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ifルート : 新世界の創造主、あるいは永遠の管理
第3話:因果の墓場
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天空の要塞『摩天楼』の最下層。そこは、黄金の光が支配する上層部とは対極にある、どろりとした闇と排熱が澱(よど)む、世界の「吹き溜まり」であった。カイが世界の『理の核』と合一し、神としての演算能力を手に入れた際、彼の魂からは膨大な「ノイズ」が削ぎ落とされた。一秒間に数億の事象を最適化するためには、一個人の矮小な感情や、割り切れない思い出などは、処理速度を著しく低下させる「ゴミ」でしかなかったからだ。
リィネとグリムが足を踏み入れたその場所――『因果の墓場』は、物理的な空間というよりも、カイの精神の深淵が具現化した、悍(おぞ)ましくも哀しい廃棄物処理場であった。
「……冷たい。空気が、まるで死んでいるようですわ」
リィネは杖を握りしめ、自身の魔力で灯した小さな光を頼りに進む。足元は不定形の泥のような影が這い回り、天井からは時折、火花を散らす断線した魔力回路のようなものが垂れ下がっている。
そこには、奇妙なものが浮遊していた。ひび割れた安物のティーカップ。中身が腐り落ち、炭のようになった焦げたクッキーの残骸。かつて海辺の隠居生活で、カイが愛用していた古びた椅子。それらはすべて、現在の「管理者カイ」が「非効率」としてパージした、彼自身の人生の破片だった。
「……主の記憶容量(ストレージ)を確保するために、これらの『非論理的データ』は物理的な実体を持ってここに投棄されたようです」
グリムのセンサーが、周囲の因果密度を測定して告げる。彼の銀色の装甲は、この場所のどろりとした負の感情に当てられ、不快なノイズを放っていた。
「非論理的……? これらすべてが、あの方にとってはゴミだと言うのね」
リィネは、浮かんでいた焦げたクッキーの破片をそっと手に取った。それは彼女がかつて、不器用ながらも彼のために焼いたものだ。
「あんなに、あんなに大切に食べてくださったのに。
……今のカイ様には、もう味さえも思い出せないというのですか」
その時、闇の奥から、低く、不機嫌そうな「声」が響いた。
「……けっ。味だと? そんな贅沢なもん、上の機械野郎(システム)はとっくに削除しちまったよ。あいつにとって、食いもんはただの栄養補給(チャージ)に過ぎねえんだからな」
闇を割り、ゆっくりと歩み寄ってきた影があった。
それは、リィネがよく知る姿だった。黒い法衣を乱暴に羽織り、首元を緩め、右手に酒瓶を持ち、左腕には――かつて失われ、そして今は神の一部となったはずの、あの禍々しい「摩天の呪印」が刻まれている。
だが、その瞳は黄金ではなく、深淵のような漆黒。そして、全身から立ち昇るのは、管理された光ではなく、どこまでも身勝手で、どこまでも傲慢な、生々しいまでの「人間」の悪意だった。
「……カ、カイ様……?」
リィネの声が震える。
「主。……いえ、個体識別名:『残滓の影』。主が神になる過程で切り離した、人間としてのエゴ、執着、および性格の悪い部分が凝縮された精神体です」
グリムが解析結果を出力する。
「含有成分の82%が毒舌、15%が情愛、および3%の変態性。……極めて、かつての主に酷似しています」
「変態性ってのは余計だ、鉄屑」
影のカイは、空になった酒瓶を床に投げ捨てると、不敵に笑った。
「よお、リィネ。随分と泣きそうなツラしてんな。あの上でふんぞり返ってる『完成品』は、お前の涙を分析して『塩分濃度が高い』とでも宣(のたま)ったか?」
「……カイ様……本当に、あなたなのですか?」
リィネが駆け寄ろうとするが、影のカイはそれを手で制した。
「近寄るな。俺はただのゴミだ。あいつが神様になるために邪魔だった、汚い思い出の塊だよ。
……いいか、リィネ。あいつ(管理者)はもう、俺たちの知ってるカイじゃねえ。あいつは世界を『正解』にするために、自分自身の『体温』さえもここに捨てやがった」
影のカイは、自分の左腕の呪印を忌々しそうに見つめた。
