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第6話
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「お嬢様」
ここのメイド、雛さんが私に詰め寄ります。
「な、ななんでしょう?」
飛び出した廊下で、後退りながら、雛さんと対面します。
「なぜ逃げるのです?」
「いや、流石に初めましての方といきなり一緒に寝ろと言われても、無理です」
私だって、まだ未成年の女子高生だ。そういうのはまだ早い。そういうのって?だから、ああいうの……。
「樹様ですよ?」
「いやいや、そこのベッドにいるの見ず知らずのイケメンでしたよ」
廊下から開いた襖ごしに例のベッドを指します。そして、その上には流し姿の見ず知らずのイケメン。
「ですから、樹様ですって」
その見ず知らずのイケメンをもう一度じっくりと見返します。確かに樹さんっぽい?てか、目はそっくりです。ならば……。
「本当に男だったんですね」
「樹様の女装は、お姉さまの趣味ですので……っと、口を滑らしましたね」
なんか、女装の話になったらベッドの上の樹さんが睨んできたけど、無視して話を進めます。
「うわー、どんなお姉さんなの?」
「占いがとても上手い方ですよ」
占いが上手いってどれくらいでしょう?未来とか見えちゃう感じでしょうか?
「へー、今度私も占ってもらいたいです」
「お願いしておきますね、樹様が」
樹さんがお願いをしておいてくれるそうです!
「俺は絶対にしないぞ」
「えー、なんでです?」
「姉に助力を求めると、後がえらいことになるからな」
樹さんが今まで見たことのない表情で顔を歪めて話すので、俄然興味が湧いてきます。
でも、樹さんに聞いても私の求める答えが返ってきそうにはないので、メイドの方に向きます。
「どんなです?」
「えっと、それはですね……」
「言わなくていいわ!」
せっかく、雛さんが教えてくれそうにしたのに、樹さんが遮ってしまいました。これは、後で聞くとして、話がずれていることに気付きました。そうです、イケメンと同衾は受け付けない話の最中でした。
「同衾ではない、同じベッドで寝るだけだ」
樹さん、同じ意味だと思います。
「あのー、寝るときだけベッド別は、できませんか?」
「できん!」
優柔の効かないイケメンめ!と、思いつつも一応訳も聞いておきます。
「何故?」
「国が滅びるからだ!」
「え?」
「直接的ではないが、回り回ってそうなり得る。それほどお前の力は強い」
樹さんには揶揄っている姿は見えません。雛さんにも確認を取ると同じ反応を占めました。私の判断でこの国の未来が左右されているそうです。
「それなら!私、悩んじゃうな」
でも、国と自分なら天秤は同じくらいです。
「ああ!仕方ないな」
ついに痺れを切らした樹さんがベッドから降り隣の部屋に入っていきました。
「これなら少しはマシだろ」
戻ってきたのは、私が知っている方の樹さん、まさしく美人バージョンです!もう、女装など関係ありません。かわいい!
「ありがとうございます!」
私はお礼を言いつつすぐさまベッドへ入りました。
やったあ!美女と同衾だああああ!!!!
ここのメイド、雛さんが私に詰め寄ります。
「な、ななんでしょう?」
飛び出した廊下で、後退りながら、雛さんと対面します。
「なぜ逃げるのです?」
「いや、流石に初めましての方といきなり一緒に寝ろと言われても、無理です」
私だって、まだ未成年の女子高生だ。そういうのはまだ早い。そういうのって?だから、ああいうの……。
「樹様ですよ?」
「いやいや、そこのベッドにいるの見ず知らずのイケメンでしたよ」
廊下から開いた襖ごしに例のベッドを指します。そして、その上には流し姿の見ず知らずのイケメン。
「ですから、樹様ですって」
その見ず知らずのイケメンをもう一度じっくりと見返します。確かに樹さんっぽい?てか、目はそっくりです。ならば……。
「本当に男だったんですね」
「樹様の女装は、お姉さまの趣味ですので……っと、口を滑らしましたね」
なんか、女装の話になったらベッドの上の樹さんが睨んできたけど、無視して話を進めます。
「うわー、どんなお姉さんなの?」
「占いがとても上手い方ですよ」
占いが上手いってどれくらいでしょう?未来とか見えちゃう感じでしょうか?
「へー、今度私も占ってもらいたいです」
「お願いしておきますね、樹様が」
樹さんがお願いをしておいてくれるそうです!
「俺は絶対にしないぞ」
「えー、なんでです?」
「姉に助力を求めると、後がえらいことになるからな」
樹さんが今まで見たことのない表情で顔を歪めて話すので、俄然興味が湧いてきます。
でも、樹さんに聞いても私の求める答えが返ってきそうにはないので、メイドの方に向きます。
「どんなです?」
「えっと、それはですね……」
「言わなくていいわ!」
せっかく、雛さんが教えてくれそうにしたのに、樹さんが遮ってしまいました。これは、後で聞くとして、話がずれていることに気付きました。そうです、イケメンと同衾は受け付けない話の最中でした。
「同衾ではない、同じベッドで寝るだけだ」
樹さん、同じ意味だと思います。
「あのー、寝るときだけベッド別は、できませんか?」
「できん!」
優柔の効かないイケメンめ!と、思いつつも一応訳も聞いておきます。
「何故?」
「国が滅びるからだ!」
「え?」
「直接的ではないが、回り回ってそうなり得る。それほどお前の力は強い」
樹さんには揶揄っている姿は見えません。雛さんにも確認を取ると同じ反応を占めました。私の判断でこの国の未来が左右されているそうです。
「それなら!私、悩んじゃうな」
でも、国と自分なら天秤は同じくらいです。
「ああ!仕方ないな」
ついに痺れを切らした樹さんがベッドから降り隣の部屋に入っていきました。
「これなら少しはマシだろ」
戻ってきたのは、私が知っている方の樹さん、まさしく美人バージョンです!もう、女装など関係ありません。かわいい!
「ありがとうございます!」
私はお礼を言いつつすぐさまベッドへ入りました。
やったあ!美女と同衾だああああ!!!!
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