最後の選択者

丸井竹

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第二章 許しを請う奴隷

25.捕まった奴隷

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 西渓谷の裏側にある野盗の隠れ家には赤々と篝火が焚かれ、その周りで野盗達が酒盛りを始めていた。
先ほど奪った馬車の中にはそこそこ売れそうな品物が詰まっており、野盗達は次の町で売りさばこうと上機嫌だった。

その少し離れた暗がりに、生きた戦利品が木に括り付けられていた。
今では少し珍しい存在になった奴隷は、地面にしっかり根を張った頑強な木に後ろ手を縛られた上に縄をかけられ固定され、地面に尻を落として座らされている。

その周りに集まっているのは野盗と行動を共にする娼館から逃げてきた女達で、逞しい奴隷の足を大きく開かせ、その真ん中にやはり娼婦あがりのカトレアが座っていた。

「ちっともたたないじゃない」

ズボンの中に手を突っ込んで中の棒をしごいていたカトレアが不平をこぼすと、周りの女達が下品な笑い声をたてた。

「カトレア、あんたのやり方が下手なのではない?咥えてやったら?」

手伝ってやろうと、女たちは協力し合って奴隷の逞しい下半身からズボンを引きずるように下ろした。

「や、やめてください!」

奴隷は顔を赤くして必死に抵抗するが、上半身をがっちり木に固定され、さらに女達が両足にしがみついている。

「結構逞しいじゃない」

力無く垂れ下がる物を見おろし、カトレアが馬鹿にしたように褒めると、女たちはさらに奴隷を辱めようと、その下半身に群がり膝を曲げさせ、灯りをかざした。

肉棒の下に垂れ下がる温かな袋や秘められていた後ろの窪みが顔を出す。
ランプを掲げ、覗き込んだ女達は、手を叩いて喜んだ。

「平和になると奴隷は不足するの。あなた、意外に価値があるわよ」

肉棒を擦り上げながら、カトレアは伸びあがって奴隷の耳にしゃぶりついた。

「や、やめてください」

大きな体躯でありながら、気弱な発言を繰り返す奴隷を女達は新しいおもちゃを手に入れた子供のように面白がり、次々に手を出して奴隷の体をまさぐりはじめた。

柔らかな袋を揉み上げ、尻の穴をいじる。割れた筋肉の窪みを舌で舐め、逞しい太ももの裏に吸い付いて口づけの痕跡を付ける。

「うっ……やめっ……」

肉体的な刺激だけで肉棒が反応し、奴隷は屈辱に顔を染めた。
その時、篝火の方から男達の声が飛んできた。

「おい、こっちにも来いよ。その奴隷を八つ裂きにして遊ぶぞ!」

物騒な発言に、女たちは不満そうな声をあげた。

「たまには違う棒も味わってみたいのよ。少しは良い思いをさせてよね」

女達は誰が先に奴隷を犯すか牽制しあっていたが、奴隷の足の間にカトレアが居座り、飢えた獣のように奴隷の逞しい体を貪り始めると、既にその気だと見て自然と身を引いた。

奴隷とカトレアを残し、他の女達はいつもの柄の悪い男達の方へ移動していく。

やっと薄暗い木の根元で奴隷と二人きりになったカトレアは、満足そうに薄明りの中でじっくり奴隷の顔を観察した。

「良い男だね。あんた。顔も良いし、ここも気に入った」

カトレアの手の中には奴隷の肉棒があり、さすがの手技でそれは徐々に硬さを増している。
そろそろ食べごろだと見て、カトレアは涎を滴らせ、大きく口を開けると奴隷の肉棒を咥えこんだ。

「うっ……」

奴隷はびくりとお尻を動かしたが、肉棒はまだ半分ほど柔らかい。
女は顔を上下させ、口内の粘膜で肉棒を数度こすりあげると口を離した。
右手で肉棒を擦りながら奴隷に話しかける。

「もっと大きくなるでしょう?遊ばせてあげるわよ。奴隷のあんたにはそんな機会はないでしょう?」

奴隷が自由に娼婦をかうことは出来ないし、自由のない奴隷が恋人を作ることもない。
そんな奴隷が娼婦と遊べるのだから、それはたいした幸運だ。
しかもカトレアも好みの男と交わることが出来る。

「ねぇ、私はカトレア、あんたの名前は?」

すっかり奴隷を気に入ったカトレアは、手の中で肉棒をしごきながら、奴隷の耳にしゃぶりついた。

「ううっ」

奴隷は嫌悪の表情で首をねじる。

「ねぇ、名前は何かって聞いているの。ここを握りつぶしてもいいのよ?」

カトレアが肉棒をしごいている右手に力をこめると、熱く張り詰めた物は意外にも柔らかくしなった。
苦痛の声をあげ、奴隷は必死に首を横に振る。
カトレアがさらに問いかける。

「名前を言わないと、切り取るわよ?」

冷酷な目を光らせ、真っ赤な唇の端を吊り上げる。
青ざめた奴隷は弱々しく答えた。

「い、イールです……」

「へぇ。名前も好み」

腰をあげ、すっかりたちあがったイールの肉棒をしっかり掴むと、カトレアは濡れた膣孔でそれを一気に飲み込んだ。

「うああ……」

途端に、苦悶の表情でイールが悲鳴をあげる。
カトレアは構わずねっとりと腰を押し付け、体を揺らし始めた。

「うっ……うっ……」

後ろ手に縛られ体を木に縛られている奴隷に逃れる術はない。
必死に耐えるばかりだ。

カトレアは奴隷の首を抱いて、口づけを繰り返しながら腰の動きを速めていく。
跳ねるように肉棒を擦り上げ、奴隷をいかせようと頑張るが、奴隷は苦痛の表情を浮かべ、必死に耐えている。

