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第22話 そろそろ今年の運勢占いとの答え合わせの時期です

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「会長は本当に生徒会のことばっかですね」

「はは、すみません」

会長は謝りながらも照れるように頬を掻いた。

謝られると私が意地悪しているみたいな気持ちになるじゃないか。

「なんで、私という部外者を巻き込んでまで、生徒会のことを気にするんです?私から見て今も十分盛り立てていると思いますけど」

今、会長の顔が一瞬陰ったようなきがした。

私の質問が悪かったのだろうか?でも、聞けるなら聞いておきたい。それによっては私も答える必要があるかもしれないから。

まもなくして、会長が答えてくれた。もう、いつもの笑顔に戻っている。

「そうですね……貴方には話しておいた方がいいかもしれませんね」

会長はそういうと、教室の扉を閉めに行った。

「少し、近づいてもらえますか?」

扉を閉めた会長は私の隣の席に座って、椅子を私に寄せた。私も会長に言われたまま椅子を寄せる。

「それでですね」

私が耳を寄せ、会長が口を寄せて囁いた。

放課後の教室に2人っきり、並んで座り、顔を寄せ合って話をする。これが、恋人同士であったのならば、そうでなくとも、ほんの少し、この話がたわいのない内容であったとしたなら、それは青春の喜びになったのだろう。

ーーでも、到底そんな気持ちにはなれないものだった。

甘い気持ちで耳を貸した私自身に怒りを覚える。これを聞いてしまえば、逃げれなくなるというのに。

「会長は意地悪ですね」

「そうでしょうか?」

私は少し怒っているというのに、そうやって自分が一番わかった気になって全て抱え込んでいるところが、本当に意地悪だ。

「私が絶対に答えなければいけなくなりました」

「すみません、これも全て必要なことなんです」

「仕方ないですね。では、2つだけ、これが私の最大の譲歩です」

「はいありがとうございます!」

私から結果を聞けるとなると、会長の顔にすぐさま笑顔が弾けた。

ーー本当にこういうところなんだよ。

でも、しかたないので気を取り直して、私は会長に向かうように座り直す。

「まず、結果は未来の生徒会は成功していました。マイナスになっているところは一切見つかりませんでした」

「それは、良かったです」

会長はそう返すと、胸を撫で下ろした。

でも、私の話は終わっていない。

「正し、そのためには人が足りていません。私が占った未来では、今の3人に1人を加えた状態でした」

「その1人っていつのは?」

「ここまでです。ちゃんと2つ言いましたから」

これが私にできる最大の譲歩。もうこれ以上はなにを言われても答えられない。
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