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第18話:希望の箱庭、あるいは残酷な遊び
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平穏という名の薄氷は、あまりに呆気なく、そして「甘い香り」と共に砕け散った。
「静寂の森」に新築されたカイの屋敷。その居間では、リィネが保護した少女・ニアのために焼いたクッキーの香りが漂っていた。しかし、その香りは突如として、鼻を刺すような人工的な甘ったるさへと変質する。
「あら……? クッキーが、少し焦げてしまいましたかしら」
リィネがオーブンを開けた瞬間、異変は起きた。天板の上に乗っていたはずのクマ型のクッキーたちが、一斉にムクリと起き上がり、アイシングで描かれた口を歪めて笑い始めたのだ。
「キャハハハ! 焼けた焼けた! お次は君たちの番だよ!」
「なっ……!? クッキーが喋り……きゃああっ!」
リィネが驚愕する間もなく、クッキーたちはオーブンから飛び出し、彼女の指先に噛みつこうと跳ね回る。それだけではない。窓の外に目を向ければ、そこにはもはや「森」の面影はなかった。
高くそびえ立っていた古木は巨大なペロペロキャンディへと変貌し、地面を覆っていた苔は色鮮やかなゼリービーンズに、空の色は不気味なほど鮮やかなパステルピンクへと塗り替えられていた。
「……チッ、悪趣味なガキが来たな」
カイは手にしていた本を閉じ、不快そうに舌打ちした。彼の黄金の瞳は、屋敷の隅でガタガタと震えているニアを射抜く。彼女の瞳は怪しく発光し、その口からは、彼女自身の幼い声とは似つかない、傲慢で無邪気な少年の声が響き渡った。
『ねえ、おじさん! 僕と遊ぼうよ! この「希望の箱庭(ワンダーランド)」は僕の空想なんだ。ここじゃ、僕が「楽しい」と思ったことが全部本当になるんだよ!』
屋敷の玄関を蹴破って外に出た一行を待ち受けていたのは、悪夢のようなお菓子の行進だった。
「主、警告。周辺空間の物理定数が著しく不安定です。現在の重力加速度……『イチゴ3個分』と定義されています。姿勢制御、不可能です」
銀色の機巧兵、グリムが計算不能の事態に火花を散らす。彼の精密な論理回路にとって、「イチゴ3個分の重力」などというデタラメな定義は、致命的なシステムエラーと同義だった。ガクガクと膝を折り、まともに歩くことさえままならない。
「カイ様、危ないですわ! 『深淵の福音』!」
リィネが迫りくる巨大なクッキーモンスター――高さ3メートルはある、ヨダレを垂らした菓子の怪物――に向けて闇の波動を放つ。しかし、放たれた漆黒の呪力は、怪物の手前で不自然に「虹色の煙玉」へと書き換えられ、パチンという軽快な音と共に消えてしまった。
「うそ……私の力が、おもちゃに……!?」
「無駄だよ、お姉さん! 僕はここじゃ『最強の勇者』なんだ! 僕が『悪い魔法は効かない』って思えば、それは全部お菓子に変わっちゃうんだよ!」
空から降ってきた巨大なテディベアの頭上に、その少年は座っていた。
七賢者が一人、【希望】の賢者カイル。
見た目は十歳程度の愛らしい少年だが、その権能『現実改変・夢幻の王国』は、七賢者の中でも最も不条理で、最も「現実」を破壊する力を持っていた。
「さあ、おじさん! 僕を倒してみてよ! 負けたら、その屋敷も、そのお姉さんも、全部僕のコレクションにするからね!」
カイルが指を鳴らすと、キャンディの雨が礫(つぶて)となって降り注ぎ、ゼンマイ仕掛けの騎士団が屋敷の壁を突き崩そうと突撃を開始した。
カイは、混乱するリィネと機能停止寸前のグリムを背後に、悠然と一歩前へ出た。キャンディの礫が彼の頬を掠めるが、カイは避けることさえしない。
