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第五章:其の叡智の業を以って全てに黎明を
十話:おあずけ
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闖入者とチン乳射って同じ発音なのに全く違う意味だよな、などと良く分からないことを考えながら、ユーリを見つめる。
メリシアも同様に、俺に組み敷かれ口をパクパクさせながらユーリを凝視していた。
「お兄ちゃんたち、なにしてるのな……?」
「こ……れは……」
直球過ぎる質問に言葉が詰まって出てこない。
「なんというか……その、体を……」
「からだを、どうしたのな……?」
えーと、えーと……。
「――洗いっこしてたんですよ、ね? ソウタ様」
ハッと一足先に正気を取り戻した様子のメリシアが、ナイスな機転を利かせる。
もう乗るしかない。このビッグウェーブに。
「そ、そうそう! 帝都伝統の寝洗いをしてたんだよ!」
「ねあらい? それが、ねあらいなのな……?」
「寝洗いは一人じゃできなくてさ! こうやって、二人の体を密着させた状態で洗い合うんだよ!」
「へぇーっ……知らなかったのなー」
「そうなんです。もしよければ、ユーリちゃんも後で私と寝洗いしましょうか」
「うんっ! 面白そうなのな!」
よっしゃ抜けたっ!
思春期に、友達から借りた大人の本を部屋で読みながら一人でゴソゴソしていたところを、ノックもせず扉を開けた親に見られた時くらいの修羅場だったが、何とか切り抜けることができたぞ!
「じゃ、じゃあ……そろそろ体流して出るから、ユーリは外で待っててくれるか?」
「うんっ! 分かったのなー!」
無邪気な笑顔で表情を輝かせながら浴場を出ていくユーリを見届けてから、メリシアと二人、ホーッと深い溜息を吐く。
あ、危なかった……。
「とりあえず、まだ洗ってないとこを急いで洗って、ササッと出ちゃうか……」
「そうですね……」
立ち上がり、メリシアに手を差し伸べる――と、余りの事態に二人が裸であったことを忘れていた脳内へ、垂れていないのに張り過ぎてもいない、柔らかな肉付きと確かなモチモチ感が蠱惑的な、全男子を堕落させる奇跡の美巨乳、その全貌が目に飛び込んできた。
背中を見ただけでも凄まじい破壊力だったのに、その存在感たるや……太陽系における太陽、女体におけるおっぱい、である。
「あっ――す、すみませんっ!」
なぜか申し訳なさそうに両手で上を隠すメリシアに、えっ下は大丈夫なの!? と心配(?)になり思わず目線をさげてしまう――と、ソコは大量の泡が絶妙なバランスで覆い隠していて、手で押さえると逆に危険そうな塩梅となっており、なるほど良くできたシステムだな、と妙に感心してしまった。
「うぅ……み、見ないでください……その、恥ずかしいです……」
ユーリの登場というイレギュラーによってリセットされたテンションが、自分の肢体を男の眼前にさらけ出しているという事実を再認識させたようで、瞬時に頬を真っ赤に染めたメリシアが後ろを向いてしまった。
こうなると、もはや俺から何かしようとはできず……運命を支配する神を呪いながら体を洗い直し、足早に更衣室へと戻って着替えることしかできなかった。
メリシアも同様に、俺に組み敷かれ口をパクパクさせながらユーリを凝視していた。
「お兄ちゃんたち、なにしてるのな……?」
「こ……れは……」
直球過ぎる質問に言葉が詰まって出てこない。
「なんというか……その、体を……」
「からだを、どうしたのな……?」
えーと、えーと……。
「――洗いっこしてたんですよ、ね? ソウタ様」
ハッと一足先に正気を取り戻した様子のメリシアが、ナイスな機転を利かせる。
もう乗るしかない。このビッグウェーブに。
「そ、そうそう! 帝都伝統の寝洗いをしてたんだよ!」
「ねあらい? それが、ねあらいなのな……?」
「寝洗いは一人じゃできなくてさ! こうやって、二人の体を密着させた状態で洗い合うんだよ!」
「へぇーっ……知らなかったのなー」
「そうなんです。もしよければ、ユーリちゃんも後で私と寝洗いしましょうか」
「うんっ! 面白そうなのな!」
よっしゃ抜けたっ!
思春期に、友達から借りた大人の本を部屋で読みながら一人でゴソゴソしていたところを、ノックもせず扉を開けた親に見られた時くらいの修羅場だったが、何とか切り抜けることができたぞ!
「じゃ、じゃあ……そろそろ体流して出るから、ユーリは外で待っててくれるか?」
「うんっ! 分かったのなー!」
無邪気な笑顔で表情を輝かせながら浴場を出ていくユーリを見届けてから、メリシアと二人、ホーッと深い溜息を吐く。
あ、危なかった……。
「とりあえず、まだ洗ってないとこを急いで洗って、ササッと出ちゃうか……」
「そうですね……」
立ち上がり、メリシアに手を差し伸べる――と、余りの事態に二人が裸であったことを忘れていた脳内へ、垂れていないのに張り過ぎてもいない、柔らかな肉付きと確かなモチモチ感が蠱惑的な、全男子を堕落させる奇跡の美巨乳、その全貌が目に飛び込んできた。
背中を見ただけでも凄まじい破壊力だったのに、その存在感たるや……太陽系における太陽、女体におけるおっぱい、である。
「あっ――す、すみませんっ!」
なぜか申し訳なさそうに両手で上を隠すメリシアに、えっ下は大丈夫なの!? と心配(?)になり思わず目線をさげてしまう――と、ソコは大量の泡が絶妙なバランスで覆い隠していて、手で押さえると逆に危険そうな塩梅となっており、なるほど良くできたシステムだな、と妙に感心してしまった。
「うぅ……み、見ないでください……その、恥ずかしいです……」
ユーリの登場というイレギュラーによってリセットされたテンションが、自分の肢体を男の眼前にさらけ出しているという事実を再認識させたようで、瞬時に頬を真っ赤に染めたメリシアが後ろを向いてしまった。
こうなると、もはや俺から何かしようとはできず……運命を支配する神を呪いながら体を洗い直し、足早に更衣室へと戻って着替えることしかできなかった。
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