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第三章:第四創世主の弱点
三話:貧者の洞窟2
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周りを見回すとグエン、おっさん、ファフミル、俺、メリシア、セルフィの六人全員が無事に集まっており、ホッと胸を撫でおろす。
「なんだよ、ただの転移じゃん……ま、なんてことなかったな」
「そうですねー、ただの転移で良かったですねー」
「ソウタ、可愛い」
メリシアとセルフィが、そろって頭をヨシヨシと撫でてくる。
「や、やめろょ……」
その光景をグエンとおっさんが不思議そうに見てきて何とも恥ずかしい……。
「ご主人様、もしかして怖かったのですか?」
「ヤメテ! 俺の心をさらけだすのはヤメテ!」
「お気持ちに気が付けず申し訳ございませんでした……どうぞ、こちらで御心を癒してくださいませ」
ドプンッ――バルプルンッ――
ファフミルが俺の後頭部を抱きしめるように抱え込んで、自身のおっぱいへと俺の顔を埋める。
「んもっもっ」
「ンッ、ご主人様くすぐったいです……」
ムチッ――プルニュン――
こちらが喋ると熱っぽく吐息を漏らし、動けば身をくねらせるファフミルに抗う術はなく、もはやそのわがままボディのなすがままになっていると――
「ボオオオオオオオウッッッ!」
突然、地響きかと勘違いするほどとんでもない音量の何かの鳴き声が反響してきて、慌てて顔を起こす。
「……い、今のは?」
「何やら生物の鳴き声に聞こえたが……なんだ?」
「不明、セルフィも聞いたことがない鳴き声」
俺と同じく、みんなも驚いたようにキョロキョロと辺りを見回す。
「ブボオオオオオオウッッ!」
再び鳴き声が聞こえたかと思えば、徐々に足元がグラグラと揺れはじめ、すぐに立っていられなくなり、やがて地震にしては不自然なほどに隆起した地面がモコモコ蠢きだした。
これはなにかヤバイ――
「おっさん、グエンを頼む! 跳ぶぞっ!」
「おう!」
スローモーションへと移行し、近くにいたメリシアとファフミルとセルフィを抱えて跳躍する。
焦りもあってここが地下だということを忘れ本気で跳んだしまったため、天井に頭をぶつけるのではないかと心配になりパッと上を見る――と、そこには天井どころか雲があり別の意味で驚いてしまう。
この空間……どれだけ広いんだ……?
三人も抱えているため視界が確保しづらいが、気になって覗き込むように下を見ると、壁などどこにあるのかと不思議になるほどの地平線の彼方まで、ただただ森が続いているだけだった。
「なぁセルフィ……ここ、本当に地下なのか……?」
「回答、現在の座標から地上までの距離は約十四里。地下の定義が地面の下にある空間という意味であれば、ここは間違いなく地下」
「そうか……この世界じゃこういうとこって珍しくなかったりするのか?」
「いえ、決してそのようなことはございません。ボクの知る限りでは、ヒュドラーの住処になってる神意の地下遺跡や武林迷宮など比にならないほどの広さかと」
「この……四方を見渡しても森ばかりの景色、試練の巡礼地を思い出しますね」
あぁ、言われてみれば確かにそんな感じだ。
エルフの村があった森も相当だったけど、単純に広さだけならメリシアと出会ったあそこが一番かもしれない。
「ブオオオオオオオオオウッッ!」
「で、この鳴き声だけど……もしかしてアレも見たことないヤツか?」
さっきまで俺たちが居た隆起した地面は綺麗に無くなり、隆起した地面の代わりに、見たことも無い巨大な何かが、大きく口を開けて鳴き声をあげていた。
「なんだよ、ただの転移じゃん……ま、なんてことなかったな」
「そうですねー、ただの転移で良かったですねー」
「ソウタ、可愛い」
メリシアとセルフィが、そろって頭をヨシヨシと撫でてくる。
「や、やめろょ……」
その光景をグエンとおっさんが不思議そうに見てきて何とも恥ずかしい……。
「ご主人様、もしかして怖かったのですか?」
「ヤメテ! 俺の心をさらけだすのはヤメテ!」
「お気持ちに気が付けず申し訳ございませんでした……どうぞ、こちらで御心を癒してくださいませ」
ドプンッ――バルプルンッ――
ファフミルが俺の後頭部を抱きしめるように抱え込んで、自身のおっぱいへと俺の顔を埋める。
「んもっもっ」
「ンッ、ご主人様くすぐったいです……」
ムチッ――プルニュン――
こちらが喋ると熱っぽく吐息を漏らし、動けば身をくねらせるファフミルに抗う術はなく、もはやそのわがままボディのなすがままになっていると――
「ボオオオオオオオウッッッ!」
突然、地響きかと勘違いするほどとんでもない音量の何かの鳴き声が反響してきて、慌てて顔を起こす。
「……い、今のは?」
「何やら生物の鳴き声に聞こえたが……なんだ?」
「不明、セルフィも聞いたことがない鳴き声」
俺と同じく、みんなも驚いたようにキョロキョロと辺りを見回す。
「ブボオオオオオオウッッ!」
再び鳴き声が聞こえたかと思えば、徐々に足元がグラグラと揺れはじめ、すぐに立っていられなくなり、やがて地震にしては不自然なほどに隆起した地面がモコモコ蠢きだした。
これはなにかヤバイ――
「おっさん、グエンを頼む! 跳ぶぞっ!」
「おう!」
スローモーションへと移行し、近くにいたメリシアとファフミルとセルフィを抱えて跳躍する。
焦りもあってここが地下だということを忘れ本気で跳んだしまったため、天井に頭をぶつけるのではないかと心配になりパッと上を見る――と、そこには天井どころか雲があり別の意味で驚いてしまう。
この空間……どれだけ広いんだ……?
三人も抱えているため視界が確保しづらいが、気になって覗き込むように下を見ると、壁などどこにあるのかと不思議になるほどの地平線の彼方まで、ただただ森が続いているだけだった。
「なぁセルフィ……ここ、本当に地下なのか……?」
「回答、現在の座標から地上までの距離は約十四里。地下の定義が地面の下にある空間という意味であれば、ここは間違いなく地下」
「そうか……この世界じゃこういうとこって珍しくなかったりするのか?」
「いえ、決してそのようなことはございません。ボクの知る限りでは、ヒュドラーの住処になってる神意の地下遺跡や武林迷宮など比にならないほどの広さかと」
「この……四方を見渡しても森ばかりの景色、試練の巡礼地を思い出しますね」
あぁ、言われてみれば確かにそんな感じだ。
エルフの村があった森も相当だったけど、単純に広さだけならメリシアと出会ったあそこが一番かもしれない。
「ブオオオオオオオオオウッッ!」
「で、この鳴き声だけど……もしかしてアレも見たことないヤツか?」
さっきまで俺たちが居た隆起した地面は綺麗に無くなり、隆起した地面の代わりに、見たことも無い巨大な何かが、大きく口を開けて鳴き声をあげていた。
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