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第三章 孤独な女の未来
28.欲しいもの
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翌朝、エルダムは店の前の広場で、奴隷のイールの腕を確かめた。
連れてきた騎士たちの中から数名選び、戦わせてみたのだ。
ステラは木陰の椅子に座り、それを眺めていた。
イールは対戦相手の剣をはね飛ばし、さらに体術でも見事な腕を見せた。
エルダムはステラから昨夜聞いた、奴隷が野盗にさらわれた話を思い出した。
ステラを守りながら複数の敵を倒すのは難しい。
それ故、野盗たちに襲われた時はあえて戦えないふりをして、悪党たちをステラから引き離したのだ。
囮になり無力な姿を晒すだけの知恵も勇気もあるのだ。
これだけの腕がありながら、奴隷として連れ去られる屈辱に耐えたのだから、それだけの覚悟もある。
エルダムは暗い表情で俯いて立っているイールに近づいた。
すぐにイールは跪く。
「前職は?奴隷の前は兵士か?」
「はい……」
「その前は?」
「探索者でした……」
古代種の骨を見つけて売るのが主な仕事だ。
となれば、ステラの傍にも長くいたはずだ。
「出身国は?」
「ガレー国です」
マウリア国に滅ぼされた国だとエルダムは知っていた。
いろいろと面倒な糸を探り当ててしまったようで、エルダムは険しい表情をした。
「好きな女がいるそうだな」
びくりとイールの肩が動いた。
「ステラがお前を死んだ女を一途に想っている男だと言っていた。何年前も前の話だそうだな」
「はい……」
エルダムは跪くイールに顔を近づけ、ステラに聞こえないように声を下げた。
「俺が来た時は護衛の必要はない。たまには遊んできてはどうだ?彼女は俺にとっても大切な女性だ。お前の遊び賃ぐらいは俺が出そう。日頃護衛をしてくれている分も入れてやる。そろそろ新しい女もいるだろう。
その腕を買って、城で使ってやってもいい。ステラはいつでもお前を自由にすると言っていたぞ」
エルダムからイールの表情は見えなかったが、短い髪から覗くイールの耳が屈辱に赤く染まった。
イールは自身の惨めな境遇を思い知った。
ステラを抱きにくる男の機嫌をとってすがらなければ、ここにはいられない。
彼女が他の男のものだったとしても、自分に愛を告げる資格がなくても、どんなに惨めで情けなくても、その姿を見ていたいのだ。
イールは首を横に振った。
「いいえ……恩が……恩があるのです。私は生涯、いえ、役に立たなくなるまで彼女に仕えると決めています」
エルダムは小さく嘆息し、ちらりとステラに視線を向けた。
ステラは貫く男に弱いのだ。
木陰に座り、ステラは男達の遊びに飽きた様子で手元の地図を眺めている。
イールの後頭部を見おろし、この男なら確かに命をかけてステラを守るだろうとエルダムは密かに考えた。
「そうか。いいだろう」
エルダムは木陰にいるステラに近づいた。エルダムに気づきステラがすぐに椅子を立つ。
「ステラ、また来る」
その腰を抱き寄せ、エルダムはステラの唇を優しく奪った。
余韻を残しつつ唇が離れると、ステラはうっとりとしながらも困惑したように顔をしかめた。
「エルダム、私がお願いしたことではあるけど、私はもう諦めているから無理しないでね。私はお城を出る時にあなたがくれたあの三日間で十分なの」
ステラはエルダムが子作りのためだけにステラのもとに通って来ているのだと思っているのだ。
希望を捨てきれないステラにとっては有難いことだが、貫く道のあるエルダムの邪魔にはなりたくない。
エルダムはステラの髪をひと房手に取り、唇を寄せた。
「マウリの町を守る兵士たちは君が何者か知っている。君に何かあれば必ず守るように命じてある。気を付けてくれ」
エルダムと兵士たちが去ると、いつもの日常が戻ってきた。
「お店の準備を始めるね」
地図を畳み、テーブルの上に落ちた木の葉を払い落とすと、ステラは膝から土汚れを払うイールに声をかけた。
「イール、ちょっと旅行に行かない?」
