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(32)心を埋めるもの
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デルザリオはアルファであることを良しとしないし、愛など存在せずに主従があるだけで、人の心の内など冷え切ったものだと思ってきた。
「あのっ、デルザリオ様」
「デリーで構わないと言ってるだろう」
「いやあのっ、デルザリオ様!そんなに抱き締められては体を洗えません」
「服を洗う間待ってやっただろう」
「そうです!服しか洗えてないんです」
「あまりに肌馴染みがいいんでな。なかなかこの手が離れんらしい」
「ご自分の手ですよ。デルザリオ様のお気持ち一つで離せると思います」
パメラは自由になる首だけを動かして振り返ると、楽しそうに笑うデルザリオに必死で抗議する。
けれどそんな姿すら一層愛おしく、デルザリオは静かに唇を落としてパメラの可愛らしい抗議をやめさせる。
清涼な水の流れの中、背後から抱き締められて穏やかでない口付けに翻弄されると、パメラははしたなくも昂揚して高鳴る鼓動がデルザリオに届かないようにと必死に祈る。
「ヒートでもないのに、俺はお前に心奪われて敵わないらしいな」
唇が離れると、デルザリオは熱のこもった眼差しでパメラの頬を撫で、水で張り付いた下着に指を掛けてゆっくりと肩を露わにしていく。
「やっ、あの、だめです。汗もたくさんかいてますし、こんなにも綺麗な場所なんですもの。水浴びを楽しみませんか」
僅かな浮力を利用してパメラは器用に後退すると、足場がぐっと下がる水深まで移動して、陽の光に煌めく髪を水に浸す。
デルザリオもようやくパメラを揶揄うのをやめて、結っていた髪を解き水に浸すと、首から下げて瓶に詰めた洗浄効果のある薬液を掌に伸ばして髪を洗い始める。
「ヘンゼルが寄越したものだ。体に害があるものではない。お前も使うといい」
再びパメラを抱き寄せると、薬液を髪に塗り伸ばして泡立てながら香油を合わせて丁寧に髪を洗う。
「デルザリオ様、私は幼子ではないんです。自分で出来ますから」
「そうか。ではつまらんが自分の世話でもするとしよう」
クッと喉を鳴らしてパメラから離れると、背中に届く長い黒髪を手際よく洗って、川の水で綺麗に濯いで手櫛で整える。
そのまま下履きを脱いで一糸纏わぬ姿になると、デルザリオはそれを精霊たちに託して水深のある滝壺の方へ泳いで移動していく。
その場に残されたパメラは、それがデルザリオなりの気遣いなのだろうと、髪を洗い終えてから肌着を脱いで洗濯し、デルザリオに倣って精霊たちに後を託すと、一糸纏わぬ姿のままで川の流れに身を任せる。
木漏れ日がキラキラと辺りを照らし、爽やかな風が吹く中に小鳥の囀りが聞こえる。
デルザリオに救われて集落に居着くようになってからは、集落の中に作られた簡易の水浴び場で体を清めていたので、こんな風に自然の中で水浴びをするのは初めてのことだ。
パメラが感慨に耽る中、デルザリオは少し離れたところから、その愛らしい姿を眺めていた。
我が身にとって無償の愛など存在しないのだと、自身がアルファである限り、そこには主従のみが存在することを嫌というほどに味わってきた。
アルファであるがゆえに、あるいはその色香が強烈なために叔父や兄を苦しめる道を歩み、パメラとの出会いですら強制的に引き起こされたヒートのせいで、致し方なかったのだと。
けれど違うのだと心がざわつき、周りの精霊たちもひどく騒ぐ。
パメラを見つめ、その肌に触れるだけで、体中の熱が煮えたぎり逆流するように全身を駆け巡る。
気が付いた瞬間には既にデルザリオの手がパメラの華奢な腕を掴んでいた。
「デル、ザリオ……様?」
辺りに拭いようのない甘く濃い独特の香りが立ち込める。
「俺はこの香りに抗いきれん」
「でもヒートの時期では」
「お前がどう感じるかは分からない。だが俺はパメラ、お前に選ばれたいと乞うばかりだ」
番うつもりはないと言った口がなにを言うのか。
けれど心の内に逆らうことなど出来ず、オメガであるパメラのうなじを保護するモナリスに指を掛けると、デルザリオは苦痛に耐えるような切ない笑顔を浮かべて声を絞り出した。
「私がオメガだから抗えないだけじゃないんですか」
