112 / 207
八章 ツアー
112 上京
しおりを挟む
地元の名古屋では、相当の人気を誇るセクシャルマシンガンズ。
明らかにセックスピストルズを元ネタとしたこのバンドは、確かにパンク要素もあるが、基本的にはテクニカルなメタル要素が強い。
年上の人間の中で最年少のギタリスト田川涼が、俊の異母弟である。
本来ならば俊は、どういう感情を持つべきであったのか。
ただ夏のフェスで顔を合わせた時とは、状況も立場も変わってしまっている。
「上京して通用するかどうかのために、東海道から四ヶ所ほどライブをするらしいわ」
阿部に調べてもらったが、それほど詳しい情報などはいらない。
ノイズを対バンにしたのは、こちらから申し入れたらしい。
涼は次の春に高校三年生となるので、あと一年で地元の基盤を固めて、上京してくるという体勢であろうか。
インディーズレーベルから声がかかっているのか、あるいはメジャーであるのか。
あの音楽性ならどちらでも通用するとは思う。
ただしノイズのような、なんでもやってしまうという幅はない。
(中退して上京とかなら、さすがに止めた方がいいのか?)
俊は心情としては、涼のことを弟とは感じていない。
そもそも家族の間の感情を、今ではもう母との間でさえ、あまり感じていない。
むしろ死んだ父との間に、未だに親子の感情が残っている気がする。
死んだと言うよりは、ほとんど会えないずっと遠くに行ってしまったという感じ。
死後のすぐには、たまに流れていた音楽の中に、父の実感がある。
もっとも冷静に聴いてみれば、父の曲は確かに売れ筋ではあるが、10年後にも誰かが歌うような、そういう普遍性は存在しない。
それでも一時代を築いたし、名曲と言われるものがないわけではない。
「メンバーは高校生が一人いたでしょ」
「どうなのかしらね。どのタイミングで上京するかだけど、何度かこちらでライブをしてみて、基盤を作りたいんじゃない?」
地元でやっている分には、ある程度のファンがいる。
ただライブバンドとして、また大きく売ろうとするなら、東京にいた方が有利だ。
地方からでも音楽を発信出来る時代だが、結局芸能界というのは人間関係で成り立っているところがある。
その点では涼も、父親の伝手を使っていくのかもしれない。
父が死んだ時、俊も葬式には参列したが、最も近くにいた家族は涼であったのだ。
このあたりのことは、さすがに阿部には話してある。
そもそも調べればすぐに、分かることであるのだ。
父は結婚中から関係を持っていたらしいので、そこはスキャンダルではある。
だがとっくの昔に死んでしまった父と、今から売り出すバンドの主催。
別に記事にされても、自分はそれほど困らない。
むしろ俊は、悪名も美名も名声は名声、と思うタイプの人間だ。母は怒るかもしれないが。
涼は父から何か遺産を受け取ることもなく、母親も死んでしまっているという。
高校を卒業したら、上京してミュージシャンを目指すというのか。
「俺とは違いすぎるな」
「どうしたの?」
「いや、世の中食っていけないミュージシャンが多いなって」
「貴方たちは例外じゃない」
「まあそうだけど、事務所も事務所で、食い物にするとこが多いから」
そう言われても、阿部には阿部の言い分がある。
ミュージシャンというのは本当に、誰が売れるのかは分からないところがある。
才能を上手くパッケージするよりも、宣伝をバンバンと打っていったら売れた、という時代は確実にあったのだ。
どれだけの数の中から、本当に売れるものが出てくるのか。
見る目がないと言ってしまったらそれまでだが、実力があっても売れないバンドなどは確かにあるし、よく分からない一発屋も存在する。
芸能界全体を維持するために、会社が儲ける必要はあるのだ。
ただそれならば、大手は大手で資本力があるから、もっと挑戦的なことをしてほしい、というところもあるだろう。
しかしミュージシャンまではアーティストであっても、それを売るレコード会社などはビジネスマンなのである。
利益を出して社員を食わし、経済を回していく必要がある。
文化の普及などというのは、その余禄でやっているようなものだ。
アーティストなどと言っても、本気で世界に自分の色を残してやろう、などと考えている人間が果たして、どれだけいるだろうか。
俊にしてから、父は少なくとも最盛期は、ムーブメントを作りながらも、それがずっと影響を与えるようなものは作っていなかったと思う。
なので相続放棄に関しても、著作権を相続などとは考えなかった。
父親は好きだし、すごいことをしたとは思っていても、父親の音楽自体はそれほど世に傑出したものではない。
このあたりのひねくれた考えが、俊という人間の特徴だろうか。
異母弟との対バン企画は、特にそれを目玉にすることでもないので、普通に受けた。
そして考えたのが、このあたりの事情をノイズのメンバーに、話しておくべきかどうかということである。
(話して楽になるのは俺だけだけど、知っておいてもらった方がいいこともあるだろうしな)
ただ、誰に伝えておくべきかは、考える必要があるだろう。
メンバーは仲間ではあるが、年少組などにこういった、入り組んだ話をすべきではないだろう。
信吾と栄二、それに父親からのつながりで、暁にもある程度は話しておいた方がいいだろうか。
あとはちょっと年齢は関係なく、男のメンバーだけには伝えておいた方がいいこともある。
