ぼっちの俺にはラブコメは訪れないんですか?

最東 シカル

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第1章 ぼっち君の日常

第3話 学校と言う名の牢

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 教室に入り、数人がこちらに目を向けてすぐ視線を戻す。俺はすぐさま自分の席に向かう。席に着いた時、隣の席にいた男子が声をかけてきた。

「おはよう」

「ああ、おはよう西条」

 こいつは西条幸人ゆきと。陽キャと陰キャの中間くらいのヤツ。要するに脇役。ぼっちの俺に時々話しかけてくるが、友達かどうかは知らない。
 買い物行った時に先に買い物してるクラスメイトを見た際、ちょっと入店しにくくなる。そんな感じのクラスメイト。うん、友達じゃないね。

「お前相変わらずのシスコンぶりだなー」

「いや、違うから」

「でもいっつも妹と一緒にくるじゃん」

「どうしても、どうしてもっていうからね」

「・・・」

 ちょっと冷たい目で見られた。ひどい。

「にしても芦田の妹ってまじ可愛いよなー」

「お前に千恵はやらんぞ」

「安心しろ。年下は守備範囲外だ。やっぱり年上の女性だよなー。あの包み込んでくれるような抱擁感っ」

「そうですか」

 君の好みは聞いてません。

「芦田は彼女ほしくないのか?」

「俺にできると思ってるのか?」

「いや?」

 グサっっ。ライフポイントが減った。

「じゃぁ聞くな」

「わりぃわりぃ。芦田みたいなやつでも彼女とか欲しがるのかなぁと思ってな」

「みたいなやつですいませんね」

 こいつ、しれっと悪口言ってきやがる。まぁ悪意はないっぽいけど。

「ははっ。芦田やっぱりおもろいな(笑)みんなも芦田と話せば気に入ってくれるとおもうけどなぁ」

「いや、今のままでいい」

「うん?普通友達が多い方がよくね?」

「確かにそうかもしれないけど、一緒に居て疲れるのは友達とは言わないだろ」

 特に陽キャとか。あと陽キャとか。それと陽キャとか。

「だから友達はいらないと?」

「いらないとは言ってない」

「じゃあさ、俺はどうなんだ?俺は芦田の友達か?」

 うーん。西城は確かに話しててそこまで疲れない。ただ、友達と呼ぶには関係が浅すぎるような気がするような・・・

「・・・分からん」

「えぇー、ひどっ俺は芦田のこと友達だと思ってるよ。だって芦田と話すのおもしろいからな」

 いつも一方的に話しかけられて、相槌を打ってるだけと思うのは俺の勘違いですか。そうですか。

「そうか」

「ああ、そうだ」

 けど、こうやって物をハッキリと呼べる性格は、少しだけ尊敬する。俺は陰キャでジミーズだから発言の場はそんなに多くないけどね。
 自分の思ったことを言う。これがどれほど難しいことか。休み時間や授業中に、うるさいやつを注意できる奴は少ない。ましてや陰キャの俺にはできっこない。時たま注意してくれる人はほんとにすごい、少し拝みたくなる。

 そんな調子で話していたら、教室の入り口から数人の女の子グループが入ってきた。

「おっはよー!」

 ロリコンが居たら鼻血を出して卒倒するであろう、その容姿はロリと言って間違いない。
 これはこのクラスの朝のルーティンか。毎朝元気のいい声で挨拶するロリっ子。

「おはよー萌香」「相変わらず元気だなー」「あーロリ神様ぁっ」

 若干一名、犯罪者予備軍が居たが気にしない。
 続々と入ってきた女子たちの最後に一際綺麗な女子がいた。ちらっと目があった気がしたが、俺はすぐに目をそらす。

「っ・・・」

「なんか絵里奈さん落ち込んでね?」

 隣の幸人が目ざとく言ってくる。観察能力高いね君。

「そうか?」

「うん。守ってあげたいぜ・・・俺同い年だけど、絵里奈さんだけは別だな」

 さっきから君の好きなタイプをいちいち言わないでほしい。こっちになんの需要もない。

 

 それからすぐに、先生が入って来てLHRが始まった。
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