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第13話 オーガキング
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「どうしてこうなった…」
カルロスは頭を抱えていた。
珍しくもルルーは彼に対して優しい気持ちになっていた。だから肩に手をやり声をかける。
「諦めなさい。リアに付き合っていくなら、こういうことに慣れていかないと」
「はあ…」
ため息をつき、カルロスは視線を前に向ける。
ここはオーガの村の大広場。大勢の群集が見守る中、その中央に立つのは二人。
一人はオーガの中のオーガ、オーガキング。手には巨大な戦鎚を持っている。
そしてもう一人は、本来カルロスが守らなければいけない対象である少女、リアだった。こちらは刀を差しているが、それは一本だけだ。革鎧も脱ぎ、身軽な格好となっている。
まったく、どうしてこうなったのか。
眉間を揉みながら、カルロスは二日前の記憶を反芻する。
いきなりそう言われても、というわけでオーガを連れた一行は食堂へと足を運んだ。
そこで小柄なオーガの名前を聞いたのだが、リアの反応はちょっとずれていた。
「私は姉御などと呼ばれる年齢ではないのだが…」
「ああ、ごめんよ。人間の年齢は分かりづらいから、大人の人だと思ったんだよ」
妙に素直に謝るオーガのギグだったが、実はまだ12歳だと聞いて驚いた。
喧嘩でぶちのめした相手は大人のオーガだったらしい。
「その年でそこまで強いなら、充分じゃないか?」
「でも姉御はもっと強いだろ?」
結局姉御で定着したらしい。
どうしてそこまで強さを求めるのか、と聞いたら、事情を話してくれた。
オーガという種族は力を第一とし、最も強い者が族長となる。現在の族長はギグの祖父であり、この周辺数万のオーガを束ねているのだが、そろそろ年齢も年齢であるし、後継者を選びたいと言い出した。
最強の戦士であるという証はオーガにとっての誇りであり、当然のごとくギグもそれを目指す。だが先ほどの喧嘩を見ても分かる通り、この集落ではそうそうギグの相手となる者はもういないのだ。
そのオーガキングである祖父はどうなのか問えば、公正を期すために身内も含めて誰にも稽古はつけていないとのこと。
「そう言っても、私たちは旅の途中であるしな」
「なら、俺も連れてってくれ! どのみち選定は3年後なんだ。それまでに少しでもじっちゃんに追いつきたいんだよ!」
「あ~…」
どう断ろうかと頭を悩ますリアの袖を、ちょいちょいとサージが引く。
「姉ちゃん、こいつ仲間にしようよ」
小声なので、こちらも小声で返す。
「おいおい、でかくてもまだ12歳だぞ? 危険な旅に同行させるのはどうかと思うがな」
「鑑定してみたんだけど、かなり強いよ。能力値が軒並み高いし、スキルも拳打と重量武器をレベル6で持ってる。他にもいろいろあるけどさ」
レベル5あれば一流という目安で、レベル6というのは相当すごい。それもリアやサージのような転生者でもないのに。
ちなみにリアは滅多に鑑定はしない。しなくても物腰でおおよその実力が分かるからだ。
「戦力にはなるかもしれないが、まだ子供だからなあ…」
「そいや、オーガの成人年齢って何歳なんだろね」
ネックはそこであるのだ。サージの場合は、見た目はともかく中身は前世と合わせて30歳だ。だからリアも特に抵抗はなかったのだが。
「あのさギグ、姉ちゃんはあんたの年齢が気になってるんだ。12歳だからまだ親元を離れるのは早いんじゃないかって」
勝手にサージが話を進める。ギグは牙をむき出しにして笑った。
「狩りが出来たらオーガは一人前さ。年齢は関係ねえ」
「だってさ、姉ちゃん。あと二人は仲間が欲しかったんだし、いいんじゃない?」
サージは得意そうに笑っているが、ルルーとカルロスは不安げだ。無理もない。オーガはかつて人類と敵対していたし、今でも好戦的なのは先ほど見たとおりだ。
