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第二章:帝国の滅亡
十九話:モテ期
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「……よう、おっさん。そんなに慌ててどうした?」
もう休ませてやりたくて、つま先で地面を掘ってディモズを中に入れ、土を穴に戻しながらおっさんに声をかける。
「イマイソウタ! 停戦要求など馬鹿な真似は――」
「回答、すでにバルギス軍は退却を開始」
「ぬっ!?」
おっさんが驚愕の表情を浮かべて俺たちの向こう側――背中を向けて帝都へと引き換えしていくバルギス軍を見る。
「な、何をしたのだ……?」
「それが……俺にも良く分からないんだわ」
「回答、セルフィが解析処理した情報を、ディモズの遺体を経由して停戦及び即時退却命令に変換。それをファフミルが大気の振動に乗せて、直接バルギス兵の脳内に一斉送信した」
「そんな……ことが……?」
「可能。グステン側には停戦交渉中として情報を同時共有……していたはず」
「ボクはしっかりと実行いたしました」
「あ、ああ……いや、確かにそのような報告は受けたのだが……」
ああ、それで担いでいけとか言い出したのか。
もはやなんでもアリだな……などと考えながら戻し終えた土を足でポンポンと――我ながら雑な方法で――踏み固めつつ、アゴ髭を撫でて何やら考え込んでいるおっさんを眺めていると、ようやく追いついた様子のメリシアが号泣しながら駆け寄ってきた。
「ソウタ様ぁっ!!」
「メリシア、ただいま。遅くなってごめん」
「い、いいえ……いいえっ!」
駆け寄ってきた勢いそのままに飛びついてくるメリシアを受け止める。
ハッとして下を覗き込む――幸いにも、先ほどまでグッドモーニングだった下半身も今は鳴りを潜めていた。
良かった……こんな数万人も見てるところでアノッスアノッスさせるわけにはいかないからな……。
「ご無事で……本当に、本当に良かったです……」
「メリシアも、無事で良かった」
俺でなければ骨の一本や二本折れそうな勢いで思い切り抱きしめてくる――剣帝で枢機卿の――か弱い女の子を優しく抱きしめ返しながら、あやすように頭をポンポンと叩く。
「ご、ご主人様。お恐れながら……そちらの女性はどなたですか?」
「ん? ああ……メリシア、紹介するよ」
「はい……?」
「……ははっ」
ゆっくりと俺の胸から顔を離し、涙でグショグショの顔でこちらを見上げるメリシアを見て、思わず笑ってしまう。
「ソウタ様……?」
「はははは……あ、ああ。ごめんごめん」
ゴホンッと咳ばらいを一つ挟む。
「メリシア、こちらはエルフの村の長をしてるファフミルだ」
「……初めまして。ボクはこの世界でただ一人、ご主人様のすべてを知り尽くすエルフの長で、ファフミルと申します」
ゴゥッ! という闘気のようなものを全身から発しつつ、なんだか威圧感のある挨拶をするファフミル。
な、なんだなんだ……?
「え、ええと……ファフミル? こちらがオールタニアの枢機卿で剣帝の、俺の恩人……メリシアだ」
「……初めまして。この世界でただ一人、ソウタ様と同じ屋根の下で同衾したことがあるメリシアですっ」
「よろしくお願いします」
「よろしくお願いしますっ!」
ゴゴゥッ!
ま、まさかディモズが生き返ったのか!? と錯覚して思わず墓を二度見してしまうほどの、凄まじく凶暴なオーラが二人の間で渦を巻く。
えっこれ自己紹介し合ってるだけだよな? これからこの辺一帯の地形が変わるくらい激しい戦闘になるなんてことないよな??
どうして二人の間にそんな険悪は空気が流れているのか分からず、メリシアとファフミルの二人に怪訝な視線を向けると、二人とも慌てたように身だしなみを整えはじめた。
「あっ、ソウタ様っ……お、お見苦しいところをお見せして申し訳ございませんでしたっ!」
「ご主人様、最後に身を清められてから大分経つのではないでしょうか。いつまでもそのように汚れたお姿では御心も休まらないでしょうから、今日はボクがお背中をお流しいたします」
「なっ……!? そ、ソウタ様っ! お腹が空いたのではありませんか!? 今夜は私が丹念にじっくりと真心を込めて食事の用意とお手伝いをさせていただきますっ!」
「……??」
何故か張り合うように俺の身の世話を申し出る二人。
わ、ワケが分からない??
