最後の選択者

丸井竹

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第三章 孤独な女の未来

31.死者の谷

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 旅は順調に続き、天候の崩れもなかった。
温かな日差しの下、断崖絶壁から豪快に流れ落ちる巨大な滝が道の先に現れた。
険しい岩と水しぶきで裏側の洞窟の入り口は見えない。

岩の物陰で荷台と馬を離し、貴重な荷物は崖下の細い道の先に運び出す。
それが終わると、二人は身軽になって遺跡の祭壇に向かった。

太陽の日差しが乾いた地面を直撃し、その照り返しで遺跡の石さえ熱を持っている。
フードで日差しをやわらげ、ステラは崩れ落ちた円柱をまたいで祭壇跡地に入った。

かろうじて屋根が残っており、そこは木陰になっている。
二人はほっとして額の汗を拭った。
宣誓台を見つめ、ステラが口を開いた。

「この祭壇は遥か昔からここにあったのね……きっと数えきれないぐらいたくさんの人達がここで愛を誓ったのね。そうして生まれた愛が今の私達に繋がっている。そしてきっと、これからもここで愛が生まれる」

嫌味だろうかとイールはまたもや考えた。
ステラの愛を裏切った場所であり、愛するステラが他の男と結婚する姿を見届けた場所だ。
昔のイールにとってはシリラと結ばれた愛の祭壇ではあるが、若すぎて自分の正義しか見えていなかった。
その苦い思いはどうしても消えない。

風向きがかわり、滝から水を含んだ清涼な空気が流れ込んできた。
ステラは大きく呼吸し、快適な木陰を満喫していたが、しばらくしてイールを振り返った。

「滝の上に行きましょう」

イールは昔そうしたように、ステラを背負い、岩ばかりが積み上げられたその崖の上を目指した。
ステラを滝裏の洞窟に閉じ込めるためにこの崖を登ったことを思い出し、イールは胸を何度も締め付けられるような痛みを覚えた。

平らな地面に到達すると、ステラは荒れた大地と空がまじりあうその壮大な光景を眺め、数歩前に進んだ。

「ステラ……」

イールは心配そうに呼びかけたが、伸ばしたその手は固く握られ力無く膝に落ちた。
初めてここに立ったステラは、足がすくんで震えていた。大丈夫だと心にもないことを言って支えてやったことをイールは思い出した。

今は誰の手も借りず、ステラは一人で崖の縁に座っている。
抱きしめることも出来ず、イールは傍らで奴隷のように両膝を揃えて座った。
滝の下から吹き上がる水を含んだ風が、強い日差しをやわらげた。

背中を向けるステラの肩が震え、すすり泣くような声がイールの耳に届いた。
きっとこの下の洞窟に取り残され、イールに殺されかけたことを思い出しているのだ。
イールは罪の意識に苛まれ、膝の上で拳を固く握った。

長い間泣き続けたステラは、やがて震える声で話し始めた。

「壮大な景色が見たかったの。私がいかにちっぽけか知りたかった……」

ステラは涙を手の甲で拭いながら顔をあげた。

「私ね……一瞬、赤ちゃんが欲しくて、あの女の人が死んでしまえばいいって思ったの……」

はっとしてイールは顔を上げ、ステラの背中を見つめた。

「それから、そんな風に考えた自分が嫌いでたまらなくなった。こんな風になるぐらいなら、諦めた方がいい。
そんなことにこだわるなんて小さいことだって思わない?
ほら世界はこんなに広いし、それに、私が産まなくてもどこかでたくさん赤ちゃんが生まれている。
あの祭壇で愛を誓った人達はきっと何千人もいる。
愛も、幸せもたくさんある。私じゃなくても……愛も、子供も、きっとたくさん生まれている……」

泣きながら、ステラは振り返り、無理に笑おうと顔を歪め、それから溢れる涙を何度も拭った。
イールは膝の上に乗せた拳をさらに固く握りしめた。
見ていられず、顔を伏せ表情を隠す。