それでも決断はリアに任せてくれるのだが。
「とりあえず、家族にも相談してきなさい。明日の昼まではここにいるから」
言い聞かせる口調になってしまうリアだった。
久しぶりの屋根のある寝床で、リアはすっかりと安心して寝てしまった。
それでも日の出前には目が覚めて、宿の中庭で刀を振るっていると、やがてカルロスも起きてきて、訓練に加わった。
ちなみにこのメンバーで一番朝に弱いのはルルーである。ルーファスの助手をしていた頃の習慣で、ついつい日が昇るまで惰眠を貪ってしまうのだ。
一階の食堂で朝食を摂っていると、早い旅人はもう宿を出て行く。約束があるので昼までは何をしているか、手持ち無沙汰になる。
その中でルルーだけは仕事があった。辻ヒールである。
オーガは優れた肉体を持つ種族だが、ごく稀な特異個体を除いて魔法が使えない。
昨日ギグにボコボコにされていた成人オーガも含めて、ちょっとした怪我や病気のオーガや、他の種族の住民を診断したのだ。
「おいらも簡単な治癒魔法なら使えるよ」
そう言ってサージもルルーの手伝いをしている。目的は病気治癒や賦活、解毒といった魔法を学ぶことらしい。
村の魔法使いとしては普通、生活に密着した役に立つ魔法を覚えるのだが、サージの場合は戦闘系の魔法に偏っている。出会った時に使った魔法は、時空魔法の次元斬という、空間ごと敵を切り裂く魔法だったそうな。
「あたしが誰かに魔法を教えるのって、変な感じです」
ルルーはサージを可愛がっているが、中身がおっさんだと知っているリアはそれを牽制する。
隙あらば抱きついてルルーのおっぱいを堪能しようとするサージは、リアにとってもカルロスにとっても敵である。
ちなみに前夜、リアはルルーと同じ部屋で、体を拭くルルーを視姦していたりする。
太陽が南中する頃になって、ギグはようやく宿にやってきた。だが、その表情には困惑の色がある。
「どうした。やっぱり駄目と言われたか?」
だがギグは首を振って、リアを見つめるのだった。
「そんなに強いなら戦ってみたいって、じっちゃんが言ってるんだけど…」
その展開は予想していなかったリアである。
だが 望むところである。むしろこちらからお願いしたいぐらいだ。
人間族よりはるかに強大な力を持つオーガ。その中で王と呼ばれるほどの最強の戦士。
血が沸き立つ。唇の端が自然と笑みの形に吊り上がる。
「ぜひお願いしたい。案内してくれ」
集落の中心からかなり北に離れた所にある、大きな石造りの家だった。
貴族の邸宅などではない。むしろアナイアスの実家程度の大きさである。
華美なところの全くない一室に、男はいた。
長身である。3メートルはさすがにないが、前世では間違いなくいなかったであろう巨体。
そして筋肉の量も、それに比例して多い。手首の太さがリアの腰ほどもある。
「お呼びたてしてすまんね、お嬢さん」
厚みのある、それでいて聞き心地のいい声だった。歌わせたらさぞ良い歌声になるだろう。
「構いません、長。はじめまして、レイアナ・クリストールと申します」
「ふむ、わしのことは長と呼んでくれたら良い。この地位についた時に、名前を呼ばれることはなくなったのでな。さて、せっかく来てもらってさっそくだが…」
その瞬間、空気の圧力が変わった。
威圧のスキルだ、と判断した瞬間、リアは全身の力を抜いていた。風に吹かれる柳のように、圧力を受け流す。
後ろではギグが尻餅をついていた。無理もない。おそらく野生の猛獣でも腰を抜かすぐらいの威圧感だ。地竜より恐ろしい。
これだけの威圧感を与える人間を、リアは他に一人しか知らない。今は亡きルーファスである。
かの老魔術師が本気で攻撃魔法を使ったとき、これと同じ感覚を覚えた。あれは王都の北方で、異常発生した数千匹のワイバーンの群れを駆逐したときのことだ。
「なるほど、恐ろしい力を持っているな。どのような祝福を受けたかは分からんが…」
