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第一章:慈愛の救世主
十三話:優しいんだな
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「あ、はぅ……そ、そんなに見ないでください……」
兜の網目越しに目を見開き、瞳を充血させながらおっぱいを凝視する俺に気が付いたメリシアが、羞恥で顔を真っ赤に染めて俯く。
「はっ……ご、ごめっ! 俺、また!?」
慌てて後ろを向く。
「どうじゃ、効果抜群じゃったろ? フォッフォッフォ」
「ば、婆さん!?」
声がしたほうを振り向――
「まっ、まだダメです!」
プルプルっと、未だに三分の一くらいおっぱいを出していたメリシアに注意され、振り向き終わる直前で無理矢理もとの位置に首を戻す。
グギッという変な音が聞こえたが気にしない。
「婆さん、こんなとこで何してんだよ!?」
「何をしてる、とはなんじゃ。助けてやったんじゃろうが」
「助けて? あ、そう、か……」
殺意を抑えるために――性的興奮、か。
「も、もう大丈夫です……」
背中越しに会話しているとメリシアが声を掛けてきた。
そーっと振り向くと、衣服を正し終わったまだ顔の赤いメリシアの隣に、婆さんが並んで立っていた。
「……で、どうして婆さんがここにいるんだ」
「お前さんに施した例の魔術じゃよ。殺意に呼応してすぐさま移動できるように仕込んどいたのじゃ」
「さすが……しかし、あの一瞬で良くメリシアの、その……できたな」
「ふぉっ、コロッと騙されおって、ウソに決まっとるじゃろ。そんな便利な魔術がありゃ苦労せんでの」
このババァ……。
「お前さんの力について調べておったら、そろそろ暴走する頃合じゃと分かって急いで来たんじゃ」
「お婆様、ありがとうございます……」
「危ないところだったの」
「不規則だから予測できないみたいなこと言ってなかったか?」
「お前さんの殺意の発生周期やら力の発現元やら……まあの、そういったいろいろな要素が分かれば、大枠でこの辺り、くらいの予想は出来なくものぅてな。そうじゃ、お前さんに壊してもろうた素材から、それ以外にもいくつか分かった事があっての」
「本当か!?」
「まぁの、その辺は戻ったら教えてやるとしてじゃ。暫くは大丈夫じゃろうから、折角じゃしもう少し散歩してから帰るといいじゃろの。その頃までには、お前さんの力の大まかなところなんぞも、分かっとるはずじゃからの」
「婆さん、頼りになったわ、ありがとな」
「フォッフォッフォ、褒めても何も出んわの。ほいじゃ、あとでの」
ヒョコヒョコと歩きながら婆さんが去っていく。
「メリシア、無事で良かった……って、危ない目にあわせた張本人が掛ける言葉じゃないよな、ごめん」
「いいえ、どうかお気になさらないでください。ソウタ様が力に飲まれるのを止める役目は、自ら進んで引き受けた重要な役割の一つでございます。身命を賭して、ソウタ様の崇高な使命のために少しでもお役に立てればと考えております」
「身命を賭してって……」
いくらなんでも……と、そのあまりな大仰さにビックリしてしまう。
おっさんが言っていたエリウスの企みを阻止してこの国を救う云々……というのは、それだけでかい事なのだろうか。
メリシアからは、俺を利用して何かを企むといったような感じは微塵も見受けられない。心底から崇敬しているような、そんな様子だ。だからこそ怖い……俺が期待に応えられるような男ではないと知られたらどうなるのか。
想像してゾッとしたところでメリシアが再び話し始めたため、ハッと我にかえる。
「それでは気を取り直しまして、次は私の武具を仕立てて頂いている鍛冶屋さんへご案内致しますね」
「……鍛冶屋か。そういえば、聞き辛いんだけど……俺が壊しちゃったあの鎧ってどうなったんだ?」
「あの森に遺棄しました。あれは聖鎧フェスティスといって、この中央教区では枢機卿にのみ授けられる、聖なる纏の一つなのです」
聖鎧フェスティス……審問の時にエリウスとかいう優男が何か言ってたな。
「そんな大事なモノだったのか……ん? 兜は大丈夫だったはずじゃ?」
「聖なる纏は、シャイア様の加護により全身が無事な状態で初めて鎧として機能するので……残念ですが、どれか一つでも破壊されてしまうと……」
「ほんとごめん」
これに関しては謝罪の言葉しか出ないが、メリシアは困ったように、しかし優しく微笑んだ。
「もう必要ありませんから大丈夫です」