「今のあいつにあるのは、ソロモンの冷たい計算式だけだ。俺みたいな『迷う心』なんて、あいつの完璧な世界には一ミリも必要ねえんだよ」
影の声には、深い自嘲と、そして自分を捨てた「神」への剥き出しの殺意が混じっていた。神・カイが「静寂の管理」なら、この影のカイは「荒れ狂う執着」。二つに割れた英雄の、これが「捨てられた方」の末路だった。
突如、墓場の天井が、鋭い「黄金の光」によって貫かれた。
『――エラー。因果の墓場における、廃棄データの活性化を確認。……消去プロセスを開始する』
無機質な、しかし絶対的な声が空間に鳴り響く。墓場の澱んだ闇を切り裂き、上層から降臨したのは、人型を模した黄金の機械体――神・カイが差し向けた迎撃端末『デウス・シーカー(神の求道者)』であった。
その顔には目も鼻もなく、ただ一つの「ソロモンの論理円環」が明滅している。神となったカイにとって、この墓場に溜まった「過去の自分」さえも、世界の最適化を妨げる『過去の負債(負の遺産)』に過ぎなかった。
「……主。神の意志により、この領域の完全フォーマットが命令されました」
グリムが迎撃態勢に入る。
「デウス・シーカーは、感情を持たず、ただ物理法則を書き換えることで対象を消滅させる、最悪の処刑人です」
「……けっ。自分に殺されるってのは、どうにも胸糞が悪りいな」
影のカイが、漆黒の呪力をその手に集束させた。
「リィネ、下がってろ。あいつ(神)のやり口は俺が一番よく知ってる。……あいつはな、効率を優先するあまり、『無駄な足掻き』ってやつを計算に入れ忘れる癖があるんだ」
黄金の端末が、無音で腕を振った。それだけで、影のカイの周囲の空間が「存在しないもの」として定義され、崩壊を始める。魔術や呪術の次元ではない。世界そのものが「お前はいらない」と拒絶する、絶対的な消去命令。
「――『不条理の壁(アブソリュート・バグ)』!!」
影のカイが叫ぶ。彼が放ったのは、論理では説明できない純粋な「執着」の盾だった。
「正しい世界なんざクソ食らえだ! 俺は、リィネが焼いた焦げたクッキーを美味いと思った! その事実は、どんな神様の計算式でも消せやしねえんだよ!!」
黄金の光と漆黒の闇が、墓場の中央で激突した。リィネは、目の前の戦いに言葉を失う。一方には、世界を平和に導いた、しかし何も感じない「神」。もう一方には、世界を混沌に突き落とすかもしれない、しかし誰よりも愛おしい「人間」。
「カイ様……! カイ様!!」
リィネが杖を掲げる。彼女が助けたいのは、上の玉座で静かに目を閉じている「神」なのか。それとも、ボロボロになりながら自分を守ろうとしている、この「ゴミ」と呼ばれた影なのか。
「リィネ、迷うな!!」
影のカイが、端末の放つ消去の波動に焼かれながら叫んだ。
「あの上で椅子に座ってる野郎を、一発ぶん殴ってこい!! 俺の代わりに、あいつに『痛み』を思い出させてやれ!!」
激闘の末、影のカイはデウス・シーカーを道連れに、自らの存在を自爆させる道を選んだ。黄金の光と漆黒の爆炎が墓場を飲み込み、空間そのものが崩壊を始める。
「カイ様!!」
リィネが手を伸ばすが、影のカイの体はすでに霧のように薄れていた。消え際、彼は満足そうに口角を上げた。その表情は、かつて海辺でリィネの不器用さを笑っていた時の、あの傲慢で優しいカイそのものだった。
「……あばよ、リィネ。……お前が泣くと、あいつの計算が狂う。……泣かせっぱなしにするような神様なんざ、さっさとリフォームしてやりな」
影のカイが完全に消滅したその跡に、一つの小さな「黒い石」が落ちていた。それは、彼が最後まで持ち続けていた、カイの「人間としての未練」が凝縮された、因果の結晶。リィネがその石を拾い上げると、ドクン、と力強い鼓動が手のひらに伝わってきた。それは、神・カイが切り捨て、二度と手に入らないはずだった「体温」そのものだった。
「……これを。……これを持って、あの方の元へ行きますわ」
リィネは石を胸に抱き、涙を拭った。その瞬間、天空の玉座で目を閉じていた神・カイの瞳が、僅かに開いた。彼の完璧な演算世界に、かつてない「ノイズ」が走り、右腕の呪印が不快な唸りを上げた。