一瞬、ステラに旅行に誘われたことに喜びを感じたイールだったが、その行き先を聞くと困ったように目を伏せた。
「私ばかりジルドのお墓に行って悪いと思っていたの。シリラさんのお墓に行きましょう。私も一緒なら、私の奴隷として傍にいるという誓いも貫いたまま帰れるでしょう?そこはイールの故郷なの?」
ステラはイールがジルドのようにシリラへの愛を貫くのだと思っている。
ジルドはステラが信じるたった一人の男だ。
貫けない男では信じてもらえない。
心変わりしたわけではなく、シリラのことは過去のことなのだとわかってもらうにはどうしたらいいのか、イールは考え続けていた。
シリラの墓の前でなら、ステラはイールの言葉を信じてくれるかもしれない。
これからの人生は君と一緒にいたいと告白したら、信じてくれるのではないだろうか。
ならばこの旅は愛を信じてもらうための良い機会になる。
失った信頼を取り戻すため、一欠けらの希望を胸にイールは口を開いた。
「もう何もない故郷だが……わかった……一緒に行こう」
ステラはほっとしたように微笑んだ。
「じゃあ計画を立てなくちゃね」
ステラは出発の日をエルダムが次に訪ねてきた日の翌日に決めた。
エルダムに旅に出ることを伝えておかなければ、忙しいエルダムに無駄足を踏ませてしまうかもしれない。
半月空けず、エルダムが再びステラを訪ねてきた。
王の立場に少し疲れ、険しくなっていたエルダムの表情は出迎えたステラを見ると、ほっと和らいだ。
いつも通り食事をとり、ステラと寝室に向かう。
エルダムは窓越しに後ろの小屋から漏れるランプのあかりを確認した。
「あの奴隷は裏に?」
ステラは寝室用のランプに火を入れ、寝酒を注いだグラスを置く。
「ええ。遊びに行ってもいいとは勧めたのよ。でもやっぱりシリラさんに悪いと思うのではない?それでシリラさんのお墓に行くことにしたの。明日から十日間お店をお休みにして行ってくるから」
「なんだって?」
エルダムは不愉快な顔でステラを振り返る。ステラは前開きの夜着のボタンをはずしている。白く豊かな胸がちらりと覗き、エルダムは舌で唇を舐めた。
「なぜ君が一緒に?彼に休みを与えて行かせたらいいだろう」
「そうだけど、彼は私の奴隷として傍にいると決めているみたいだから」
またそれなのかと、エルダムはステラの隣に腰を下ろす。
寝台のマットが途端に沈み、ステラの体はエルダムの方へ傾いた。
その体を抱き寄せ、すかさずエルダムはステラの体を寝台に横たえる。
「彼に前にいつまで奴隷でいる気なのかと聞いたら、奴隷として私の傍にずっといたいと言ったの。だから、私が行かないと彼もシリラさんのお墓に行けないのだと思う」
それは生涯をかけた愛の告白なのではないかとエルダムは考えたが、ステラは全くそんな風に思っていない様子だった。
「奴隷はお前が欲しいのではないのか?」
エルダムはステラに覆いかぶさり、その目を見据えて問いかける。
本気で驚いたようにステラの目が丸くなる。
「まさか。だって、彼ははっきり言ったのよ。私を愛する日は永遠にこないって。生涯愛する女性はシリラさんだけだって。正直言って、愛ってよくわからないけど……。でも、ジルドが命をかけて私を守ってくれたぐらいの強さがあるのなら、それは永遠のものでしょう?」
ならば杞憂だろうかと、エルダムは険しい顔で考える。
明かりをつけたまま、エルダムはステラを裸にすると、いつも以上に念入りに愛撫を重ねた。
身をよじり、甘い声をあげ、ステラは少し申し訳なさそうに足を開いた。
「早く子種が欲しいか?」
エルダムの問いかけに、赤くなってステラは頷く。
その濡れた秘肉の間に指を入れ、乳房を舌でなぶりながら、エルダムはさらに激しくステラを喘がせた。
「あっ……ああっ……エルダム、お願い……もうっ」
早く入れて欲しいとステラが懇願し始めると、エルダムはそのお尻を持ち上げ、ステラを四つん這いの姿勢にした。そんな風にするのは初めてで、ステラは恥ずかしそうにテーブルのランプを消そうとした。
その手を上から押さえこみ、エルダムは後ろから体を重ね深くステラの中に入り込んだ。
