聖なる衣

丸井竹

文字の大きさ
34 / 42

34.閉じ込められた息子

しおりを挟む
 遺体安置所に入らず外に残った女は、作業小屋の壁に立てかけてあったほうきを手に取った。

周囲の足跡を掃いて消し、鉄扉から滑り落ちた雪も平らにならすと、そこまでの足跡を消しながら、外壁の扉近くまで道を引き返す。

足を引きずりながら後ろ向きに外壁に近づいていくと、扉の向こうから聞こえる音は大きくなった。

女は震えながら腰を屈め、ロベルが落とした鍵束を探しながら考えた。
今から足跡を消しながら遺体安置所に戻っても、途中で敵が入って来たら追いつかれてしまうかもしれない。
遺体安置所前で捕まれば、その下に他にも誰かが隠れていると思われてしまう。

とはいえ、扉を破るような大きな音がしているのに、逃げたり隠れたりしないでいるのも不自然すぎる。
女は大きく息を吸い込み、思い切って声を出した。

「あ、あの……どちらさまですか?」

扉の外から聞こえていた音がぴたりと止んだ。
女は言葉を続けた。

「さっき警鐘が鳴って、逃げて来られた方々ですか?今日は聖なる休日で教会はお休みです。だからここには誰もいません。西の要塞か、あるいは東の街道沿いに警備兵の詰め所があります。助けが必要であれば、門の向こうに……」

言いかけた時、扉の向こうから野太い声が上がった。

「そうだ!町から逃げてきた!国境が突破されて敵軍が押し寄せている」

さらに別の声が続く。

「ここには門も壁もある。入れてくれ!」

ほうきを握りしめ、女は足を後ろに引いた。

「ここには何もありません。守ってくれる人もいないし、隠れる場所もありません」

その時、壁に寄り添うように立っている木からどさどさっと雪が落ちてきた。
顔を上げると、葉を落とした大きな木を悪党面の男が上ってきていた。
壁に足をかけ、慎重に飛び乗ると上から女を見おろし、壁の向こうにいる仲間に伝える。

「若い女だ。これはなかなかの上玉だ」

それは隣国、オーブ国の傭兵団を率いるバザだった。
正規軍よりも先に、国境を越えたバザたちは、真っ先に教会を目指したのだ。

「この教会には大昔の悪党たちから回収した財宝が眠っていると噂がある。それが本当かどうか確かめることが出来る日が来たというわけだ」

女には知らない話だったが、男達に帰る気がないのだとわかり、女はほうきを支えに後ろに逃げ始めた。
と、扉が破壊され大きく開いた。
異国の傭兵たちが雪崩のように敷地内に飛び込んできた。
女を見つけ、その背後に誰もいないかぎらついた目で用心深くあたりを窺う。
全員が黒い鋲付きの鎧を着ているが、その他の装備は自前らしく、それぞれ分厚い布の服や皮鎧、帽子などで体を覆っている。

バザが壁を滑り下り、女に迫った。

「誰もいないと言ったな?なぜ、お前はここにいる」

胸倉をつかまれながらも、女は懸命に首を横に振った。

「わ、私は足が悪いので町には出られません」

「その家を調べろ!」

背後の家や作業小屋に向かって傭兵たちが一気に走り出す。
バザは少し用心深く周囲に目を光らせた。

「門にも数人行け。教会内を物色して金目のものを探すんだ。若い女は生け捕りだ。男や子供は殺していい」

小屋に向かった傭兵たちの中から数名が、バザの命令を受けて斜面の上にそびえる教会に向かう。
震えあがる女を抱え、バザは目の前の作業小屋に向かった。

「この敷地内に地下室があるはずだ。そこも探せ」

作業小屋の扉が壊され、室内に飛び込んだ傭兵たちが今度は棺を破壊し始める。
手当たり次第に物を壊す傭兵たちの姿に、女は悲鳴をあげた。

「ほ、本当に誰もいません!やめて!」

入り口の扉に続き、裏の扉も壊された。
作業小屋は前後の扉が直線上にある。
視界が通り、正面から裏庭が露わになった。

「バザ!扉があるぞ」

女を引きずり、バザは作業小屋を抜けて裏に出た。
地面から四角い煙突のような形の壁がせり出しており、その上に鉄扉が置かれている。
その取って部分には、太い閂が嵌められていた。

