上 下
54 / 120
連載

58話

しおりを挟む

 しばらくすると城が見えてきた。窓から顔を出して、ライトアップされている城を見上げる。

「美しい建物だな。それに間近で見ると、かなりデカい」
「うん、さすがは芸術の都に建っている城だよね。洗練された美しさだ」
「大都市の城がこれほどだと、王城はどれくらいの規模なんだ?」
「んー……高さだけでも、3倍以上はあるんじゃないかな。敷地面積は、俺でも迷いそうなほどに広いし」
「そうなのか。近くで見るのが楽しみだな」

 ソレイユ王国で、もっとも高く壮麗な建造物。王都の中心に聳える、王城。父上に抱き上げられて外に出た時、屋敷から見えていた王城は、夜でも淡く輝いていた。あれも魔導具による効果だったのだろうか。

 王都から離れて15年。俺が戻らないのは、家族や、屋敷で働いている者達に迷惑が掛かるからである。しかしザガンは、両親を恨んでいながらも王都に戻ることは無かった。子供時代ならともかく、成長したザガンは圧倒的な強者であり、王都へ侵入することも容易かったのに。

 どうして復讐しようとしなかったのか。ザガンは確かに父上を憎んでいた。だが、尊敬もしていたからだ。邪神を退けた父の強さに、憧れていたから。
 自分を認識すらしなかった母親は、とっくに重体に追いやり、回復出来無いよう呪っていた。ごく普通に育てられた妹の存在を知ると、激しい憎悪を募らせ、嬲り殺そうとした。

 全てが憎くて仕方無かった。それでも俺の根底には、父上への憧れと敬意がある。だから父上には、敬語で話そうと思えるのだ。





 城内の、パーティー会場前に到着。御者によってドアが開かれると、すぐにリュカが降りて、俺に手を差し伸べてきた。その手を取り、俺も馬車から降りる。そのまま流れるように腰を抱かれたが、ダンスパーティーなので大人しく受け入れておこう。……手を繋ぐだけで、充分な気はするけれど。

 全員が集合したら、開け放たれている二重ドアを潜り、建物内に入った。エントランスは落ち着いた雰囲気だし、広いのに暖かい。これならドレス姿の女性達も、快適に過ごせるだろう。もう11月終わりだ、ずいぶん寒い季節になった。

「ようこそいらっしゃいました。お荷物がございましたら、あちらのカウンターにお預けください」
「あ……僕、ポシェット預けてきた方が良いでしょうか? 皆さんの私服が入ってるんですけど」

 案内人の言葉に、ベネットが反応する。彼女が現在持っているマジックバッグは、彼女の着ているロリータドレスというものに合わせたデザインなので、違和感は無い。だが踊るには邪魔だろう。

「誰も貴重品は持ってきてないよね? それなら預けようか」
「わかりました。ちょっと行ってきます」

 ベネットが小走りでカウンターに向かう。俺達は他の来客の邪魔にならないよう横に退いたものの、彼女はすぐに戻ってきた。そのタイミングを見計らったかのように、杖を付いたモデスト侯爵がホールから出てくる。気配で俺達の来場を察したか。

「ほっほっほっ。ようこそいらっしゃいました、リュカ殿下。ザガン殿に、お嬢さん方も」
「久しぶりだねモデスト侯爵。このたびは、俺達の為にパーティーを開いてくれてありがとう」
「お招きありがとうございます、モデスト侯爵。それと、ドレスもありがとうございます」

 リュカとノエルが礼を言うと、皆も次々に感謝を告げる。ありがとーやら、感謝するぞやら。ベネットしか敬語を使っていないが、モデスト侯爵は嬉しそうに頷いた。

「麗しい女性に貢ぐのは、男としての使命ですからな。いや、本当に素晴らしいのぅ。儂が踊れるのであれば、すぐにでもダンスを申し込んでおりますぞ。もう歳なのが、残念でなりません」
「うふふ、お上手だわ。さすがは、芸術の都を治めている領主様ねぇ」
「ほっほっほっ、女性を褒め称えるのも、男の使命ですからな。さて、美しい花をここで引き止め続けるのは、無粋というもの。料理はたくさん用意しておりますし、休憩場所もあちこちにありますので、ゆっくり寛ぎながら楽しんでくだされ」
「ありがとう侯爵。それじゃあみんな、行こうか」