「ああっ」
ひと際高い声があがり、ステラは震えながら背中をのけぞらせる。
「もういったのか?今夜は早いな」
耳にしゃぶりつきながら、エルダムは意地悪く囁く。
「まだ始まったばかりだ」
「あっああっ……ああっ」
ステラの滑らかなお尻とエルダムのしまった腰がぶつかりあい、乾いた音が鳴り響く。
床と寝台が激しく軋みだす。
ステラはさすがに声が外に漏れるのを恐れて片手で口を押えようとしたが、エルダムはそれを阻止し、乱暴に腰を打ち付けた。
「あっ……ああっ……」
甘く痺れるような快感に翻弄され、ステラはついに腕で上半身を支えていることも出来ず、胸を寝台に落とした。
そうなると、お尻だけを突き上げた姿勢になり、ステラは恥ずかしいと腰をよじって横になろうとした。
それを許さず、エルダムは腰を打ち付けながら、背後からステラのやわらかな乳房をもみ、その先端を何度も指で嬲った。
「あっ……あんっ……あっ、あっ……」
エルダムによって開発し尽くされたステラの体はエルダムの愛撫であっという間に蕩け、理性を失うほどの快楽に流される。
エルダムがステラの弱い部分を何度も突いてやると、さらにステラの声は大きくなった。
何度も腰がけいれんし、苦しそうな喘ぎ声ばかりが続くようになると、やっとエルダムは動きを止め、ステラを仰向けにして抱きしめながら深く体を重ねた。
「ああああっ」
果てたばかりの中を何度も蹂躙され、ステラは涙ぐんで顔を横に振る。
「もう赦して……」
息も絶え絶えに懇願するステラの口を貪りながら、エルダムは荒い息で囁いた。
「旅に出るなら、その分もたっぷり子種を注いでおかなければ」
ステラはそれを聞くと、感謝するように微笑んだ。
エルダムは寂しそうに微笑みを返す。
子種欲しさに、きっとステラは誰にでも足を開いてしまうのだ。
これでは簡単に騙されてしまいそうだ。
その孤独に寄り添える立場になれるだろうかとエルダムは考えた。
足を抱え上げ、さらにステラの奥に肉棒を押し込むと、脈打つようにステラの濡れた膣がエルダムの物を締め付ける。
ステラが泣きながら、やっぱりもう無理だと首を振る。
蕩けそうなほてった体に口づけの雨を降らせながら、エルダムは最後の種をステラに強く撃ち込んだ。
連れてきた騎士たちの中から数名選び、戦わせてみたのだ。
ステラは木陰の椅子に座り、それを眺めていた。
イールは対戦相手の剣をはね飛ばし、さらに体術でも見事な腕を見せた。
エルダムはステラから昨夜聞いた、奴隷が野盗にさらわれた話を思い出した。
ステラを守りながら複数の敵を倒すのは難しい。
それ故、野盗たちに襲われた時はあえて戦えないふりをして、悪党たちをステラから引き離したのだ。
囮になり無力な姿を晒すだけの知恵も勇気もあるのだ。
これだけの腕がありながら、奴隷として連れ去られる屈辱に耐えたのだから、それだけの覚悟もある。
エルダムは暗い表情で俯いて立っているイールに近づいた。
すぐにイールは跪く。
「前職は?奴隷の前は兵士か?」
「はい……」
「その前は?」
「探索者でした……」
古代種の骨を見つけて売るのが主な仕事だ。
となれば、ステラの傍にも長くいたはずだ。
「出身国は?」
「ガレー国です」
マウリア国に滅ぼされた国だとエルダムは知っていた。
いろいろと面倒な糸を探り当ててしまったようで、エルダムは険しい表情をした。
「好きな女がいるそうだな」
びくりとイールの肩が動いた。
「ステラがお前を死んだ女を一途に想っている男だと言っていた。何年前も前の話だそうだな」
「はい……」
エルダムは跪くイールに顔を近づけ、ステラに聞こえないように声を下げた。
「俺が来た時は護衛の必要はない。たまには遊んできてはどうだ?彼女は俺にとっても大切な女性だ。お前の遊び賃ぐらいは俺が出そう。日頃護衛をしてくれている分も入れてやる。そろそろ新しい女もいるだろう。
その腕を買って、城で使ってやってもいい。ステラはいつでもお前を自由にすると言っていたぞ」
エルダムからイールの表情は見えなかったが、短い髪から覗くイールの耳が屈辱に赤く染まった。
イールは自身の惨めな境遇を思い知った。
