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26.海水浴①
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鬼怒川から四時間弱かけて外房の勝浦近くまで移動すると、チェックインまでまだしばらくあるので、海の近くの駐車場に車を停めて海岸沿いを散歩する。
お天気は予報通り曇りで、日差しはそこまでキツくないからか、サーフィンを楽しむ人たちや、海水浴に来ている人で浜辺は混雑している。
「やっぱり夏休みだね」
「人が多いね」
今日の千颯くんは、アイボリーのシャツにカーキのサファリパンツとサンダル。日除けのためのサングラスを胸元に引っ掛けている。
どこからどう見ても、ファッション誌から飛び出してきたモデルみたいで、先ほどから嫌というほど視線を集めている。
「どうかした?」
「いや、ちぃちゃんが今日もちぃちゃんだなと思って」
「なんだよそれ」
「かっこいいってことだよ」
「あは、褒められた」
千颯くんは大袈裟に笑うと私を抱き寄せ、周りに見せつけるかのようにほっぺたにキスをする。
「ちょ、ちぃちゃん!」
「照れてんの? 可愛いねぇ」
「もう」
本気で嫌な訳じゃないのを見透かされているのだろう。千颯くんは私の腰を抱いたまま砂浜を歩いて、早く水着姿が見たいとか冗談まじりに言う。
海の家に立ち寄ってかき氷を食べながら、チェックインした後に海に来るかどうするかの話になる。
「ホテルの目の前がビーチらしいし、出てみるのはアリだと思う。早く水着姿見たいし」
「ちぃちゃんそればっか」
「だって見たいじゃん。何気にプールとかも行く機会ないし、この旅行逃したらまた来年になりそうだし」
「ちぃちゃんの美ボディが、乙女たちに晒されてしまう」
「なんの話だよ」
「そういう無意識の露出が一番タチが悪いんだよ?」
「露出って言い方」
たわいない話で時間を潰し、ようやくホテルにチェックインすると、昨日とは打って変わってアジアンテイストなリゾート気分の昂まる部屋にまたもやテンションが上がる。
早速着替えてホテルから徒歩一分のビーチに足を運ぶと、ちょうど雲間が晴れて日差しが差し込んできた。
ここでも家族連れやカップルの姿が多くあり、千颯くんはその中でも群を抜いて目立っている。
「ちぃちゃん、今度は海外に行こう」
「ん? どした」
「いや、さすがに慣れたと思ったけど、こうして見るとやっぱり顔が良すぎてツラい」
「は……なんだそれ」
千颯くんはキョトンとした後、ツボに入ったのか可笑しそうにお腹お抱えて笑うので、余計に目立ってしまう。
「もう、ちぃちゃん笑いすぎ」
「俺、スズが好きな顔に生まれて良かったわ」
「顔だけじゃないよ」
「分かってるって」
ひとしきり笑うと、羽織っていたシャツとスカートを脱いで水着姿になる。
カーキのホルターネックビキニは、千颯くんと見に行って彼の勧めで買ったものだ。
胸元がクロスしたデザインで、ちょっと盛ってる感じもあるけれど、しっかりホールドされてる気がするし着心地はいい。
「やっぱり凄く似合ってる。スズは肌が白いからね」
身を屈めて耳元に囁くと、千颯くんは思わずキュンとしてしまうような笑顔で私を見つめてくる。
「ちぃちゃんもかっこいいよ」
「ありがと」
雲間が晴れて眩しいほどの日差しの元、沖の方まで泳いだりして、目一杯海を楽しむ。
ひと泳ぎして心地よい疲労に包まれながら浅瀬で水を掛け合ったりして遊ぶと、あっという間に時間が過ぎて空が夕焼けに染まっていく。
浜辺に座って夕陽を眺め、たわいない話をしながらぼんやり過ごすと、そろそろ戻ろうかと千颯くんが私の手を握った。
すっかり乾いた水着の上からシャツを羽織ってスカートを履き、同じようにシャツを羽織った千颯くんと手を握ったままホテルに戻る。
部屋に戻って着替えを済ませ、一階のレストランでディナーを食べることにする。