 笑顔で見送ってくれるモデスト侯爵に、会釈したり手を振ったりしつつ、俺達はホールに入った。

 ホールはとても広く、煌びやかだった。壁や柱の装飾は見事だし、吹き抜けの2階があり、窓やカーテンも豪華さを上乗せさせている。窓からはバルコニーに出られるのだろうか?
 天井にある巨大なシャンデリアは美しくキラキラ輝いていて、眩しいほど。何より、たくさんの光が浮かんでいる。光魔法によるものか。

 視線を下に戻せば、ドアから広めの道が伸びており、奥には音楽を奏でている演奏家達がいた。そして彼らの手前にある大きな空間では、すでにダンスを踊っている者達がいる。
 道の左右にはテーブルやソファがいくつも置かれていて、壁際には豪華な料理の数々が。まだ夜6時前だからか食事している者はあまりいないが、談笑しながら茶を飲んでいる者達はいる。

 なるほど、これは確かにホームパーティーだ。空気がかなり緩い。ただし規模はデカいけれど。300人はこの空間にいるんじゃないか。

「公式のパーティーがどんなものか知らないが、たとえば来場した者達の名前を全員読み上げたり、主催の挨拶があったりするのか?」
「全員は呼ばないかな。公式になると、千人規模のものもあるから。だから基本的には、主要人物の紹介のみになるよ。誕生パーティーなら主役だけだし、競技や遊戯などの凱旋パーティーなら、勝利したチームや個人だし。舞踏会であれば主催挨拶だけになる。でも王族が来場すると、知らされることが多いかも」

 ああそうか、公式パーティーには様々な種類があるのか。そして今日はホームパーティーなので、リュカの名すら呼ばれることは無いと。

 それでも、視線は集まってくる。しかもダンスフロアに近付くにつれ、どんどん増えてきた。王子であるリュカが目的か、あるいは黒髪である俺を観察する為か。
 悪意は、いくらか感じられる。だがこれは憎悪というより……嫉妬か? よくわからないが、とりあえず若い女達からの視線が痛い。リュカだけ見ておけば良いものを。今夜のリュカはいつも以上にイケメンなので、ものすごく目の保養になるぞ。

 ダンスフロア脇に待機して、音楽が止むのを待つ。ノエルとニナは最初に2人で踊ると言っていたが、友人達も、最初は練習したペアで踊るようだ。ミランダとシンディ、カミラとベネットで手を取り、待機している。

 前に立っている4人を見ると、視線に気付いたカミラが振り向いてきて、ニヤリと笑った。

「お主らと一緒に踊るなら、同性同士でもさほど目立たんだろう? ベネットよりだいぶ身長の低いわらわが男パートを踊っていても、誰も気付かんよ」
「あ、あの。最初は皆さんと一緒に、リュカさんとザガンさんの傍で、踊りたいなって」
「せっかくの晴れ舞台だからねぇ、まずは一緒に練習してきた友が良いもんさ」
「うふふ、ミランダちゃんの初めてをお姉さんが貰っちゃうなんて、嬉しいわぁ。優しくリードしてあげるわねぇ」
「……その如何わしい言い方は、どうにかならないのかい」

 ミランダの疲れたような返答に、ノエルやニナが声を潜めつつも笑う。彼女達から伝わってくる高揚感と、緊張感。どうやら皆ワクワクと期待に胸を膨らませているらしい。
 そんな彼女達を見ていると、リュカがちゅっと頭にキスしてきた。視線を移せば、リュカはキラキラした、ちょっとイタズラっぽい笑みを向けてくる。

