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ラブアンドピース
21 確認の前に計画の説明
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さて、わろたさんが記録してくれた音声を聞く前に時を数日巻き戻そうと思う。
「次にラブアンドピースの対象となるカップルは、6年2組ユージン・キーファー先輩と4年1組ディーエクタス・アクアエ・フラット先輩です」
休日…ではなく授業終わりの放課後、いつもの校舎の屋上で私とわろたさんは話をしていた。
前回の作戦でのお礼をわろたさんに渡した後、次の計画について尋ねられたので、救護クラブの当番がお休みの日に改めて場を設けたのである。
屋上から見える運動場では武芸クラブがいつものように激しく活動をしている。彼等や他の人に見付からない位置で、わろたさんと向かい合って座っていた。わろたさんがまた敷物を用意してくれていたので、足やお尻が痛くなる事はない。
「はい、ローリくん」
「はい、何でしょうわろたさん」
手を挙げて質問がある事を示すわろたさん。
「恋愛マスターさんの勘を信頼しているから2人の関係について疑問は持たない。だけどキーファーくんと言えば例の“不遇の王女”と言う婚約者がいるだろう? フラットくんと恋愛成就させてヤバい事にならないのだろうか。それとも仮にヤバい事になってでも、成就させるべきもっとヤバい事情が2人にはあるのかな?」
既に決まったお相手がいるキーファー先輩に、フラット先輩と言う新たなお相手との関係を成立させることの意義とは…。
奥さんの人数、旦那さんの人数の婚姻制度についてはその土地その一族で違う。庶民は基本的に一夫一婦だけど、例えば中央の王族ややんごとない御家柄の人は複数人の配偶者を持つ事が出来る。お互いだけの相思相愛夫婦もいるけど。
キーファー先輩の実家も、多少変わっているけど中央所属のやんごとない御家柄なのは事実なので、例に洩れずキーファー先輩のお相手が複数人いたとしてもそれ自体には問題はない。
この場合の問題は、キーファー先輩の正妻、本妻、第一夫人となるのが不遇の文字が付いていてもれっきとした王族出身の王女様と言う点。
「中央は面子を気にする。成就させなくてはならないヤバい事情があるにしても相当かつ慎重な根回しが必要となってくるだろう。ローリくんも次の対象について取扱注意と言っていたけど、あれはそう言った事だったのかな?」
フラット先輩と言う存在がいきなり現れたら、キーファー先輩の本妻となる王女は勿論、その実家である王族が面白く思う訳がない。
何かしらの問題が生じる可能性は十分にある。
その辺りをどう考えているのか。
まさか考えもせずに、勢いだけで目の前のカップルを成立させようとしている訳ではないよね?
わろたさんの目は、そう言っているような気がした。
これで私が「考えていませんでした」と答えでもしたら、きっとわろたさんは大人の世界を知る大人として今回の計画を無しとしていた事だろう。大人の世界を知らない子供が何と言おうとも。
だけど私はそうは答えない。
寧ろ、わろたさんにとって想定外であろう事を口にする。
「やっぱりわろたさんでも、先入観からは逃れられないものなんですねぇ」
「それは、どう言う意味だろう?」
「ねぇわろたさん。わろたさんは“不遇の王女”様が王女のまま据え置かれている理由をどう捉えていますか?」
「どうって、キーファー家との政略結婚の駒として取っておく為だろ?」
「その理由でわろたさんは納得していますか?」
「…しているかしていないかで言えば、していないかな。わざわざ廃籍された王弟の孫を取っておく理由は正直言ってないと、私は考える」
政略結婚の駒だけなら、王族に従順な余所のご令嬢を養女にしてそれからキーファー家に嫁がせる方法だってある。
それよりも“不遇の王女”を謀反の旗印として擁立でもされたら、その方が危険だ。
王女として残す理由より残さない理由の方が多く、更に明確にある。
「でもそれ以上の理由が思い付かないから納得せざるを得ない、と言うのが正直なところだね。まさか、生まれた瞬間に王族でなくなった赤子を憐れんで…何て事はないだろうし」