「よく考えたら、エルダムも父親なのよね。私、全然気づいていなかった。子供からしたら、父親よね。私、もうエルダムに来なくていいと伝えようと思って……やっと決心出来た」

固く膝を抱えていたステラの手は、力が入り過ぎていたためわずかに震えている。
何度も擦る目元は赤くなり、笑っているのか泣いているのかわからない顔は涙でぐしゃぐしゃだ。

「イール、あなたがいてくれて良かった。
家がシリラさんのお墓から遠くて申し訳ないけど、人はいつか死ぬし、その時はシリラさんのところに行けるでしょう?それに、これからもお墓に通いましょう。どこかでまた人助けするかもしれないし」

イールの罪をほじくり返し、苦しめるためではなく、ステラはここに自分の未練を断ち切るために来たのだ。
愛を諦め、子供を諦めた。束の間の慰めであるエルダムとの関係も断ち切ることにした。

孤独なステラはさらに孤独になることを選んだ。
誰がステラに幸せや愛を教えられるのだろう。

イールは唇をかみしめた。
握った拳に爪が食い込み、体中の筋肉が固く強張った。
張り裂けそうな心臓の痛みをどうすれば本物だと証明できるだろう。
今度こそ真実の愛だとステラに信じてもらうには、どうすればいいのか。

ステラは腕で目元を拭い、大きく鼻をすすると元気に立ち上がった。

「お客さんに忘れ去られてしまう前にお店に戻らなくちゃ」

大きく伸びるステラの背中を見つめ、イールものろのろと体を起こす。

「イール!」

突然、ステラが鋭い声をあげた。
急いでイールがステラの隣に立つ。
ステラが指さす方向を見て、イールは急いでステラを後ろに引っ張り、少し乱暴に地面の上に腹ばいにさせた。

ステラは抗わず、緊張に震えながらイールの腕にしがみついた。
崖の向こうに見えたのは大勢の兵隊たちだった。
黒々とした軍隊が崖向こうの道の果てまで続いている。

それは少し前まで見慣れた光景だった。

「イール、彼らは何?どこに向かっているの?この先はマウリの町がある。私たちの店も。狙いはエルダム?それとも私?町なの?」

答えはわからないが、そのすべての可能性がある。

「イール、お願い。すぐにエルダムに知らせに走って。町の人達を避難させなきゃ」

「ステラ、君を置いてはいけない」

ステラがイールの首輪を押さえつけた。

「私を連れてこの崖を下りたのでは間に合わない。私の奴隷なのでしょう?私は大丈夫だから、すぐに行って。町に入る前になんとしても止めなきゃ。エルダムなら止められる。もう絶対に戦争にしてはだめよ。行って!」

初めて奴隷の主人らしい強い口調でステラはイールに命じた。
イールは唇をかみしめると、身を翻して走り出した。
岩の間を飛ぶように駆け下りていく。
その背中を見送り、ステラも崖の上を這うように移動し始めた。




 マウリの町を目指していたのはズイール小国の軍隊だった。
王になり損ねたズイール王の親戚にあたるカーター公は、ヴァルタ国の王が密かに外に匿っている愛人の噂を聞き、その店に向かっていた。

調査の結果、それは最後の選択者であり、民衆が最も支持したヴァルタ国の元王妃であった。
最後の選択者の記憶を持つ世代は、力を持っていた王族より市井の生まれであるエルダムを支持し、ステラが王妃になるとエルダムの人気は不動のものとなった。

ステラを手に入れることが出来たら、権力や金に汚い王族というイメージを払拭できるだけでなく、ヴァルタ国の王にも多少大きな顔が出来る。

あるいは、エルダムはまだ世継ぎを決めていない。次の王にズイール小国から選ぶよう要請することも考えられる。
なにせ、エルダム王は離縁した王妃のもとに足しげく通い、また王妃に戻すという話まで出ている。
ステラを人質にすれば、あるいは無理矢理妻にしてしまえば、エルダムも強くは出られない。
うまく事が運べばマウリの町を占領し、王城を奪う事すら可能だ。

