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第二章:帝国の滅亡
四話:世界で初めての接触
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顔全体がとても温かく柔らかいモノで包まれているのに気が付き、脳が目を覚ました。
じんわりと全身に広がっていく……懐かしさを感じる温もりが、まどろみの中にいるような多幸感で心を癒していく。
こんな安らぎはいつ以来だろう。目を開けたらこのまま消え去ってしまいそうで、すぐさま脳内で二度寝を決定する。
「……ウタ……ま……」
「んん……」
「ソ……さま……はよう……ます」
誰かの声が聞こえる。
まだ寝ているのだから静かにして欲しいものだ。
「んむぅ」
顔を横に振って子供のようにイヤイヤすると、謎のあったかやわらかがタプタプと形を変えていくのが肌に伝わってきた。
「クスクス……ソウタ様ぁ、起きてくださ~い。もう朝ですよ~」
ユサユサ――タプタプ――
優しく揺り起こされる感覚と顔を包む圧迫が心地よく同調していて、何ともたまらない。
「うぅん……エイヒアふぁ? もめ~ん……もうふぉっふぉふぁひぇ――ッ!?」
「ん……っ」
少し息苦しくなり、あったかやわらかの位置を変えようかと手で触れたら思いのほか柔らかく、あまりの抵抗感の無さにビックリして反射的に仰け反りながら目を開けてしまう。
「あっ……お、おはようございますっ」
「――メッ!?」
メ、メリッ!?
「ふふ……良くお休みになられておいででしたね」
「なっ!? な、なんで俺のベッドに寝て――っ!?」
久しぶりに良く寝たという充足感で頭はスッキリとしているが、俺のベッドでメリシアが一緒に寝ているという状況に、脳みその処理がまったく追い付かない。
こちらを向いて寝ているってことは、あのあったかやわらかは……まさか、このあったかやわらかだったのか!?
「お疲れのご様子でしたので少しでも癒してさしあげたくて、昨晩は僭越ながらご同衾させていただいたのですが……ご、ご迷惑でしたか?」
「いや、そんなこと! 迷惑だなんてそんなことないけど!」
むしろありがとうございましただけど!
不安そうに眉を下げたメリシアが、心底ホッとしたように
「良かったぁ」
なんて呟くものだから、あまりの可愛さに自分でも分かるほど赤面してしまう。
そもそも、年下の女の子相手に無意識とはいえ甘えてしまった気恥ずかしさと、分からなかったとはいえ無遠慮におっぱいを触ってしまった申し訳なさで反射的に下を向くと――そこにはデンジャーアラートをギンギンに鳴らしながらグッドモーニングしている下半身があった。
「うおっ!」
「い、いかがしましたか?」
慌てて前かがみになり両手で隠すと、メリシアがこちらにズリズリと近づいてきた。
「もしかして……どこか痛むところでもあるのですか?」
「まっ、ちょっ待っ、なんでもないから!」
「そういうわけにはまいりません! なんだかソウタ様、苦しそうになさっておいでです」
「苦しくない――いやある意味では苦しいけど、ってそうじゃなくて!」
「少し見せてくださいませんか?」
「みっ!? み、見せない! 見せれない!!」
分かっているのかいないのか、純真無垢な白い手が徐々に下半身へ伸びてくる。
このままではマズイ!
「ほんと! ほんとに大丈夫だから!」
そう言って慌ててベッドから飛び降りる――が、力が入りすぎたせいでベッドが片側に大きく歪み、それが元に戻るときの反発力で、真ん中辺りにいたメリシアがこちらに向かって放り出されてしまった。
「っ!?」
受け止めようとして咄嗟に両手を広げる。
しかし、さすがと言うべきか、メリシアは身のこなしも軽やかに空中で立て直しを図り、見事に着地体勢に入る。
ここまでは良かった。
問題はメリシアの着地予想ポイントの目の前で、ギンギンのグッドモーニングがデンジャーしているということだ。
ズボンの布地にくっきりと浮かび上がり、もはやモロ出しと言っても差し支えない程度にズボンの隙間から先端がこんちゃーッスしている俺のグッドモーニングは、両手を広げて仰け反ってしまっている今の状態では隠すこともできない。
「あっ、危なかった、で……す……?」
ふわりと目の前に降り立ったメリシアだったが、勢いを殺しきれなかったのか着地後すぐ前かがみになり、あろうことか床に膝をついた上に両手までついてしまったため、傍から見ればかなり危うい位置まで顔を寄せられる結果となった。
「だ……いじょうぶ……だよな……?」
固まるメリシアを心配して発声を始めたものの、途中で自分の痴態に対しての疑問へと変化する。
もちろん大丈夫なワケがない。
もはや隠す意味も余裕もなく呆然と立ち尽くすオレの、棒然と勃ち尽くすアレに集中する無言の視線が居たたまれない。
「あ……あっ、あのっ……す……あのっ、す……」
何を言おうとしているのか、衝撃のあまり言葉に詰まっている様子のメリシアがアノッスアノッス呟きながら今井の奏太を絶賛ガン見継続中のところへ――
ガチャ
「おう、起き――」
パタン
突然部屋へと入ってきたおっさんが、何を勘違いしたのかクルリと背中を向けて部屋から出ていってしまった。
無理もない。なにせおっさんからは、ウェルカムとばかりに両手を盛大に広げた今井の前で、四つんばいのメリシアが奏太に顔を近づけながら、何やらアノッスアノッスしているようにしか見えないのだから。
しかし!
