10 / 10
マッド・ソサエティの最後
しおりを挟む
私は、お母さんと同じ部屋に監禁されていた・・・
お母さんは葛城達にヤク漬けにされて、まともに会話ができなくなっていた・・・
独邪さんとのデートすっごく楽しみにしてたのに・・・
もう会えないような気がしてきた・・・
『やっと好きな人ができたのに・・・』
~葛城の部屋~
『川野警部、あなたに見せたいモノがございまして・・・実は奥さんが見つかりまして・・・』
『本当か!?会わせてくれ!』
『勿論ですとも』
このカーテンを開けたら、アンタはもう俺達に逆らえねぇ・・・
川野一宏、アンタは俺達の財布だ・・・
『なっ・・・何故だぁー!!娘の晴香まで!?・・・葛城君どういう訳だ!?説明してくれ!!』
『取引はいつも通り、ただし支払いは今までの倍が希望なんですよ』
『そんなっ・・・今までだって支援してきたじゃないか!?』
『そうですかぁ・・・じゃあ仕方ない、母と子で稼いでもらいましょうか?』
~アジトへ向かう独邪・・・~
葛城のクソ野郎・・・
『オ~イっ独邪ぁ!』
『?・・・隆』
『何だよっ1人で行くわけ?』
『高木のジジィか?』
『そうっ俺のトコにまで来やがってさ、独邪が葛城んトコのり込むかもっていうから・・・』
あんのクソジジィ余計な事しやがって、今度見つけたら病院送りにしてやる・・・
川野一宏って刑事は晴香の父親だった・・・裏で葛城達からヤクを買い、女を買い、しかもかなりの資金援助をしてたらしい・・・
~晴香と母親~
『晴香ぁ・・・ゴメンねぇ・・・ゴメンねぇ・・・』
『!?お母さん・・・』
お母さんは一点だけ見つめたまま涙を流していた・・・
寂しかったんだと思う・・・
お父さんは偉くなった途端、人が変わってしまった・・・
日に日に帰りが遅くなって、家にいたって笑顔一つ見せなくなった・・・
私は、ただお母さんの手を握っていた・・・
~葛城と川野一宏~
何が正義だ!?今の世の中で、そんなモノは通用しねぇ・・・
警察だけじゃねぇ政治家だって俺の前に現れヤクや女を買いまくってんだ・・・
そう・・・金と力なんだよ!善悪じゃねぇ強いヤツが勝つんだ!
『さぁどうしますか?川野警部・・・でも今この2人を救ったところでアンタ・・・父親面できんの?』
『・・・ウっ・・・クっ・・・それは・・・』
もう、この腐れ切った世の中には偽善者しかいねぇんだ・・・
『か・・・葛城さん!大変です!』
『何だ!?ウルセェなぁ!!』
『歌川独邪がここに!』
『何ぃ!?』
この場所が何故わかった・・・?
~独邪と隆~
俺と隆は1人ずつ雑魚共を叩き潰していた・・・さすがにスゲェ数だぜ・・・
『オイ!独邪ぁ!ここはいいから葛城んトコ早く行け!』
『アァ!?隆ぃオメェ大丈夫か!?』
『バァ~カ!誰に言ってんだよ!!』
隆はニヤリと笑いながら・・・
『彼女助けんだろ?』
『バカヤロウ・・・』
俺は雑魚共を蹴散らしながら葛城の元へ向かう・・・
『テメェらぁ!数だけかぁ!こいやぁオラァ!!』
雄叫びをあげ、殴って、殴って、蹴飛ばして、鉄パイプで殴られても、頭から血を流しても・・・
俺は倒れず、ひたすら雑魚共をぶっ倒していく・・・
『ンアァーーーー!!葛城ぃーーーー!!!』
~葛城の部屋・・・~
・・・わかったわ・・・ヤってやんよ独邪・・・
『すっこんでろぉ!!ボケェ!!』
来た・・・
懐かしい・・・あの鬼の眼光・・・
『葛城ぃ・・・タイマンだぁオラァ!!』
マジックミラー?・・・晴香!?
