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2章 VIPルームへご招待
14.嫁にして
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欲望でスカスカに穴の空いた脳みそながらも、ウォーレンの説明をなんとか脳内に落とし込んでみる。
「ええと、つまり、ウォーレンは大聖堂の神官長様で、大聖堂の偉い役人がやってる不正を無くしたいと。その役人がこのショーパブで悪い仲間と密談している可能性が高いと、そういうことか?」
「そうだ。なんども後をつけたり、監視してりしていたが、怪しい動きはこの店にくることくらいだ」
それは、単純にゲイだからショーパブにきてんじゃねぇのか?
「立場的に不正に関係しているのはあの者しかいない。羽振りがいいのも見合わない」
羽振りがいいのはもしや俺みたいに副業しているとか……、いやそんなやつ滅多にいないか!
その偉い役人ってのがリックのことなら笑える。
まぁ、出てきた役職名で記憶から呼び起こしたのは、性格が捻くれていて、ねちょっとした喋り方の嫌な男だったけど。
めちゃくちゃ悪いことやってる顔だわ。それも無能なのに親戚の後ろ盾で偉くなった系のやつだし。
「それで? そのおっさんが大聖堂で世話してる孤児を外国に奴隷として売ってるって? そこまでわかってるなら、捕まえりゃいーんじゃね?」
「そう簡単な話にはならない。外国に子供を売るルートがはっきりしないからな。だから、奴隷取引のルートや関係者の裏は取った上で、一網打尽にしたいんだ」
その手のことを調べるのは、あんたの仕事じゃないだろ。……とは思うものの、証拠や関係者の繋がりが分かってないと、どこで握りつぶされるかわからんってのはあるか。
相手はお偉いさんの後ろ盾があるおっさんだし。
「……まさか、だからこのホールを見渡せる2階席のVIPルームに入りたかったってこと?」
「そうだ。それに、ここなら向かい側にあるもう一つのVIPルームの客も確認できるかと思ってな」
「ク……」
クソ真面目に振り回された俺ってこと?
いやでも、ホールではかなり乗り気だったように見えたけど。まさかあれが演技ってことはないだろ?
ねぇ?
「私は、このショーパブの経営者も一味ではないかと怪しんでいる。……あなたももしや奴隷として……」
「まさか! 奴隷なんかじゃない。ちょっとした借金があるから、手っ取り早く稼ぐためにここで働いてるだけ。ここなら5年も働けば返せるからな」
「そうか……」
「あんたが借金を返してくれるなら、俺もすぐに解放されるんだけど」
「検討しておこう」
「その時は、身請して嫁にするってことだけど」
「………………検討しておこう」
困った顔だか、照れ顔だか、判断のつかない顔をした。
ベッドから降りたウォーレンは、バルコニー席からの眺めを確認しに行った。
「お目当てはみつかったか?」
「いや……今夜は来ないのか、もっと遅くに来るのか。しばらく見張らせてほしい」
「また監視に来るわけな?」
「連日は無理だが、できる限り見張りたい。あなたがいる日なら、ここにも入りやすいかな」
「そーだな。キャストと同伴が条件の部屋だから、他のキャスト連れでも入れるけど?」
「いや、あなたがいい。あなたの出勤日に来ることにする」
ちょっとキュンときた。
事情を知ってるからって意味かもしれないけど、俺以外とは入りたくない的な?
執着なの? 感じちゃうんだけど。
長期戦の構えで、バルコニーのソファに座り込んで下を睨むウォーレンの髪を引っ張った。
「なぁ」
「なにか?」
「それならもっと変装したらどうだ? このなりは目立ちすぎる。相手にバレたら本末転倒だろ?」
「……変装しているが? この服は尾行用に仕立てたものだ」
「カツラでこの髪型と目立つ色を隠して、帽子とメガネは必須! 服は……まぁVIPルームに入るんだし、最低限それくらいは着なきゃだめか。庶民的ではないけど」
「なるほど! 取り入れさせてもらう」
素直で真面目なんだから……。
やっとホールの監視をあきらめた神官長を見送って、楽屋に戻る。
すっかり意気消沈したチンコは大人しくパンツに収まっていた。
楽屋の中では、リックがわざとらしい渋顔を作って待っていた。
「上司との初同衾おめでとう」
「笑いたきゃ笑え!」
リックは机に突っ伏しながら肩を震わせて笑い始めた。
「さすがランスだな~! 下半身で思考するランス!」
おいやめろ。
チンコが本体みたいな言い方は!