「……墓場のエラー、消去に失敗……? いえ、エラーが『物理的な質量』を持って上層へ向かっている……」
カイの無機質な声に、初めて「戸惑い」という名の微かな揺らぎが混じる。管理された楽園に、捨てられたはずの過去が、牙を剥いて帰還しようとしていた。リィネの手の中にある小さな鼓動が、静寂の世界に、確かな反逆のリズムを刻み始めていた。
リィネとグリムが足を踏み入れたその場所――『因果の墓場』は、物理的な空間というよりも、カイの精神の深淵が具現化した、悍(おぞ)ましくも哀しい廃棄物処理場であった。
「……冷たい。空気が、まるで死んでいるようですわ」
リィネは杖を握りしめ、自身の魔力で灯した小さな光を頼りに進む。足元は不定形の泥のような影が這い回り、天井からは時折、火花を散らす断線した魔力回路のようなものが垂れ下がっている。
そこには、奇妙なものが浮遊していた。ひび割れた安物のティーカップ。中身が腐り落ち、炭のようになった焦げたクッキーの残骸。かつて海辺の隠居生活で、カイが愛用していた古びた椅子。それらはすべて、現在の「管理者カイ」が「非効率」としてパージした、彼自身の人生の破片だった。
「……主の記憶容量(ストレージ)を確保するために、これらの『非論理的データ』は物理的な実体を持ってここに投棄されたようです」
グリムのセンサーが、周囲の因果密度を測定して告げる。彼の銀色の装甲は、この場所のどろりとした負の感情に当てられ、不快なノイズを放っていた。
「非論理的……? これらすべてが、あの方にとってはゴミだと言うのね」
リィネは、浮かんでいた焦げたクッキーの破片をそっと手に取った。それは彼女がかつて、不器用ながらも彼のために焼いたものだ。
「あんなに、あんなに大切に食べてくださったのに。
……今のカイ様には、もう味さえも思い出せないというのですか」
その時、闇の奥から、低く、不機嫌そうな「声」が響いた。
「……けっ。味だと? そんな贅沢なもん、上の機械野郎(システム)はとっくに削除しちまったよ。あいつにとって、食いもんはただの栄養補給(チャージ)に過ぎねえんだからな」
闇を割り、ゆっくりと歩み寄ってきた影があった。
それは、リィネがよく知る姿だった。黒い法衣を乱暴に羽織り、首元を緩め、右手に酒瓶を持ち、左腕には――かつて失われ、そして今は神の一部となったはずの、あの禍々しい「摩天の呪印」が刻まれている。
だが、その瞳は黄金ではなく、深淵のような漆黒。そして、全身から立ち昇るのは、管理された光ではなく、どこまでも身勝手で、どこまでも傲慢な、生々しいまでの「人間」の悪意だった。
「……カ、カイ様……?」
リィネの声が震える。
「主。……いえ、個体識別名:『残滓の影』。主が神になる過程で切り離した、人間としてのエゴ、執着、および性格の悪い部分が凝縮された精神体です」
グリムが解析結果を出力する。
「含有成分の82%が毒舌、15%が情愛、および3%の変態性。……極めて、かつての主に酷似しています」
「変態性ってのは余計だ、鉄屑」
影のカイは、空になった酒瓶を床に投げ捨てると、不敵に笑った。
「よお、リィネ。随分と泣きそうなツラしてんな。あの上でふんぞり返ってる『完成品』は、お前の涙を分析して『塩分濃度が高い』とでも宣(のたま)ったか?」
「……カイ様……本当に、あなたなのですか?」
リィネが駆け寄ろうとするが、影のカイはそれを手で制した。
「近寄るな。俺はただのゴミだ。あいつが神様になるために邪魔だった、汚い思い出の塊だよ。
……いいか、リィネ。あいつ(管理者)はもう、俺たちの知ってるカイじゃねえ。あいつは世界を『正解』にするために、自分自身の『体温』さえもここに捨てやがった」
影のカイは、自分の左腕の呪印を忌々しそうに見つめた。
「今のあいつにあるのは、ソロモンの冷たい計算式だけだ。俺みたいな『迷う心』なんて、あいつの完璧な世界には一ミリも必要ねえんだよ」
影の声には、深い自嘲と、そして自分を捨てた「神」への剥き出しの殺意が混じっていた。神・カイが「静寂の管理」なら、この影のカイは「荒れ狂う執着」。二つに割れた英雄の、これが「捨てられた方」の末路だった。
突如、墓場の天井が、鋭い「黄金の光」によって貫かれた。