俊は長年、相談する相手が岡町ぐらいしかいなかった。彼にだけはほとんどの事件を伝えてある。
ただ完全に信用しているかというと、そうでもないのがまた俊の性格なのである。
リーダーの死はマジックアワーのメンバー全員の未来を狂わせた。
しかしそこから、一人確実に成功したと言えるのが、俊の父であった。
最終的には破滅したが。
父とは表面上は仲が良かったし、自分にも随分と親身になってくれる。
だがそれでも信じきれないのは、過去の裏切りが原因である。
信吾と栄二に関しては、そもそも裏切る意味がないし、今は運命共同体だ。
そこまで考えたが、芸能界にそんな信義があるものか。
逆にある程度の、貸し借りで成り立っているところはある。
結局は次のスタジオレッスンで、ある程度のことは説明することにした。
「異母弟か……。まあ、当時は金持ってたのは間違いないしな」
信吾や栄二はそれなりに冷静に受けとめたようであるが、女性陣は消化し切れていないらしい。
ただ別に、俊が悪いわけではないのだ。
「うちは親父が金持ってた時に離婚したから、大正解だったんだ。その後も親父はけっこう活躍してたけど、それ以上に使ってたし」
ミュージシャンが成功すると浪費するというのは、いったいどこに原因があるのだろう。
もっとも芸能界では、よく聞く話ではある。
爆発的に売れたアーティストなどが、破滅していったという話。
それは噂だけではなく、実際に残っている。
浪費による破滅というのが多いが、それよりもずっと正体の怪しい連中に、食い物にされていっていることが多い。
おかしな投資話に乗って、莫大な借金を背負ったというのは、よくある話だ。
俊の父も変な投資話に乗って、その資産を削られたというのは事実である。
成功体験が大きな人間ほど、そういったもので失敗する可能性が高いように思う。
また大金を得ると浪費に走り、そのまま売れなくなっても金銭感覚が変わらず、やはり借金漬けになるということもある。
俊の父はこのダブルコンボだ。
本当に母は、上手い時期に離婚して、俊も母親に親権を取られて良かったといえる。
「まあ、だからといってあちらさんと、無理に仲良くする気も、無理に距離を置くつもりもないけど、念のためにな」
春休みのツアーでは、名古屋のライブハウスも回る予定である。
そしてワンマンではなく、ツーマンかスリーマンぐらいのライブで、大失敗にはしないようにしたい。
「先に言っておくけど、ゴールデンウィークもツアーをする予定なんだが、予定が入る人間はいるか?」
「あ~……連休中は稼ぎ時かあ」
そうため息を洩らしてしまうのは、まだ覚悟の定まっていない千歳である。
学校の友達と遊ぶぐらいのつもりは、普通にしていたのであろう。
週末は集客が楽なのではあるが、そもそもノイズはまだ週末以外にライブを入れると、メンバーの予定調整が難しい。
レッスンにも時間をかけなければいけないのだ。
春休みは名古屋から京都、大阪、神戸、福岡とバンを運転して移動する。
「帰りに寄り道する暇はないか……」
「月子は京都に寄りたいのか?」
「ううん、大阪から淡路に行けたらなって」
京都出身のように思われる月子だが、出生地は淡路島だ。
両親の死後、高校時代には何度か戻ったが、もう住んでいた家も処分してしまっていた。
彼女の気持ちも分からないではないが、ツアーの最終日は東京である。
福岡から一気に戻ってきて、最後にワンマンを行うのだ。
正直なところ、体力がもつのかどうか心配である。
他に寄り道をしていられる日程ではない。
「ちょっと予定は入れられないけど、夏はどうにかしてみようか」
少しぐらいは暇が出来てもいいであろう。
ただ夏は夏で、フェスが色々と開催されるのだが。
各地のライブハウスの出演交渉は、事務所に任せてある。
ただ移動手段や機材搬入などは、ほとんどを自分たちでやらなければいけない。
もっとも特別な設営などをやるわけではないし、大きめのハコで他のバンドとも一緒にやるだけだ。
ツアーと言ってもそこまで、爆死するような内容ではないと思う。
「チケットは売れてるのか?」
「まあ俺たちの売らないといけない分は、事務所に任せてあるから」
ここも自分たちでどうにかすれば、収入は大きくなる。
だがさすがに、地方のハコにまでは手が届かない。
信吾や栄二の昔の伝手を使っても、やはりこれは事務所の力が大きいのだ。
明らかにセックスピストルズを元ネタとしたこのバンドは、確かにパンク要素もあるが、基本的にはテクニカルなメタル要素が強い。
年上の人間の中で最年少のギタリスト田川涼が、俊の異母弟である。
本来ならば俊は、どういう感情を持つべきであったのか。
ただ夏のフェスで顔を合わせた時とは、状況も立場も変わってしまっている。
「上京して通用するかどうかのために、東海道から四ヶ所ほどライブをするらしいわ」
阿部に調べてもらったが、それほど詳しい情報などはいらない。
ノイズを対バンにしたのは、こちらから申し入れたらしい。
涼は次の春に高校三年生となるので、あと一年で地元の基盤を固めて、上京してくるという体勢であろうか。
インディーズレーベルから声がかかっているのか、あるいはメジャーであるのか。
あの音楽性ならどちらでも通用するとは思う。
ただしノイズのような、なんでもやってしまうという幅はない。
(中退して上京とかなら、さすがに止めた方がいいのか?)