ついにカトレアはあられもない声で喘ぎながら、体をのけぞらせびくりと果てた。
奴隷の頭を引き寄せて、口づけをしながらぐったりと体の力を抜く。

「嫌な男ね。どうしても私でいかない気?」

奴隷は薄目を開け、浅く息を吐きながら慈悲を請うようにカトレアの冷酷な目を見返す。

「イール……好きな女がいるでしょう?」

途端に奴隷の肉棒が硬さを増した。びくりと腰が動き、奴隷は首を横に振る。
カトレアは残忍な微笑をひらめかせた。

「体は正直なのよ。私を好きな子だと思って抱いて良いのよ?ほら、好きな子の名前を呼んでみたら?」

徐々に腰の動きを速め、カトレアはさらに奴隷を責め立てようと、毒の滴る言葉を吐いた。

「ほら、目を閉じて感じてみて。あなたの愛している、その女の体も私と同じようなものよ。温かくて、柔らかく締め付ける。ほら思い描いてみてよ。どんな体?胸は大きい?」

腰を振りながら、カトレアはまるで恋人同士のように男の髪を指でまさぐり、耳をしゃぶり、首を舐めた。

「名前も呼んであげる。ほら、あなたの愛している女だと思って、ちゃんと聞くのよ。
ああっ!イール!イール!素敵よ!もっと奥にちょうだい!イール……好きよ」

カトレアが甘く囁くと、奴隷の男は苦悶の表情でカトレアから逃れようと顔を背ける。
硬く閉ざされた瞼の下から涙がこぼれ落ちる。

それを面白がりながら、カトレアは奴隷の顔に追いすがり、その唇に舌を這わせる。
固く閉ざす唇をこじ開け、舌を指でひっぱりだす。

「うっ……うう……」

その間もカトレアは腰を振り、固く張り詰めたものを膣内で締め付ける。

「はっ……はっ……」

二人の獣のような息遣いをかきけすような騒がしい声が後方であがった。
焚火の周りでも男達の淫らな宴が本格的に始まったのだ。
手近なところにいる女を抱え上げ、野盗達が交わりだす。
女を膝に乗せ、座った姿勢で下から突き上げていた野盗が、同じ姿勢で奴隷を犯しているカトレアに声を飛ばした。

「ずいぶん積極的じゃないかカトレア、そんなにいいのか?」

ところがカトレアは後ろの野次など聞いていない。
ただひたすらに、奴隷を犯すことを楽しんでいた。

カトレアは汗で張り付く髪を払いのけ、上の服を完全に脱ぎ去った。
奴隷の体に張り付くように体を重ね、さらに激しく腰を振る。

「イール!イール!ああ!いきそう!イール!」

縛られ、犯されている奴隷の目が濡れ、苦しそうに天を仰ぐ。
その顔をカトレアは無理やり引っ張り下ろし、唇を奪う。

「んんっ……」

「ほら、私の中で出していいのよ。たっぷりとね。愛しているわ、イール……」

無念の涙を堪え、イールはすすり泣いた。
その脳裏にはどうしてもステラの姿が浮かんでしまう。

その姿を想うだけで股間が痛いぐらいに張り詰め、異なる声なのに、好きだと囁かれるだけで溜め込んだ欲望がはじけ飛びそうになる。
イールにとってステラは今や神聖な存在であり、決して触れられぬ大切な存在だ。

こんな浅ましい交わりに利用されたくない。
イールは必死にステラのことを考えないように意識を集中しようとした。
しかし肉体的な刺激を理性で押しとどめておくのは難しい。

股間から泡立った汁が溢れ、淫らな音が鳴り続ける。
長い間禁欲生活を続けているイールにはあまりにも刺激が強い。

カトレアはさらに激しく腰を振る。

「あっ!あっ!いいわ……イール!好きよ!こんなに逞しいなんて!ずっとずっと可愛がってあげるわ」

「ううう……」

奴隷の腰がぶるぶる震え出した。
大きくカトレアは腰を押し付け、それから勢いよく肉棒を膣内から抜いた。
その刺激に、イールは座ったまま腰を突き出した。

「ああ……」

無念の声をあげたイールはさらなる苦痛に襲われ、息を飲んだ。
達したと思われたその熱く鼓動する肉棒の根元をカトレアが指で強く握っている。

「あああ……」

出る直前で止められ、イールは疼くような快感を体に残したまま、苦しそうに息を吐き出した。

「はぁ……はぁ……うう……」

涙をにじませ、荒く息をするイールを見上げ、カトレアがうっとりとその耳をしゃぶった。

「残念でした。ふふふ……さあ、また最初から遊びましょう?」

ねっとりと囁き、カトレアは再び腰をあげると、指でイールの肉棒を真っすぐに立たせた。
弱々しくイールは首を横に振り、なんとか逃れられないかと体をよじる。
しかし奴隷を縛るその縄は体に食い込み、深く根を張った頑丈な木に固定されている。

イールは大きく肩で息をしながら、再び襲ってくる暴力的な快感に備え、歯を食いしばった。
カトレアはその顔を両手で抱いて唇を重ねながら、ゆっくりと欲望をたぎらせた肉棒を温かな膣内に受け入れた。



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