「俺も優しくリードしてあげるからね。ザガンの初めてを、俺にちょうだい?」
「……もう、くれてやったではないか」

 俺の初めては、リュカが持っていっただろう。魔力を補充する為とはいえ、男相手でもセックスでの介抱を選ぶのには驚いたぞ。

 そんな意味を含めてじっと見つめれば、リュカは狼狽えた。ついでに顔が赤い。どうして照れるんだ?
 首を傾げると、ゆっくりリュカの顔が……唇が近付いてくる。なので目を瞑ろうとしたら、クンッと後ろに腕を引っ張られた。隣に立っていたノエルだ。

「リュカ? 人前でザガン殿に恥ずかしいことを言わせた挙句、何をしようとしているんですか? 穏和な私でも怒りますよ?」

 ノエルは俺越しに、リュカへと笑顔を向ける。ただし目が笑っていない。ノエルでもこんなふうに怒るのだな。そしてリュカは、バツが悪そうに眉を寄せた。

「そうだね、こんな注目を浴びてる場所でやることじゃなかった。ごめんねノエル。ザガンも、ごめん」

 悪乗りした自覚があるので、むしろ俺も謝るべきなのだが、火に油を注ぐだけな気がしたので大人しく頷いておく。すると柔らかく微笑まれたあと、額にちゅっとキスされた。これに対しては咎めてこないので、頭や額なら良いらしい。俺もノエルの頭や額にはキスしたことあるし、挨拶感覚で初対面の女性の手にキスする野郎もいるそうなので、恋人なら許されるのだろう。

 しばらくして音楽が止んだ。するとリュカは抱いていた腰から手を離し、代わりに俺の手を取ってくる。

「さぁザガン、踊ろうか」

 促されるまま、一緒にフロアに入った。すると踊っていた者達が次々とフロアから出ていき、あっという間に俺達だけになる。

 この状況は想定していなかった。広い空間に俺達だけなんて、確実に目立ってしまうではないか。だが考えてみれば、王子が来たのに無視してフロアに居座るというのも、なかなか出来無いことである。たとえホームパーティーであっても。
 共に踊ってくれる友人達に感謝である。いやむしろ、こうなることを見越してくれていたのかもしれない。ベネットあたりは緊張していそうだが、カミラが相手なら大丈夫だろう。

 練習時と同じように、右手を取られて背中に手を添えられる。リュカの腕に左手を添えると、再び音楽が奏でられ始めた。美しいワルツの旋律。リュカと呼吸を合わせ、1歩、俺は後ろへと下がった。





 1曲踊り終わり、リュカに合わせて観衆に向かって礼をすると、大きな拍手が湧き上がった。歓声も聞こえてくる。上手かったかどうかはわからないが、とりあえず最後までリュカの足を踏まずに済んで良かった。
 ホッとしていると、友人達がやりきった表情でこちらに寄ってきて、俺達の背中を叩いていく。

「兄様さすがでした」
「感謝するノエル」

 拍手に混じってコソッと言われたので、礼を返せば、ノエルは嬉しそうに微笑んだ。そのまま皆はフロアから離脱し、壁際に並んでいるソファに腰掛けると、寄ってきたウェイターから飲み物を受け取る。

 俺達は休憩しないのか? そう思いながらリュカに視線を戻せば、苦笑された。

「ノエル達は、パートナーを換える為に離れたんだよ。俺達には、その必要無いでしょ?」
「む。ノエルはずっと、ニナと踊っていれば良かったのに」
「恋人や婚約者、配偶者でない相手とは、2回以上踊らないものだからね。それにノエルは貴族だから。今までもたくさんの男性と踊ってきてるし、あしらい方もちゃんと心得ているから、安心して」

 そう言われてしまうと反論出来無い。俺はリュカと違って、ノエルのほとんどを知らないのだ。逆にリュカのことも、ほとんど知らないけれど。……ノエルは知っているのに。
 どうしようもないと理解しているが、それでも幼馴染である2人に、少々嫉妬してしまう。