俊は心情としては、涼のことを弟とは感じていない。
そもそも家族の間の感情を、今ではもう母との間でさえ、あまり感じていない。
むしろ死んだ父との間に、未だに親子の感情が残っている気がする。
死んだと言うよりは、ほとんど会えないずっと遠くに行ってしまったという感じ。
死後のすぐには、たまに流れていた音楽の中に、父の実感がある。
もっとも冷静に聴いてみれば、父の曲は確かに売れ筋ではあるが、10年後にも誰かが歌うような、そういう普遍性は存在しない。
それでも一時代を築いたし、名曲と言われるものがないわけではない。
「メンバーは高校生が一人いたでしょ」
「どうなのかしらね。どのタイミングで上京するかだけど、何度かこちらでライブをしてみて、基盤を作りたいんじゃない?」
地元でやっている分には、ある程度のファンがいる。
ただライブバンドとして、また大きく売ろうとするなら、東京にいた方が有利だ。
地方からでも音楽を発信出来る時代だが、結局芸能界というのは人間関係で成り立っているところがある。
その点では涼も、父親の伝手を使っていくのかもしれない。
父が死んだ時、俊も葬式には参列したが、最も近くにいた家族は涼であったのだ。
このあたりのことは、さすがに阿部には話してある。
そもそも調べればすぐに、分かることであるのだ。
父は結婚中から関係を持っていたらしいので、そこはスキャンダルではある。
だがとっくの昔に死んでしまった父と、今から売り出すバンドの主催。
別に記事にされても、自分はそれほど困らない。
むしろ俊は、悪名も美名も名声は名声、と思うタイプの人間だ。母は怒るかもしれないが。
涼は父から何か遺産を受け取ることもなく、母親も死んでしまっているという。
高校を卒業したら、上京してミュージシャンを目指すというのか。
「俺とは違いすぎるな」
「どうしたの?」
「いや、世の中食っていけないミュージシャンが多いなって」
「貴方たちは例外じゃない」
「まあそうだけど、事務所も事務所で、食い物にするとこが多いから」
そう言われても、阿部には阿部の言い分がある。
ミュージシャンというのは本当に、誰が売れるのかは分からないところがある。
才能を上手くパッケージするよりも、宣伝をバンバンと打っていったら売れた、という時代は確実にあったのだ。
どれだけの数の中から、本当に売れるものが出てくるのか。
見る目がないと言ってしまったらそれまでだが、実力があっても売れないバンドなどは確かにあるし、よく分からない一発屋も存在する。
芸能界全体を維持するために、会社が儲ける必要はあるのだ。
ただそれならば、大手は大手で資本力があるから、もっと挑戦的なことをしてほしい、というところもあるだろう。
しかしミュージシャンまではアーティストであっても、それを売るレコード会社などはビジネスマンなのである。
利益を出して社員を食わし、経済を回していく必要がある。
文化の普及などというのは、その余禄でやっているようなものだ。
アーティストなどと言っても、本気で世界に自分の色を残してやろう、などと考えている人間が果たして、どれだけいるだろうか。
俊にしてから、父は少なくとも最盛期は、ムーブメントを作りながらも、それがずっと影響を与えるようなものは作っていなかったと思う。
なので相続放棄に関しても、著作権を相続などとは考えなかった。
父親は好きだし、すごいことをしたとは思っていても、父親の音楽自体はそれほど世に傑出したものではない。
このあたりのひねくれた考えが、俊という人間の特徴だろうか。
異母弟との対バン企画は、特にそれを目玉にすることでもないので、普通に受けた。
そして考えたのが、このあたりの事情をノイズのメンバーに、話しておくべきかどうかということである。
(話して楽になるのは俺だけだけど、知っておいてもらった方がいいこともあるだろうしな)
ただ、誰に伝えておくべきかは、考える必要があるだろう。
メンバーは仲間ではあるが、年少組などにこういった、入り組んだ話をすべきではないだろう。
信吾と栄二、それに父親からのつながりで、暁にもある程度は話しておいた方がいいだろうか。
あとはちょっと年齢は関係なく、男のメンバーだけには伝えておいた方がいいこともある。
俊は長年、相談する相手が岡町ぐらいしかいなかった。彼にだけはほとんどの事件を伝えてある。
