学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林

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西条 誠

第二十一話

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恭介は誠の父である隆弘に案内されて別館のサロンに案内された

「さぁ、どうぞ」
「わぁ……!」

少しレトロな雰囲気のその部屋はとても綺麗な部屋で、テーブルには和菓子や洋菓子などの様々なスイーツが並んでいた

「こんなに沢山のスイーツ用意して下さったんですか?」
「あぁそうだよ。誠はあまり友人を家に連れて来ることをしないからね。西蓮寺くんが来ると聞いて珍しいと思ってね。私が用意したのだよ」
「あ、ありがとうございます」

こんなに沢山のスイーツ初めて見たよ
立食パーティーとかでもこんなに並んでないよね

「西蓮寺くん、私は少し誠に用があるだ。すぐ終わるから、その間好きな物を食べて構わないよ。帖佐ちょうさ、西蓮寺くんにお茶を出してくれ」
「かしこまりました」

え?どこにいたの!?
さっきまでこの部屋には僕と誠と誠のお父さんしかいなかったのに!
流石西条家、使用人のレベルもすごい

恭介がそんな事に感動しているうちに誠たちはサロンから出ていった
すると、五十代前半くらいの帖佐と呼ばれた使用人が恭介に話しかけた

「西蓮寺様、お茶は何がよろしいでしょうか?紅茶でもなんでもご用意致します」
「なら、アッサムのストレートを頂けますか?」
「かしこまりました。直ぐに用意致しますので、しばらくお待ち下さい」
「分かりました」

帖佐さんはサロンから出ていった

これって食べていいのかな?
いや!でもこういうのは勝手に食べちゃダメだよね。せめて、さっきの帖佐さんが帰ってきてからにしよ

恭介はソファの端にちょこんと座るとスマートフォンを取り出してSNSを開いた
恭介のように両家の子息子女は一般的には悪影響を及ぼすため、ほとんどの場合SNSを禁止されている者がほとんどだ。しかし恭介は小中はずっと公立に通っていたためどちらかと言うと恭介は庶民思考だ。あくまでだが

しばらくスマートフォンを触って暇を潰していると帖佐さんが紅茶を乗せた盆を持ってサロンに戻ってきた

「西蓮寺様、アッサムのストレートティーをお持ち致しました」
「ありがとうございます」

恭介はそれを一口飲んだ

「……美味しい」
「ありがとうございます。」
「帖佐さんがいれてくれたんですか?」
「はい、僭越ながら私がいれさせて頂きました」
「へぇ、紅茶をいれるのお上手なんですね」
「いえいえ、滅相もございません。そんなことより西蓮寺様、隆弘様と誠様が帰って来るまでまだ少々時間がありますし、スイーツを召し上がっては如何でしょうか?」
「あっ、ならお言葉に甘えて」
「ではお取りしますね。何がよろしいですか?」
「じゃ、じゃあ……」


◆◇◆


結局いっぱい食べちゃったよ
マカロンも沢山食べたし、ケーキも二個食べたし、羊羹は揃えてあった五種類一つづつ全部食べちゃっし、とにかく食べ過ぎちゃった
そーいえば、誠遅いなぁ

「あの、誠ってまだですか?」
「申し訳ございません。少し隆弘様に伺って参りますので、少々お待ちいただけますでしょうか?」
「あっはい、よろしくお願いします」

んー、何かあったのかな?

五分程するとサロンに申し訳なさそうな顔をした帖佐さんが入ってきた

「誠に申し上げにくいのですが、隆弘様と誠様はどうしても外せない私用が出来てしまったようでして、誠に申し訳ないのですが今日はお引き取り願えますでしょうか?」
「えっ!?」
「申し訳ございません」
「わ、分かりました。申し訳ないんですけど、西蓮寺家の車で帰りたいので西条邸の敷地に入る許可を貰えますか?」
「分かりました。こちらで西蓮寺様の車を別館まで誘導させて頂きますので、西蓮寺様はそれまでごゆるりとお過ごし下さい」

その後、西蓮寺家の運転手の杉本さんが運転する車が西条邸の別館に到着し、恭介は帰路に着いた
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