平和に酔いしれ、エルダムはヴァルタ国王になってから一度も軍隊を動かしていない。
奇襲は成功するとカーターは確信していた。

マウリの町が迫ってきた時、斥候が戻ってきた。

「滝の上に何か光る物をみたものがいます」

カーターはすぐに一個小隊を向かわせた。
こちらの動きにたまたま気づいた者がいるのなら、すぐに捕らえて殺さなければならない。

周辺を調査に行った兵士が戻ってきて、荷物の乗っていない馬車が見つかったと報告が入った。
しかしそこに、馬はいなかった。

崖の上にも誰もいなかったと報告が入ったが、カーターはそこに兵士を数名残し、人を見かけたら殺せと命じた。

今こそ決断の時とばかりにカーターは部下達に出撃を命じた。


 その日、やっと訪れた平和な時代は一瞬もろくも崩れ去ったかのようにみえた。
大挙して押し寄せた軍隊にあっという間にマウリの町は包囲され、ステラの店は破壊された。ところが、そこに目的のステラはいなかった。
しかし警備兵やヴァルタ国の騎士達が出てこなかったことにカーターは奇襲が成功したことを確信した。

一気にマウリの町から回り込み、王城に続く街道を封鎖しようと動いた。
その時、入り組んだ崖の谷底の道を馬に乗った一人の男が近づいてきた。

「ずいぶん、乱暴な訪問ではないか。カーター」

ヴァルタ国の王エルダムが不敵に笑い、カーターの前に立ちはだかった。
ステラのところに王が一人で通っていると情報を得ていたカーターは、今こそ絶好の機会だと思い、咄嗟に叫んだ。

「エルダムの首を取れ!」

次の王は自分だとカーターは叫んだが、突進していく兵士たちの頭上から黒雲のような槍が降り注いだ。
それは一瞬のことだった。

崖の上には既にヴァルタ国の軍勢が並び、カーター軍を待ち伏せしていたのだ。
乾いた大地は夥しい血を吸い込み、入り組んだ崖のその道は死屍累々の死者の谷になった。
降伏を呼びかけた時、それに応えることが出来た兵士はわずかしか残っていなかった。


 その頃、エルダムに敵軍の侵攻を知らせたイールは、ステラの残った崖の上を目指し、走っていた。
崖の上に兵士たちの姿を見つけると、イールは素早く登り口を変え、探索者だったころのように崖をよじ登って頂上を目指した。

頂上が見えてくると、岩陰に身をひそめながら進み、敵の数を確かめた。
意外にも多く、数えられるだけでも数十人が頂上から周囲を見張っている。
ステラが捕らえられているか確認しようとしたが、イールの潜伏する場所からは見つけられなかった。

もし、人質にとられていたらイールは命を捨てることになる。
ステラだけでも助けられるだろうか。イールは考えた。
その時、兵士たちの悲鳴があがった。

「あ、あれは我が軍の白旗だ!負けたのか?!」

「ま、まさか!」

動揺する兵士達の隙を付き、イールは頂上に飛び出した。
問答無用で剣を抜き、近くの三人を切り伏せた。それから数を確認しながら、さらに剣を走らせる。

敵に反撃の隙も与えず、イールはそこを見張っていた兵士を一人残らず切り伏せた。
しかしそこにステラはいなかった。

イールは滝とは反対側に目を向けた。
山頂の平らな地面から後ろの傾斜にさしかかるところに、黒い稲妻型のひび割れがある。
昔の記憶を頼りにその先に進むと、岩で塞がれた大きな地面の裂け目が現れた。

体躯の大きな男が入るのは大変だが、ステラなら入れる。
イールは自分が入れる広さになるまで割れ目を塞ぐ岩をどかし、土をかきだし始めた。

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