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第二章:帝国の滅亡
二十話:帝国の滅亡と新生
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転移した先は、円形に何十と連なっている座席にシワシワの爺さんがところ狭しと座る、テレビの国会中継で見るようなかなり大きな部屋のど真ん中だった。
グルリと周囲を見回してみると、突然の珍客に驚いた様子で叫び声をあげる爺さんや衛兵を呼ぶ爺さんもいれば、腕を組んで何やら思案してる爺さんや無表情で何を考えてるのか分からない爺さん、果ては項垂れてコックリコックリと居眠りしてる爺さんまで様々だ。
「報告、王宮内部の議会場に到着」
「ここが議会場だってなんで分かるんだ?」
「回答、老いた人間が集団で談合している場所なんて、王宮内部には議会場しかない」
「あー……」
言われてみれば……この世界でのことは良く知らないが、俺がいた世界でも割とそんなもんだったので、どこの世界でも案外こういうのは共通しているのかもしれない。
……で、いったいどうすればいいんだ?
「元老院のお歴々! 我はオールタニアの親衛隊長、トルキダス!」
誰に相談しようかと思案していたら、突然爆発したかのような大声をおっさんが張り上げた。
「ディモズは愚かにも兵を率いてエルフの村を襲撃! ここにおられる慈愛の救世主、イマイソウタ様がその凶行に裁きの鉄槌をくだされ、彼奴はすでに土の中だ! そして、グステンへ進軍していた約三万の兵も、イマイソウタ様と二人のエルフによって退けられた!」
嘘をつくな! 衛兵はまだか――待て。あの顔……武神トルキダスで間違いない――なんじゃと、ならば――遂に慈愛の救世主が現れたか……――ディモズめ、エルフの村に近づくなという伝承を破ったのか! 愚か者め――
おっさんの言葉で混乱の坩堝へと叩き落とされた爺さんたちが、各々に何かを口走り始めたため、部屋の中が騒然となる。
そんな老人たちの声を掻き消すように再度おっさんの声が爆発した。
「諦めて全面降伏せよ! さもなくば、王宮どころか帝国そのものが救主様の怒りによって吹き飛ばされるぞ!」
全面降伏だと!? 何を言う――しかし相手は武神トルキダスと慈愛の救世主だぞ――ディモズが死に、軍が退いたなどという嘘を信じるのか――いや、この状況下でそんな嘘をつく利が無いであろう――
再び議会場がザワザワと騒がしくなる――と、一人の老人が手を挙げて席を立った。
「発言してもよろしいかな」
「もちろん。お主は?」
「感謝する。ワシはシルテバ・ガラと申す」
「おお、お主がかの賢明シルテバか!」
「誰なんだ?」
「オレがまだ幼かった頃に、ディブロダールとバルギスの間で静金属の採掘権を巡った争いが過熱して、戦争に発展しかけたことがあってな。それを、当時の皇帝に自国領土の割譲を進言して見事に解決したのがあやつよ」
「領土の割譲って……確か静金属の鉱脈はディブロダールにあるとか婆さんが言ってたから、結局その採掘権は取れなかったってことだろ。損しただけじゃないか?」
「それがな、その領土というのが――」
「ディモズが攻め入ったエルフの村がある、あの森林地帯じゃ」
おっさんの話を遮るようにそう言うと「懐かしい話をしておるな」と、シルテバが話を続ける。
「帝国が始まって以来受け継がれてきた伝承の一つに、エルフの村に害なせば国難あり、というのがあってな。当時はその伝承の不穏さから、エルフの村を守らなくてはならないという解釈の元、領土として保護をしておったのじゃ」