パメラは震える指先でデルザリオの手を取ると、気を抜くと弱気から俯きそうになる己を叱咤して、目の前の美しい男を見上げる。
「あるいはそうかも知れん。お前が運命の番だと、この香りが、その瞳が、お前自身が俺に訴えかけてくる。俺がアルファである以上、オメガである者と惹かれ合うのは必然だろう。だが俺は普通のアルファではない」
デルザリオが更に苦悶の表情を浮かべると、パメラは細かく問いただすことなく、胸元にデルザリオの頭を抱き寄せて優しく頭を撫でた。
「貴方が求めて必要だと言うなら、私にはオメガに生まれた意味があったんだと思います」
「パメラ……」
「森で抱き留められた瞬間か、あるいは宿屋で相見えてヒートの発作を起こした時から、私の心はデルザリオ様に囚われたままです。難しいことは分かりません。だけど言葉や感情ではない本質的な魂の呼応のように、私は貴方が欲しくて堪まらないんです」
だから奪って欲しいのだと、パメラは抱擁を解いてデルザリオを自立させると、水に濡れてひんやりと厚い胸に頬を当て、その鼓動を聞いて心を落ち着かせる。
「運命だとか云う現実味のない話はさて置いても、本質は確かにアルファとオメガだから惹かれ合うのだろう。だが俺もパメラ、お前と同じだ」
デルザリオはパメラのモナリスを外すと、そのうなじに唇を寄せて赤い痕を残し、一糸纏わぬ二人の姿がそのまま緩やかに重なって水面を揺らす。
「このような解放的な場所だからだろうか。ありのままの俺をお前に注ぎ込みたいと強く思う」
「デルザリオ様」
「まだデリーとは呼ばんか」
「それは」
「お前の前ではただの俺で居たいからか、次々と欲が溢れ出すらしい」
苦笑するデルザリオにどう言葉を掛けるべきか思いあぐねて、パメラはそっと寄り添いその胸元に薄く色付く口付けを残す。
「お話になりたい時が来たなら、私は貴方の全てを受け止めますから」
「パメラ」
「私が貴方の運命の番だと、信じて迷わないように繋ぎ止めていてください」
川底を蹴るように浮かび上がってデルザリオに口付けると、頬を赤く染めたまま潤んだ瞳でその顔を見つめる。
「それを望むというのなら、覚悟を決めて貰おう」
デルザリオの逞しい腕がパメラの腰を抱き寄せる。
繁る葉の隙間から差す木漏れ日が水面を輝かせ、鳥の囀りが辺りに響く中、二人は互いの想いを確かめ合うように唇を重ねた。
「あのっ、デルザリオ様」
「デリーで構わないと言ってるだろう」
「いやあのっ、デルザリオ様!そんなに抱き締められては体を洗えません」
「服を洗う間待ってやっただろう」
「そうです!服しか洗えてないんです」
「あまりに肌馴染みがいいんでな。なかなかこの手が離れんらしい」
「ご自分の手ですよ。デルザリオ様のお気持ち一つで離せると思います」
パメラは自由になる首だけを動かして振り返ると、楽しそうに笑うデルザリオに必死で抗議する。
けれどそんな姿すら一層愛おしく、デルザリオは静かに唇を落としてパメラの可愛らしい抗議をやめさせる。
清涼な水の流れの中、背後から抱き締められて穏やかでない口付けに翻弄されると、パメラははしたなくも昂揚して高鳴る鼓動がデルザリオに届かないようにと必死に祈る。
「ヒートでもないのに、俺はお前に心奪われて敵わないらしいな」
唇が離れると、デルザリオは熱のこもった眼差しでパメラの頬を撫で、水で張り付いた下着に指を掛けてゆっくりと肩を露わにしていく。
「やっ、あの、だめです。汗もたくさんかいてますし、こんなにも綺麗な場所なんですもの。水浴びを楽しみませんか」
僅かな浮力を利用してパメラは器用に後退すると、足場がぐっと下がる水深まで移動して、陽の光に煌めく髪を水に浸す。
デルザリオもようやくパメラを揶揄うのをやめて、結っていた髪を解き水に浸すと、首から下げて瓶に詰めた洗浄効果のある薬液を掌に伸ばして髪を洗い始める。
「ヘンゼルが寄越したものだ。体に害があるものではない。お前も使うといい」
再びパメラを抱き寄せると、薬液を髪に塗り伸ばして泡立てながら香油を合わせて丁寧に髪を洗う。
「デルザリオ様、私は幼子ではないんです。自分で出来ますから」
「そうか。ではつまらんが自分の世話でもするとしよう」
クッと喉を鳴らしてパメラから離れると、背中に届く長い黒髪を手際よく洗って、川の水で綺麗に濯いで手櫛で整える。
そのまま下履きを脱いで一糸纏わぬ姿になると、デルザリオはそれを精霊たちに託して水深のある滝壺の方へ泳いで移動していく。