「ガッハ、ガッハッハッハ! 色男は辛いな、イマイソウタよ!」
「いやいや、からかうなよ……」
年齢と彼女いない歴が正比例の関係性を保っているこの俺のどこが色男なんだ。
俺が色男なのは、エロゲの主人公の名前を今井奏太にした時だけだ。
「って、そんなことより……後を追わなくていいのか?」
「ぬん?」
「いや……侵攻を防いだ勢いでそのまま帝都に攻め入るみたいに言ってなかったっけか?」
「おお、そうだった……喜べ今井奏太。追う必要は無くなったぞ」
「どういう意味だ?」
「ご主人様、僭越ながらボクが帝都まで転移してさしあげます」
「あっ」
そうだ。ファフミルが転移してくれるんだ。
「なら早速行ってちゃっちゃと片付けちまおうぜ」
「う、うむ……しかし、イマイソウタよ。お主、何やら人が変わったようだぞ」
またおっさんお得意の冗談か……もういいよ。
「何言ってんだ。俺は俺のままだって」
「ぬぅ……そうか。まぁそれならばいい」
何やら腑に落ちていない様子のおっさんだが、今はそんなことに突っ込んでいる余裕はないからスルーだ。
「ファフミル。そういうことだから、悪いけど頼めるか」
「かしこまりました。それでは帝都の王宮へ転送でよろしいですか?」
「ん? そんなところに直接行けるのか?」
「何を言う。転移といっておろう」
「ああ、いや……そうじゃなくて。転移なんて方法がある世界なのに、そんなアッサリと王宮にいけるもんなのかなってさ。なんか対策とかされてそうじゃん?」
「……お主、たまに鋭いことを言うな」
「たまにしか鋭くなくて悪かったな!?」
「ご安心くださいご主人様。セルフィが座標演算をおこないますので、問題なく王宮内部にお送りさせていただけると思います」
「そうなのか? っつーか、そんなことまでできるなんてセルフィって相当凄いんじゃないか?」
「肯定、演算は得意」
素直に褒めると、いつも無表情なセルフィが少しだけ胸を張ってからドヤ顔をした。
「じゃあ、その王宮ってとこまで頼むよ」
「かしこまりました。それでは準備いたしますので少々お待ちください。セルフィ」
「了解」
再びファフミルが呪文を唱え始めたので、向こうについてからどうすればいいのかを今のうちに聞いておくことにする。
おっさん曰く、バルギス帝国は皇帝のディモズを頂点として、元老院や軍部の将官、貴族、商会長辺りが連携、協力して統治しているらしく、まずは元老院を抑えてから速やかに軍部の掌握を行い、軍事的な抵抗をできないようにする必要があるということだった。
「商会長については、グステンとの取り引きにおいてバルギスの商人を優遇することなどを交渉材料にすれば簡単にこちら側へと引き込めるだろう」
「取り引きの優遇って……もしかして、グステンで色んな店に挨拶回りしてたのはそのためか!?」
「うむ」
依頼を受けたその日にそんなところまで考えていたとは、さすがはおっさん……。
「しかし、やはり問題となるのは帝国の貴族が統治している領地をどうするか……だな。ここは必ず揉めることになる」
「うわ、めんどくさそうだなぁ」
「一番手っ取り早いのは片端から粛清していくことなのだが……それをすると帝国民の反感を買う可能性が高いからな。結局は地道に一つずつ片づけていくことになろう」
「そうかぁ……まぁ、その辺りは帝都を抑えてからルルーさんとかと何か考えてくれ」
「うむ。お主に任せるつもりはないから安心するが良い」
「言い方はちょっと引っかかるけど、助かるわ」
「ご主人様、お話し中のところ失礼いたします。準備が整いましたが、いかがなさいますか?」
「お、ちょうど話もひと段落ついたところだったから大丈夫だ。ありがとうファフミル」
「ボクはご主人様の所有物でございます。お礼などとんでもございません」
所有物って……AVのタイトルじゃないんだから……。
「……じゃ、じゃあ早速だけど、頼むよ」
「かしこまりました。それでは参ります」