「疑問、人間に保護などされたことは無い。されるいわれも無い」
「ファッファッファ、そうじゃろうな。なにせ、本当に何もしておらんかったからな。お主たちからすれば有難迷惑であろうが、バルギスの領地というだけで手を出す輩がいなくなるのでな。便宜的にそうしておっただけなんじゃ」
「なるほど……だから領土として分け与えてもバルギスにとっては何の痛手にもならない、と?」
「うむ。細かく言えば、ディブロダールの領土になれば、またそれはそれで手を出す輩もいなかろう、とな。バルギスにとって損も得もないのなら、割譲することで戦争を回避できるのならそのほうがよかろう?」
シルテバが腕を組んでから「あれは我ながら名案じゃった」とおどけてみせると、他の爺さんたちが笑いながらウンウンと頷く。
「じゃが、ディモズはその圧倒的な武の才で平民から皇帝にまで昇りつめた男ゆえ、そんな伝承は信じるどころか迷信じゃと証明したかったのじゃろうな……今回の進軍、元老院としてはグステンの攻略のみを採択し許可しておったのじゃが、恐らくディモズは私兵三千だけ伴って攻め入ったのであろう。愚かなことよ……」
「エルフの村に住んでいた者のうち約半数が亡くなりました。ご主人様のお力により村自体は救われておりますが、突然の一方的な殺戮には憤慨しております」
「そちらのエルフの娘さんは……?」
「エルフの村の長、ファフミルだ」
「おお……ディモズを抑えることが出来なかったワシらをどうか許して欲しい……」
頭を下げるシルテバに続くように、爺さんたちが次々と頭を下げていく。
その光景を見て、俺は何とも白けていた。
「……なんだっけ? ああ、賢明か。なぁ賢明の爺さん」
俺が話しかけると、下げていた頭をゆっくりと上げていく。
「頭を下げて許しを請えばバラバラにされた村人が生き返るのか? 目の前で家族を強姦されながら死の恐怖と戦った村人の心は癒えるのか? それだけ自慢げに自分の功績を語れる賢明なら、是非とも今やってるその行動の効果のほどを教えてくれよ」
「ご、ご主人様……」
「ソウタ……」
「ソウタ様……」
メリシアは俺を慰めるように名を呼び、セルフィとファフミルは、もういいよとばかりに腕へとしがみついてくる。
しかし俺は止まらない。
ここで止まるわけにはいかない。
「ディモズは確かに俺が殺した。ディモズは自分がしていることに対する責任の取り方を知っていたし、それを望んでいたことも殺してから分かった」
ディモズ曰くの、闘争で語ったってヤツだ。
「それで? 賢明のする責任の取り方が、まさか謝罪して頭を下げるだけなんてことは……もちろん無いだろ?」
「……若き創世の救主よ、何が望みじゃ。どうすれば我らを許すというのじゃ」
「いや許さねぇよ。アンタ達がすることは許しを請うことじゃねぇだろ。責任を取れっつってんだよ!!」
先ほどまで笑い声すら漏れ聞こえるくらいガヤガヤとうるさかった議会場が、シーンと静まり返る。
「なんだ、責任の取り方も分からないか? じゃ、教えてやるよ。これからは俺とおっさんとメリシア、あとこのエルフ二人に従え。もちろん全ての命令に、だ。従わなかった時はこの国を滅ぼす。裏で何かしても滅ぼす」
さきほどから腕にしがみついているファフミルにヒソヒソと耳打ちする。
「ここって天井吹き飛ばしても大丈夫か? 建物が崩れたり人が死んだりしないか?」
「ひゃんっ!? ……は、はいっ。ここは王宮の最上階に位置しております」
「ありがとう。ちょっと離れててくれ」
「疑問、何をするつもり」
「ちょっとな。ま、見ててくれよ」
二人が離れるのを待ってから拳を握り、そのまま思い切り真上へ突き出す。
ズゴガアアアン!