ほうきで履いたような地面を見回し、バザが開けろと部下に命じる。
閂が抜かれ、鉄扉が持ち上げられていく。
女はバザの腕を掴んで前に飛び出そうとした。

「誰もいません!そこは遺体安置所で、この間、火事があって遺体に匂いが移るからと使用が禁止されたのです。新しい遺体安置所は教会の裏にあります!」

鈍い音を立てて鉄扉が左右に開き、夕暮れの薄明りに地下に続く階段が浮かび上がる。
焦げ臭いにおいに混ざり、例えようもない酷い異臭が放たれた。
覗き込んだバザは鼻に皺を寄せ、眉をひそめた。

他の傭兵たちも覗き込み、鼻をつまんで顔を背ける。
そこには焼け焦げた死体と、すっかり水分の抜かれたミイラのような死体が顔を上にして転がっており、顔の原型もわからないほど腐敗し崩れていた。

腐臭と焦げ臭いにおいが混ざりあい、目まで痛くなるような刺激臭に変わっている。
先ほどまではなかったその死体を見て、女は驚いたが、それを表情に出さないように気を付けた。

「死体の処理をしている時に、ランプの灯が引火して、火事になり、匂いもとれなかったためここは使用禁止になりました。そこにある遺体は罪人のもので、棺桶を作る必要はないからと言われ、そのままに」

もっともらしい説明をした女は、酷い匂いに耐えかねて袖で鼻を覆い、大きく咳き込んだ。

「お前、中を見て来い」

バザが扉を開けた部下に命じると、部下はひどく嫌そうな顔をして階段を二段下がって、奥を覗き込んだ。

「煤ばっかりだ。暗くて何も見えない。確かに焦げたものばかりだな。丸焦げの死体がもう一体ありそうだ」

もっと探すべきか迷い、バザが女に確かめる。

「奥には何もないのか?」

腕をひねり上げられ、悲鳴をあげながら女は頷いた。

「中央に台があります。奥には壁掛けがあって、遺体を運ぶための車のついた押し出し台もありましたが、それもたぶん焼けてしまったはずです。あとは何もありません。上の作業小屋の半分ぐらいの大きさの部屋です」

階段に足を踏み入れた部下がまた数段下がり、女の声が聞こえた様子で答えを返す。

「ああ、真ん中の台は石っぽいが黒くなっているし、右にもタイヤがついた木切れがある。
鼻がばかになりそうなぐらい焼けた匂いでいっぱいだ」

バザは用心深く、さらに問いかけた。

「奥に通路はみえないか?隠れている人間は?」

「というか……うげっ」

突然中にいた部下が駆けあがって来て、雪の上に盛大に嘔吐した。

「ひどい異臭だ。腐った遺体が焼けたみたいな匂いがする」

すでにその匂いは周囲に広がり、傭兵たちは鼻を押さえて、ものすごい形相で耐えていた。
人が入っていられるような場所ではないとバザは判断した。

「扉を閉めろ。金目のものを探せ!教会側の地下室も探せ」

傭兵たちは鉄の扉を閉め、閂を入れ直す。
そこに、先に教会に行っていた仲間の一人が戻ってきた。

「バザ!教会内には本当に誰もいない!それより味方の本体が上ってくる。どうする?明け渡すのか?」

「まだ何も手に入れていないぞ!」

教会に向かって歩き出したバザの腕の中から、女は町に視線を向けた。
町のいたるところで炎があがり、煙が幾筋も立ち昇る。
黒い軍隊の影が通りに溢れ、迫る夕闇に溶け込んでいく。

警鐘を鳴らしていた人は殺されたのか、不気味なぐらい音はなにも聞こえてこない。

教会前には傭兵たちが集まっていた。
大きな袋がいくつも並べられ、銀や金の高そうな聖具がはみ出している。

「けちな道具しかない。地下室は教会の裏の遺体安置所だけだ。入ってみたが、まだ完成していないようだった」

仲間達の報告を受け、並べられたものを確認すると、バザは後ろを振り返った。
オーブ国の正規軍が見事な甲冑に身を包み、教会への道を上がってくる。
血生臭いその姿に、傭兵たちは不満顔だ。

危険な国境を乗り越えたのは結局、使い捨ての傭兵たちだ。
多少の足掛かりはあったが、彼らが捨て身で開いた道を、国の軍隊は安全についてきただけなのだ。

「どうせこの町はオーブ国が掌握し、しばらくは戦いにもならないはずだ。なにせ、この町にはオーブ国の密偵が潜んでいる。貴族たちにも金が渡っているし、この国の王族が味方についている。よし、今のうちに楽しんでおこう。俺達は今日を生き延びた」