「そうですねぇそれはないです」
数年後の『カログリア王国戦記』で、どさくさにトラモントを潰そうとしてわろたさんをラスボス化させた今の中央及び王族にそう言った人情味はない。
内心だけでそう呟いていると、ジッとこちらを見ていたわろたさんと目が合う。
わろたさんは「ふむ」と小さく零してから、口の端をニッと上げた。
「ローリくんは納得する理由を知っている、と思っていいのかな?」
「はい、誰でも絶対に納得する理由だと思います。それに付いてくる大人な事情については、わろたさんの方が詳しいでしょうけど」
「ほう」
「でもその理由が、絶対に秘密だと言ったものです。改めて言っておきますけど、絶対に、主さんにも、秘密ったら秘密ですよ?」
「承知しているよ。信用したまえ」
だからどうぞ。わろたさんに促され、私も覚悟を決めて“現時点において”の秘密を告げた。
「王女様が魔力適性を持っていたから、ですよ」
1秒、2秒、3秒……わろたさんが停止してしまった。
まぁ無理もない。
改めて、秘密の重大性を再確認してゾクゾクしてくる。
「…不覚。その可能性に一度として思い至らなかったなんて」
「仕方がないですよ。だって王族が魔力適性を隠すなんてするはずないって思いますもん…。言った私が言う台詞じゃないですけど、わろたさんよく信じる気になれますねぇ」
「ローリくんからの情報は持ち帰って精査するにしても、その場では疑わずに全部聞く事にしているから。ただ今回は“不遇の王女”に関して納得はしていなかった箇所の辻褄が一気に合ってしまったので、信じる他ないって心境かな」
「辻褄、ですか?」
「ローリくんが言うところの、大人な事情ってやつだよ」
カログリア王国にとって魔法使いは重要な存在だ。
それは世界的な共通認識でもあるけど、特に中央にとっては依存していると言ってしまってもいい。
カログリア王国は世界全土を国土とする統一国家ではあるけど、全ての地方に自治権を与えているので直轄地は首都メディウムが置かれた中央に限られている。故に国王、王族、その他政治的有力者をまとめて中央と呼ぶのが一般的。
地方間のやり取り、いざこざに基本的には介入せず放任。ただしその権力は強く、地方都市や部族の存続と廃止の決定権を有している為、地方は中央に逆らう事はない。
一方でその絶大な権力を支えているのは中央に拠点を置く魔法師団、並びに魔法使いの養成機関であるテフル魔法学園の存在が大きい。
単純な戦力としては勿論だが、魔法使いが生み出し、作り出し、広める物は人々の生活に大いなる恵みを齎す。近年であればルシア・ヴァーチュが齎した高度な薬学と医学の知識がその最たる物だ。
中央に逆らってそれらの恩恵を受けられなくなっては死活問題であるし、最悪廃止になりかねない。廃止となれば物理的に潰しに来るのは魔法師団である。
早い話、魔法使いの集団が怖いから中央には逆らわない……と。
それは比喩ではなく、疑いようもない事実。現実。
その魔法師団は中央の意向に従う姿勢を取り、常に敬意を払っている。だからこそ中央の権威は保たれ、カログリア王国の平和が守られている。
以上、ウィキ並びファンの考察スレッドより抜粋。
そんなぶっちゃけ現実は王族も承知の上。
その上で魔力適性を持つ者を優先優遇する事を国の方針としている。
なのに、よりによってその王族が“不遇の王女”の魔力適性を公表せずに隠していたのだから、驚きどころの話じゃない。
方針を定めた側として、と言う以上に「魔法使いの王」は彼等が切望して止まない存在のはずだからだ。
「魔法使いの王」はまさしくカログリア王国を象徴する存在。王族に魔力適性を持った王子や王女が産まれたら、その時点で次の王様に決まる。成人まで待つ事はあるけど無条件と言っても良いし、喜びようは王国を上げて何日も誕生を祝うレベルだと聞く。
そこまで欲しがる理由は、それこそわろたさんが言うところの面子の話。
「魔法使いの王」がいる間は魔法師団に依存している状態から脱し、王国は正しくその権威を示す事が出来る………らしいです。
その辺りを丁寧に考察と解説しているスレッドもあって一応頑張って読んでみたけど、理解は出来るけどよく分からないと言うのが本音。大人の世界、大人の事情って本当に難しい…。