ここでも家族連れやカップルの姿が目立つ。案の定千颯くんの登場で、一瞬レストラン内がざわついたけれど、当の本人は構う様子もなく私に夢中だ。
「どんな料理か楽しみだね」
「……そうだね」
お天気は予報通り曇りで、日差しはそこまでキツくないからか、サーフィンを楽しむ人たちや、海水浴に来ている人で浜辺は混雑している。
「やっぱり夏休みだね」
「人が多いね」
今日の千颯くんは、アイボリーのシャツにカーキのサファリパンツとサンダル。日除けのためのサングラスを胸元に引っ掛けている。
どこからどう見ても、ファッション誌から飛び出してきたモデルみたいで、先ほどから嫌というほど視線を集めている。
「どうかした?」
「いや、ちぃちゃんが今日もちぃちゃんだなと思って」
「なんだよそれ」
「かっこいいってことだよ」
「あは、褒められた」
千颯くんは大袈裟に笑うと私を抱き寄せ、周りに見せつけるかのようにほっぺたにキスをする。
「ちょ、ちぃちゃん!」
「照れてんの? 可愛いねぇ」
「もう」
本気で嫌な訳じゃないのを見透かされているのだろう。千颯くんは私の腰を抱いたまま砂浜を歩いて、早く水着姿が見たいとか冗談まじりに言う。
海の家に立ち寄ってかき氷を食べながら、チェックインした後に海に来るかどうするかの話になる。
「ホテルの目の前がビーチらしいし、出てみるのはアリだと思う。早く水着姿見たいし」
「ちぃちゃんそればっか」
「だって見たいじゃん。何気にプールとかも行く機会ないし、この旅行逃したらまた来年になりそうだし」
「ちぃちゃんの美ボディが、乙女たちに晒されてしまう」
「なんの話だよ」
「そういう無意識の露出が一番タチが悪いんだよ?」
「露出って言い方」
たわいない話で時間を潰し、ようやくホテルにチェックインすると、昨日とは打って変わってアジアンテイストなリゾート気分の昂まる部屋にまたもやテンションが上がる。
早速着替えてホテルから徒歩一分のビーチに足を運ぶと、ちょうど雲間が晴れて日差しが差し込んできた。
ここでも家族連れやカップルの姿が多くあり、千颯くんはその中でも群を抜いて目立っている。
「ちぃちゃん、今度は海外に行こう」
「ん? どした」
「いや、さすがに慣れたと思ったけど、こうして見るとやっぱり顔が良すぎてツラい」
「は……なんだそれ」
千颯くんはキョトンとした後、ツボに入ったのか可笑しそうにお腹お抱えて笑うので、余計に目立ってしまう。
「もう、ちぃちゃん笑いすぎ」
「俺、スズが好きな顔に生まれて良かったわ」
「顔だけじゃないよ」
「分かってるって」
ひとしきり笑うと、羽織っていたシャツとスカートを脱いで水着姿になる。
カーキのホルターネックビキニは、千颯くんと見に行って彼の勧めで買ったものだ。
胸元がクロスしたデザインで、ちょっと盛ってる感じもあるけれど、しっかりホールドされてる気がするし着心地はいい。
「やっぱり凄く似合ってる。スズは肌が白いからね」
身を屈めて耳元に囁くと、千颯くんは思わずキュンとしてしまうような笑顔で私を見つめてくる。
「ちぃちゃんもかっこいいよ」
「ありがと」
雲間が晴れて眩しいほどの日差しの元、沖の方まで泳いだりして、目一杯海を楽しむ。
ひと泳ぎして心地よい疲労に包まれながら浅瀬で水を掛け合ったりして遊ぶと、あっという間に時間が過ぎて空が夕焼けに染まっていく。
浜辺に座って夕陽を眺め、たわいない話をしながらぼんやり過ごすと、そろそろ戻ろうかと千颯くんが私の手を握った。
すっかり乾いた水着の上からシャツを羽織ってスカートを履き、同じようにシャツを羽織った千颯くんと手を握ったままホテルに戻る。
部屋に戻って着替えを済ませ、一階のレストランでディナーを食べることにする。
ここでも家族連れやカップルの姿が目立つ。案の定千颯くんの登場で、一瞬レストラン内がざわついたけれど、当の本人は構う様子もなく私に夢中だ。
「どんな料理か楽しみだね」
「……そうだね」
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