バザは女を引きずり、教会に入った。
螺旋階段を上り、聖石で出来た立派な回廊を進むと、通路に並ぶ扉の中から聖母が描かれている扉を選んだ。

「見張りは二人で良い。あとは順番にまわしていこう」

バザの意見に仲間達が歓声をあげた。
生き延びた記念に、バザは敵国の女を手っ取り早く征服することにしたのだ。
とはいえ、オーブ国の軍隊があがってきているのだから、長々と楽しむわけにはいかない。

扉を開けると、待ち構えていたかのように巨大な寝台が現れた。

仲間達がはしゃぐような声をあげた。
運よく寝室の扉を引き当てたバザも上機嫌で、女を引きずって中に入り、寝台の上に押し倒した。

「いやっ!お願い!お願いだから、殺さないで!協力するわ。どんなことでもするから!」

恐ろしい形相の傭兵たちに迫られ、女は恐怖に震え、必死に命乞いをした。
ここで殺されてしまえば、遺体安置所に隠れている息子はどうなってしまうのか。
そこに子供が隠れていることを知っているのは女だけなのだ。

情けなく命乞いを始めた女に、バザは残忍な笑みを浮かべた。

「それは手間が省けるな。俺達が使いやすいように下着を脱いで尻を向けろ。上も脱いでおけよ。おもちゃにしてやる」

女は上の服を腰まで脱ぐと、スカートをまくりあげ、下着を脱いだ。
寝台に横向きに四つん這いになり、お尻を突き上げる。

「尻をもう少しあげろ」

バザの言葉で、女は震えながらお尻をあげた。
女の秘められた部分がちょうどバザの腰の高さにきた。

「良い高さだ。入れづらいな、穴を開け」

女の尊厳を踏みにじるような残酷な言葉だったが、女は躊躇わなかった。
まさに至れり尽くせりの動作で、女は額で上半身を支え、両手をお尻に回し、自身の中を指で開いた。
あまりの恥辱に、女はついに泣き出した。

「お、お願い……殺さないで……」

寝台に顔を押し付けながら、女は懇願した。
赤くぬらぬらしたそこに、バザは唾を吐きかけ、醜い肉の塊を押し付けた。

「ほら、入れて動かせ。下の連中が上がって来るまでに全員が出せなかったら、お前の首を刎ねてやる」

「そ、そんな!」

悲痛な声をあげたが、女に迷いはなかった。
あんな異臭のたちこめた遺体安置所の中に息子がいるのだ。

すぐには殺されずに済んだが、どこかで脱出させなければならない。
閂までかかっていては、自力で脱出は出来ない。

ここが数日占拠されるのであれば、息子を助けられるのは女だけだ。
おぞましい感触に目をつぶり、女は腰を突き出した。
やり方は覚えている。

蘇る悪夢に必死に蓋をして、女はまだ潤っていないそこで分厚い肉を飲み込んだ。
望まぬ衝撃に、心が悲鳴を上げるが、体はすぐに馴染みそれを受け入れてしまう。
心と体を引き裂かれ、屈辱に泣いた記憶はあまりにも遠く、今は父親の腕に抱かれ、地下に消えた息子の姿だけが脳裏に浮かんでいる。

一人は守れなかった。もう一人を失うわけにはいかない。
その強い想いだけを胸に、女は必死に体を前後させ、男の物を胎内で擦り出した。
足に力をこめ、それを締め上げるとバザが下品な笑い声をあげた。

それに呼応して周囲の傭兵たちも嘲笑った。

「必死だな、この女」

「こんな目にあったら舌でも噛んでみせるのが普通だろう?」

「恥知らずの淫乱さ」

「確かに、喜んで腰を振っているからな」

野次が飛び、ことさらに女を貶め、その屈辱に歪む顔さえ男達は快楽を増幅させる道具にしようとした。
女はすすり泣きながら必死に動き続けた。
そのうち、バザは女の細い体を押さえ込み、腰を激しく打ち付け始めた。
さっさと種を吐き出すと、仲間達に順番を譲る。
目的の財宝が見つからなかったからには、残忍な欲望をある程度満たしてやらなければ不満が溜まる。

「準備しておいた方がいいぞ。とりあえず終わらせろ。俺は外に出て偉そうな連中に金の交渉をしてくる」

バザが言い終わる前に、次の傭兵が女の体を使い始めた。
激しく体を揺すられ、女は毛布を掴み、腰を打ち付けられる衝撃に耐え続ける。
望まない甘い快感が下腹部にとろけだし、足が、がくがくしてくると、傭兵達が女の尻を叩きだした。