とりあえず“不遇の王女”が魔力適性を持っている事実を公表されていないのは、あのわろたさんを数秒停止させてしまうくらいあり得ない話、とだけ分かっていれば良い事にしておく。
「次にラブアンドピースの対象となるカップルは、6年2組ユージン・キーファー先輩と4年1組ディーエクタス・アクアエ・フラット先輩です」
休日…ではなく授業終わりの放課後、いつもの校舎の屋上で私とわろたさんは話をしていた。
前回の作戦でのお礼をわろたさんに渡した後、次の計画について尋ねられたので、救護クラブの当番がお休みの日に改めて場を設けたのである。
屋上から見える運動場では武芸クラブがいつものように激しく活動をしている。彼等や他の人に見付からない位置で、わろたさんと向かい合って座っていた。わろたさんがまた敷物を用意してくれていたので、足やお尻が痛くなる事はない。
「はい、ローリくん」
「はい、何でしょうわろたさん」
手を挙げて質問がある事を示すわろたさん。
「恋愛マスターさんの勘を信頼しているから2人の関係について疑問は持たない。だけどキーファーくんと言えば例の“不遇の王女”と言う婚約者がいるだろう? フラットくんと恋愛成就させてヤバい事にならないのだろうか。それとも仮にヤバい事になってでも、成就させるべきもっとヤバい事情が2人にはあるのかな?」
既に決まったお相手がいるキーファー先輩に、フラット先輩と言う新たなお相手との関係を成立させることの意義とは…。
奥さんの人数、旦那さんの人数の婚姻制度についてはその土地その一族で違う。庶民は基本的に一夫一婦だけど、例えば中央の王族ややんごとない御家柄の人は複数人の配偶者を持つ事が出来る。お互いだけの相思相愛夫婦もいるけど。
キーファー先輩の実家も、多少変わっているけど中央所属のやんごとない御家柄なのは事実なので、例に洩れずキーファー先輩のお相手が複数人いたとしてもそれ自体には問題はない。
この場合の問題は、キーファー先輩の正妻、本妻、第一夫人となるのが不遇の文字が付いていてもれっきとした王族出身の王女様と言う点。
「中央は面子を気にする。成就させなくてはならないヤバい事情があるにしても相当かつ慎重な根回しが必要となってくるだろう。ローリくんも次の対象について取扱注意と言っていたけど、あれはそう言った事だったのかな?」
フラット先輩と言う存在がいきなり現れたら、キーファー先輩の本妻となる王女は勿論、その実家である王族が面白く思う訳がない。
何かしらの問題が生じる可能性は十分にある。
その辺りをどう考えているのか。
まさか考えもせずに、勢いだけで目の前のカップルを成立させようとしている訳ではないよね?
わろたさんの目は、そう言っているような気がした。
これで私が「考えていませんでした」と答えでもしたら、きっとわろたさんは大人の世界を知る大人として今回の計画を無しとしていた事だろう。大人の世界を知らない子供が何と言おうとも。
だけど私はそうは答えない。
寧ろ、わろたさんにとって想定外であろう事を口にする。
「やっぱりわろたさんでも、先入観からは逃れられないものなんですねぇ」
「それは、どう言う意味だろう?」
「ねぇわろたさん。わろたさんは“不遇の王女”様が王女のまま据え置かれている理由をどう捉えていますか?」
「どうって、キーファー家との政略結婚の駒として取っておく為だろ?」
「その理由でわろたさんは納得していますか?」
「…しているかしていないかで言えば、していないかな。わざわざ廃籍された王弟の孫を取っておく理由は正直言ってないと、私は考える」
政略結婚の駒だけなら、王族に従順な余所のご令嬢を養女にしてそれからキーファー家に嫁がせる方法だってある。
それよりも“不遇の王女”を謀反の旗印として擁立でもされたら、その方が危険だ。
王女として残す理由より残さない理由の方が多く、更に明確にある。
「でもそれ以上の理由が思い付かないから納得せざるを得ない、と言うのが正直なところだね。まさか、生まれた瞬間に王族でなくなった赤子を憐れんで…何て事はないだろうし」
「そうですねぇそれはないです」
数年後の『カログリア王国戦記』で、どさくさにトラモントを潰そうとしてわろたさんをラスボス化させた今の中央及び王族にそう言った人情味はない。