もう休ませてやりたくて、つま先で地面を掘ってディモズを中に入れ、土を穴に戻しながらおっさんに声をかける。
「イマイソウタ! 停戦要求など馬鹿な真似は――」
「回答、すでにバルギス軍は退却を開始」
「ぬっ!?」
おっさんが驚愕の表情を浮かべて俺たちの向こう側――背中を向けて帝都へと引き換えしていくバルギス軍を見る。
「な、何をしたのだ……?」
「それが……俺にも良く分からないんだわ」
「回答、セルフィが解析処理した情報を、ディモズの遺体を経由して停戦及び即時退却命令に変換。それをファフミルが大気の振動に乗せて、直接バルギス兵の脳内に一斉送信した」
「そんな……ことが……?」
「可能。グステン側には停戦交渉中として情報を同時共有……していたはず」
「ボクはしっかりと実行いたしました」
「あ、ああ……いや、確かにそのような報告は受けたのだが……」
ああ、それで担いでいけとか言い出したのか。
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「ソウタ様ぁっ!!」
「メリシア、ただいま。遅くなってごめん」
「い、いいえ……いいえっ!」
駆け寄ってきた勢いそのままに飛びついてくるメリシアを受け止める。
ハッとして下を覗き込む――幸いにも、先ほどまでグッドモーニングだった下半身も今は鳴りを潜めていた。
良かった……こんな数万人も見てるところでアノッスアノッスさせるわけにはいかないからな……。
「ご無事で……本当に、本当に良かったです……」
「メリシアも、無事で良かった」
俺でなければ骨の一本や二本折れそうな勢いで思い切り抱きしめてくる――剣帝で枢機卿の――か弱い女の子を優しく抱きしめ返しながら、あやすように頭をポンポンと叩く。
「ご、ご主人様。お恐れながら……そちらの女性はどなたですか?」
「ん? ああ……メリシア、紹介するよ」
「はい……?」
「……ははっ」
ゆっくりと俺の胸から顔を離し、涙でグショグショの顔でこちらを見上げるメリシアを見て、思わず笑ってしまう。
「ソウタ様……?」
「はははは……あ、ああ。ごめんごめん」
ゴホンッと咳ばらいを一つ挟む。
「メリシア、こちらはエルフの村の長をしてるファフミルだ」
「……初めまして。ボクはこの世界でただ一人、ご主人様のすべてを知り尽くすエルフの長で、ファフミルと申します」
ゴゥッ! という闘気のようなものを全身から発しつつ、なんだか威圧感のある挨拶をするファフミル。
な、なんだなんだ……?
「え、ええと……ファフミル? こちらがオールタニアの枢機卿で剣帝の、俺の恩人……メリシアだ」
「……初めまして。この世界でただ一人、ソウタ様と同じ屋根の下で同衾したことがあるメリシアですっ」
「よろしくお願いします」
「よろしくお願いしますっ!」
ゴゴゥッ!
ま、まさかディモズが生き返ったのか!? と錯覚して思わず墓を二度見してしまうほどの、凄まじく凶暴なオーラが二人の間で渦を巻く。
えっこれ自己紹介し合ってるだけだよな? これからこの辺一帯の地形が変わるくらい激しい戦闘になるなんてことないよな??
どうして二人の間にそんな険悪は空気が流れているのか分からず、メリシアとファフミルの二人に怪訝な視線を向けると、二人とも慌てたように身だしなみを整えはじめた。
「あっ、ソウタ様っ……お、お見苦しいところをお見せして申し訳ございませんでしたっ!」
「ご主人様、最後に身を清められてから大分経つのではないでしょうか。いつまでもそのように汚れたお姿では御心も休まらないでしょうから、今日はボクがお背中をお流しいたします」
「なっ……!? そ、ソウタ様っ! お腹が空いたのではありませんか!? 今夜は私が丹念にじっくりと真心を込めて食事の用意とお手伝いをさせていただきますっ!」
「……??」
何故か張り合うように俺の身の世話を申し出る二人。
わ、ワケが分からない??