その場に残されたパメラは、それがデルザリオなりの気遣いなのだろうと、髪を洗い終えてから肌着を脱いで洗濯し、デルザリオに倣って精霊たちに後を託すと、一糸纏わぬ姿のままで川の流れに身を任せる。
木漏れ日がキラキラと辺りを照らし、爽やかな風が吹く中に小鳥の囀りが聞こえる。
デルザリオに救われて集落に居着くようになってからは、集落の中に作られた簡易の水浴び場で体を清めていたので、こんな風に自然の中で水浴びをするのは初めてのことだ。
パメラが感慨に耽る中、デルザリオは少し離れたところから、その愛らしい姿を眺めていた。
我が身にとって無償の愛など存在しないのだと、自身がアルファである限り、そこには主従のみが存在することを嫌というほどに味わってきた。
アルファであるがゆえに、あるいはその色香が強烈なために叔父や兄を苦しめる道を歩み、パメラとの出会いですら強制的に引き起こされたヒートのせいで、致し方なかったのだと。
けれど違うのだと心がざわつき、周りの精霊たちもひどく騒ぐ。
パメラを見つめ、その肌に触れるだけで、体中の熱が煮えたぎり逆流するように全身を駆け巡る。
気が付いた瞬間には既にデルザリオの手がパメラの華奢な腕を掴んでいた。
「デル、ザリオ……様?」
辺りに拭いようのない甘く濃い独特の香りが立ち込める。
「俺はこの香りに抗いきれん」
「でもヒートの時期では」
「お前がどう感じるかは分からない。だが俺はパメラ、お前に選ばれたいと乞うばかりだ」
番うつもりはないと言った口がなにを言うのか。
けれど心の内に逆らうことなど出来ず、オメガであるパメラのうなじを保護するモナリスに指を掛けると、デルザリオは苦痛に耐えるような切ない笑顔を浮かべて声を絞り出した。
「私がオメガだから抗えないだけじゃないんですか」
パメラは震える指先でデルザリオの手を取ると、気を抜くと弱気から俯きそうになる己を叱咤して、目の前の美しい男を見上げる。
「あるいはそうかも知れん。お前が運命の番だと、この香りが、その瞳が、お前自身が俺に訴えかけてくる。俺がアルファである以上、オメガである者と惹かれ合うのは必然だろう。だが俺は普通のアルファではない」
デルザリオが更に苦悶の表情を浮かべると、パメラは細かく問いただすことなく、胸元にデルザリオの頭を抱き寄せて優しく頭を撫でた。
「貴方が求めて必要だと言うなら、私にはオメガに生まれた意味があったんだと思います」
「パメラ……」
「森で抱き留められた瞬間か、あるいは宿屋で相見えてヒートの発作を起こした時から、私の心はデルザリオ様に囚われたままです。難しいことは分かりません。だけど言葉や感情ではない本質的な魂の呼応のように、私は貴方が欲しくて堪まらないんです」
だから奪って欲しいのだと、パメラは抱擁を解いてデルザリオを自立させると、水に濡れてひんやりと厚い胸に頬を当て、その鼓動を聞いて心を落ち着かせる。
「運命だとか云う現実味のない話はさて置いても、本質は確かにアルファとオメガだから惹かれ合うのだろう。だが俺もパメラ、お前と同じだ」
デルザリオはパメラのモナリスを外すと、そのうなじに唇を寄せて赤い痕を残し、一糸纏わぬ二人の姿がそのまま緩やかに重なって水面を揺らす。
「このような解放的な場所だからだろうか。ありのままの俺をお前に注ぎ込みたいと強く思う」
「デルザリオ様」
「まだデリーとは呼ばんか」
「それは」
「お前の前ではただの俺で居たいからか、次々と欲が溢れ出すらしい」
苦笑するデルザリオにどう言葉を掛けるべきか思いあぐねて、パメラはそっと寄り添いその胸元に薄く色付く口付けを残す。
「お話になりたい時が来たなら、私は貴方の全てを受け止めますから」
「パメラ」
「私が貴方の運命の番だと、信じて迷わないように繋ぎ止めていてください」
川底を蹴るように浮かび上がってデルザリオに口付けると、頬を赤く染めたまま潤んだ瞳でその顔を見つめる。
「それを望むというのなら、覚悟を決めて貰おう」
デルザリオの逞しい腕がパメラの腰を抱き寄せる。
繁る葉の隙間から差す木漏れ日が水面を輝かせ、鳥の囀りが辺りに響く中、二人は互いの想いを確かめ合うように唇を重ねた。
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