「ちょ、待てよ!?」
首だけで後ろを振り向き、おっさんを呼ぶ。
下手に動けばホールインワンすら夢ではない――もちろんホールインしてはいけない――今この瞬間においては、現状を打破する外的要因が必要不可欠なのだ!
カチャ……
「ウォホン……イマイソウタよ。メリシアと仲良くしてやってくれるのはありがたいのだが、その、なんだ……ちょっと早すぎやしないか」
「ち、違っ!」
急いで否定しようとしてさらに後ろを振り向――
ピトッ
「あっ」
「……キャアアアアァァァー!」
♦
……地獄のような空気の中、無言で朝食を済ませる。
これでやっと自室に戻れると思いきや、何を考えているのかおっさんが紅茶など入れるから、地獄の延長戦、ティータイムが始まってしまった。
おっさんが言うところの『うら若き乙女』の顔へ、♂が世界で初めて接触に成功してしまったのだから当然と言えば当然のことではあるが……。
耳まで真っ赤にしながらも、こんな朝まで食事のサポートをしてくれたメリシアに対して、無言どころか目も合わせられない俺は、もはや紅茶をすする以外にできることなどなかった。
気まずい。沈黙が痛い。せめて謝るべきか? いや、もちろん気持ち的にはありがとうございましたなのだが、感謝するのは違うだろう。
さっきのはまさしく誰が悪いわけでもない、不可抗力というやつだ……って、そんな言い訳が通用するか? 不可抗力なら乳に顔をうずめようが下半身を頬に押し付けようが許されるってか?
馬鹿な、許されるはずがない。
そうだ。それならやはり謝ればいい。謝らなければいけないのだ……しかし、既にその時期は逸してしまっている感も否めないのは確定的に明らかである。
一言、たった一言だけごめんと口にすればきっとメリシアだって許してくれるはずで、今すぐそれを行動に移すべきなのだ。
今できないことはきっと明日もできない。
そう、明日とは今――この瞬間のことなんだ!!
「……ズズッ」
おっさんがいれてくれた三杯目のおかわりに口を付け、すする。
……そうさ。今日から俺が地球代表のヘタレさ。元の世界のみんな、悪いな。
こんな感じで、食事中からここまで取り留めのない思考がグルグルと渦を巻くだけで、食事は元より、紅茶に至っても味はおろか香りすらろくに感じられない。
三杯目もそろそろ飲み切ってしまうな……と、マグカップを覗き込み残量を気にしていたら、コンコンと扉がノックされる音が聞こえてきた。
じんわりと全身に広がっていく……懐かしさを感じる温もりが、まどろみの中にいるような多幸感で心を癒していく。
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「んん……」
「ソ……さま……はよう……ます」
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ユサユサ――タプタプ――
優しく揺り起こされる感覚と顔を包む圧迫が心地よく同調していて、何ともたまらない。
「うぅん……エイヒアふぁ? もめ~ん……もうふぉっふぉふぁひぇ――ッ!?」
「ん……っ」
少し息苦しくなり、あったかやわらかの位置を変えようかと手で触れたら思いのほか柔らかく、あまりの抵抗感の無さにビックリして反射的に仰け反りながら目を開けてしまう。
「あっ……お、おはようございますっ」
「――メッ!?」
メ、メリッ!?
「ふふ……良くお休みになられておいででしたね」
「なっ!? な、なんで俺のベッドに寝て――っ!?」
久しぶりに良く寝たという充足感で頭はスッキリとしているが、俺のベッドでメリシアが一緒に寝ているという状況に、脳みその処理がまったく追い付かない。
こちらを向いて寝ているってことは、あのあったかやわらかは……まさか、このあったかやわらかだったのか!?
「お疲れのご様子でしたので少しでも癒してさしあげたくて、昨晩は僭越ながらご同衾させていただいたのですが……ご、ご迷惑でしたか?」
「いや、そんなこと! 迷惑だなんてそんなことないけど!」
むしろありがとうございましただけど!
