Future World -気づけばそこは-

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知っていた場所

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とうやは外へ出た瞬間目の前のとても大きい城らしき建物に眼を奪われた。

「一旦部屋に戻ろう。ここは外国かもしれ無い。むやみに外へ出るのはあまり良くないな。」

とうやは帰ろうとして振り返るとそこには部屋、というより建物すらなかった。あるとすれば一面海だ。

「部屋が無い...どうすればいい。城に入りたいが城壁が邪魔で中も見れない...そうだ!グローブ!グローブがあった!」

城壁は100メートルくらいだろう。それでも城の頭が見えるというのだ。相当大きな城なのだろう。

「ダイヤルを右に回せば回すほど強くなるって書いてあったな。ダイヤルは...200くらいでいいか。200倍のジャンプ力になるのか...飛んでみるか。」

とうやは思いっきり飛んだ。すると景色はどんどん高くなり、城壁の中にある城の根元まで見えた。

「おー!すげーなこれは。母さん。ありがとう。取り敢えず城壁内に入ったからな......あれ....体が動....かな...........」

とうやは壁の中にある建物に突っ込んだ。

しばらくしてとうやは眼を覚ました。

「何処だ...ここは....あ!そうだ、俺は確かグローブの副作用で気が抜けたまま城に突っ込んで....」

「眼が覚めましたか?突然あなたが空から降ってきた途端、学内に突っ込んできたのでびっくりしました。
あなた、お名前はなんていうの?歳は何歳?生まれた場所は?」

質問責めされるとうや。

「ちょ、ちょっと待ってくれ。質問は一つずつ、そうじゃなきゃ答えられない。頭がまだ回らないんだ。俺の名前は三宅とうやだ。」

とうやは名を名乗る。

「とうや...ひょっとして男の方なの?まあ!男の方が外から来るなんて!みんなに顔を見せたいわ!で、歳はいくつなの?」

「歳は、あー、えーっと、1.2.3.4.5.6..........14歳だな。ちなみに生まれた場所は東京だ。」

「あなたは歴史が好きなのね。私の名前は東城 加奈、カナでいいわ、私もあなたと同じ14歳よ、私もとうやって呼んでいい?」

カナの髪は長く、とても綺麗な黒色をしていた。

「あぁ、別にいいけど、なんで俺が歴史好きになるんだ。別に俺は歴史が好きなわけではない。地理か歴史と言われたら歴史だが、理科か社会と言われたら理科だ。」

「なんでって....出身地は東京って言ったじゃない?」

とうやには全く意味がわからなかった。とうやは正直に答えているだけなのに。

「....東京だよ?本当さ。東京スカイツリーにも登ったし学校行事で浅草にも行った。秋葉原にも池袋にも行ったことがある。新宿へも、銀座にも行ったさ。東京ディズニーランドへも行ったよ.......千葉だけど。」

「とうや、それ本当に言ってるの?東京なんて約四千年前の話なんだよ?」

「は?おい、嘘だろ?今なんて言ったもういっぺん言ってみろ。次ふざけたこと言ったら二度と口きけないようにしてやるからな。」

とうやは馬鹿にされているように思った。ケータイにも2015年と書いてあった。

「だから!東京は約四千年前のここの名前!あーもう!今のここは第28地区都心中枢部。通称ツーエイト
このツーエイトが、昔、大昔、あなたの言ってた東京ですよ!もう!」

とうやの発言は逆にカナを怒らせた。

「じゃあ、何をすれば信じてくれる?」

とうやはカナにどうしても東京から来たと信じさせたかった。負けた気がしたからだ。

「じゃあ、昔東京に住んでた人が肌身離さず持ち歩いていたと言われているスマートフォンを見せて貰いたいわ。今となっては科学の方向性が道を外れて作れなくなってしまった過去の遺物よ。さっ、謝るなら今のうちよ。もしあなたがスマートフォンを持っていたら私はあなたの身の回りの世話全てをして、将来決して不自由のしない生活をプレゼントするわ。」

「ほらよ、これでいいか?」

とうやはカナにケータイを差し出した。

「うそ、嘘よ、こんなものが現代にある筈が無いの!どうせ外見だけのただの箱よ!」

「わかったよ。」

「ふん!私が勝ったんだから約束通り今日からとうや、あなたは私の物よ!」

カナは胸を張ってとうやにしてもいない約束を守らせようとする。

「ほら、これが電話、電卓、メールに...おっと失礼、メールが溜まってた。続けるぞ?電子掲示板に俺の時代で流行ってたパズルゲームだ。」

「うそ...教科書や伝説通り.....本物だわ.........」


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