星の丘ホーム、子どもたちの物語。

doiemon

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これから

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 こんな状況になって、これからどうしよう。
 まず私は自分の財布の中を確認した。7000円と小銭、さらに自分の通帳を開く。4万円程度。
 学校に行って、誰かに助けを求めるのは嫌だった。
 もう泣くだけ泣いた。ここからは自分で動くって決めた。
 私は仕事を探すことにした。アルバイトだ。とりあえず働いて経済的な安心を手に入れる。幸いにも住所もあるし、なんとかなる。親がいないってことがバレないように振るまえば大丈夫だ。
 
 私は昼過ぎに家を出て繁華街に向かった。駅前辺りにはコンビニやファーストフード店が多いため、アルバイトを募集しているにちがいない。
 だが、どうやらその考えは甘かったみたいだ。
 昼間からフラフラしてる高校生なんて雇わない、見た目がチャラチュラしてる、なんてひどい言いようだった。
 履歴書もしっかり用意したのに。うまくいかない……。
 けど、あきらめるわけにはいかない。今の自分には助けてくれる人も、面倒を見てくれる人もいないにはちゃんとわかっていた。
 私はアルバイト情報誌を握り締めて喫茶店でコーヒーだえけを頼み、片っ端から電話をしていった。断られたところに赤線で順番に線を引いていったところで店長らしき年配の男性に声をかけられた。
 「君、大学生?」
 質問の返答に困った。素直に高校生と答えたら怪しまれると思った。どうしよう……。
 「はい、そうです」
 心苦しかったが、嘘をついた。
 「バイトを探しているの?」
 「はっ、はい。ちょっと金銭的に苦しくて」
 どうやら私のことを見ていたようだ。確かに不審がられてもおかしくはない。
 「そうあ大変だね。なかなか見つからないようだったら、ハローワークに行ってみるといいよ。アルバイトやパートも探せば時給のいいものがあるはずだから」
 そう言いながら笑顔でコーヒーのおかわりをサービスしてくれた。
 私は残さずコーヒーを飲み干したら、すぐに会計をすませてファミレスを出た。次の目的地はハローワーク。場所は駅からそんに離れていないビルの一階だった。自動ドアを通ると中はものすごい人で混雑していた。
 私の他にこんなにたくさんの人が仕事を探しているのに驚いた。
 窓口で相談している人たちもきっと年齢はバラバラで、お年寄りもいる。いろんな年代の人が仕事を求めてハローワークにやってくる。私はその事実に動揺を隠せなかった。
 
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