3 / 20
初追跡!
しおりを挟む
白のメルセデスは、中央自動車道から首都高速4号線、その後11号線に入りレインボーブリッジを走行していた。
妻は、夫は千葉県のゴルフ場でプレーをすると聞いているらしかった。
このまま走行を続けていけば、湾岸道路から東京湾アクアラインを通り、千葉県の木更津に渡ることができる。
なんだただの妻の思い過ごしではなかったのか、それか今回は本当にゴルフ場に行くのかもしれない。
私はレインボーブリッジの上から見える、晴海や豊洲のベイアリアの絶景を見ながらそんな甘っちょろい考えを巡らせた。
白のメルセデスはレインボーブリッジを渡り切ると、私の考え虚しく台場インターで高速を降りた。
佐藤は私にビデオを撮るように命じ、私は台場インターで降りる白のメルセデスを撮影した。
高速を降りて一般道に入り、しばらく走行していると、信号がちょうど黄色から赤に変わった。
横断歩道には早朝ランナーが青信号になるのを今か今かと待ち構えており、佐藤も無理はできなかった。
白のメルセデスは私達から遠ざかっていく。
だが、しばらくすると白のメルセデスは左側にウィンカーを出し、ハザードランプも点灯させて停車した。
私達は白のメルセデスを追い越し、しばらく先で停車し、待機した。
サイドミラー越しで夫を見ると、携帯電話をいじっているように見えた。
そののち白のメルセデスは動き出し、すぐ先の信号を右折した。
我々も後を追った。
デックス東京ビーチの前を通り過ぎてしばらく進むと、お台場海浜公園の駐車場がある。
夫はそこに車を停め、我々も時間差をつけて駐車場に入った。
雲一つない気持ちの良い朝だ。
ここでこのお台場の景色を見ながらコーヒーでも一杯飲みたくなった。
夫はしばらく公園を歩いていたが、やがてベンチに腰を下ろした。
それから30分ほどだった8時半頃、30代半ばくらいの女性が夫のいるベンチへとやってきた。
二人はリラックスした表情で楽しそうに散歩を始めた。
しばらくすると二人はデックス東京ビーチのカフェへ入って行った。
望遠レンズ付きの一眼レフで一部始終を記録した。
あまり良い気分ではなかった。
しばらく二人はカフェで過ごしていた。
私達はカフェの中を見渡せる、道路の反対側の歩道で、待機した。
佐藤は先程からスマートフォンで、インターネットのショッピングサイトで洋服を見ていた。
見失ったらどうするのか、大丈夫なのかと思ったが、ふと佐藤が
「そろそろですね。」
と顔を上げていった。
カフェの中の二人を見ると、いまだ楽しそうに談笑していたが、しばらくすると夫が女性の飲んでいたコーヒーカップも同じトレーに載せ、下げ場に持っていった。
見ていないようで見ている。
休める時にうまく休み、手を抜ける時にうまく手を抜く。
佐藤はそれがうまかった。
藤本や岩出が私に佐藤をつけたのがわかったような気がした。
これからの私には必要な感覚になるであろう。
二人はカフェを出て、今度は手を繋ぎながら再びお台場海浜公園を通り抜け、駐車場に泊めてあった白のメルセデスに乗り込んだ。
妻は、夫は千葉県のゴルフ場でプレーをすると聞いているらしかった。
このまま走行を続けていけば、湾岸道路から東京湾アクアラインを通り、千葉県の木更津に渡ることができる。
なんだただの妻の思い過ごしではなかったのか、それか今回は本当にゴルフ場に行くのかもしれない。
私はレインボーブリッジの上から見える、晴海や豊洲のベイアリアの絶景を見ながらそんな甘っちょろい考えを巡らせた。
白のメルセデスはレインボーブリッジを渡り切ると、私の考え虚しく台場インターで高速を降りた。
佐藤は私にビデオを撮るように命じ、私は台場インターで降りる白のメルセデスを撮影した。
高速を降りて一般道に入り、しばらく走行していると、信号がちょうど黄色から赤に変わった。
横断歩道には早朝ランナーが青信号になるのを今か今かと待ち構えており、佐藤も無理はできなかった。