長は笑った。獣のような笑顔だった。
「やるかね?」
「やりましょう」
リアも同じ笑みを浮かべていた。
カルロスは頭を抱えていた。
珍しくもルルーは彼に対して優しい気持ちになっていた。だから肩に手をやり声をかける。
「諦めなさい。リアに付き合っていくなら、こういうことに慣れていかないと」
「はあ…」
ため息をつき、カルロスは視線を前に向ける。
ここはオーガの村の大広場。大勢の群集が見守る中、その中央に立つのは二人。
一人はオーガの中のオーガ、オーガキング。手には巨大な戦鎚を持っている。
そしてもう一人は、本来カルロスが守らなければいけない対象である少女、リアだった。こちらは刀を差しているが、それは一本だけだ。革鎧も脱ぎ、身軽な格好となっている。
まったく、どうしてこうなったのか。
眉間を揉みながら、カルロスは二日前の記憶を反芻する。
いきなりそう言われても、というわけでオーガを連れた一行は食堂へと足を運んだ。
そこで小柄なオーガの名前を聞いたのだが、リアの反応はちょっとずれていた。
「私は姉御などと呼ばれる年齢ではないのだが…」
「ああ、ごめんよ。人間の年齢は分かりづらいから、大人の人だと思ったんだよ」
妙に素直に謝るオーガのギグだったが、実はまだ12歳だと聞いて驚いた。
喧嘩でぶちのめした相手は大人のオーガだったらしい。
「その年でそこまで強いなら、充分じゃないか?」
「でも姉御はもっと強いだろ?」
結局姉御で定着したらしい。
どうしてそこまで強さを求めるのか、と聞いたら、事情を話してくれた。
オーガという種族は力を第一とし、最も強い者が族長となる。現在の族長はギグの祖父であり、この周辺数万のオーガを束ねているのだが、そろそろ年齢も年齢であるし、後継者を選びたいと言い出した。
最強の戦士であるという証はオーガにとっての誇りであり、当然のごとくギグもそれを目指す。だが先ほどの喧嘩を見ても分かる通り、この集落ではそうそうギグの相手となる者はもういないのだ。
そのオーガキングである祖父はどうなのか問えば、公正を期すために身内も含めて誰にも稽古はつけていないとのこと。
「そう言っても、私たちは旅の途中であるしな」
「なら、俺も連れてってくれ! どのみち選定は3年後なんだ。それまでに少しでもじっちゃんに追いつきたいんだよ!」
「あ~…」
どう断ろうかと頭を悩ますリアの袖を、ちょいちょいとサージが引く。
「姉ちゃん、こいつ仲間にしようよ」
小声なので、こちらも小声で返す。
「おいおい、でかくてもまだ12歳だぞ? 危険な旅に同行させるのはどうかと思うがな」
「鑑定してみたんだけど、かなり強いよ。能力値が軒並み高いし、スキルも拳打と重量武器をレベル6で持ってる。他にもいろいろあるけどさ」
レベル5あれば一流という目安で、レベル6というのは相当すごい。それもリアやサージのような転生者でもないのに。
ちなみにリアは滅多に鑑定はしない。しなくても物腰でおおよその実力が分かるからだ。
「戦力にはなるかもしれないが、まだ子供だからなあ…」
「そいや、オーガの成人年齢って何歳なんだろね」
ネックはそこであるのだ。サージの場合は、見た目はともかく中身は前世と合わせて30歳だ。だからリアも特に抵抗はなかったのだが。
「あのさギグ、姉ちゃんはあんたの年齢が気になってるんだ。12歳だからまだ親元を離れるのは早いんじゃないかって」
勝手にサージが話を進める。ギグは牙をむき出しにして笑った。
「狩りが出来たらオーガは一人前さ。年齢は関係ねえ」
「だってさ、姉ちゃん。あと二人は仲間が欲しかったんだし、いいんじゃない?」
サージは得意そうに笑っているが、ルルーとカルロスは不安げだ。無理もない。オーガはかつて人類と敵対していたし、今でも好戦的なのは先ほど見たとおりだ。
それでも決断はリアに任せてくれるのだが。
「とりあえず、家族にも相談してきなさい。明日の昼まではここにいるから」