内心だけでそう呟いていると、ジッとこちらを見ていたわろたさんと目が合う。
わろたさんは「ふむ」と小さく零してから、口の端をニッと上げた。
「ローリくんは納得する理由を知っている、と思っていいのかな?」
「はい、誰でも絶対に納得する理由だと思います。それに付いてくる大人な事情については、わろたさんの方が詳しいでしょうけど」
「ほう」
「でもその理由が、絶対に秘密だと言ったものです。改めて言っておきますけど、絶対に、主さんにも、秘密ったら秘密ですよ?」
「承知しているよ。信用したまえ」
だからどうぞ。わろたさんに促され、私も覚悟を決めて“現時点において”の秘密を告げた。
「王女様が魔力適性を持っていたから、ですよ」
1秒、2秒、3秒……わろたさんが停止してしまった。
まぁ無理もない。
改めて、秘密の重大性を再確認してゾクゾクしてくる。
「…不覚。その可能性に一度として思い至らなかったなんて」
「仕方がないですよ。だって王族が魔力適性を隠すなんてするはずないって思いますもん…。言った私が言う台詞じゃないですけど、わろたさんよく信じる気になれますねぇ」
「ローリくんからの情報は持ち帰って精査するにしても、その場では疑わずに全部聞く事にしているから。ただ今回は“不遇の王女”に関して納得はしていなかった箇所の辻褄が一気に合ってしまったので、信じる他ないって心境かな」
「辻褄、ですか?」
「ローリくんが言うところの、大人な事情ってやつだよ」
カログリア王国にとって魔法使いは重要な存在だ。
それは世界的な共通認識でもあるけど、特に中央にとっては依存していると言ってしまってもいい。
カログリア王国は世界全土を国土とする統一国家ではあるけど、全ての地方に自治権を与えているので直轄地は首都メディウムが置かれた中央に限られている。故に国王、王族、その他政治的有力者をまとめて中央と呼ぶのが一般的。
地方間のやり取り、いざこざに基本的には介入せず放任。ただしその権力は強く、地方都市や部族の存続と廃止の決定権を有している為、地方は中央に逆らう事はない。
一方でその絶大な権力を支えているのは中央に拠点を置く魔法師団、並びに魔法使いの養成機関であるテフル魔法学園の存在が大きい。
単純な戦力としては勿論だが、魔法使いが生み出し、作り出し、広める物は人々の生活に大いなる恵みを齎す。近年であればルシア・ヴァーチュが齎した高度な薬学と医学の知識がその最たる物だ。
中央に逆らってそれらの恩恵を受けられなくなっては死活問題であるし、最悪廃止になりかねない。廃止となれば物理的に潰しに来るのは魔法師団である。
早い話、魔法使いの集団が怖いから中央には逆らわない……と。
それは比喩ではなく、疑いようもない事実。現実。
その魔法師団は中央の意向に従う姿勢を取り、常に敬意を払っている。だからこそ中央の権威は保たれ、カログリア王国の平和が守られている。
以上、ウィキ並びファンの考察スレッドより抜粋。
そんなぶっちゃけ現実は王族も承知の上。
その上で魔力適性を持つ者を優先優遇する事を国の方針としている。
なのに、よりによってその王族が“不遇の王女”の魔力適性を公表せずに隠していたのだから、驚きどころの話じゃない。
方針を定めた側として、と言う以上に「魔法使いの王」は彼等が切望して止まない存在のはずだからだ。
「魔法使いの王」はまさしくカログリア王国を象徴する存在。王族に魔力適性を持った王子や王女が産まれたら、その時点で次の王様に決まる。成人まで待つ事はあるけど無条件と言っても良いし、喜びようは王国を上げて何日も誕生を祝うレベルだと聞く。
そこまで欲しがる理由は、それこそわろたさんが言うところの面子の話。
「魔法使いの王」がいる間は魔法師団に依存している状態から脱し、王国は正しくその権威を示す事が出来る………らしいです。
その辺りを丁寧に考察と解説しているスレッドもあって一応頑張って読んでみたけど、理解は出来るけどよく分からないと言うのが本音。大人の世界、大人の事情って本当に難しい…。
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