綺麗に天井が吹き飛び、議会場が吹き曝しになったのをポカンとした顔で見上げる爺さんたちを一瞥し、仕上げにかかる。
「この条件を受け入れるなら、責任を取る意思ありとみなして、今すぐ滅ぼすのだけはやめてやるよ」
「……分かった、いえ、分かりました。我ら元老院、すべて救主様の仰せの通りに致します」
「よし。じゃ、早速だけど次は軍部を抑えに行きたいから案内して貰えるか」
「その必要はございません。軍部の支配権は我らとディモズに二分されておりましたので、ディモズ亡き今、我ら元老院のみとなります」
「あー、そうなのか……」
じゃ、後は任せてもいいよな? という視線をおっさんへと送る。
そしておっさんが、驚いたような――感心したような、微妙な顔でコクリと頷いてから言った言葉に、俺は戦慄を覚えることになる。
「ここにバルギス帝国の滅亡を宣言する! これよりは新生バルギスソウタ帝国として、皇帝イマイソウタに仕えるのだ!」
グルリと周囲を見回してみると、突然の珍客に驚いた様子で叫び声をあげる爺さんや衛兵を呼ぶ爺さんもいれば、腕を組んで何やら思案してる爺さんや無表情で何を考えてるのか分からない爺さん、果ては項垂れてコックリコックリと居眠りしてる爺さんまで様々だ。
「報告、王宮内部の議会場に到着」
「ここが議会場だってなんで分かるんだ?」
「回答、老いた人間が集団で談合している場所なんて、王宮内部には議会場しかない」
「あー……」
言われてみれば……この世界でのことは良く知らないが、俺がいた世界でも割とそんなもんだったので、どこの世界でも案外こういうのは共通しているのかもしれない。
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「ディモズは愚かにも兵を率いてエルフの村を襲撃! ここにおられる慈愛の救世主、イマイソウタ様がその凶行に裁きの鉄槌をくだされ、彼奴はすでに土の中だ! そして、グステンへ進軍していた約三万の兵も、イマイソウタ様と二人のエルフによって退けられた!」
嘘をつくな! 衛兵はまだか――待て。あの顔……武神トルキダスで間違いない――なんじゃと、ならば――遂に慈愛の救世主が現れたか……――ディモズめ、エルフの村に近づくなという伝承を破ったのか! 愚か者め――
おっさんの言葉で混乱の坩堝へと叩き落とされた爺さんたちが、各々に何かを口走り始めたため、部屋の中が騒然となる。
そんな老人たちの声を掻き消すように再度おっさんの声が爆発した。
「諦めて全面降伏せよ! さもなくば、王宮どころか帝国そのものが救主様の怒りによって吹き飛ばされるぞ!」
全面降伏だと!? 何を言う――しかし相手は武神トルキダスと慈愛の救世主だぞ――ディモズが死に、軍が退いたなどという嘘を信じるのか――いや、この状況下でそんな嘘をつく利が無いであろう――
再び議会場がザワザワと騒がしくなる――と、一人の老人が手を挙げて席を立った。
「発言してもよろしいかな」
「もちろん。お主は?」
「感謝する。ワシはシルテバ・ガラと申す」
「おお、お主がかの賢明シルテバか!」
「誰なんだ?」
「オレがまだ幼かった頃に、ディブロダールとバルギスの間で静金属の採掘権を巡った争いが過熱して、戦争に発展しかけたことがあってな。それを、当時の皇帝に自国領土の割譲を進言して見事に解決したのがあやつよ」
「領土の割譲って……確か静金属の鉱脈はディブロダールにあるとか婆さんが言ってたから、結局その採掘権は取れなかったってことだろ。損しただけじゃないか?」
「それがな、その領土というのが――」
「ディモズが攻め入ったエルフの村がある、あの森林地帯じゃ」
おっさんの話を遮るようにそう言うと「懐かしい話をしておるな」と、シルテバが話を続ける。
「帝国が始まって以来受け継がれてきた伝承の一つに、エルフの村に害なせば国難あり、というのがあってな。当時はその伝承の不穏さから、エルフの村を守らなくてはならないという解釈の元、領土として保護をしておったのじゃ」
「疑問、人間に保護などされたことは無い。されるいわれも無い」
「ファッファッファ、そうじゃろうな。なにせ、本当に何もしておらんかったからな。お主たちからすれば有難迷惑であろうが、バルギスの領地というだけで手を出す輩がいなくなるのでな。便宜的にそうしておっただけなんじゃ」
