ごめんなさい。でも、もうすぐお昼の時間ですのでフェルデ様のお茶をお持ちしないと・・・」
彼女達のいる場所は給仕室の扉の前である。
つまり、他の使用人からしても邪魔になっているのだ。
「もう、時間ないのよ!?」
「そんなことで仕事を遅らせるなんてばっかじゃないの!?」
仕事が本当に出来る方々はお怒りです。
これには2人もたじたじで退くしかありませんでした。
他のベテラン勢のおかげで何とか給仕には間に合ったので、お礼を述べると励ましてくれたので、あの2人が特殊だったようです。
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(2件)
あなたにおすすめの小説
『「女は黙って従え」と婚約破棄されたので、実家の軍隊を率いて王都を包囲しますわ』
放浪人
恋愛
「戦場の銀薔薇」の異名を持つ天才的な軍略家、ヴィクトリア・フォン・ローゼンベルク公爵令嬢。彼女は、王国最強と謳われる東部辺境領主の一人娘として、故郷と民を深く愛していた。
しかし、政略結婚の婚約者である第一王子アルフォンスは、彼女の才能と気高さを妬み、夜会の席で公然と侮辱する。
「女は黙って従え」
その一言と共に婚約指輪を奪われたヴィクトリアは、もはや偽りの淑女を演じることをやめた。彼女は、腐敗しきった王家と国を内側から変革するため、たった一人で戦うことを決意する。
故郷ローゼンベルクへと帰還したヴィクトリアは、父であるゲルハルト公爵と、彼女を女神と崇める領民たちの絶大な支持を得て、ついに反旗を翻した。その圧倒的なカリスマ性と軍略の才は、瞬く間に領地を一つの強固な軍事国家へと変貌させ、周りの辺境諸侯をも巻き込んでいく。
一方、王都では聡明な第二王子エリオットが、兄と宰相の暴走を憂い、水面下でヴィクトリアに協力する。二人の間には、国の未来を憂う同志としての固い絆が芽生え、やがてそれは淡い恋心へと変わっていく。
あざとさを捨てた令嬢は、若き公爵に溺愛される
古紫汐桜
恋愛
婚約者の裏切りを目撃し、命を落とした“私”が目を覚ましたのは、
見知らぬ貴族令嬢の身体の中だった。
そこは、誰かの悪意によって評判を地に落とした世界。
かつて“あざとさ”で生きていた彼女の代わりに、
私はその人生を引き受けることになる。
もう、首を揺らして媚びる生き方はしない。
そう決めた瞬間から、運命は静かに歪み始めた。
冷酷と噂される若公爵ユリエル。
彼もまた、自らの運命に抗い続けてきた男だった。
そんな彼が、私にだけ見せた執着と溺愛。
選び直した生き方の先で待っていたのは、
溺れるほどの愛だった。
あざとさを捨てた令嬢と、運命に翻弄される若公爵。
これは、“やり直し”では終わらない、致命的な恋の物語。
婚約破棄された人たらし悪役令嬢ですが、 最強で過保護な兄たちと義姉に溺愛されています
由香
ファンタジー
婚約破棄のその日、
悪役令嬢リリアーナは――弁明すら、しなかった。
王太子と“聖女”に断罪され、すべてを失った彼女。
だがその裏で、王国最強と名高い三人の兄と、
冷静沈着な義姉が、静かに動き始めていた。
再検証によって暴かれる“聖女の嘘”。
広場で語られる真実。
そして、無自覚に人を惹きつけてしまう
リリアーナの優しさが、次々と味方を増やしていく――。
これは、
悪役令嬢として断罪された少女が、
「誰かの物語の脇役」ではなく、
自分自身の人生を取り戻す物語。
過保護すぎる兄たちと義姉に溺愛されながら、
彼女は静かに、そして確実に幸せへ向かっていく。
記憶を失くして転生しました…転生先は悪役令嬢?
ねこママ
恋愛
「いいかげんにしないかっ!」
バシッ!!
わたくしは咄嗟に、フリード様の腕に抱き付くメリンダ様を引き離さなければと手を伸ばしてしまい…頬を叩かれてバランスを崩し倒れこみ、壁に頭を強く打ち付け意識を失いました。
目が覚めると知らない部屋、豪華な寝台に…近付いてくるのはメイド? 何故髪が緑なの?
最後の記憶は私に向かって来る車のライト…交通事故?
ここは何処? 家族? 友人? 誰も思い出せない……
前世を思い出したセレンディアだが、事故の衝撃で記憶を失くしていた……
前世の自分を含む人物の記憶だけが消えているようです。
転生した先の記憶すら全く無く、頭に浮かぶものと違い過ぎる世界観に戸惑っていると……?
わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。
織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。
父であるアーヴェント大公に疎まれている――
噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。
目覚めたら大好きなアニメの悪役令嬢でしたが、嫌われないようにしただけなのに全員から溺愛されています
月影みるく
恋愛
目を覚ましたら、大好きだったアニメの世界。
しかも私は、未来で断罪される運命の悪役令嬢になっていた。
破滅を回避するために決めたことはただ一つ――
嫌われないように生きること。
原作知識を頼りに穏やかに過ごしていたはずなのに、
なぜか王族や騎士、同年代の男女から次々と好意を向けられ、
気づけば全員から溺愛される状況に……?
世界に一人しかいない光属性を持つ悪役令嬢が、
無自覚のまま運命と恋を変えていく、
溺愛必至の異世界転生ラブファンタジー。
そんなに相談女の方が良ければお好きにどうぞ。邪魔な私たちはいなくなりますので
日々埋没。
恋愛
貴族令嬢のカナデアは学園で初めてできた友人ミーナからある日突然裏切られる。
「うぇーん、お友達があたしのことを生意気だってイジメるのぉ。あーあ、優しく男の子に慰めてほしいなぁー」
と相談女を装いつつ男漁りを始めたミーナの流す嘘に騙され、カナデアもまた仲の良かった令息たちからも白い目で見られることとなる。
そんなある日、一つの婚約破棄事件をきっかけにカナデアは他にもミーナの被害にあった令嬢たちと一緒に休学を決意する。
傷心旅行と称してしばしバカンスを楽しんでいたカナデアたちは、やがて都合の良い引き立て役を用意できなくなったミーナの愚行とその末路を耳にすることになり……。
【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜+おまけSS
himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。
えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。
ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ!
アルファポリス恋愛ランキング入りしました!
読んでくれた皆様ありがとうございます。
*他サイトでも公開中
なろう日間総合ランキング2位に入りました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
ぬ、学園編に入りました!(ナナさんお留守番)
。。。どうなる?!
どうなるのでしょう?お楽しみに!
うーん。。。これは、無視するべきか味方に引きずり込む位の勢いで行動するか。。。
一体、どうなるのだー?!
いつも読んでくださって有り難うございます。
彼女の味方になってくれるといいのですが・・・