言い聞かせる口調になってしまうリアだった。
久しぶりの屋根のある寝床で、リアはすっかりと安心して寝てしまった。
それでも日の出前には目が覚めて、宿の中庭で刀を振るっていると、やがてカルロスも起きてきて、訓練に加わった。
ちなみにこのメンバーで一番朝に弱いのはルルーである。ルーファスの助手をしていた頃の習慣で、ついつい日が昇るまで惰眠を貪ってしまうのだ。
一階の食堂で朝食を摂っていると、早い旅人はもう宿を出て行く。約束があるので昼までは何をしているか、手持ち無沙汰になる。
その中でルルーだけは仕事があった。辻ヒールである。
オーガは優れた肉体を持つ種族だが、ごく稀な特異個体を除いて魔法が使えない。
昨日ギグにボコボコにされていた成人オーガも含めて、ちょっとした怪我や病気のオーガや、他の種族の住民を診断したのだ。
「おいらも簡単な治癒魔法なら使えるよ」
そう言ってサージもルルーの手伝いをしている。目的は病気治癒や賦活、解毒といった魔法を学ぶことらしい。
村の魔法使いとしては普通、生活に密着した役に立つ魔法を覚えるのだが、サージの場合は戦闘系の魔法に偏っている。出会った時に使った魔法は、時空魔法の次元斬という、空間ごと敵を切り裂く魔法だったそうな。
「あたしが誰かに魔法を教えるのって、変な感じです」
ルルーはサージを可愛がっているが、中身がおっさんだと知っているリアはそれを牽制する。
隙あらば抱きついてルルーのおっぱいを堪能しようとするサージは、リアにとってもカルロスにとっても敵である。
ちなみに前夜、リアはルルーと同じ部屋で、体を拭くルルーを視姦していたりする。
太陽が南中する頃になって、ギグはようやく宿にやってきた。だが、その表情には困惑の色がある。
「どうした。やっぱり駄目と言われたか?」
だがギグは首を振って、リアを見つめるのだった。
「そんなに強いなら戦ってみたいって、じっちゃんが言ってるんだけど…」
その展開は予想していなかったリアである。
だが 望むところである。むしろこちらからお願いしたいぐらいだ。
人間族よりはるかに強大な力を持つオーガ。その中で王と呼ばれるほどの最強の戦士。
血が沸き立つ。唇の端が自然と笑みの形に吊り上がる。
「ぜひお願いしたい。案内してくれ」
集落の中心からかなり北に離れた所にある、大きな石造りの家だった。
貴族の邸宅などではない。むしろアナイアスの実家程度の大きさである。
華美なところの全くない一室に、男はいた。
長身である。3メートルはさすがにないが、前世では間違いなくいなかったであろう巨体。
そして筋肉の量も、それに比例して多い。手首の太さがリアの腰ほどもある。
「お呼びたてしてすまんね、お嬢さん」
厚みのある、それでいて聞き心地のいい声だった。歌わせたらさぞ良い歌声になるだろう。
「構いません、長。はじめまして、レイアナ・クリストールと申します」
「ふむ、わしのことは長と呼んでくれたら良い。この地位についた時に、名前を呼ばれることはなくなったのでな。さて、せっかく来てもらってさっそくだが…」
その瞬間、空気の圧力が変わった。
威圧のスキルだ、と判断した瞬間、リアは全身の力を抜いていた。風に吹かれる柳のように、圧力を受け流す。
後ろではギグが尻餅をついていた。無理もない。おそらく野生の猛獣でも腰を抜かすぐらいの威圧感だ。地竜より恐ろしい。
これだけの威圧感を与える人間を、リアは他に一人しか知らない。今は亡きルーファスである。
かの老魔術師が本気で攻撃魔法を使ったとき、これと同じ感覚を覚えた。あれは王都の北方で、異常発生した数千匹のワイバーンの群れを駆逐したときのことだ。
「なるほど、恐ろしい力を持っているな。どのような祝福を受けたかは分からんが…」
長は笑った。獣のような笑顔だった。
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