「ええと、つまり、ウォーレンは大聖堂の神官長様で、大聖堂の偉い役人がやってる不正を無くしたいと。その役人がこのショーパブで悪い仲間と密談している可能性が高いと、そういうことか?」
「そうだ。なんども後をつけたり、監視してりしていたが、怪しい動きはこの店にくることくらいだ」
それは、単純にゲイだからショーパブにきてんじゃねぇのか?
「立場的に不正に関係しているのはあの者しかいない。羽振りがいいのも見合わない」
羽振りがいいのはもしや俺みたいに副業しているとか……、いやそんなやつ滅多にいないか!
その偉い役人ってのがリックのことなら笑える。
まぁ、出てきた役職名で記憶から呼び起こしたのは、性格が捻くれていて、ねちょっとした喋り方の嫌な男だったけど。
めちゃくちゃ悪いことやってる顔だわ。それも無能なのに親戚の後ろ盾で偉くなった系のやつだし。
「それで? そのおっさんが大聖堂で世話してる孤児を外国に奴隷として売ってるって? そこまでわかってるなら、捕まえりゃいーんじゃね?」
「そう簡単な話にはならない。外国に子供を売るルートがはっきりしないからな。だから、奴隷取引のルートや関係者の裏は取った上で、一網打尽にしたいんだ」
その手のことを調べるのは、あんたの仕事じゃないだろ。……とは思うものの、証拠や関係者の繋がりが分かってないと、どこで握りつぶされるかわからんってのはあるか。
相手はお偉いさんの後ろ盾があるおっさんだし。
「……まさか、だからこのホールを見渡せる2階席のVIPルームに入りたかったってこと?」
「そうだ。それに、ここなら向かい側にあるもう一つのVIPルームの客も確認できるかと思ってな」
「ク……」
クソ真面目に振り回された俺ってこと?
いやでも、ホールではかなり乗り気だったように見えたけど。まさかあれが演技ってことはないだろ?
ねぇ?
「私は、このショーパブの経営者も一味ではないかと怪しんでいる。……あなたももしや奴隷として……」
「まさか! 奴隷なんかじゃない。ちょっとした借金があるから、手っ取り早く稼ぐためにここで働いてるだけ。ここなら5年も働けば返せるからな」
「そうか……」
「あんたが借金を返してくれるなら、俺もすぐに解放されるんだけど」
「検討しておこう」
「その時は、身請して嫁にするってことだけど」
「………………検討しておこう」
困った顔だか、照れ顔だか、判断のつかない顔をした。
ベッドから降りたウォーレンは、バルコニー席からの眺めを確認しに行った。
「お目当てはみつかったか?」
「いや……今夜は来ないのか、もっと遅くに来るのか。しばらく見張らせてほしい」
「また監視に来るわけな?」
「連日は無理だが、できる限り見張りたい。あなたがいる日なら、ここにも入りやすいかな」
「そーだな。キャストと同伴が条件の部屋だから、他のキャスト連れでも入れるけど?」
「いや、あなたがいい。あなたの出勤日に来ることにする」
ちょっとキュンときた。
事情を知ってるからって意味かもしれないけど、俺以外とは入りたくない的な?
執着なの? 感じちゃうんだけど。
長期戦の構えで、バルコニーのソファに座り込んで下を睨むウォーレンの髪を引っ張った。
「なぁ」
「なにか?」
「それならもっと変装したらどうだ? このなりは目立ちすぎる。相手にバレたら本末転倒だろ?」
「……変装しているが? この服は尾行用に仕立てたものだ」
「カツラでこの髪型と目立つ色を隠して、帽子とメガネは必須! 服は……まぁVIPルームに入るんだし、最低限それくらいは着なきゃだめか。庶民的ではないけど」
「なるほど! 取り入れさせてもらう」
素直で真面目なんだから……。
やっとホールの監視をあきらめた神官長を見送って、楽屋に戻る。
すっかり意気消沈したチンコは大人しくパンツに収まっていた。
楽屋の中では、リックがわざとらしい渋顔を作って待っていた。
「上司との初同衾おめでとう」
「笑いたきゃ笑え!」
リックは机に突っ伏しながら肩を震わせて笑い始めた。
「さすがランスだな~! 下半身で思考するランス!」
おいやめろ。
チンコが本体みたいな言い方は!
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