「な、なんで?」
「私の枢機卿としての務めが何か、お話していませんでしたね」
「そういえば枢機卿って何?」
「はい、信徒を正しく導くため法王を支えるのが主な務めです」
「へぇー、大変そうな仕事だ」
「ありがとうございます。でも、一度たりとて大変に思ったことはありません。私の場合、法王は……いえ、私の務めは、ソウタ様を見つけ出す事でしたから。シャイア教にとって大変意義のあるものでした」
メリシアが一度言い淀んでから言い直す。
法王は、の先が気になるが、俺が訊くより早くメリシアが続きを話し始めたため、訊くタイミングを逃してしまった。
「……俺を見つけ出すって、どうしてまた?」
「それは……ソウタ様もまだご自身の事で混乱されているのが見ていて分かりますので、あえて今は全てをお話しない愚慮をご容赦ください」
「そんな繊細じゃないから気ぃ遣わなくていいけど、でも話したくないなら無理に聞かないよ。いずれ話してくれるんだろ?」
「ありがとうございます、もちろんです! そういうことなので、私の務めはほぼ終わったようなものですから、もう聖なる纏も必要ないのです」
「そっか、ありがとう。優しいんだな、メリシアは」
「えっ? なっ、なぜですか?」
みるみる顔を真っ赤にするメリシアに、俺も突然恥ずかしい事を言ったような気になってしまい思わず顔を逸らす。
「だって普通は、自分の仕事終わったら別の仕事するとか、遊んだり休んだりとかするだろ? それをしないで、メリシアは俺とちゃんと向き合おうとしてくれてるっていうのが分かったから……それで優しいんだなと思っただけだよ」
「ふふっ、それに気付いて頂けるなんて、ソウタ様もお優しい方なのですね」
「ちょっ」
メリシアが赤面した理由が分かった。これ、言う方より言われる方が恥ずかしいヤツだ。
メリシアの顔をチラっと盗み見ると、こちらを満面の笑みで覗き込んでいた。
「つ、次は鍛冶屋だっけ? い、いやー、どんなのが置いてあるのかなぁ、楽しみだなー」
「はいっ! ご案内致しますねっ」
恥ずかしさの余りしどろもどろになりながらも強引に話を戻して歩きはじめる。
さっきはメリシアの仰々しい様子に面食らって思わずビビッたけど、今後のことを不安に感じたところでしかたがない。
そうさ。俺はこれまで、前向きなこととエロゲのヒロインの名前を一瞥しただけで覚えられることだけを取り柄に生きてきたんじゃないか。
今はただ、この笑顔を守れるように頑張るのみだ。
兜の網目越しに目を見開き、瞳を充血させながらおっぱいを凝視する俺に気が付いたメリシアが、羞恥で顔を真っ赤に染めて俯く。
「はっ……ご、ごめっ! 俺、また!?」
慌てて後ろを向く。
「どうじゃ、効果抜群じゃったろ? フォッフォッフォ」
「ば、婆さん!?」
声がしたほうを振り向――
「まっ、まだダメです!」
プルプルっと、未だに三分の一くらいおっぱいを出していたメリシアに注意され、振り向き終わる直前で無理矢理もとの位置に首を戻す。
グギッという変な音が聞こえたが気にしない。
「婆さん、こんなとこで何してんだよ!?」
「何をしてる、とはなんじゃ。助けてやったんじゃろうが」
「助けて? あ、そう、か……」
殺意を抑えるために――性的興奮、か。
「も、もう大丈夫です……」
背中越しに会話しているとメリシアが声を掛けてきた。
そーっと振り向くと、衣服を正し終わったまだ顔の赤いメリシアの隣に、婆さんが並んで立っていた。
「……で、どうして婆さんがここにいるんだ」
「お前さんに施した例の魔術じゃよ。殺意に呼応してすぐさま移動できるように仕込んどいたのじゃ」
「さすが……しかし、あの一瞬で良くメリシアの、その……できたな」
「ふぉっ、コロッと騙されおって、ウソに決まっとるじゃろ。そんな便利な魔術がありゃ苦労せんでの」
このババァ……。
「お前さんの力について調べておったら、そろそろ暴走する頃合じゃと分かって急いで来たんじゃ」
「お婆様、ありがとうございます……」
「危ないところだったの」
「不規則だから予測できないみたいなこと言ってなかったか?」
「お前さんの殺意の発生周期やら力の発現元やら……まあの、そういったいろいろな要素が分かれば、大枠でこの辺り、くらいの予想は出来なくものぅてな。そうじゃ、お前さんに壊してもろうた素材から、それ以外にもいくつか分かった事があっての」
「本当か!?」
「まぁの、その辺は戻ったら教えてやるとしてじゃ。暫くは大丈夫じゃろうから、折角じゃしもう少し散歩してから帰るといいじゃろの。その頃までには、お前さんの力の大まかなところなんぞも、分かっとるはずじゃからの」