『オイ・・・葛城テメェ・・・ガチで殺してやるわぁ・・・』
俺は葛城の顔面をグチャグチャにする思いでぶん殴った・・・
葛城も俺が倒れるまで殴る・・・
お互いフラフラになりながらも渾身の一発を叩き込んでいく・・・
葛城は椅子を手にし、俺の身体に叩き込む・・・
俺はフラつきながら葛城のどてっ腹に蹴りをぶちこみ、ヤツをぶっ飛ばした・・・
その隙に俺は椅子を手にし、マジックミラーにデカイ穴をあけた・・・その穴から見えたのは怖くて泣いていた晴香だった・・・その晴香に俺は・・・
『へへっ・・・あともう少しで終わるからよっ』
『独邪さん・・・独邪さん・・・』
何とか立ち上がった葛城に・・・
『俺よぉ!・・・こんなんでも社会に認めてほしくてよぉ・・・俺なりに頑張ってよぉ・・・俺なりに生きてよぉ!・・・ヤンキー辞めようってハァハァ・・・』
俺は頭から流れる血を手で拭い、その手を葛城に見せつけ・・・
『でもよぉ!!・・・この血が辞めさせてくれねぇんだわぁ!!!』
渾身の一発・・・葛城はゆっくりと膝まずき倒れた・・・
その時パトカーの無数のサイレンがマッド・ソサエティのアジトを包み込んだ・・・
俺はフラフラな状態で晴香に歩み寄った・・・
『待たせてワリィ・・・でもよぉデートの場所にしちゃセンスねぇなっハハっ』
晴香は涙を拭いながら・・・
『・・・そうだねっ』
俺は晴香の母親、晴子の肌を長半纏でそっと隠した・・・
『今度は好きな人の前だけで裸になりな・・・』
そして高木のジジィも部下数人連れてやって来た・・・
ずっと腰を抜かしてた川野一宏の前に立ち・・・
『川野警部・・・署までご同行願います。よろしいですね?』
その言葉に頷きゆっくりと両手首を差し出した・・・
川野一宏に手錠をかけ、俺にほんの少し笑みを浮かべ、その場を後にした・・・
俺は晴香と母親に手を貸しゆっくり立ち去った・・・
外へ出ると隆は顔を傷だらけにして、胡座をかいて煙草を吸っていた・・・
『おぅ独邪ぁ終わった?』
『ああ・・・終わった・・・』
晴香と母親の晴子は救急車で運ばれた・・・
俺と隆は歩いて帰った・・・
『なぁ独邪ぁ腹へらねぇ?』
『あぁ・・・減った・・・いつもの食堂いっかぁ』
『意義なし・・・』
そして数日が過ぎ、俺はいつものように路上パフォーマンスをやっていた・・・
『ハイハイ!今日もどうもでしたぁ!まぁたよろしくぅ』
すると・・・
『お疲れ様!独邪!』
『おぅ晴香ぁもういいのか?』
『うんっお母さんも明後日退院だって』
『そっか・・・良かったなっ』
晴香の父親と母親は正式に離婚が決まり、晴香は母親と暮らすみてぇだ・・・
俺は変わりはねぇが守るものができた・・・
『ねぇ独邪、今度いつデート?』
お母さんは葛城達にヤク漬けにされて、まともに会話ができなくなっていた・・・
独邪さんとのデートすっごく楽しみにしてたのに・・・
もう会えないような気がしてきた・・・
『やっと好きな人ができたのに・・・』
~葛城の部屋~
『川野警部、あなたに見せたいモノがございまして・・・実は奥さんが見つかりまして・・・』
『本当か!?会わせてくれ!』
『勿論ですとも』
このカーテンを開けたら、アンタはもう俺達に逆らえねぇ・・・
川野一宏、アンタは俺達の財布だ・・・
『なっ・・・何故だぁー!!娘の晴香まで!?・・・葛城君どういう訳だ!?説明してくれ!!』
『取引はいつも通り、ただし支払いは今までの倍が希望なんですよ』
『そんなっ・・・今までだって支援してきたじゃないか!?』
『そうですかぁ・・・じゃあ仕方ない、母と子で稼いでもらいましょうか?』
~アジトへ向かう独邪・・・~
葛城のクソ野郎・・・
『オ~イっ独邪ぁ!』
『?・・・隆』
『何だよっ1人で行くわけ?』
『高木のジジィか?』
『そうっ俺のトコにまで来やがってさ、独邪が葛城んトコのり込むかもっていうから・・・』
あんのクソジジィ余計な事しやがって、今度見つけたら病院送りにしてやる・・・
川野一宏って刑事は晴香の父親だった・・・裏で葛城達からヤクを買い、女を買い、しかもかなりの資金援助をしてたらしい・・・
~晴香と母親~
『晴香ぁ・・・ゴメンねぇ・・・ゴメンねぇ・・・』
『!?お母さん・・・』
お母さんは一点だけ見つめたまま涙を流していた・・・
寂しかったんだと思う・・・
お父さんは偉くなった途端、人が変わってしまった・・・
日に日に帰りが遅くなって、家にいたって笑顔一つ見せなくなった・・・
私は、ただお母さんの手を握っていた・・・
~葛城と川野一宏~
何が正義だ!?今の世の中で、そんなモノは通用しねぇ・・・
警察だけじゃねぇ政治家だって俺の前に現れヤクや女を買いまくってんだ・・・
そう・・・金と力なんだよ!善悪じゃねぇ強いヤツが勝つんだ!
