【完結】覆面セクシーダンサーは昼職の上司に盲愛される

鳥見 ねこ

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5章 しっぽりと入浴

30.オイルマッサージはじめました *

 ハンガーはどこだったか。
 ウォーレンが服のボタンを外していくのを横目に見ながら、ハンガーを探し出した。
 思い返すと、ウォーレンの全裸をちゃんと見るのは初めてだ。洞窟で服を脱いだ時は暗かったし、その前の媚薬事件のときは服をはだけた程度だった。

「っ!」

 服を脱いだウォーレンを見て息をのんだ。
 肩に、脇腹に、大きな傷がある。小さい傷は無数に。
 想像と違う。大聖堂勤務の聖職者だから、傷ひとつない白い肌を想像してた。

 いや、体に傷持つ男には見慣れてるんだ。騎士という職業柄、傷を負ってるやつは多い。
 ただ、ウォーレンは聖職者だぞ? 聖堂にこもって神と対峙するのが仕事の聖職者としては異質だ。
 あと、顔が綺麗なだけに体の傷とギャップを感じる。

 前に、情報通の同僚チャーリーが言っていたな。神官長は継母に実家を追い出されたとか。
 まさか、親からの虐待……なんてこと、ないよな?

 ウォーレンの服をクローゼットにしまうと、俺も手早く服を脱いで放り込んだ。
 洗い場の椅子に座るウォーレンは、俺を見上げると困った顔で笑った。

「傷だらけで驚かせたかな」
「男なんだから、傷のひとつやふたつあるさ。ほら俺だって~~~っあれ? 俺は傷ひとつない体を持つ奇跡の男なんだった!」
「たしかに、ランスは綺麗な体をしているな。それにショーに出ている者はみな綺麗だ」
「ウォーレン……騙されちゃってんよ~。傷を隠す化粧ってのがあってな。楽屋じゃみんな必死なんだから」
「そうなのか」
「まぁショーは万人受けさせる見せ物だからさ。世の中には、逆に傷があることのエロさを追求する男もいるかもな」

 桶で水をかけると石鹸を泡立てて、ウォーレンの傷を覆っていった。
 肩と脇の傷は深いけど、かなり古い傷なのか、盛り上がった傷跡は肌色に戻っている。大きいから目立つだけで、もう痛くはなさそうなことにホッとした。

「私の傷はどうだ、エロいか?」
「そうだな~、今はエロくない」
「今は?」
「たとえばココ」

 ウォーレンの脇腹の傷をなぞると、ピクリと体が動いた。

「あんたが気持ちいい時にこの傷を撫でるんだ。あんたがオナニーしてる時、俺とやってる時、なんなら聖典を読んでる時でもいいぜ」
「おいッ」

 神官ネタでからかうと、いつもジロっと睨まれる。
 でも、昼間の仕事中に俺のことを思い出せばいいのに~と思ってついついネタにしてしまう。

「ま、そういう時に撫でるんだ。なんなら俺はキスまでしちゃう」

 本当にチューしたら泡がついた。

「そのうちに、触るだけでエロい気分になる。ここが性感帯になる。そしたらもうこれはエロい傷だ」
「っ」
「あんたの性感帯、育ててやろうか?」

 うっすら開いてたウォーレンの唇をふさぐ。唇に舌を這わせて甘噛みした。
 脇腹の傷は見なくても肌の凹凸で場所がわかった。
 指2本で傷の上を歩き回ると、ウォーレンの唇が笑いで引きつった。

「ん……それは」

 制止しようとする声を奪うように舌を絡めると、くすぐったいウォーレンは鼻息でフンフンいってる。
 でもキスを中断する気はないんだろう。
 俺に応えながら、その手は腰を引き寄せてきた。

「ふ……」

 顔を離すと、とろけた目がジッと俺を見ていた。その目にゾクゾクする。
 またその目に誘われてキスをした。キスをしているうちに俺の息子は臨戦体制だし、なんなら同じく臨戦体制のウォーレンの息子とぶつかる始末だ。

「さっそくシラキスオイルの出番かな」
「なに?」

 ザブッと桶の湯で泡を流すと、オイルの入った瓶を手に取った。
 オイルをウォーレンの息子にかけてやると、トロトロと艶かしい。それを塗り広げるように握るとウォーレンがうめいた。