 ムッとしていたからか、リュカに引き寄せられて、額にキスされた。そして頭に頬を擦り寄せられる。

「愛してるよザガン。今までの時間はどうにも出来無いけれど、これからの俺は、ずっとザガンのものだからね」

 魔力から感情が伝わったのか、それとも最近のリュカは、表情から俺の心を察するのが上手くなりすぎているのか。わからないけれど、どこまでも寄り添ってくれる優しさと温もりに、胸が熱くなる。愛しいという想いが、たくさん溢れてくる。





 2曲目の時は、10ペアほどがダンスフロアに入ってきたので、1曲目より視線を感じなかった。ただし何故か年配者ばかりだったが。それから3曲、4曲と踊っていく。リュカからとても幸せという気持ちが伝わってきて、俺も幸せになる。

 5曲目が終わったら、さすがに気疲れしたので、フロアから出た。そのまま食事場所まで移動する。俺達を見てくる者はたくさんいても、声をかけてくる者はいない。

 ちなみに殺気を飛ばしてくる妙齢の女達には、飛ばし返しておいた。それこそ問答無用で。ヒィッと悲鳴を上げられたり倒れそうになられても、俺の知ったことではない。この世界では誰もが魔力を保持していて、身体強化や威圧、魔法壁による防御が可能。よって女はか弱いということが無ければ、手加減するという選択肢も無い。

 ただしリュカからは、苦笑されたが。

「もう少し、加減してあげられない? もちろんザガンに殺気を向けてくる時点で、俺も殺したいくらい腹立つけど」
「威圧であれば何もしないが、殺気を飛ばしてくるということは、相手は殺されても構わないつもりでしていると認識している。大丈夫だ、周囲にはほとんど気付かれていない。たぶん」
「ふふ、ザガンは容赦無いなぁ。ザガンほどの人から向けられたら、タダじゃ済まないのに」
「……ノエルに声をかけている男共には、何もしていないぞ」

 ちゃんと自重しているだろう。それに女達に向けた殺気も、倒れない程度には抑えている。ただ二度と、俺に殺意を向けようという思考に至らないよう、全部に反撃しているだけで。

 離しながらも壁際に並べられている料理をいくつか皿に乗せたら、近くの空いている2人掛けソファに腰掛けた。するとすぐに、ウェイターが飲み物をテーブルに置いてくれる。シャンパンと水か。喉が渇いていたからありがたい。ん、美味い。料理も美味い。

 しばらく料理を堪能していたものの、これだけ隙がある状態なのに、誰もリュカに挨拶してこなかった。隣にいる俺が黒髪だからか、貴族ではなくて冒険者だからか。それともパクパクと、ひたすら食べていたからだろうか? 皿2つにいろいろ乗せてきたのに、すぐに無くなってしまった。リュカのは……。

「はい、あーん」

 と差し出されたので、反射的に口を開ける。口の中に入れられたものは、サイコロステーキだ。とても美味い。でも1つでは足りない。じっと見つめると、また口元に持ってきてくれたので、パクリと食べる。ん、やはり美味い。肉が柔らかいし、ソースも辛めという好みの味付けだ。

「はぁ、俺のザガンが可愛すぎる。ああ、そこの者。皿2つに、適当に料理乗せてきてくれるかな。肉料理を多めで頼むよ」
「かしこまりました」

 さきほどからずっと近くにいた燕尾服の男に、リュカが声をかける。もしかして、俺達の世話をする者が用意されていたのか? さすが王子、待遇良いな。
 彼のおかげでリュカから離れずに済んだので、ありがたかった。離れない約束はしていたが、一緒に席を立って料理を取りにいくというのは、微妙な気がしたし。

 たくさん食べて、ウェイターが皿を片付けてくれたあと、食後の紅茶とデザートはどうするか聞かれた。リュカを見るとニコリと微笑まれたので、俺が決めて良いらしい。そうだな。

「甘いものは得意ではないから、紅茶だけ頼む。それと、2階はバルコニーか?」
「はい、バルコニーになっております。テーブルとソファも、すぐにご用意出来ますよ」
「リュカと2人きりになれるか? なれるなら、そちらで茶を貰いたい」
「私が窓前で待機することになりますが、それでも宜しいでしょうか」
「ああ、よろしく頼む」
「かしこまりました」