「カイル。……お前は『希望』があれば何でも叶うと言ったな」
「そうだよ! 僕が願えば、空も飛べるし、嫌な奴はみんなクッキーになっちゃうんだ!」
「……それは『希望』ではない。ただの『無知ゆえの全能感』だ」
カイは右腕を掲げた。ソロモンの演算回路が、カイルの展開している「空想の領域」の周波数を瞬時に解析する。カイルの世界は強固に見えるが、その実、一人の少年の「ワクワク」という極めて不安定な精神的揺らぎに依存している。
「子供の空想が最強なのは、ベッドの中だけだ。……この世にはな、お前の想像力が及びないほどの『理不尽な終わり』がいくらでもある。お前に、本当の『現実』を教えてやろう」
カイは左腕の呪力を解放し、ソロモンの論理式の中に「腐敗(エントロピー)」という名の毒を流し込んだ。
「――呪術・魔術融合術式:『終焉の夕暮れ(アダルト・ディストピア)』」
瞬間。
色鮮やかだったお菓子の世界が、一瞬にして色褪せた。
空のパステルピンクは、沈みゆく血のような残照へと塗り替えられ、木々のキャンディはどろどろと不気味に溶け、足元のゼリービーンズは灰となって風に舞った。
「えっ……? なにこれ、僕の魔法が、腐っていく……!?」
カイルが慌てて「楽しくなれ!」と願うが、カイの放った術式はその願いさえも「時間の経過による劣化」として処理し、強制的に過去へと押し流していく。
お菓子の怪物はカビに覆われて崩れ、ゼンマイの騎士は錆びついて動かなくなった。そこに現れたのは、美しく着飾った夢の世界ではなく、「時間が過ぎ去り、すべてが朽ちていく」という、残酷なまでに静かな現実の景色だった。
「遊びは終わりだ、カイル。お前がどんなに強く願おうと、夕暮れは訪れ、明日は昨日を食いつぶす。……大人の世界へ、ようこそ」
カイが指先をカイルの眉間に向けた。
「ひっ……ああああっ!」
カイルの足元にあった巨大なテディベアが、ボロ雑巾のように解けて消える。少年は地面に尻餅をつき、先ほどまでの傲慢さは消え失せ、ただの震える子供に戻っていた。
「……う、うわぁぁぁん! おじさんの意地悪! 楽しくないよ、こんなの!」
「当然だ。現実は楽しくないからこそ、お前のようなガキが『希望』などという夢を見る隙間がある。……明日になればおもちゃは壊れるものだ。それを知ってから出直してこい」
カイはカイルの襟首を掴むと、そのまま無造作に森の外へと放り投げた。七賢者の一人を、まるでゴミでも捨てるかのような手つきで。
カイルの権能が解け、森には元の静寂が戻った。しかし、一件落着とはいかなかった。
「……カイ様、ニアちゃんの様子が!」
リィネの悲鳴に駆け寄ると、カイルのスパイとして利用されていた少女・ニアが、苦悶の表情を浮かべて倒れていた。彼女の胸元には、カイルが「観測」のために植え付けた魔力の核――『希望の種子』が、どす黒く変質して脈動していた。
「主、解析完了。カイルの権能の残滓が、彼女の生命力を燃料にして増殖を続けています。このままでは、彼女自身が『空想の暴走』に巻き込まれ、内側から消滅します」
「……あいつ、去り際に余計なことを」
カイはニアの胸に手を当てるが、彼の呪術でもこの「希望の核」を完全に除去することはできなかった。それは純粋なエネルギーの塊ではなく、管理局が隠し持っていた「世界のシステム」の一部と癒着していたからだ。
「カイ様、助けてあげられないのですか……? この子は、ただ利用されただけなのに……」
リィネの瞳に涙が浮かぶ。カイはしばし沈黙した後、北の空を見上げた。その先には、かつてダンジョンを管理し、今もなお世界の裏側で魔力を独占し続ける管理局の心臓部――『中央指令部(セントラル・コア)』がある。