ステラを抱きにくる男の機嫌をとってすがらなければ、ここにはいられない。
彼女が他の男のものだったとしても、自分に愛を告げる資格がなくても、どんなに惨めで情けなくても、その姿を見ていたいのだ。
イールは首を横に振った。
「いいえ……恩が……恩があるのです。私は生涯、いえ、役に立たなくなるまで彼女に仕えると決めています」
エルダムは小さく嘆息し、ちらりとステラに視線を向けた。
ステラは貫く男に弱いのだ。
木陰に座り、ステラは男達の遊びに飽きた様子で手元の地図を眺めている。
イールの後頭部を見おろし、この男なら確かに命をかけてステラを守るだろうとエルダムは密かに考えた。
「そうか。いいだろう」
エルダムは木陰にいるステラに近づいた。エルダムに気づきステラがすぐに椅子を立つ。
「ステラ、また来る」
その腰を抱き寄せ、エルダムはステラの唇を優しく奪った。
余韻を残しつつ唇が離れると、ステラはうっとりとしながらも困惑したように顔をしかめた。
「エルダム、私がお願いしたことではあるけど、私はもう諦めているから無理しないでね。私はお城を出る時にあなたがくれたあの三日間で十分なの」
ステラはエルダムが子作りのためだけにステラのもとに通って来ているのだと思っているのだ。
希望を捨てきれないステラにとっては有難いことだが、貫く道のあるエルダムの邪魔にはなりたくない。
エルダムはステラの髪をひと房手に取り、唇を寄せた。
「マウリの町を守る兵士たちは君が何者か知っている。君に何かあれば必ず守るように命じてある。気を付けてくれ」
エルダムと兵士たちが去ると、いつもの日常が戻ってきた。
「お店の準備を始めるね」
地図を畳み、テーブルの上に落ちた木の葉を払い落とすと、ステラは膝から土汚れを払うイールに声をかけた。
「イール、ちょっと旅行に行かない?」
一瞬、ステラに旅行に誘われたことに喜びを感じたイールだったが、その行き先を聞くと困ったように目を伏せた。
「私ばかりジルドのお墓に行って悪いと思っていたの。シリラさんのお墓に行きましょう。私も一緒なら、私の奴隷として傍にいるという誓いも貫いたまま帰れるでしょう?そこはイールの故郷なの?」
ステラはイールがジルドのようにシリラへの愛を貫くのだと思っている。
ジルドはステラが信じるたった一人の男だ。
貫けない男では信じてもらえない。
心変わりしたわけではなく、シリラのことは過去のことなのだとわかってもらうにはどうしたらいいのか、イールは考え続けていた。
シリラの墓の前でなら、ステラはイールの言葉を信じてくれるかもしれない。
これからの人生は君と一緒にいたいと告白したら、信じてくれるのではないだろうか。
ならばこの旅は愛を信じてもらうための良い機会になる。
失った信頼を取り戻すため、一欠けらの希望を胸にイールは口を開いた。
「もう何もない故郷だが……わかった……一緒に行こう」
ステラはほっとしたように微笑んだ。
「じゃあ計画を立てなくちゃね」
ステラは出発の日をエルダムが次に訪ねてきた日の翌日に決めた。
エルダムに旅に出ることを伝えておかなければ、忙しいエルダムに無駄足を踏ませてしまうかもしれない。
半月空けず、エルダムが再びステラを訪ねてきた。
王の立場に少し疲れ、険しくなっていたエルダムの表情は出迎えたステラを見ると、ほっと和らいだ。
いつも通り食事をとり、ステラと寝室に向かう。
エルダムは窓越しに後ろの小屋から漏れるランプのあかりを確認した。
「あの奴隷は裏に?」
ステラは寝室用のランプに火を入れ、寝酒を注いだグラスを置く。
「ええ。遊びに行ってもいいとは勧めたのよ。でもやっぱりシリラさんに悪いと思うのではない?それでシリラさんのお墓に行くことにしたの。明日から十日間お店をお休みにして行ってくるから」
「なんだって?」
エルダムは不愉快な顔でステラを振り返る。ステラは前開きの夜着のボタンをはずしている。白く豊かな胸がちらりと覗き、エルダムは舌で唇を舐めた。
「なぜ君が一緒に?彼に休みを与えて行かせたらいいだろう」
「そうだけど、彼は私の奴隷として傍にいると決めているみたいだから」