『さぁどうしますか?川野警部・・・でも今この2人を救ったところでアンタ・・・父親面できんの?』
『・・・ウっ・・・クっ・・・それは・・・』
もう、この腐れ切った世の中には偽善者しかいねぇんだ・・・
『か・・・葛城さん!大変です!』
『何だ!?ウルセェなぁ!!』
『歌川独邪がここに!』
『何ぃ!?』
この場所が何故わかった・・・?
~独邪と隆~
俺と隆は1人ずつ雑魚共を叩き潰していた・・・さすがにスゲェ数だぜ・・・
『オイ!独邪ぁ!ここはいいから葛城んトコ早く行け!』
『アァ!?隆ぃオメェ大丈夫か!?』
『バァ~カ!誰に言ってんだよ!!』
隆はニヤリと笑いながら・・・
『彼女助けんだろ?』
『バカヤロウ・・・』
俺は雑魚共を蹴散らしながら葛城の元へ向かう・・・
『テメェらぁ!数だけかぁ!こいやぁオラァ!!』
雄叫びをあげ、殴って、殴って、蹴飛ばして、鉄パイプで殴られても、頭から血を流しても・・・
俺は倒れず、ひたすら雑魚共をぶっ倒していく・・・
『ンアァーーーー!!葛城ぃーーーー!!!』
~葛城の部屋・・・~
・・・わかったわ・・・ヤってやんよ独邪・・・
『すっこんでろぉ!!ボケェ!!』
来た・・・
懐かしい・・・あの鬼の眼光・・・
『葛城ぃ・・・タイマンだぁオラァ!!』
マジックミラー?・・・晴香!?
『オイ・・・葛城テメェ・・・ガチで殺してやるわぁ・・・』
俺は葛城の顔面をグチャグチャにする思いでぶん殴った・・・
葛城も俺が倒れるまで殴る・・・
お互いフラフラになりながらも渾身の一発を叩き込んでいく・・・
葛城は椅子を手にし、俺の身体に叩き込む・・・
俺はフラつきながら葛城のどてっ腹に蹴りをぶちこみ、ヤツをぶっ飛ばした・・・
その隙に俺は椅子を手にし、マジックミラーにデカイ穴をあけた・・・その穴から見えたのは怖くて泣いていた晴香だった・・・その晴香に俺は・・・
『へへっ・・・あともう少しで終わるからよっ』
『独邪さん・・・独邪さん・・・』
何とか立ち上がった葛城に・・・
『俺よぉ!・・・こんなんでも社会に認めてほしくてよぉ・・・俺なりに頑張ってよぉ・・・俺なりに生きてよぉ!・・・ヤンキー辞めようってハァハァ・・・』
俺は頭から流れる血を手で拭い、その手を葛城に見せつけ・・・
『でもよぉ!!・・・この血が辞めさせてくれねぇんだわぁ!!!』
渾身の一発・・・葛城はゆっくりと膝まずき倒れた・・・
その時パトカーの無数のサイレンがマッド・ソサエティのアジトを包み込んだ・・・
俺はフラフラな状態で晴香に歩み寄った・・・
『待たせてワリィ・・・でもよぉデートの場所にしちゃセンスねぇなっハハっ』
晴香は涙を拭いながら・・・
『・・・そうだねっ』
俺は晴香の母親、晴子の肌を長半纏でそっと隠した・・・
『今度は好きな人の前だけで裸になりな・・・』
そして高木のジジィも部下数人連れてやって来た・・・
ずっと腰を抜かしてた川野一宏の前に立ち・・・
『川野警部・・・署までご同行願います。よろしいですね?』
その言葉に頷きゆっくりと両手首を差し出した・・・
川野一宏に手錠をかけ、俺にほんの少し笑みを浮かべ、その場を後にした・・・
俺は晴香と母親に手を貸しゆっくり立ち去った・・・
外へ出ると隆は顔を傷だらけにして、胡座をかいて煙草を吸っていた・・・
『おぅ独邪ぁ終わった?』
『ああ・・・終わった・・・』
晴香と母親の晴子は救急車で運ばれた・・・
俺と隆は歩いて帰った・・・
『なぁ独邪ぁ腹へらねぇ?』
『あぁ・・・減った・・・いつもの食堂いっかぁ』
『意義なし・・・』
そして数日が過ぎ、俺はいつものように路上パフォーマンスをやっていた・・・
『ハイハイ!今日もどうもでしたぁ!まぁたよろしくぅ』
すると・・・
『お疲れ様!独邪!』
『おぅ晴香ぁもういいのか?』
『うんっお母さんも明後日退院だって』
『そっか・・・良かったなっ』
晴香の父親と母親は正式に離婚が決まり、晴香は母親と暮らすみてぇだ・・・
俺は変わりはねぇが守るものができた・・・
『ねぇ独邪、今度いつデート?』
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる