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第百二十六話:深海の姫君と、泡沫(うたかた)の楽園
しおりを挟む巨大なクラーケンを、現代兵器(爆雷と魚雷)という理不尽な暴力で消滅させた後。
戦場だった海域には、奇妙な静寂が戻っていた。
黒い霧が晴れ、夕日が差し込む海上に現れたのは、海面から半球状に突き出した巨大な虹色のドーム――伝説の海底都市『泡沫(うたかた)のティル・ナ・ノーグ』の入り口と、その近くの岩場で力なく倒れている人魚の姿だった。
「ドレイクさん、船を寄せてくれ! 岩にぶつけるつもりで!」
「おうよ! ……畜生、手が震えてやがる。本物の人魚なんて、酔っ払いの見る幻覚か、お伽噺の中だけだと思ってたのによ」
ドレイクが巧みな操船で『酔いどれカモメ・改』を岩場に幅寄せする。
電動モーターが静かに唸りを上げ、船体が岩場の陰に滑り込んだ。
俺は船が完全に停止するのも待たず、岩場へと飛び移った。
ザッ。
濡れた岩肌に着地し、倒れている少女のもとへ駆け寄る。
そこにいたのは、息を飲むほど美しく、そして痛ましい姿をした少女だった。
濡れた長い髪は、透き通るようなアクアマリン色。夕日を受けてキラキラと輝いている。
肌は深海の真珠のように白く、滑らかだ。
そして腰から下は、エメラルドグリーンの硬質な鱗に覆われた、長くしなやかな魚の尾びれになっている。
紛れもない、人魚族だ。
だが、その体はボロボロだった。
白い肌には無数の切り傷があり、そこから青白い血が流れている。
そして何より深刻なのは、美しい尾びれの一部だ。
そこには、あのクラーケンと同じ「黒い泥」のようなシミがべっとりと張り付き、じゅくじゅくと鱗を溶かしながら侵食を続けている。
傷口の周辺は、まるでデータが欠損した画像のように、ノイズが走って明滅していた。
「……ひどい」
俺は片膝をつき、スキル『鑑定』を発動した。
**【対象:アクア(人魚族・王族)】**
**【状態:衰弱、重傷、中度の『魔法汚染』進行中】**
**【残り生命力:低下(危険水域)】**
**【警告:放置すれば数時間で『理の崩壊』に至ります】**
王族。設定資料集にあった、王女アクアか。
人魚族の重要人物がいきなり瀕死だ。このままでは、「汚染(バグ)」が全身に回って助からなくなる。
北の森で見たあの変異体のように、彼女自身が怪物に変えられてしまうかもしれない。
「治療する。フェン、周囲の警戒を!」
『承知した。……主よ、その「黒い傷」は普通の薬では治らぬぞ。あれは呪いの一種だ』
「わかってる。だから、奮発するさ」
俺はウィンドウを開き、「医薬品・聖具」カテゴリをタップした。
普通のポーションでは、「汚染」は治せない。
必要なのは、穢れそのものを物理的かつ霊的に洗い流す、最上級の浄化アイテムだ。
**【アイテム『特級聖水(高純度浄化液・バチカン公認級)』を購入しました(消費:15,000pt)】**
**【アイテム『完全回復ポーション(エリクサー・簡易版)』を購入しました(消費:50,000pt)】**
手の中に現れたのは、淡い青色の光を放つクリスタルの小瓶と、黄金色の液体がとろりと揺れる瓶。
合わせて六万五千ポイント。
イチゴの売上がなければ躊躇(ためら)う額だが、今は迷っている場合ではない。ここでケチれば、世界が詰む。
「……少し沁みるぞ」
俺はまず『特級聖水』の封ロウを砕き、黒く変色した尾びれの傷口にかけた。
ジュワアァァァァッ!!