「マッサージってそういう……?」
「リラックスするのはまた後で。あんたの暴れん棒を大人しくしないと、風呂なんて入ってらんないだろ」

 手の中のものは熱く、ドクドク脈打っている。先っぽをクルクル撫でると気持ちよさそうな息が漏れた。
 俺の後ろの穴にもオイルを馴染ませと、ウォーレンの上に腰をおろした。

「ふ…………ん」

 後ろの穴は出勤時にいつもほぐしている。だからスムーズにウォーレンの大きいものを飲み込めた。

「ランス……」

 ウォーレンの手が俺の背中にまわり、抱きしめられていた。

「ん……全部入ったな」
「ランス、いいか」
「だーめ。あんたは休養日だ。今日は俺が動くから見てるだけ」
「ッ!」

 ウォーレンの肩に手を置いて体を支えながら腰を動かすと、湿った音が風呂場に響いた。

「は……はっ」

 オイルがいい感じに滑りを良くして動きやすい。
 腰を動かしていると湿った髪が落ちてきて頬に張り付いて邪魔だ。ワックスで固めた髪が乱れたらしい。もっと邪魔なのは両目を覆う覆面だけど。
 ウォーレンの手が髪をかき上げてくれた。頭皮に滑る指にゾクゾクする。

「んぅ」

 ウォーレンの手を捕まえて甘噛みした。いつもは冷たい指も、風呂場の温度のせいか熱い。
 指からはシラキスの匂いがする。いや、風呂中シラキスの匂いだ。
 匂いを嗅ぎながら指を吸っていると、あの酸っぱい味を思い出して唾液が溢れた。
 ウォーレンと洞窟で食べた、甘みと酸味のあるシラキス。

「ランス、ここもトロトロだ」
「ひぅっ」

 後ろの穴のことかと思ったら、乳首をつままれた。

「指が美味しかったか? 唾液が溢れてるぞ」

 本当だ。シラキスの味を思い出してしゃぶってたら、顎から胸まで唾液がしたたっていた。
 その唾液を塗りつけるように乳首を擦られた。

「あ、そこ……弱いっ」
「気持ちいいってことか?」

 ウォーレンの指がコリコリ擦るもんだから、杭に乗ったまま体を震わせてしまう。

「あ……あ……」

 片方を擦りながら、もう片方にキスされた。そのまま吸い上げて先を舌で舐められるとピクピク震える。

「後ろがすごくキツくて気持ちいい……。ここ、つまんでいるから、腰を動かしてみて」

 言われた通り、ゆっくり腰を前後したり、上下に動いたりするたびに、乳首を引っ張られて体の中に電流が走る。
「あ、あ……のびちゃう……だろ!」
「そうなったら、もっと吸いやすいな」
「ッ!」

 ウォーレンの大きいものを中の良いところに押し当てると、すぐにイキそうだ。
 奥の奥、指じゃ届かないそこ。
 グリグリ押すと、快感が高まって締めつけてしまう。

「はぅ……」

 快感に足が震える。イキそうになるのを寸前で耐えてそらす。
 乳首を離したウォーレンの両手が、動きの止まった俺を支えるように腰に回った。
 動きを止めた俺と、見上げるウォーレンの目が合った。

「イキそうになったか?」
「ん……あんたはマダだろ……」
「私ももうイキそうだよ」

 下から腰を突き上げられた。

「あっ!」

 ウォーレンの腰の上で弾むような動きに、また中の良いところを突かれた。

「こらえなくていい、イって」
「ん……は……ッ!」

 ウォーレンは後ろ手に椅子に手をつき、もう片手で俺の腰を支えながら下から突いてくる。腰の上で弾む激しい動きはじゃじゃ馬に乗ってるようだ。
 はげしく、さらに奥にねじ込まれるウォーレンのものに、俺の息子がビクビク反応した。

「んんあぁ…………っ!!」
「は……っ」

 俺の息子が快感にはじけた。その衝撃で後ろが締まった。
 ウォーレンも俺の中に精液を吐き出す。

「はぁ……はぁ……はぁ」

 足に力が入らないし、体に快感の名残が震えになって残っている。俺の腰を支えるウォーレンの腕も震えていた。
 疲れから体のちからが抜け、そのままウォーレンの肩に頭を乗せた。

「そのまま出すから俺ン中、ドロドロじゃん」
「ッ! すまない」
「ちょうど風呂場だから綺麗にしてって言ってんの」
「……おおせのままに」

 もう一度汗を流したけど、後ろの穴を掻き出す指が敏感なところに悪戯するもんで、また耐えきれない俺の息子が陥落した。
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