「ガッハ、ガッハッハッハ! 色男は辛いな、イマイソウタよ!」
「いやいや、からかうなよ……」
年齢と彼女いない歴が正比例の関係性を保っているこの俺のどこが色男なんだ。
俺が色男なのは、エロゲの主人公の名前を今井奏太にした時だけだ。
「って、そんなことより……後を追わなくていいのか?」
「ぬん?」
「いや……侵攻を防いだ勢いでそのまま帝都に攻め入るみたいに言ってなかったっけか?」
「おお、そうだった……喜べ今井奏太。追う必要は無くなったぞ」
「どういう意味だ?」
「ご主人様、僭越ながらボクが帝都まで転移してさしあげます」
「あっ」
そうだ。ファフミルが転移してくれるんだ。
「なら早速行ってちゃっちゃと片付けちまおうぜ」
「う、うむ……しかし、イマイソウタよ。お主、何やら人が変わったようだぞ」
またおっさんお得意の冗談か……もういいよ。
「何言ってんだ。俺は俺のままだって」
「ぬぅ……そうか。まぁそれならばいい」
何やら腑に落ちていない様子のおっさんだが、今はそんなことに突っ込んでいる余裕はないからスルーだ。
「ファフミル。そういうことだから、悪いけど頼めるか」
「かしこまりました。それでは帝都の王宮へ転送でよろしいですか?」
「ん? そんなところに直接行けるのか?」
「何を言う。転移といっておろう」
「ああ、いや……そうじゃなくて。転移なんて方法がある世界なのに、そんなアッサリと王宮にいけるもんなのかなってさ。なんか対策とかされてそうじゃん?」
「……お主、たまに鋭いことを言うな」
「たまにしか鋭くなくて悪かったな!?」
「ご安心くださいご主人様。セルフィが座標演算をおこないますので、問題なく王宮内部にお送りさせていただけると思います」
「そうなのか? っつーか、そんなことまでできるなんてセルフィって相当凄いんじゃないか?」
「肯定、演算は得意」
素直に褒めると、いつも無表情なセルフィが少しだけ胸を張ってからドヤ顔をした。
「じゃあ、その王宮ってとこまで頼むよ」
「かしこまりました。それでは準備いたしますので少々お待ちください。セルフィ」
「了解」
再びファフミルが呪文を唱え始めたので、向こうについてからどうすればいいのかを今のうちに聞いておくことにする。
おっさん曰く、バルギス帝国は皇帝のディモズを頂点として、元老院や軍部の将官、貴族、商会長辺りが連携、協力して統治しているらしく、まずは元老院を抑えてから速やかに軍部の掌握を行い、軍事的な抵抗をできないようにする必要があるということだった。
「商会長については、グステンとの取り引きにおいてバルギスの商人を優遇することなどを交渉材料にすれば簡単にこちら側へと引き込めるだろう」
「取り引きの優遇って……もしかして、グステンで色んな店に挨拶回りしてたのはそのためか!?」
「うむ」
依頼を受けたその日にそんなところまで考えていたとは、さすがはおっさん……。
「しかし、やはり問題となるのは帝国の貴族が統治している領地をどうするか……だな。ここは必ず揉めることになる」
「うわ、めんどくさそうだなぁ」
「一番手っ取り早いのは片端から粛清していくことなのだが……それをすると帝国民の反感を買う可能性が高いからな。結局は地道に一つずつ片づけていくことになろう」
「そうかぁ……まぁ、その辺りは帝都を抑えてからルルーさんとかと何か考えてくれ」
「うむ。お主に任せるつもりはないから安心するが良い」
「言い方はちょっと引っかかるけど、助かるわ」
「ご主人様、お話し中のところ失礼いたします。準備が整いましたが、いかがなさいますか?」
「お、ちょうど話もひと段落ついたところだったから大丈夫だ。ありがとうファフミル」
「ボクはご主人様の所有物でございます。お礼などとんでもございません」
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