不安そうに眉を下げたメリシアが、心底ホッとしたように
「良かったぁ」
なんて呟くものだから、あまりの可愛さに自分でも分かるほど赤面してしまう。
そもそも、年下の女の子相手に無意識とはいえ甘えてしまった気恥ずかしさと、分からなかったとはいえ無遠慮におっぱいを触ってしまった申し訳なさで反射的に下を向くと――そこにはデンジャーアラートをギンギンに鳴らしながらグッドモーニングしている下半身があった。
「うおっ!」
「い、いかがしましたか?」
慌てて前かがみになり両手で隠すと、メリシアがこちらにズリズリと近づいてきた。
「もしかして……どこか痛むところでもあるのですか?」
「まっ、ちょっ待っ、なんでもないから!」
「そういうわけにはまいりません! なんだかソウタ様、苦しそうになさっておいでです」
「苦しくない――いやある意味では苦しいけど、ってそうじゃなくて!」
「少し見せてくださいませんか?」
「みっ!? み、見せない! 見せれない!!」
分かっているのかいないのか、純真無垢な白い手が徐々に下半身へ伸びてくる。
このままではマズイ!
「ほんと! ほんとに大丈夫だから!」
そう言って慌ててベッドから飛び降りる――が、力が入りすぎたせいでベッドが片側に大きく歪み、それが元に戻るときの反発力で、真ん中辺りにいたメリシアがこちらに向かって放り出されてしまった。
「っ!?」
受け止めようとして咄嗟に両手を広げる。
しかし、さすがと言うべきか、メリシアは身のこなしも軽やかに空中で立て直しを図り、見事に着地体勢に入る。
ここまでは良かった。
問題はメリシアの着地予想ポイントの目の前で、ギンギンのグッドモーニングがデンジャーしているということだ。
ズボンの布地にくっきりと浮かび上がり、もはやモロ出しと言っても差し支えない程度にズボンの隙間から先端がこんちゃーッスしている俺のグッドモーニングは、両手を広げて仰け反ってしまっている今の状態では隠すこともできない。
「あっ、危なかった、で……す……?」
ふわりと目の前に降り立ったメリシアだったが、勢いを殺しきれなかったのか着地後すぐ前かがみになり、あろうことか床に膝をついた上に両手までついてしまったため、傍から見ればかなり危うい位置まで顔を寄せられる結果となった。
「だ……いじょうぶ……だよな……?」
固まるメリシアを心配して発声を始めたものの、途中で自分の痴態に対しての疑問へと変化する。
もちろん大丈夫なワケがない。
もはや隠す意味も余裕もなく呆然と立ち尽くすオレの、棒然と勃ち尽くすアレに集中する無言の視線が居たたまれない。
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何を言おうとしているのか、衝撃のあまり言葉に詰まっている様子のメリシアがアノッスアノッス呟きながら今井の奏太を絶賛ガン見継続中のところへ――
ガチャ
「おう、起き――」
パタン
突然部屋へと入ってきたおっさんが、何を勘違いしたのかクルリと背中を向けて部屋から出ていってしまった。
無理もない。なにせおっさんからは、ウェルカムとばかりに両手を盛大に広げた今井の前で、四つんばいのメリシアが奏太に顔を近づけながら、何やらアノッスアノッスしているようにしか見えないのだから。
しかし!
「ちょ、待てよ!?」
首だけで後ろを振り向き、おっさんを呼ぶ。
下手に動けばホールインワンすら夢ではない――もちろんホールインしてはいけない――今この瞬間においては、現状を打破する外的要因が必要不可欠なのだ!
カチャ……
「ウォホン……イマイソウタよ。メリシアと仲良くしてやってくれるのはありがたいのだが、その、なんだ……ちょっと早すぎやしないか」
「ち、違っ!」
急いで否定しようとしてさらに後ろを振り向――
ピトッ
「あっ」
「……キャアアアアァァァー!」
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……地獄のような空気の中、無言で朝食を済ませる。
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おっさんが言うところの『うら若き乙女』の顔へ、♂が世界で初めて接触に成功してしまったのだから当然と言えば当然のことではあるが……。
耳まで真っ赤にしながらも、こんな朝まで食事のサポートをしてくれたメリシアに対して、無言どころか目も合わせられない俺は、もはや紅茶をすする以外にできることなどなかった。
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そうだ。それならやはり謝ればいい。謝らなければいけないのだ……しかし、既にその時期は逸してしまっている感も否めないのは確定的に明らかである。
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今できないことはきっと明日もできない。
そう、明日とは今――この瞬間のことなんだ!!
「……ズズッ」
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……そうさ。今日から俺が地球代表のヘタレさ。元の世界のみんな、悪いな。
こんな感じで、食事中からここまで取り留めのない思考がグルグルと渦を巻くだけで、食事は元より、紅茶に至っても味はおろか香りすらろくに感じられない。
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