焼き石に水をかけたような激しい音がして、黒い泥が白煙を上げて蒸発していく。
聖なる力が、異界の汚れを焼き払っているのだ。
「ぁ……っ……!?」
少女が苦痛に顔を歪め、うっすらと目を開けた。その瞳孔が、痛みで収縮している。
ビチビチと尾びれが暴れるが、俺はそれを押さえつけた。
「大丈夫だ、悪いものを追い出しているだけだ。頑張れ」
「あ……つ、い……」
「あと少しだ!」
俺は全ての汚染箇所を聖水で洗い流すと、続けて『完全回復ポーション』の蓋を開け、彼女の青ざめた唇に流し込んだ。
黄金の液体が喉を通ると、瞬く間に全身が柔らかな光に包まれた。
切り傷が塞がり、顔に赤みが戻る。
そして、爛(ただ)れていた尾びれの鱗が、早送り映像を見るかのように再生し、新品の宝石のような輝きを取り戻していく。
「……ん、ぅ……」
少女――アクアが、深く息を吸い込み、パチリと目を開けた。
その瞳は、海の底のような深く澄んだサファイアブルー。
彼女は俺の顔を見て、次に自分の治った体を見て、自分の頬に触れた。
「わたし……生きてる……? 痛みがない……?」
そして、俺の顔を凝視した。
「あなたは……人間(ヒューマン)……? 足がある……」
鈴を転がすような、透き通った美しい声。
言葉は通じるようだ。
「ああ、通りすがりの農民だ。……と言っても信じられないか。害虫駆除業者だと思ってくれ」
「害虫……?」
アクアはきょとんとした後、ハッとしたように海の方を向いた。
その顔に恐怖が走る。
「あ、あいつは!? 『深淵の悪夢』は!? お父様の部隊を全滅させた、あの怪物は!?」
「あのタコお化けなら、さっき唐揚げ……じゃなくて、海の藻屑にしたよ」
俺が海を指差すと、そこにはまだ微かに黒い体液と肉片が漂っているだけだった。
アクアは信じられないという顔で、口元を手で覆った。
「嘘……あいつは、魔法を喰らう怪物なのに……。最強の近衛兵団でも歯が立たなかったのに……」
「魔法が効かないなら、物理で殴ればいい。簡単な理屈さ」
俺は肩をすくめた。
その時。
**バキンッ……! ミシミシッ……!**
海面から突き出している巨大な虹色のドームから、ガラスが軋むような硬質な音が響いた。
「!」
見れば、ドームの表面に入っていた黒い亀裂が、先ほどよりも広がっている。
クラーケンは倒したが、奴が撒き散らした「汚染」そのものは、まだこの海域に残っているのだ。微細な黒い粒子がドームに張り付き、結界を腐食させている。
「いけない……! 『泡沫(うたかた)の結界』が限界だわ! あれが割れたら、黒い水が都市(ティル・ナ・ノーグ)に入り込んで、みんな……『深海の心臓』まで汚染されちゃう!」
アクアが悲鳴を上げ、海へ飛び込もうとする。
だが、病み上がりの体だ。陸上での不慣れさもあり、尾びれがもつれて倒れそうになる。
「きゃっ!」
「っと、無茶だ! まだ動くな!」
俺はとっさに彼女の体を支えた。
ひんやりとして、驚くほど軽い。
「でも! 早く戻って、お母様(女王)に知らせないと……! 『世界の捕食者』が、もうそこまで来ているって!」
「一人で行ってどうする。また襲われたら終わりだぞ」
俺は彼女の体を支えながら、覚悟を決めた。
ここまで来て、中途半端に帰るわけにはいかない。
それに、あのドームの中には、俺が探している「海の情報」と、世界の危機を回避するための鍵があるはずだ。
何より、このまま彼女を見捨てたら、俺の寝覚めが悪い。
「俺も行く」
「え?」
「あんた一人じゃ無理だ。それに、あの黒いヒビを直せるのは、たぶん俺のような『異物』だけだ」