「高さが合わないぞ。しっかり腰を上げておけよ!」

次から次に傭兵達が入れ替わり、簡単に腰を振り、女の中に種を吐き出す。
女を道具として貶めるため、傭兵達の中には入れた途端に出して終わる者もいた。

「穴としては優秀だが、この女、顔もみてないぞ」

最後の傭兵がやっと女の髪を掴んで上に引き上げた。
どんな顔の女の穴に出したのか見てやろうと、覗き込んだ仲間達が一斉に歓声をあげた。
途端に無数の手が女の乳房を嬲った。

「これは、もう一回だな。今度は仰向けにしろ!」

傭兵達に体を持ち上げられ、寝台の真ん中に押さえ込まれた女は、目の前に迫ってきた生温かい肉塊を、口を大きく開けて迎え入れた。



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

白い結婚のはずでしたが、いつの間にか選ぶ側になっていました

ふわふわ
恋愛
王太子アレクシオンとの婚約を、 「完璧すぎて可愛げがない」という理不尽な理由で破棄された 侯爵令嬢リオネッタ・ラーヴェンシュタイン。 涙を流しながらも、彼女の内心は静かだった。 ――これで、ようやく“選ばれる人生”から解放される。 新たに提示されたのは、冷徹無比と名高い公爵アレスト・グラーフとの 白い結婚という契約。 干渉せず、縛られず、期待もしない―― それは、リオネッタにとって理想的な条件だった。 しかし、穏やかな日々の中で、 彼女は少しずつ気づいていく。 誰かに価値を決められる人生ではなく、 自分で選び、立ち、並ぶという生き方に。 一方、彼女を切り捨てた王太子と王城は、 静かに、しかし確実に崩れていく。 これは、派手な復讐ではない。 何も奪わず、すべてを手に入れた令嬢の物語。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました

たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。

王太子妃専属侍女の結婚事情

蒼あかり
恋愛
伯爵家の令嬢シンシアは、ラドフォード王国 王太子妃の専属侍女だ。 未だ婚約者のいない彼女のために、王太子と王太子妃の命で見合いをすることに。 相手は王太子の側近セドリック。 ところが、幼い見た目とは裏腹に令嬢らしからぬはっきりとした物言いのキツイ性格のシンシアは、それが元でお見合いをこじらせてしまうことに。 そんな二人の行く末は......。 ☆恋愛色は薄めです。 ☆完結、予約投稿済み。 新年一作目は頑張ってハッピーエンドにしてみました。 ふたりの喧嘩のような言い合いを楽しんでいただければと思います。 そこまで激しくはないですが、そういうのが苦手な方はご遠慮ください。 よろしくお願いいたします。

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

婚約破棄されるはずでしたが、王太子の目の前で皇帝に攫われました』

鷹 綾
恋愛
舞踏会で王太子から婚約破棄を告げられそうになった瞬間―― 目の前に現れたのは、馬に乗った仮面の皇帝だった。 そのまま攫われた公爵令嬢ビアンキーナは、誘拐されたはずなのに超VIP待遇。 一方、助けようともしなかった王太子は「無能」と嘲笑され、静かに失墜していく。 選ばれる側から、選ぶ側へ。 これは、誰も断罪せず、すべてを終わらせた令嬢の物語。 --

悪役令嬢まさかの『家出』

にとこん。
恋愛
王国の侯爵令嬢ルゥナ=フェリシェは、些細なすれ違いから突発的に家出をする。本人にとっては軽いお散歩のつもりだったが、方向音痴の彼女はそのまま隣国の帝国に迷い込み、なぜか牢獄に収監される羽目に。しかし無自覚な怪力と天然ぶりで脱獄してしまい、道に迷うたびに騒動を巻き起こす。 一方、婚約破棄を告げようとした王子レオニスは、当日にルゥナが失踪したことで騒然。王宮も侯爵家も大混乱となり、レオニス自身が捜索に出るが、恐らく最後まで彼女とは一度も出会えない。 ルゥナは道に迷っただけなのに、なぜか人助けを繰り返し、帝国の各地で英雄視されていく。そして気づけば彼女を慕う男たちが集まり始め、逆ハーレムの中心に。だが本人は一切自覚がなく、むしろ全員の好意に対して煙たがっている。 帰るつもりもなく、目的もなく、ただ好奇心のままに彷徨う“無害で最強な天然令嬢”による、帝国大騒動ギャグ恋愛コメディ、ここに開幕!

王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る

家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。 しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。 仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。 そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。

処理中です...