白のメルセデスは私達から遠ざかっていく。
だが、しばらくすると白のメルセデスは左側にウィンカーを出し、ハザードランプも点灯させて停車した。
私達は白のメルセデスを追い越し、しばらく先で停車し、待機した。
サイドミラー越しで夫を見ると、携帯電話をいじっているように見えた。
そののち白のメルセデスは動き出し、すぐ先の信号を右折した。
我々も後を追った。
デックス東京ビーチの前を通り過ぎてしばらく進むと、お台場海浜公園の駐車場がある。
夫はそこに車を停め、我々も時間差をつけて駐車場に入った。
雲一つない気持ちの良い朝だ。
ここでこのお台場の景色を見ながらコーヒーでも一杯飲みたくなった。
夫はしばらく公園を歩いていたが、やがてベンチに腰を下ろした。
それから30分ほどだった8時半頃、30代半ばくらいの女性が夫のいるベンチへとやってきた。
二人はリラックスした表情で楽しそうに散歩を始めた。
しばらくすると二人はデックス東京ビーチのカフェへ入って行った。
望遠レンズ付きの一眼レフで一部始終を記録した。
あまり良い気分ではなかった。
しばらく二人はカフェで過ごしていた。
私達はカフェの中を見渡せる、道路の反対側の歩道で、待機した。
佐藤は先程からスマートフォンで、インターネットのショッピングサイトで洋服を見ていた。
見失ったらどうするのか、大丈夫なのかと思ったが、ふと佐藤が
「そろそろですね。」
と顔を上げていった。
カフェの中の二人を見ると、いまだ楽しそうに談笑していたが、しばらくすると夫が女性の飲んでいたコーヒーカップも同じトレーに載せ、下げ場に持っていった。
見ていないようで見ている。
休める時にうまく休み、手を抜ける時にうまく手を抜く。
佐藤はそれがうまかった。
藤本や岩出が私に佐藤をつけたのがわかったような気がした。
これからの私には必要な感覚になるであろう。
二人はカフェを出て、今度は手を繋ぎながら再びお台場海浜公園を通り抜け、駐車場に泊めてあった白のメルセデスに乗り込んだ。
0
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
ヤクザのお嬢は25人の婚約者に迫られてるけど若頭が好き!
タタミ
恋愛
関東最大の極道組織・大蛇組組長の一人娘である大蛇姫子は、18歳の誕生日に父から「今年中に必ず結婚しろ」と命じられる。
姫子の抵抗虚しく、次から次へと夫候補の婚約者(仮)が現れては姫子と見合いをしていくことに。
しかし、姫子には子どもの頃からお目付け役として世話をしてくれている組員・望月大和に淡い恋心を抱き続けていて──?
全25人の婚約者から真実の愛を見つけることはできるのか!?今、抗争より熱い戦いの幕が上がる……!!
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
君への気持ちが冷めたと夫から言われたので家出をしたら、知らぬ間に懸賞金が掛けられていました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【え? これってまさか私のこと?】
ソフィア・ヴァイロンは貧しい子爵家の令嬢だった。町の小さな雑貨店で働き、常連の男性客に密かに恋心を抱いていたある日のこと。父親から借金返済の為に結婚話を持ち掛けられる。断ることが出来ず、諦めて見合いをしようとした矢先、別の相手から結婚を申し込まれた。その相手こそ彼女が密かに思いを寄せていた青年だった。そこでソフィアは喜んで受け入れたのだが、望んでいたような結婚生活では無かった。そんなある日、「君への気持ちが冷めたと」と夫から告げられる。ショックを受けたソフィアは家出をして行方をくらませたのだが、夫から懸賞金を掛けられていたことを知る――
※他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる