僕と君

第二章

僕の過去

仲直りした僕は自分の過去を美咲に告白するのだった。

「美咲さん。僕、実は美咲さん言ってないことがあるんだ。それを話そうと思ってるんだけどいいかな？」

俊二は美咲に聞いた。すると美咲はこう言った。

「うん。でもその前に、私のこと美咲って呼んでよ。いつまでもさん付けされると、なんか付き合ってるのにって感じちゃうからさ。」

美咲はずっと付き合ってるのにさん付けで呼ばれる事に不満を持っていたようだ。その事を知った俊二も改めてこう言った。

「わかった、じゃあ僕のことも俊二って呼んでよ」

「うん。」

そして2人はお互いを呼び捨てで呼び合うのだった。

「じゃあ美咲これから話すことは、本当のことであり僕自身の今だからね。」

「うん。」

注意喚起をしたあと俊二は自分の事を話した。

「僕、実はみんなと違うんだ。」

「みんなと違う？？どういう事？」

不思議に思う美咲、俊二は話を続ける。

「僕、ある障害を持っていてね。ADHDって知ってるかな？僕その障害持ってるんだ。周りの空気も読めないし、自分の身の回りの危険ということも欠けていてね。僕っておかしいでしょ？？嫌いになったよね...。」

それを聞いた美咲は涙を流しながら俊二に問いかけた。

「ねぇ俊二、なんでもっと早く言ってくれなかったの？？寂しいじゃん、私俊二のこともっと知りたくて付き合ったのに、隠し事されたら寂しいよ。」

電話越しに泣く美咲を見た俊二は美咲を慰めながら理由を説明した。

「ごめん、ずっと言おうと思っていたんだ。でも言ったら美咲が逃げてしまうと思ってしまってさ。なかなか言えなかったんだよな。」

理由を知った美咲も泣くのを止め俊二を励ました。

「そうなんだ、ごめんなさい。気づいてあげられなくて。でも私俊二から逃げたりしないよ。もっと俊二のこと知りたいもん、だから気にしなくていいよ。むしろもっと私に教えて、俊二のこと全て。もっと見せて俊二の性格とかも。」

「美咲...。ありがとう大好きだよ！！」

「私も好きだよ俊二！！」

2人は仲直りをし、その後楽しく話し合ったのだった。