プロレタリア

毒鼠STRUM

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決意

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またいつものように、川野晴香が俺の所にやってきた。

『よぉ!また母さん探しか?』

『うん・・・』

俺の隣に座るなり、1枚の写真を見せてきた・・・。

『独邪さん!お母さん探すの手伝って!・・・お願い・・・』

『・・・これが、お前の母さんか?』

俺も、色んな客とか見てるけど・・・見ねぇ面だ・・・

『母さんの名前は?』

『・・・晴子、川野晴子』

俺は、煙草に火をつけながら・・・

『あまり期待すんなよ・・・やってはみるけどなっ』

『ありがとう!独邪さん!』

晴香の母さん、川野晴子は父親ともうまくいかず、晴香が学校から帰ったら、置き手紙だけを残して、2年前に居なくなったらしい・・・

次の日、俺は高校の時の同期と出会った。
名前は、佐野元也・・・

『独邪ぁ久しぶりじゃん!変わらねぇなぁハハハっ』

『元也か?どうしたんだテメェ?スーツなんか着てよ?』

元也はヤミ金の仕事をしていた・・・

『独邪も、いつまでもそんな事してねぇでよっ俺みたいな社会人になれよぉ』

『バカかテメェ!?テメェやってんのは犯罪だろうが?』

俺は、試しに元也に例の写真を見せた・・・

『それはそうと元也、オメェこの女の人見たことねぇか?・・・ちっと探してんだわ・・・』

『・・・人探しか?』

『あぁ友達の母さんなんだわ・・・』

『俺も、色んなヤツに金貸してるけど、見たことねぇ・・・』

『・・・そっかぁわかったわっ』

『まっわかったらすぐ独邪に教えてやるよっ・・・じゃまた・・・』

そして3日が過ぎ、突然元也が現れた・・・

『よっ独邪っ実は前見せてもらった写真の人・・・らしいの見つけたんだわっ・・・』

『何?』

元也は俺を人気の少ない所へと連れて行くと、そこにはヤバそうな連中が10人ほど待ち構えていた・・・

『・・・元也テメェやりやがったな?』

ヤツらは一斉に俺に殴りかかってきた・・・
だが、俺も1人ずつ叩き潰していった・・・あの頃みたいに・・・

『こんのクソ野郎共がぁ!!こいやぁ!!ゴラァ!!』

俺は狂ったように殴りまくった・・・そして最後に残った元也に・・・

『元也ぁテメェ昔も腐ってだけどよぉ・・・今はかなり腐ってんなぁ!?』

『ど・・・独邪・・・』

俺は元也を殴りまくって叩き潰した・・・

俺は煙草に火をつけながら・・・

『晴香・・・全体見つけてやるからな・・・お前の母さん・・・』
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