俺は船に残っているドレイクの方を向いた。
「ドレイクさん、俺は彼女を送ってきます。ここで待っていてくれ」
「はぁ!? 送るって、お前泳ぐ気か!? ここは水深何百メートルあると思ってんだ! 人間が生身で潜れる場所じゃねえぞ!」
「大丈夫です。そのために高い金(ポイント)を払ったんですから」
俺はウィンドウを開き、購入しておいたスキル一覧をタップした。
ここからは、陸の生物であることを辞める時間だ。
**【スキル『水中呼吸(レベル1)』発動】**
**【スキル『水圧耐性(レベル1)』発動】**
**【スキル『遊泳速度強化(レベル1)』発動】**
**【スキル『水中視界補正(暗視含む)』発動】**
シュンッ。
全身を薄い水の膜が覆うような感覚が走る。
肺がカッと熱くなり、次の瞬間、呼吸器系の構造が魔術的に書き換えられたような違和感。
皮膚が僅かに硬質化し、水圧を弾く装甲へと変わる。
「フェン、お前は船を守ってくれ。雑魚が寄ってきたら追い払え」
『承知した。……主よ、良い「海鮮」があったら土産に頼むぞ。特に貝類が所望だ』
「善処するよ」
俺はアクアに向き直り、手を差し伸べた。
「さあ、案内してくれ。君の国へ」
アクアは呆気に取られていたが、俺の真剣な瞳を見て、やがて小さく頷き、その手を取った。
震えていた彼女の手が、俺の手の温もりに触れて少しだけ落ち着く。
「……捕まってて。飛ばすわよ」
彼女が俺の手を引き、岩場から海へと身を躍らせた。
俺もそれに続く。
**ザブンッ!!**
冷たい海水が全身を包む。
重い。暗い。
はずだった。
だが、次の瞬間、俺の視界が開けた。
『水中視界補正』の効果だ。暗い海中が、まるでライトアップされたかのように明るく、クリアに見える。
そして『水中呼吸』。
恐る恐る海水を吸い込むと、肺の中で水から酸素だけが濾過(ろか)され、体内に取り込まれる不思議な感覚。苦しくない。むしろ、陸上にいる時よりも呼吸が楽なくらいだ。
(……すげぇ。これが60万ポイントの力か)
俺は水を蹴った。
グンッ! と体が前に進む。水の抵抗を感じない。
人魚であるアクアが本気で泳ぐ速度にも、遅れを取らずについていける。
「あなた……本当に人間なの? どうして息ができるの?」
隣を泳ぐアクアが、目を丸くして念話(水中会話)を送ってきた。水の中では声が出せないため、魔力を介して直接脳に語りかけてくるようだ。
「言ったろ? ただの農民だ。……ちょっと準備が良いだけのな」
俺たちは深く、深く潜っていった。
目指すは、虹色のドームの底にある入り口。
近づくにつれ、その巨大な都市の全貌が明らかになる。
ドームの中は、海水ではなく空気(あるいは呼吸可能な魔法の液体)で満たされているようだ。
発光する珊瑚で作られた螺旋状の塔、真珠貝を模した白亜の宮殿、そして海流を利用した水車のような動力機関。
古代のテクノロジーと魔法が融合した、幻想的な文明。
だが、その美しい都市の上空(ドーム表面)には、黒いタールのような汚染物質が張り付き、ジジジ……と結界を焦がしている音が、水中越しにも不協和音として聞こえてきた。
『あそこ! 正門ゲートよ!』
アクアが指差す先。
ドームの底部にある巨大な門の前には、槍を持った屈強な人魚の兵士たちが、必死の形相で何かと戦っていた。
敵は、黒い泥から生まれた小型の汚染生物たちだ。
ピラニアのような姿をした黒い影が数百匹、群れを成して門の結界を食い破ろうとしている。
兵士たちの槍は、泥の体をすり抜けてしまい、有効打になっていない。