「……ニアを救うには、この『種子』の親機(マスター)を叩くしかない。カイルが種を植えたなら、その種を育てた畑ごと焼き払ってやる」
カイは立ち上がり、ボロボロになった屋敷を一瞥した。
「リィネ、グリム。引っ越しだ。……隠居生活は一時中断する。管理局の連中に、『勝手に人の庭を荒らすな』と、直接説教をしに行くぞ」
「……はい、カイ様! どこまでもお供しますわ!」
「了解しました。主、移動形態へ移行。ナビゲーション、中央指令部へセット」
元最強呪術師の「散歩」は、一人の少女を救うため、そして世界の歪みを正すために、再び動乱の渦中へと向かう。
「静寂の森」に新築されたカイの屋敷。その居間では、リィネが保護した少女・ニアのために焼いたクッキーの香りが漂っていた。しかし、その香りは突如として、鼻を刺すような人工的な甘ったるさへと変質する。
「あら……? クッキーが、少し焦げてしまいましたかしら」
リィネがオーブンを開けた瞬間、異変は起きた。天板の上に乗っていたはずのクマ型のクッキーたちが、一斉にムクリと起き上がり、アイシングで描かれた口を歪めて笑い始めたのだ。
「キャハハハ! 焼けた焼けた! お次は君たちの番だよ!」
「なっ……!? クッキーが喋り……きゃああっ!」
リィネが驚愕する間もなく、クッキーたちはオーブンから飛び出し、彼女の指先に噛みつこうと跳ね回る。それだけではない。窓の外に目を向ければ、そこにはもはや「森」の面影はなかった。
高くそびえ立っていた古木は巨大なペロペロキャンディへと変貌し、地面を覆っていた苔は色鮮やかなゼリービーンズに、空の色は不気味なほど鮮やかなパステルピンクへと塗り替えられていた。
「……チッ、悪趣味なガキが来たな」
カイは手にしていた本を閉じ、不快そうに舌打ちした。彼の黄金の瞳は、屋敷の隅でガタガタと震えているニアを射抜く。彼女の瞳は怪しく発光し、その口からは、彼女自身の幼い声とは似つかない、傲慢で無邪気な少年の声が響き渡った。
『ねえ、おじさん! 僕と遊ぼうよ! この「希望の箱庭(ワンダーランド)」は僕の空想なんだ。ここじゃ、僕が「楽しい」と思ったことが全部本当になるんだよ!』
屋敷の玄関を蹴破って外に出た一行を待ち受けていたのは、悪夢のようなお菓子の行進だった。
「主、警告。周辺空間の物理定数が著しく不安定です。現在の重力加速度……『イチゴ3個分』と定義されています。姿勢制御、不可能です」
銀色の機巧兵、グリムが計算不能の事態に火花を散らす。彼の精密な論理回路にとって、「イチゴ3個分の重力」などというデタラメな定義は、致命的なシステムエラーと同義だった。ガクガクと膝を折り、まともに歩くことさえままならない。
「カイ様、危ないですわ! 『深淵の福音』!」
リィネが迫りくる巨大なクッキーモンスター――高さ3メートルはある、ヨダレを垂らした菓子の怪物――に向けて闇の波動を放つ。しかし、放たれた漆黒の呪力は、怪物の手前で不自然に「虹色の煙玉」へと書き換えられ、パチンという軽快な音と共に消えてしまった。
「うそ……私の力が、おもちゃに……!?」
「無駄だよ、お姉さん! 僕はここじゃ『最強の勇者』なんだ! 僕が『悪い魔法は効かない』って思えば、それは全部お菓子に変わっちゃうんだよ!」
空から降ってきた巨大なテディベアの頭上に、その少年は座っていた。
七賢者が一人、【希望】の賢者カイル。
見た目は十歳程度の愛らしい少年だが、その権能『現実改変・夢幻の王国』は、七賢者の中でも最も不条理で、最も「現実」を破壊する力を持っていた。
「さあ、おじさん! 僕を倒してみてよ! 負けたら、その屋敷も、そのお姉さんも、全部僕のコレクションにするからね!」
