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退屈だった四角い部屋
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前の世界と今の世界では全てが変わっていた。
各地にあった学校も、今は一つにまとめられていて、小中高ではなく年齢でクラスが分かれていた。銀行も、所木財閥しか運営していない。所木銀行では確認が取れれば全ての通帳が使えるらしい。
(取り敢えず、学校に行って歴史の授業が受けたい。今の事をなるべく多く知りたいな。)
今は3月24日。とうやは役所に行った。
「すいません。昔にいた科学者について知りたいんですけど....」
「はい。わかりました。何年くらい前でしょうか。」
「4000年くらい前の科学者を....」
「もしかして、三宅とうや様でしょうか?」
なぜ名前を知られていたのかは知らないが、とうやは返事をして、やりとりを続けた。
「はい、そうです。その時に結構有名な科学者だったのですが...」
「三宅博士ですね。荷物をお預かりしています。今持ってきますね。」
そう言って役員の人は奥の金庫を開けてリュックサックを持ってきた。
「三宅博士からのお荷物です。お受け取りください。」
とうやは荷物を受け取った後、今の東京の状態を聞いて役所を後にした。
「何が入ってるんだろう。」
リュックサックの中には当時とうやが使っていた通帳、財布、ケータイの充電器や電子機器、それとありったけの銃火器が入っていた。
とうやはケータイでマップを開いた。そこにはチーズの穴ぼこのようなものが47都道府県すべてに一つずつ開いていた。
次の日、とうやは学校に行った。今の学校は受験をしなくても学校に入れるらしい。壁の中に入ることがとても難しいからだと教員に言われた。
「今日は転校生を紹介しまーす。」
この一言はいつになっても変わらないらしい。ならば次の一言も変わらないだろう。
「せんせーい。転校生は男ですかー。女ですかー。」
やはり変わらない。
「男の子ですよー。」
教室の中で聞こえてきていたひそひそとした小さな声がいきなり爆音に変わる。教室の中からは女子の声の方が多く聞こえる。
「入ってきなさーい。」
とうやにとって学校なんてものは退屈で仕方が無い場所だ。だがこの前会ったカナの話を聞くとこの時代を無知で生きていくのはとても危険だと考えたとうやは勝手に情報が流れてくるくらいたくさんの人が毎日のように行き来する学校を選んだのだ。
「三宅とうやです。宜しくお願いします。」
とうやは教室に入ると驚くほど男女比が偏っていた。
女子9男子1
教室が驚くわけだ。
とうやは一応全クラスメートの顔を把握して一番右の一番奥という転校生専用席に座れと言われ席に着く。
「あの...とうや....くん?」
右の席から懐かしい声がした。地下にいた時を思い出すような懐かしい声。その声に反応して右に顔を向けるとそこには、一番出会ってはいけない顔があった。
「と.....こ..ろ..........ぎ.........か?」
各地にあった学校も、今は一つにまとめられていて、小中高ではなく年齢でクラスが分かれていた。銀行も、所木財閥しか運営していない。所木銀行では確認が取れれば全ての通帳が使えるらしい。
(取り敢えず、学校に行って歴史の授業が受けたい。今の事をなるべく多く知りたいな。)
今は3月24日。とうやは役所に行った。
「すいません。昔にいた科学者について知りたいんですけど....」
「はい。わかりました。何年くらい前でしょうか。」
「4000年くらい前の科学者を....」
「もしかして、三宅とうや様でしょうか?」
なぜ名前を知られていたのかは知らないが、とうやは返事をして、やりとりを続けた。
「はい、そうです。その時に結構有名な科学者だったのですが...」
「三宅博士ですね。荷物をお預かりしています。今持ってきますね。」
そう言って役員の人は奥の金庫を開けてリュックサックを持ってきた。
「三宅博士からのお荷物です。お受け取りください。」
とうやは荷物を受け取った後、今の東京の状態を聞いて役所を後にした。
「何が入ってるんだろう。」
リュックサックの中には当時とうやが使っていた通帳、財布、ケータイの充電器や電子機器、それとありったけの銃火器が入っていた。
とうやはケータイでマップを開いた。そこにはチーズの穴ぼこのようなものが47都道府県すべてに一つずつ開いていた。
次の日、とうやは学校に行った。今の学校は受験をしなくても学校に入れるらしい。壁の中に入ることがとても難しいからだと教員に言われた。
「今日は転校生を紹介しまーす。」
この一言はいつになっても変わらないらしい。ならば次の一言も変わらないだろう。
「せんせーい。転校生は男ですかー。女ですかー。」
やはり変わらない。
「男の子ですよー。」
教室の中で聞こえてきていたひそひそとした小さな声がいきなり爆音に変わる。教室の中からは女子の声の方が多く聞こえる。
「入ってきなさーい。」
とうやにとって学校なんてものは退屈で仕方が無い場所だ。だがこの前会ったカナの話を聞くとこの時代を無知で生きていくのはとても危険だと考えたとうやは勝手に情報が流れてくるくらいたくさんの人が毎日のように行き来する学校を選んだのだ。
「三宅とうやです。宜しくお願いします。」
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とうやは一応全クラスメートの顔を把握して一番右の一番奥という転校生専用席に座れと言われ席に着く。
「あの...とうや....くん?」
右の席から懐かしい声がした。地下にいた時を思い出すような懐かしい声。その声に反応して右に顔を向けるとそこには、一番出会ってはいけない顔があった。
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