またそれなのかと、エルダムはステラの隣に腰を下ろす。
寝台のマットが途端に沈み、ステラの体はエルダムの方へ傾いた。
その体を抱き寄せ、すかさずエルダムはステラの体を寝台に横たえる。
「彼に前にいつまで奴隷でいる気なのかと聞いたら、奴隷として私の傍にずっといたいと言ったの。だから、私が行かないと彼もシリラさんのお墓に行けないのだと思う」
それは生涯をかけた愛の告白なのではないかとエルダムは考えたが、ステラは全くそんな風に思っていない様子だった。
「奴隷はお前が欲しいのではないのか?」
エルダムはステラに覆いかぶさり、その目を見据えて問いかける。
本気で驚いたようにステラの目が丸くなる。
「まさか。だって、彼ははっきり言ったのよ。私を愛する日は永遠にこないって。生涯愛する女性はシリラさんだけだって。正直言って、愛ってよくわからないけど……。でも、ジルドが命をかけて私を守ってくれたぐらいの強さがあるのなら、それは永遠のものでしょう?」
ならば杞憂だろうかと、エルダムは険しい顔で考える。
明かりをつけたまま、エルダムはステラを裸にすると、いつも以上に念入りに愛撫を重ねた。
身をよじり、甘い声をあげ、ステラは少し申し訳なさそうに足を開いた。
「早く子種が欲しいか?」
エルダムの問いかけに、赤くなってステラは頷く。
その濡れた秘肉の間に指を入れ、乳房を舌でなぶりながら、エルダムはさらに激しくステラを喘がせた。
「あっ……ああっ……エルダム、お願い……もうっ」
早く入れて欲しいとステラが懇願し始めると、エルダムはそのお尻を持ち上げ、ステラを四つん這いの姿勢にした。そんな風にするのは初めてで、ステラは恥ずかしそうにテーブルのランプを消そうとした。
その手を上から押さえこみ、エルダムは後ろから体を重ね深くステラの中に入り込んだ。
「ああっ」
ひと際高い声があがり、ステラは震えながら背中をのけぞらせる。
「もういったのか?今夜は早いな」
耳にしゃぶりつきながら、エルダムは意地悪く囁く。
「まだ始まったばかりだ」
「あっああっ……ああっ」
ステラの滑らかなお尻とエルダムのしまった腰がぶつかりあい、乾いた音が鳴り響く。
床と寝台が激しく軋みだす。
ステラはさすがに声が外に漏れるのを恐れて片手で口を押えようとしたが、エルダムはそれを阻止し、乱暴に腰を打ち付けた。
「あっ……ああっ……」
甘く痺れるような快感に翻弄され、ステラはついに腕で上半身を支えていることも出来ず、胸を寝台に落とした。
そうなると、お尻だけを突き上げた姿勢になり、ステラは恥ずかしいと腰をよじって横になろうとした。
それを許さず、エルダムは腰を打ち付けながら、背後からステラのやわらかな乳房をもみ、その先端を何度も指で嬲った。
「あっ……あんっ……あっ、あっ……」
エルダムによって開発し尽くされたステラの体はエルダムの愛撫であっという間に蕩け、理性を失うほどの快楽に流される。
エルダムがステラの弱い部分を何度も突いてやると、さらにステラの声は大きくなった。
何度も腰がけいれんし、苦しそうな喘ぎ声ばかりが続くようになると、やっとエルダムは動きを止め、ステラを仰向けにして抱きしめながら深く体を重ねた。
「ああああっ」
果てたばかりの中を何度も蹂躙され、ステラは涙ぐんで顔を横に振る。
「もう赦して……」
息も絶え絶えに懇願するステラの口を貪りながら、エルダムは荒い息で囁いた。
「旅に出るなら、その分もたっぷり子種を注いでおかなければ」
ステラはそれを聞くと、感謝するように微笑んだ。
エルダムは寂しそうに微笑みを返す。
子種欲しさに、きっとステラは誰にでも足を開いてしまうのだ。
これでは簡単に騙されてしまいそうだ。
その孤独に寄り添える立場になれるだろうかとエルダムは考えた。
足を抱え上げ、さらにステラの奥に肉棒を押し込むと、脈打つようにステラの濡れた膣がエルダムの物を締め付ける。
ステラが泣きながら、やっぱりもう無理だと首を振る。
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