『――エラー。因果の墓場における、廃棄データの活性化を確認。……消去プロセスを開始する』
無機質な、しかし絶対的な声が空間に鳴り響く。墓場の澱んだ闇を切り裂き、上層から降臨したのは、人型を模した黄金の機械体――神・カイが差し向けた迎撃端末『デウス・シーカー(神の求道者)』であった。
その顔には目も鼻もなく、ただ一つの「ソロモンの論理円環」が明滅している。神となったカイにとって、この墓場に溜まった「過去の自分」さえも、世界の最適化を妨げる『過去の負債(負の遺産)』に過ぎなかった。
「……主。神の意志により、この領域の完全フォーマットが命令されました」
グリムが迎撃態勢に入る。
「デウス・シーカーは、感情を持たず、ただ物理法則を書き換えることで対象を消滅させる、最悪の処刑人です」
「……けっ。自分に殺されるってのは、どうにも胸糞が悪りいな」
影のカイが、漆黒の呪力をその手に集束させた。
「リィネ、下がってろ。あいつ(神)のやり口は俺が一番よく知ってる。……あいつはな、効率を優先するあまり、『無駄な足掻き』ってやつを計算に入れ忘れる癖があるんだ」
黄金の端末が、無音で腕を振った。それだけで、影のカイの周囲の空間が「存在しないもの」として定義され、崩壊を始める。魔術や呪術の次元ではない。世界そのものが「お前はいらない」と拒絶する、絶対的な消去命令。
「――『不条理の壁(アブソリュート・バグ)』!!」
影のカイが叫ぶ。彼が放ったのは、論理では説明できない純粋な「執着」の盾だった。
「正しい世界なんざクソ食らえだ! 俺は、リィネが焼いた焦げたクッキーを美味いと思った! その事実は、どんな神様の計算式でも消せやしねえんだよ!!」
黄金の光と漆黒の闇が、墓場の中央で激突した。リィネは、目の前の戦いに言葉を失う。一方には、世界を平和に導いた、しかし何も感じない「神」。もう一方には、世界を混沌に突き落とすかもしれない、しかし誰よりも愛おしい「人間」。
「カイ様……! カイ様!!」
リィネが杖を掲げる。彼女が助けたいのは、上の玉座で静かに目を閉じている「神」なのか。それとも、ボロボロになりながら自分を守ろうとしている、この「ゴミ」と呼ばれた影なのか。
「リィネ、迷うな!!」
影のカイが、端末の放つ消去の波動に焼かれながら叫んだ。
「あの上で椅子に座ってる野郎を、一発ぶん殴ってこい!! 俺の代わりに、あいつに『痛み』を思い出させてやれ!!」
激闘の末、影のカイはデウス・シーカーを道連れに、自らの存在を自爆させる道を選んだ。黄金の光と漆黒の爆炎が墓場を飲み込み、空間そのものが崩壊を始める。
「カイ様!!」
リィネが手を伸ばすが、影のカイの体はすでに霧のように薄れていた。消え際、彼は満足そうに口角を上げた。その表情は、かつて海辺でリィネの不器用さを笑っていた時の、あの傲慢で優しいカイそのものだった。
「……あばよ、リィネ。……お前が泣くと、あいつの計算が狂う。……泣かせっぱなしにするような神様なんざ、さっさとリフォームしてやりな」
影のカイが完全に消滅したその跡に、一つの小さな「黒い石」が落ちていた。それは、彼が最後まで持ち続けていた、カイの「人間としての未練」が凝縮された、因果の結晶。リィネがその石を拾い上げると、ドクン、と力強い鼓動が手のひらに伝わってきた。それは、神・カイが切り捨て、二度と手に入らないはずだった「体温」そのものだった。
「……これを。……これを持って、あの方の元へ行きますわ」
リィネは石を胸に抱き、涙を拭った。その瞬間、天空の玉座で目を閉じていた神・カイの瞳が、僅かに開いた。彼の完璧な演算世界に、かつてない「ノイズ」が走り、右腕の呪印が不快な唸りを上げた。
「……墓場のエラー、消去に失敗……? いえ、エラーが『物理的な質量』を持って上層へ向かっている……」
カイの無機質な声に、初めて「戸惑い」という名の微かな揺らぎが混じる。管理された楽園に、捨てられたはずの過去が、牙を剥いて帰還しようとしていた。リィネの手の中にある小さな鼓動が、静寂の世界に、確かな反逆のリズムを刻み始めていた。
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