「なるほど……だから領土として分け与えてもバルギスにとっては何の痛手にもならない、と?」
「うむ。細かく言えば、ディブロダールの領土になれば、またそれはそれで手を出す輩もいなかろう、とな。バルギスにとって損も得もないのなら、割譲することで戦争を回避できるのならそのほうがよかろう?」
シルテバが腕を組んでから「あれは我ながら名案じゃった」とおどけてみせると、他の爺さんたちが笑いながらウンウンと頷く。
「じゃが、ディモズはその圧倒的な武の才で平民から皇帝にまで昇りつめた男ゆえ、そんな伝承は信じるどころか迷信じゃと証明したかったのじゃろうな……今回の進軍、元老院としてはグステンの攻略のみを採択し許可しておったのじゃが、恐らくディモズは私兵三千だけ伴って攻め入ったのであろう。愚かなことよ……」
「エルフの村に住んでいた者のうち約半数が亡くなりました。ご主人様のお力により村自体は救われておりますが、突然の一方的な殺戮には憤慨しております」
「そちらのエルフの娘さんは……?」
「エルフの村の長、ファフミルだ」
「おお……ディモズを抑えることが出来なかったワシらをどうか許して欲しい……」
頭を下げるシルテバに続くように、爺さんたちが次々と頭を下げていく。
その光景を見て、俺は何とも白けていた。
「……なんだっけ? ああ、賢明か。なぁ賢明の爺さん」
俺が話しかけると、下げていた頭をゆっくりと上げていく。
「頭を下げて許しを請えばバラバラにされた村人が生き返るのか? 目の前で家族を強姦されながら死の恐怖と戦った村人の心は癒えるのか? それだけ自慢げに自分の功績を語れる賢明なら、是非とも今やってるその行動の効果のほどを教えてくれよ」
「ご、ご主人様……」
「ソウタ……」
「ソウタ様……」
メリシアは俺を慰めるように名を呼び、セルフィとファフミルは、もういいよとばかりに腕へとしがみついてくる。
しかし俺は止まらない。
ここで止まるわけにはいかない。
「ディモズは確かに俺が殺した。ディモズは自分がしていることに対する責任の取り方を知っていたし、それを望んでいたことも殺してから分かった」
ディモズ曰くの、闘争で語ったってヤツだ。
「それで? 賢明のする責任の取り方が、まさか謝罪して頭を下げるだけなんてことは……もちろん無いだろ?」
「……若き創世の救主よ、何が望みじゃ。どうすれば我らを許すというのじゃ」
「いや許さねぇよ。アンタ達がすることは許しを請うことじゃねぇだろ。責任を取れっつってんだよ!!」
先ほどまで笑い声すら漏れ聞こえるくらいガヤガヤとうるさかった議会場が、シーンと静まり返る。
「なんだ、責任の取り方も分からないか? じゃ、教えてやるよ。これからは俺とおっさんとメリシア、あとこのエルフ二人に従え。もちろん全ての命令に、だ。従わなかった時はこの国を滅ぼす。裏で何かしても滅ぼす」
さきほどから腕にしがみついているファフミルにヒソヒソと耳打ちする。
「ここって天井吹き飛ばしても大丈夫か? 建物が崩れたり人が死んだりしないか?」
「ひゃんっ!? ……は、はいっ。ここは王宮の最上階に位置しております」
「ありがとう。ちょっと離れててくれ」
「疑問、何をするつもり」
「ちょっとな。ま、見ててくれよ」
二人が離れるのを待ってから拳を握り、そのまま思い切り真上へ突き出す。
ズゴガアアアン!
綺麗に天井が吹き飛び、議会場が吹き曝しになったのをポカンとした顔で見上げる爺さんたちを一瞥し、仕上げにかかる。
「この条件を受け入れるなら、責任を取る意思ありとみなして、今すぐ滅ぼすのだけはやめてやるよ」
「……分かった、いえ、分かりました。我ら元老院、すべて救主様の仰せの通りに致します」
「よし。じゃ、早速だけど次は軍部を抑えに行きたいから案内して貰えるか」
「その必要はございません。軍部の支配権は我らとディモズに二分されておりましたので、ディモズ亡き今、我ら元老院のみとなります」
「あー、そうなのか……」
じゃ、後は任せてもいいよな? という視線をおっさんへと送る。
そしておっさんが、驚いたような――感心したような、微妙な顔でコクリと頷いてから言った言葉に、俺は戦慄を覚えることになる。
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