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恋は罪作り
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なんであの人を好きになってしまったのだろう。
机が隣だったせいで、高校に入学してからすぐに私は綾と親しくなった。綾とは違う中学校だったけれど、小川向日葵とは同じ中学だったから、よく三人で一緒にいるようになった。
しばらくしてから、私は綾が男の人と親しげに話をしているのを見かけた。凄く格好いい人だった。
「誰、誰、今の人」
綾が来ると、すぐに私は訊いた。
「お友達」
「お友達? ただの?」
「うーん、親しいお友達」
綾は私の問いかけに少し考えてから答えた。
「親しいお友達って、それって付き合ってるってこと?」
「うーん、きっとそういうことになるかな?」
綾はまた考えながら答える。どうも煮え切らない。
「どういう関係? いつから付き合ってるの?」
私は綾に彼がいるなんて知らなかったから、気になって色々と質問をした。綾は考えながら、そんな質問の山にひとつひとつ丁寧に答えてくれる。
大体のことを聞き終えて、「いいなー」なんて明るく言ったけれど、内心羨ましくて仕方がなかったし、ちょっぴり嫉妬していた。
綾はきれいだ。容姿も心も。そして自分を無理に飾ろうとしない。そんな綾は素敵だと思うし、私は綾といつも一緒にいられることを誇りにさえ思う。
だけど綾があの人と話をしているのを見るときだけ、私の心は沈む。あの人は綾と話をしている時、時々笑顔になる。とびきりの笑顔だ。
私もあの人と親しげに話をしてみたい。その笑顔を私にも向けてほしい。
だけどそれは無理な話だ。だってあの人は綾の彼なんだから。
なんであの人を好きになってしまったのだろう。綾の彼だと知っていたのに。
月日を重ねていくうちに、あの人への想いはどんどん大きくなっていった。あの人のことを忘れようと思えば思うほど大きくなっていった。別の人を好きになろう、そう思えば思うほど大きくなっていった。
綾のことは大好きなのに、時に、綾のことが憎いという感情に支配されてしまう時があった。綾は全然悪くない。悪いのは私なのに。あの人を好きになってしまった私なのに。
綾も向日葵も私があの人を好きだということを知らない。誰にも話すことはできない。どうにもならない苦しい想いだけが募っていく。
「綾の付き合っている人が、三年生の綺麗な人と親しげにしているのを見たって人がいるって」
ついそんなことを綾に話してしまった。綾と親友となり、綾の彼を好きになってから一年が過ぎていた。
「え?」
綾が驚いたような目で私を見た。
ああ、なんてことを言ってしまったのだろう。
ずっとずっと考えてきた言葉。だけどいつも打ち消してきた。そんなことを言ってはいけない。綾を傷つけることになる。
でも、でも。ついに口から出てしまった。
だって、もし綾があの人と別れたら・・・・
あの人は私に素敵な笑顔を見せてくれるかもしれない。
「でも、そんなことないよね」
私は急いで、今自分で言った言葉を打ち消した。
「うん」
綾はそれほど気にしていないように見えた。
私もほっとした。
だけど・・・・
机が隣だったせいで、高校に入学してからすぐに私は綾と親しくなった。綾とは違う中学校だったけれど、小川向日葵とは同じ中学だったから、よく三人で一緒にいるようになった。
しばらくしてから、私は綾が男の人と親しげに話をしているのを見かけた。凄く格好いい人だった。
「誰、誰、今の人」
綾が来ると、すぐに私は訊いた。
「お友達」
「お友達? ただの?」
「うーん、親しいお友達」
綾は私の問いかけに少し考えてから答えた。
「親しいお友達って、それって付き合ってるってこと?」
「うーん、きっとそういうことになるかな?」
綾はまた考えながら答える。どうも煮え切らない。
「どういう関係? いつから付き合ってるの?」
私は綾に彼がいるなんて知らなかったから、気になって色々と質問をした。綾は考えながら、そんな質問の山にひとつひとつ丁寧に答えてくれる。
大体のことを聞き終えて、「いいなー」なんて明るく言ったけれど、内心羨ましくて仕方がなかったし、ちょっぴり嫉妬していた。
綾はきれいだ。容姿も心も。そして自分を無理に飾ろうとしない。そんな綾は素敵だと思うし、私は綾といつも一緒にいられることを誇りにさえ思う。
だけど綾があの人と話をしているのを見るときだけ、私の心は沈む。あの人は綾と話をしている時、時々笑顔になる。とびきりの笑顔だ。
私もあの人と親しげに話をしてみたい。その笑顔を私にも向けてほしい。
だけどそれは無理な話だ。だってあの人は綾の彼なんだから。
なんであの人を好きになってしまったのだろう。綾の彼だと知っていたのに。
月日を重ねていくうちに、あの人への想いはどんどん大きくなっていった。あの人のことを忘れようと思えば思うほど大きくなっていった。別の人を好きになろう、そう思えば思うほど大きくなっていった。
綾のことは大好きなのに、時に、綾のことが憎いという感情に支配されてしまう時があった。綾は全然悪くない。悪いのは私なのに。あの人を好きになってしまった私なのに。
綾も向日葵も私があの人を好きだということを知らない。誰にも話すことはできない。どうにもならない苦しい想いだけが募っていく。
「綾の付き合っている人が、三年生の綺麗な人と親しげにしているのを見たって人がいるって」
ついそんなことを綾に話してしまった。綾と親友となり、綾の彼を好きになってから一年が過ぎていた。
「え?」
綾が驚いたような目で私を見た。
ああ、なんてことを言ってしまったのだろう。
ずっとずっと考えてきた言葉。だけどいつも打ち消してきた。そんなことを言ってはいけない。綾を傷つけることになる。
でも、でも。ついに口から出てしまった。
だって、もし綾があの人と別れたら・・・・
あの人は私に素敵な笑顔を見せてくれるかもしれない。
「でも、そんなことないよね」
私は急いで、今自分で言った言葉を打ち消した。
「うん」
綾はそれほど気にしていないように見えた。
私もほっとした。
だけど・・・・
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