『数が多すぎる……! このままじゃ突破される!』
アクアが悲痛な声を上げる。
俺は腰の『疾風(短剣)』を抜いた。
ゴードンが打ったこの剣は、ドワーフの技術で水流を制御する溝が彫られている。水中戦でこそ、その真価を発揮する。
「突破させるかよ」
俺は水を蹴り、加速した。
『遊泳速度強化』全開。人間魚雷のような速度で群れに突っ込む。
「農作業(草刈り)の時間だ!」
**ザンッ!!**
俺は群れの中に突っ込み、短剣を一閃させた。
水流を操る剣技(といっても自己流だが、身体能力任せの)が、鎌鼬(かまいたち)となって黒い魚たちを切り裂く。
この剣には、微かだがミスリルが含まれている。魔法的な「泥」も物理的に断ち切ることができる。
**「ギィィィッ!?」**
汚染生物たちが悲鳴を上げ、霧散していく。
「な、なんだ!?」
「人間!? いや、あの速さは……!」
人魚の兵士たちが驚愕の声を上げる中、俺は門の前に着地した。
水の抵抗を感じさせない、鮮やかなスタント。
そして、アクアが遅れて到着する。
『やめなさい! その方は味方です! 私を助けてくれた恩人です!』
『アクア様!? ご無事だったのですか!』
兵士たちが槍を下ろす。
だが、安心している暇はない。門の結界装置――巨大な水晶の柱が、黒く変色し始めている。
「……ひどいな。システム(結界)にノイズが走ってる」
俺は装置に手を触れた。
バチバチと嫌な感触が伝わってくる。回路がショート寸前だ。
俺はウィンドウを開き、ポイント交換した『上級魔力回復薬(ハイ・マナ・ポーション)』を取り出した。
そして、持っていた『特級聖水』の残りと混ぜ合わせる。
「即席の『修復液(リペア・リキッド)』だ。……直れッ!」
俺はその液体を、ドバドバと装置に振りかけた。
**カッッッ!!!!**
眩い光が溢れ、門にこびりついていた黒い泥が、ジュワジュワと音を立てて浄化された。
聖水の浄化力と、ポーションの魔力供給。二つの力が、バグった回路を正常化させる。
ドーム全体の亀裂が、光の帯によって修復され、不協和音が消えていく。
「……うおぉぉぉ!!」
「結界が……戻った!?」
「あの人間、何をしたんだ!?」
兵士たちの歓声と困惑の声。
俺はふぅ、と息を吐き、空になった瓶を握りしめた。
また数万ポイントが消えたが、この光景を見れば安いものだ。
俺はアクアに向かってニカっと笑った。
「とりあえず、応急処置は完了だ。……さあ、案内してくれるかな? 君たちの女王様のもとへ」
アクアは、潤んだ瞳で俺を見つめ、深く頷いた。
『はい……! ようこそ、ティル・ナ・ノーグへ。最強の……農民さま』
こうして俺は、前代未聞の「泳いで来た農民」として、伝説の海底都市ティル・ナ・ノーグへの入国を果たしたのだった。
巨大な門が、重々しい音を立てて開き始める。
その奥には、地上の常識が通用しない、美しくも謎に満ちた世界が広がっていた。
【読者の皆様へ】
人魚姫アクアを救出し、ついに海底都市へ!
60万ポイントを投じた「水中スキルセット」が火を噴き、水中でもルークス無双が止まりません。
聖水とポーションのカクテルで結界を修理する荒業(農民の知恵?)も炸裂!
次話、いよいよ人魚の女王との謁見、そして明かされる「深海の心臓」の秘密とは?
「水中戦かっこいい!」「アクアちゃん可愛い!」と思った方は、ぜひ↓の★★★★★評価とブックマーク登録で応援をお願いします!
皆様の応援が、深海の闇を照らす光になります!
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