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4章 孤児院と神域
26.神様はのぞき魔か?
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洞窟に移動すると、入り口近くで焚き火をおこした。
ロープを解く許可が降りたから、ようやく服も脱げる。
……いやまて? 変なところにホクロとかアザとかないだろうな?
夜のお仕事はほぼ裸だから、それで同一人物だとバレたり……。
神官長をチラリと見ると、全裸になり、腰にタオルを巻いている。良い体だ。
でも、暗い洞窟に焚き火の揺れる明かりだけだ。
幸いにも体の細部を確認するのは難しい。それに神官長は隣の男の体をじっくり観察しようとは思わないだろう。
俺もささっと脱いでタオルを巻いた。
2人分の濡れた服は木の枝を立てて上に引っ掛ける。
「あはは、2人とも裸だ~。僕も脱いだ方がいいですか?」
「んな貧弱な体を見せるもんじゃない。着とけ」
「はーい!」
夜の洞窟がワクワクを増幅させるようで、子供は能天気に笑ってる。
パンと干し肉にシラキスの実を添えて夕食にする。シラキスは酸っぱくて本来はそのまま食べない。ただ、ここのシラキスはよく見る緑のものよりもオレンジがまだらに色づき、よく熟れているようだ。酸っぱい中に少しの甘味が感じられた。
食事が終わると興奮が落ち着いたのか、子供が寝落ちした。
「元気な姿で発見できて良かったですね」
「そうだな」
返事はするけど、子供を見ながら上の空だ。
「まさか、最後がシラキスの木だとは思いませんでした。子供の意を汲んだような神の気まぐれでしたね」
「あぁ、まさに。この子供の意を汲んだんだろう。普通ではこうはならないんだが……よほど気に入られたみたいだ。これは、将来神官になるかもしれないな」
神の気まぐれは神に気に入られるほど起こるってことだろうか。
すると、何度も幻覚を見せられた俺も、もしかして……? いや、神官ってなぁ。
こんな煩悩の塊には向いてないにも程がある。
今も全裸にタオルの神官長の隣というだけで、ドキドキしているのに。
まぁ、いろんな意味があるけど。
「なるほど、そういうことですか。すると、神官長殿にもこういうことがあったんですか?」
「神の視線を感じることがあるな。こんな無茶な状況になったことはないが」
「なるほど、神様は神官をみているんですか。……すると神様は面食いなんですかね」
「なに?」
「神官長殿はイケメンだし、良い体してますしね。レイも可愛い顔だ。神様だって、のぞきがいがあるでしょ」
「……おまえは男も口説くのか?」
いきなり矛先がこっちに向いて心臓が跳ねた。
「えぇっ!? ただの世間話ですって! いい体の女がいても、そんな直接的な口説き文句はしないでしょ?!」
「なるほど?」
「これでも百戦錬磨のモテ男なんでね? まぁ、でも昼間に言った通り、俺は神官長が好きですから……お呼びがかかれば夜這いでもなんでも、承りますよ」
「必要ない」
あっけなく切られた……悲しい。
いやでも、神官長の夜にはランス(俺)がいるからな。必要ないでしょうとも!
「それは夜這いを必要とする夜がないという意味か、必要なら相手は別にいるという意味、どっちです?」
「うるさいぞ。黙って寝ろ」
「は~~~い」
探りを入れてみたのに、やっぱり昼間の神官長はつれない。
いつもは神官長からただようシラキスの香りが、今は洞窟中に満ちている。
隣に目をやると、神官長は座ったまま目を閉じている。まだ寝ていないとは思うけど……。
精悍に整った顔は横から見ても美しい。長いまつ毛が焚き火の光をうけてチラチラ頰に影を踊らせている。
艶のある唇が、先日の行為の時に濡れていたのを思い出すと、背筋がゾクッとした。
「あの……起きてますか?」
「なんだ」
「今は……任務中ですかね、それか休憩中?」
「休憩中だろう」
「それじゃ、奥でオナニーしてきていいですか?」
「……は?!」
ロープを解く許可が降りたから、ようやく服も脱げる。
……いやまて? 変なところにホクロとかアザとかないだろうな?
夜のお仕事はほぼ裸だから、それで同一人物だとバレたり……。
神官長をチラリと見ると、全裸になり、腰にタオルを巻いている。良い体だ。
でも、暗い洞窟に焚き火の揺れる明かりだけだ。
幸いにも体の細部を確認するのは難しい。それに神官長は隣の男の体をじっくり観察しようとは思わないだろう。
俺もささっと脱いでタオルを巻いた。
2人分の濡れた服は木の枝を立てて上に引っ掛ける。
「あはは、2人とも裸だ~。僕も脱いだ方がいいですか?」
「んな貧弱な体を見せるもんじゃない。着とけ」
「はーい!」
夜の洞窟がワクワクを増幅させるようで、子供は能天気に笑ってる。
パンと干し肉にシラキスの実を添えて夕食にする。シラキスは酸っぱくて本来はそのまま食べない。ただ、ここのシラキスはよく見る緑のものよりもオレンジがまだらに色づき、よく熟れているようだ。酸っぱい中に少しの甘味が感じられた。
食事が終わると興奮が落ち着いたのか、子供が寝落ちした。
「元気な姿で発見できて良かったですね」
「そうだな」
返事はするけど、子供を見ながら上の空だ。
「まさか、最後がシラキスの木だとは思いませんでした。子供の意を汲んだような神の気まぐれでしたね」
「あぁ、まさに。この子供の意を汲んだんだろう。普通ではこうはならないんだが……よほど気に入られたみたいだ。これは、将来神官になるかもしれないな」
神の気まぐれは神に気に入られるほど起こるってことだろうか。
すると、何度も幻覚を見せられた俺も、もしかして……? いや、神官ってなぁ。
こんな煩悩の塊には向いてないにも程がある。
今も全裸にタオルの神官長の隣というだけで、ドキドキしているのに。
まぁ、いろんな意味があるけど。
「なるほど、そういうことですか。すると、神官長殿にもこういうことがあったんですか?」
「神の視線を感じることがあるな。こんな無茶な状況になったことはないが」
「なるほど、神様は神官をみているんですか。……すると神様は面食いなんですかね」
「なに?」
「神官長殿はイケメンだし、良い体してますしね。レイも可愛い顔だ。神様だって、のぞきがいがあるでしょ」
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「えぇっ!? ただの世間話ですって! いい体の女がいても、そんな直接的な口説き文句はしないでしょ?!」
「なるほど?」
「これでも百戦錬磨のモテ男なんでね? まぁ、でも昼間に言った通り、俺は神官長が好きですから……お呼びがかかれば夜這いでもなんでも、承りますよ」
「必要ない」
あっけなく切られた……悲しい。
いやでも、神官長の夜にはランス(俺)がいるからな。必要ないでしょうとも!
「それは夜這いを必要とする夜がないという意味か、必要なら相手は別にいるという意味、どっちです?」
「うるさいぞ。黙って寝ろ」
「は~~~い」
探りを入れてみたのに、やっぱり昼間の神官長はつれない。
いつもは神官長からただようシラキスの香りが、今は洞窟中に満ちている。
隣に目をやると、神官長は座ったまま目を閉じている。まだ寝ていないとは思うけど……。
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「……は?!」
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