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ローレン領
体育会系のノリは苦手なのです
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俺はすこしだけウトウトしたが熟睡が出来ずに日の出前に起き上がった。
静かに歩いてトイレに行ったり、館内をウロウロしたりしていた。
剣と槍を携えたゴーが外に出ていった。
館内でもうっすらと冷えるのに、外に出たゴーは上半身裸になって剣を振ったり構えたりしていた。
俺は何も考えずにその姿を見ていたが、ゴーは見られている事に気付いていたようで、俺に向かって手招きして
「一緒に鍛錬しませんか?」
よく鍛えられた肉体には既にうっすらと汗をかいていた。
「い、いや。お、俺全然・・・」
そう言いかけたけど、なんかモヤモヤしていたので体を動かしたかった。
「ぶ、武器の使い方とか教えてもらってもいいかな」
オロオロという俺にたいしてゴーは
「あ、では盾を持ってくるので打ち込んで見てください」
そういって走ってどこかに消えてしまった。
「あ、まだ日の出前だし、寝ている人起こしたら悪いから」
誰もいない空間に俺の独り言が響いていた。
外の風は冷たく、マントで体を包みたかった。
盾を持ったゴーは嬉しそうに走ってきた。
「では、とにかく攻撃してみてください」
そう言われたが、俺はさっきの独り言をもう一度言った。
「まだ日の出前だし、寝ている人を騒いで起こしたら悪いから」
さっきよりもうまく言えた気がして気分がよかったが、ゴーは真剣な表情で
「そ、そうですね。私は浅はかでした。さすが我が君」
そんな対応されても困るのです。なんて返せばいいのかわからなかったので
「そ、そういえばゴーはいつから俺の従者になったんだ?」
「え、あの時に剣を捧げたではないですか?」
「あーあの・・・従者ってなんですか?」
「え・・・」
ゴーは俺の事をかわいそうな人を見るような目で見ている。
「お、俺・・・頭も悪いし、ゴーみたいにストイックじゃないし、できる事もないし・・・」
俺は喋っていて、自分には取柄もできる事も無いしと思って俯いた。
「ケン!?どうしたんです?あなたは立派な人だ!」
ゴーは俺の肩に手を置いて
「誰にだって得手不得手はあります。私だって軍役以外は・・・戦いも・・・自信をなくしていますが・・・」
話している途中で俯いたが、またパッと顔を上げて
「ですが・・・そうだ。なら共に鍛錬しましょう!」
あ、なんかこれ知ってる。脳筋思考で困ったら筋トレしようみたいなヤツだ。
「あ、うん。まあ気が向いたらね・・・」
俺はそういってその場から逃げた。
後ろでは素振りの風を切る音が響いていた。
その後、皆で朝食を食べてから、またエータとゴーは俺の部屋にいた。
「ケン。君は、とにかく今日一日は乗馬の訓練をしたまえ」
エータがそう言ったので俺は
「そんなの一日でどうにかなるもんじゃないと思う」
口を少しとがらせてそう答えるとエータは待ってましたとばかりに
「代替手段を計画している。しかし、ここにいる馬はゴーのつれている駄馬とは違うから一度試してみたまえ」
「だ、駄馬・・・」
愕然としているゴーはスルーして馬やの前に移動した。
静かに歩いてトイレに行ったり、館内をウロウロしたりしていた。
剣と槍を携えたゴーが外に出ていった。
館内でもうっすらと冷えるのに、外に出たゴーは上半身裸になって剣を振ったり構えたりしていた。
俺は何も考えずにその姿を見ていたが、ゴーは見られている事に気付いていたようで、俺に向かって手招きして
「一緒に鍛錬しませんか?」
よく鍛えられた肉体には既にうっすらと汗をかいていた。
「い、いや。お、俺全然・・・」
そう言いかけたけど、なんかモヤモヤしていたので体を動かしたかった。
「ぶ、武器の使い方とか教えてもらってもいいかな」
オロオロという俺にたいしてゴーは
「あ、では盾を持ってくるので打ち込んで見てください」
そういって走ってどこかに消えてしまった。
「あ、まだ日の出前だし、寝ている人起こしたら悪いから」
誰もいない空間に俺の独り言が響いていた。
外の風は冷たく、マントで体を包みたかった。
盾を持ったゴーは嬉しそうに走ってきた。
「では、とにかく攻撃してみてください」
そう言われたが、俺はさっきの独り言をもう一度言った。
「まだ日の出前だし、寝ている人を騒いで起こしたら悪いから」
さっきよりもうまく言えた気がして気分がよかったが、ゴーは真剣な表情で
「そ、そうですね。私は浅はかでした。さすが我が君」
そんな対応されても困るのです。なんて返せばいいのかわからなかったので
「そ、そういえばゴーはいつから俺の従者になったんだ?」
「え、あの時に剣を捧げたではないですか?」
「あーあの・・・従者ってなんですか?」
「え・・・」
ゴーは俺の事をかわいそうな人を見るような目で見ている。
「お、俺・・・頭も悪いし、ゴーみたいにストイックじゃないし、できる事もないし・・・」
俺は喋っていて、自分には取柄もできる事も無いしと思って俯いた。
「ケン!?どうしたんです?あなたは立派な人だ!」
ゴーは俺の肩に手を置いて
「誰にだって得手不得手はあります。私だって軍役以外は・・・戦いも・・・自信をなくしていますが・・・」
話している途中で俯いたが、またパッと顔を上げて
「ですが・・・そうだ。なら共に鍛錬しましょう!」
あ、なんかこれ知ってる。脳筋思考で困ったら筋トレしようみたいなヤツだ。
「あ、うん。まあ気が向いたらね・・・」
俺はそういってその場から逃げた。
後ろでは素振りの風を切る音が響いていた。
その後、皆で朝食を食べてから、またエータとゴーは俺の部屋にいた。
「ケン。君は、とにかく今日一日は乗馬の訓練をしたまえ」
エータがそう言ったので俺は
「そんなの一日でどうにかなるもんじゃないと思う」
口を少しとがらせてそう答えるとエータは待ってましたとばかりに
「代替手段を計画している。しかし、ここにいる馬はゴーのつれている駄馬とは違うから一度試してみたまえ」
「だ、駄馬・・・」
愕然としているゴーはスルーして馬やの前に移動した。
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