ただ完全に信用しているかというと、そうでもないのがまた俊の性格なのである。
リーダーの死はマジックアワーのメンバー全員の未来を狂わせた。
しかしそこから、一人確実に成功したと言えるのが、俊の父であった。
最終的には破滅したが。
父とは表面上は仲が良かったし、自分にも随分と親身になってくれる。
だがそれでも信じきれないのは、過去の裏切りが原因である。
信吾と栄二に関しては、そもそも裏切る意味がないし、今は運命共同体だ。
そこまで考えたが、芸能界にそんな信義があるものか。
逆にある程度の、貸し借りで成り立っているところはある。
結局は次のスタジオレッスンで、ある程度のことは説明することにした。
「異母弟か……。まあ、当時は金持ってたのは間違いないしな」
信吾や栄二はそれなりに冷静に受けとめたようであるが、女性陣は消化し切れていないらしい。
ただ別に、俊が悪いわけではないのだ。
「うちは親父が金持ってた時に離婚したから、大正解だったんだ。その後も親父はけっこう活躍してたけど、それ以上に使ってたし」
ミュージシャンが成功すると浪費するというのは、いったいどこに原因があるのだろう。
もっとも芸能界では、よく聞く話ではある。
爆発的に売れたアーティストなどが、破滅していったという話。
それは噂だけではなく、実際に残っている。
浪費による破滅というのが多いが、それよりもずっと正体の怪しい連中に、食い物にされていっていることが多い。
おかしな投資話に乗って、莫大な借金を背負ったというのは、よくある話だ。
俊の父も変な投資話に乗って、その資産を削られたというのは事実である。
成功体験が大きな人間ほど、そういったもので失敗する可能性が高いように思う。
また大金を得ると浪費に走り、そのまま売れなくなっても金銭感覚が変わらず、やはり借金漬けになるということもある。
俊の父はこのダブルコンボだ。
本当に母は、上手い時期に離婚して、俊も母親に親権を取られて良かったといえる。
「まあ、だからといってあちらさんと、無理に仲良くする気も、無理に距離を置くつもりもないけど、念のためにな」
春休みのツアーでは、名古屋のライブハウスも回る予定である。
そしてワンマンではなく、ツーマンかスリーマンぐらいのライブで、大失敗にはしないようにしたい。
「先に言っておくけど、ゴールデンウィークもツアーをする予定なんだが、予定が入る人間はいるか?」
「あ~……連休中は稼ぎ時かあ」
そうため息を洩らしてしまうのは、まだ覚悟の定まっていない千歳である。
学校の友達と遊ぶぐらいのつもりは、普通にしていたのであろう。
週末は集客が楽なのではあるが、そもそもノイズはまだ週末以外にライブを入れると、メンバーの予定調整が難しい。
レッスンにも時間をかけなければいけないのだ。
春休みは名古屋から京都、大阪、神戸、福岡とバンを運転して移動する。
「帰りに寄り道する暇はないか……」
「月子は京都に寄りたいのか?」
「ううん、大阪から淡路に行けたらなって」
京都出身のように思われる月子だが、出生地は淡路島だ。
両親の死後、高校時代には何度か戻ったが、もう住んでいた家も処分してしまっていた。
彼女の気持ちも分からないではないが、ツアーの最終日は東京である。
福岡から一気に戻ってきて、最後にワンマンを行うのだ。
正直なところ、体力がもつのかどうか心配である。
他に寄り道をしていられる日程ではない。
「ちょっと予定は入れられないけど、夏はどうにかしてみようか」
少しぐらいは暇が出来てもいいであろう。
ただ夏は夏で、フェスが色々と開催されるのだが。
各地のライブハウスの出演交渉は、事務所に任せてある。
ただ移動手段や機材搬入などは、ほとんどを自分たちでやらなければいけない。
もっとも特別な設営などをやるわけではないし、大きめのハコで他のバンドとも一緒にやるだけだ。
ツアーと言ってもそこまで、爆死するような内容ではないと思う。
「チケットは売れてるのか?」
「まあ俺たちの売らないといけない分は、事務所に任せてあるから」
ここも自分たちでどうにかすれば、収入は大きくなる。
だがさすがに、地方のハコにまでは手が届かない。
信吾や栄二の昔の伝手を使っても、やはりこれは事務所の力が大きいのだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる