プロレタリア

毒鼠STRUM

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晴香の母親

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『晴子さん・・・いい感じになってきましたねぇ葛城さんっ』

『へへっヤらせる度に打ちまくってるからなぁ』

ここは、マッド・ソサエティの風俗店、「マリア」
SMあり、本番あり、料金次第で生OK・・・
この晴子って女は、2年前から売りを始めて、かなりのヤリマンだ・・・
だが、テメェの名前以外何も教えようとしねぇ・・・
まっ金さえ入れば、どうでもいいがな・・・

『葛城さんっ例のデカ来てますけど・・・』

『おぅっ俺の部屋へ通せや・・・』

今やってくるデカは、うちの常連客で、このプロレタリア地区を任せれてる・・・

『あぁどうも刑事さん、いつもありがとうございますっ・・・約束のブツですっ』

『ハハハっいいんだよ葛城君・・・約束の金だっ』

『へへっ毎度っす・・・刑事さん、たまには遊んでってくださいよっ』

『そうしたいトコだが、そうもいかなくてなっ・・・またよろしくっ』

『いつでもっ川野警部・・・』

『オイオイっここでは、そういう呼び方は止めろっ』

今この時代、警察だって平気で悪事に手を染める・・・

『あっそうだ葛城君、今1人の女性を探してるんだが・・・この人知らんか?』

内ポケットからスマホを出し、その女の画像を見せてきた・・・

“マジかよ!?偶然ってあんだな・・・”

『・・・葛城君、知ってるのか?』

『あっいえいえっあまりにもいい女だったものでつい・・・』

『俺の妻なんだ・・・2年前に家を出たっきり帰って来ない・・・』

”ウソだろぅ?・・・へへへっ俺はツイてるぜぇ・・・あのヤクづけのヤリマンが、このデカの妻だったとはなぁ“

『刑事さん、協力しますよっわかったらすぐ連絡します』

『すまない葛城君、恩に着る・・・それじゃ・・・』

悪いが、トコトン利用させてもらうぜ・・・川野警部さん・・・

『あの・・・葛城さん・・・』

『なんだ?』

『グッド・ファイナンスの佐野元也とウチの10人ほどがヤられました・・・』

『・・・誰だ!?』

『例の長半纏の男です・・・』

歌川独邪・・・絶対殺してやる・・・

『それに葛城さん、見てください!あの野郎、この女とつるんでるみたいですっ』

スマホの写メに映ってるのは、間違いねぇ歌川独邪だ!・・・で、この隣にいる女・・・
川野警部が俺に見せた写メは家族写真・・・ヤリマンの隣にいた娘にソックリじゃねぇか・・・

『お前らぁ!!この娘を連れてこい!!』

へへっいい事思いついたぜぇ・・・
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