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踏切
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今から3年ほど前のことです。
実家の近くに自殺の名所があったのですが、そこは必ず皆が通らなければいけない場所でした。
そこは踏切です。
その踏切の近くは街灯などないので夜になると暗闇に包まれるのです。
そして、その踏切が自殺の名所ということもあり、地元の人はそこを夜通ることを避けています。
私はこの時まだ学生で、遠くの高校に通っていたため暗くなっても通ることがよくありました。
この日も近道としてその踏切を通りました。
珍しく、女性とすれ違いました。
その女性は何かを探しているようにも見えました。
街灯がないのでよく見えないようで、私は思わず声を掛けました。
「こんばんは、お困りですか?お手伝いしましょうか?」
この一言を言ってしまったために私は怖い体験をすることになるのです。
女性は私の声を聞き、静かにうなずきました。
口数の少ない方のように見えたので、私は必要以上に声をかけるのを控えました。
しかし、何を探しているのは知らなくてはならないので問いかけました。
「あの、何を探しているのですか?」
「・・・ビー玉のようなものです」
女性は静かに答えました。
それ以上は聞かず丸いものを探せばいいと思った私は、鞄に入れていた懐中電灯であたりを照らしました。
懐中電灯の光は暗闇の踏切を照らし、不気味さが増した気がしました。
女性が手探りで探しているのですが見つからないようです。
1時間ほどたった時に女性が言いました。
「・・・お手数おかけしてすみませんでした」
「見つかりましたか?」
女性は首を振り答えました。
「きっと、もう見つからないんです」
私はもどかしさを感じて、再度女性に問いかけました。
「具体的には何を探していたのでしょうか?私はこの踏切を毎日通るのでもしかしたら見つかるかもしれませんし」
女性はやや間がありましたが、答えてくれました。
「大事な人の・・・眼球です」
その答えを聞き、私の背筋に冷たい汗が流れました。
「ありがとうございました」
そう言い残し女性は去っていきました。
取り残された私はその場からしばらく動けなくなりました。
足が震え、思うように体を動かすことができませんでした。
時が経ったいまでも、もしかしたらあの女性が愛しい人の眼球を探しているのではないのかと考えてしまいます。
女性は幽霊の類ではないのですが、とても怖い体験でした。
その後もたびたび、その踏切では人がなくなっているそうです。
実家の近くに自殺の名所があったのですが、そこは必ず皆が通らなければいけない場所でした。
そこは踏切です。
その踏切の近くは街灯などないので夜になると暗闇に包まれるのです。
そして、その踏切が自殺の名所ということもあり、地元の人はそこを夜通ることを避けています。
私はこの時まだ学生で、遠くの高校に通っていたため暗くなっても通ることがよくありました。
この日も近道としてその踏切を通りました。
珍しく、女性とすれ違いました。
その女性は何かを探しているようにも見えました。
街灯がないのでよく見えないようで、私は思わず声を掛けました。
「こんばんは、お困りですか?お手伝いしましょうか?」
この一言を言ってしまったために私は怖い体験をすることになるのです。
女性は私の声を聞き、静かにうなずきました。
口数の少ない方のように見えたので、私は必要以上に声をかけるのを控えました。
しかし、何を探しているのは知らなくてはならないので問いかけました。
「あの、何を探しているのですか?」
「・・・ビー玉のようなものです」
女性は静かに答えました。
それ以上は聞かず丸いものを探せばいいと思った私は、鞄に入れていた懐中電灯であたりを照らしました。
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女性が手探りで探しているのですが見つからないようです。
1時間ほどたった時に女性が言いました。
「・・・お手数おかけしてすみませんでした」
「見つかりましたか?」
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「きっと、もう見つからないんです」
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「具体的には何を探していたのでしょうか?私はこの踏切を毎日通るのでもしかしたら見つかるかもしれませんし」
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「ありがとうございました」
そう言い残し女性は去っていきました。
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時が経ったいまでも、もしかしたらあの女性が愛しい人の眼球を探しているのではないのかと考えてしまいます。
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その後もたびたび、その踏切では人がなくなっているそうです。
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