 執事は頭を下げると、近くのウェイターに紅茶を用意するよう命令した。よし、これで視線の煩わしくない場所に行ける。話しかけてこないくせに、視線だけチラチラ寄越してくるのは、勘弁してほしいからな。

 ソファから立ち、リュカの両手を引いた。リュカは、とても嬉しそうに微笑んでいた。





「ザガンが傍にいてくれるだけで、本当に誰も話しかけてこないなんてね。しかも食事を終えたら、すぐに2人きりになれる場所に連れてきてくれるなんて。ありがとうザガン、パーティーがこんなに気楽で楽しいのは、初めてだよ」

 入れたての紅茶を飲みつつ11月の星が輝く夜空を眺めていると、リュカがふふっと笑い、俺の頭に頬を寄せてきた。

 バルコニーは窓1つにつき1つという区切りになっており、本当に2人きりになれた。それに11月の夜の寒さを遮るように、毛布も2枚貸してくれた。空気が入ってこないよう、2人くっ付いて一緒に包まっている状態。
 輝く星は綺麗だし、リュカの魔法で周囲に小さな光をいくつも浮かせてくれた為、幻想的な空間になっている。

「まさか、ザガンの強さに圧倒されて、誰も近付いてこないなんて。本当すごいなぁ」
「……そんな理由で、誰も話しかけてこなかったのか?」
「前にモデスト侯爵が言っていたじゃない。果たして何人の魔導騎士が集まれば、ザガンに勝てるのかって。ザガンほどの強者が傍にいるなら、他の守りなんて必要無いからね。しかも婚約者で、誰から見ても愛し合っているとわかるくらいに見せ付けたから。だから誰も、俺達の邪魔を出来無かったんだよ」

 そうだったのか。頭や額にキスしてきていたのにも、意味があったのだな。

 頷きつつ、夜空を眺める。キラキラ輝く、たくさんの星々。けれど澄み渡っている夜空に、月は見えない。女神リュヌが、隠しているから。自分の心から目を背ける為に。

「女神を救ったら、ソレイユ王国でも月が見られるようになるのだろうな」
「そうだね、俺も実際に見てみたいな。ザガンに気付かされるまでは、月が浮かんでいないことに疑問にすら思わなかったけど。そういうものだと、思い込んでいたから」
「そういえばリュカは、初めから月を知っていたな。カミラやシンディですら知らなかったのに。どこで知ったんだ?」
「えっ。あ……えっと」

 ふと疑問に思ったので聞いてみたら、リュカは明らかに動揺した。どうしたんだ?
 首を傾げてリュカを見ると、彼は逆方向へと視線をやっていた。訳がわからず見つめ続けると、小さく溜息をついてから、こちらに視線を戻してくる。

「夢で何度も見たと言ったら、信じてもらえる?」
「予知夢か? あるいは、リュカが神ソレイユの眷属で、神ソレイユは月の女神リュヌを愛しているから、影響を受けて夢に見たのかもしれない」
「…………うん。信じてくれて、ありがとう。俺と出会い、ここまで導いてくれてありがとう。……ザガン。俺はこれからずっと、君だけを愛し続けるよ」

 何故だろう、とても意味深なことを言われた気がする。だがリュカがほんのり切なさを帯びた、とてつもなく綺麗な微笑をくれるから、俺はただただ頷いた。

しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

COVERTー隠れ蓑を探してー

ライト文芸 / 完結 24h.ポイント:113pt お気に入り:89

キスから始まる恋心

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:227pt お気に入り:3

【完結】平凡オメガが幼馴染の年下アルファと番うまで。

BL / 完結 24h.ポイント:106pt お気に入り:565

少し冷めた村人少年の冒険記

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:127pt お気に入り:2,186

公爵令嬢のRe.START

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:57,902pt お気に入り:3,082

最終確認役として選ばれたらしい

BL / 連載中 24h.ポイント:92pt お気に入り:33

ゲーム転生者は白の魔王に溺愛される

BL / 完結 24h.ポイント:63pt お気に入り:113

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。