カイルが指を鳴らすと、キャンディの雨が礫(つぶて)となって降り注ぎ、ゼンマイ仕掛けの騎士団が屋敷の壁を突き崩そうと突撃を開始した。
カイは、混乱するリィネと機能停止寸前のグリムを背後に、悠然と一歩前へ出た。キャンディの礫が彼の頬を掠めるが、カイは避けることさえしない。
「カイル。……お前は『希望』があれば何でも叶うと言ったな」
「そうだよ! 僕が願えば、空も飛べるし、嫌な奴はみんなクッキーになっちゃうんだ!」
「……それは『希望』ではない。ただの『無知ゆえの全能感』だ」
カイは右腕を掲げた。ソロモンの演算回路が、カイルの展開している「空想の領域」の周波数を瞬時に解析する。カイルの世界は強固に見えるが、その実、一人の少年の「ワクワク」という極めて不安定な精神的揺らぎに依存している。
「子供の空想が最強なのは、ベッドの中だけだ。……この世にはな、お前の想像力が及びないほどの『理不尽な終わり』がいくらでもある。お前に、本当の『現実』を教えてやろう」
カイは左腕の呪力を解放し、ソロモンの論理式の中に「腐敗(エントロピー)」という名の毒を流し込んだ。
「――呪術・魔術融合術式:『終焉の夕暮れ(アダルト・ディストピア)』」
瞬間。
色鮮やかだったお菓子の世界が、一瞬にして色褪せた。
空のパステルピンクは、沈みゆく血のような残照へと塗り替えられ、木々のキャンディはどろどろと不気味に溶け、足元のゼリービーンズは灰となって風に舞った。
「えっ……? なにこれ、僕の魔法が、腐っていく……!?」
カイルが慌てて「楽しくなれ!」と願うが、カイの放った術式はその願いさえも「時間の経過による劣化」として処理し、強制的に過去へと押し流していく。
お菓子の怪物はカビに覆われて崩れ、ゼンマイの騎士は錆びついて動かなくなった。そこに現れたのは、美しく着飾った夢の世界ではなく、「時間が過ぎ去り、すべてが朽ちていく」という、残酷なまでに静かな現実の景色だった。
「遊びは終わりだ、カイル。お前がどんなに強く願おうと、夕暮れは訪れ、明日は昨日を食いつぶす。……大人の世界へ、ようこそ」
カイが指先をカイルの眉間に向けた。
「ひっ……ああああっ!」
カイルの足元にあった巨大なテディベアが、ボロ雑巾のように解けて消える。少年は地面に尻餅をつき、先ほどまでの傲慢さは消え失せ、ただの震える子供に戻っていた。
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カイはカイルの襟首を掴むと、そのまま無造作に森の外へと放り投げた。七賢者の一人を、まるでゴミでも捨てるかのような手つきで。
カイルの権能が解け、森には元の静寂が戻った。しかし、一件落着とはいかなかった。
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リィネの悲鳴に駆け寄ると、カイルのスパイとして利用されていた少女・ニアが、苦悶の表情を浮かべて倒れていた。彼女の胸元には、カイルが「観測」のために植え付けた魔力の核――『希望の種子』が、どす黒く変質して脈動していた。
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「カイ様、助けてあげられないのですか……? この子は、ただ利用されただけなのに……」
リィネの瞳に涙が浮かぶ。カイはしばし沈黙した後、北の空を見上げた。その先には、かつてダンジョンを管理し、今もなお世界の裏側で魔力を独占し続ける管理局の心臓部――『中央指令部(セントラル・コア)』がある。
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