「婆さん、頼りになったわ、ありがとな」
「フォッフォッフォ、褒めても何も出んわの。ほいじゃ、あとでの」
ヒョコヒョコと歩きながら婆さんが去っていく。
「メリシア、無事で良かった……って、危ない目にあわせた張本人が掛ける言葉じゃないよな、ごめん」
「いいえ、どうかお気になさらないでください。ソウタ様が力に飲まれるのを止める役目は、自ら進んで引き受けた重要な役割の一つでございます。身命を賭して、ソウタ様の崇高な使命のために少しでもお役に立てればと考えております」
「身命を賭してって……」
いくらなんでも……と、そのあまりな大仰さにビックリしてしまう。
おっさんが言っていたエリウスの企みを阻止してこの国を救う云々……というのは、それだけでかい事なのだろうか。
メリシアからは、俺を利用して何かを企むといったような感じは微塵も見受けられない。心底から崇敬しているような、そんな様子だ。だからこそ怖い……俺が期待に応えられるような男ではないと知られたらどうなるのか。
想像してゾッとしたところでメリシアが再び話し始めたため、ハッと我にかえる。
「それでは気を取り直しまして、次は私の武具を仕立てて頂いている鍛冶屋さんへご案内致しますね」
「……鍛冶屋か。そういえば、聞き辛いんだけど……俺が壊しちゃったあの鎧ってどうなったんだ?」
「あの森に遺棄しました。あれは聖鎧フェスティスといって、この中央教区では枢機卿にのみ授けられる、聖なる纏の一つなのです」
聖鎧フェスティス……審問の時にエリウスとかいう優男が何か言ってたな。
「そんな大事なモノだったのか……ん? 兜は大丈夫だったはずじゃ?」
「聖なる纏は、シャイア様の加護により全身が無事な状態で初めて鎧として機能するので……残念ですが、どれか一つでも破壊されてしまうと……」
「ほんとごめん」
これに関しては謝罪の言葉しか出ないが、メリシアは困ったように、しかし優しく微笑んだ。
「もう必要ありませんから大丈夫です」
「な、なんで?」
「私の枢機卿としての務めが何か、お話していませんでしたね」
「そういえば枢機卿って何?」
「はい、信徒を正しく導くため法王を支えるのが主な務めです」
「へぇー、大変そうな仕事だ」
「ありがとうございます。でも、一度たりとて大変に思ったことはありません。私の場合、法王は……いえ、私の務めは、ソウタ様を見つけ出す事でしたから。シャイア教にとって大変意義のあるものでした」
メリシアが一度言い淀んでから言い直す。
法王は、の先が気になるが、俺が訊くより早くメリシアが続きを話し始めたため、訊くタイミングを逃してしまった。
「……俺を見つけ出すって、どうしてまた?」
「それは……ソウタ様もまだご自身の事で混乱されているのが見ていて分かりますので、あえて今は全てをお話しない愚慮をご容赦ください」
「そんな繊細じゃないから気ぃ遣わなくていいけど、でも話したくないなら無理に聞かないよ。いずれ話してくれるんだろ?」
「ありがとうございます、もちろんです! そういうことなので、私の務めはほぼ終わったようなものですから、もう聖なる纏も必要ないのです」
「そっか、ありがとう。優しいんだな、メリシアは」
「えっ? なっ、なぜですか?」
みるみる顔を真っ赤にするメリシアに、俺も突然恥ずかしい事を言ったような気になってしまい思わず顔を逸らす。
「だって普通は、自分の仕事終わったら別の仕事するとか、遊んだり休んだりとかするだろ? それをしないで、メリシアは俺とちゃんと向き合おうとしてくれてるっていうのが分かったから……それで優しいんだなと思っただけだよ」
「ふふっ、それに気付いて頂けるなんて、ソウタ様もお優しい方なのですね」
「ちょっ」
メリシアが赤面した理由が分かった。これ、言う方より言われる方が恥ずかしいヤツだ。
メリシアの顔をチラっと盗み見ると、こちらを満面の笑みで覗き込んでいた。
「つ、次は鍛冶屋だっけ? い、いやー、どんなのが置いてあるのかなぁ、楽しみだなー」
「はいっ! ご案内致しますねっ」
恥ずかしさの余りしどろもどろになりながらも強引に話を戻して歩きはじめる。
さっきはメリシアの仰々しい様子に面食らって思わずビビッたけど、今後のことを不安に感じたところでしかたがない。
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