人質から始まった凡庸で優しい王子の英雄譚

咲良喜玖

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エピローグと年表

エピローグ 僕らの太陽

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 自分たちの惑星を飛び出して、そのまま未知なる大陸を目指す!

 宇宙にいるファイたちが、その目標の大陸を宇宙から眺めると、想像以上に小さな陸地である事を知った。
 イスカル。アーリア。
 この二つの大陸の四分の一以下の規模のようだ。

 ◇

 そして、出発の翌日には、彼らは第五の大陸に到達した。
 探索すると、一番最初に重要な事に気付く。

 「人がいねえ」
 
 ファイの発言に頷く二人も同じ疑問を持った。
 三人とも、五大陸全てに人がいるものだと思っていたからだ。

 そして、彼らの探索が続くと、ボロボロになった宇宙船の残骸があった。
 周りにはコケが生えている。
 だからだいぶ時が経っていた。

 見た目は稼働しているように思えない。でも微妙に漏れ出す音もあるので、微かに何かが起動しているのだろう。壊れた外壁から、彼らは中へと侵入した。
 科学技術が、自分たちよりも確実に発展している。
 そんな印象を持ちながら、三人が各々の箇所を探索し始める。


 ◇

 ここで、奥地に行ったファイが、管制室のような場所に近づくと、力づくでドアをこじ開けようとした。

 「うおおおおおおお。扉の先に何か見えっぞ。たぶん、ここが管制室っぽい」

 壁が微妙にズレていて、扉が途中で止まっていた。

 「おい。うるさいぞ。ファイ。もう少し静かにしろよ」

 途中で合流したサドラーが言った。

 「サド。だってよ。ここの先に、謎があるみたいなんだぜ」
 
 二人が言い合いしている中で、別な場所を探していたシロウが合流する。

 「これは、いつの時代の船だぞ・・・おいらたちとは別の船だな。形状も違うし、文明も違うぞ」
 「冷静だな。お前はさ!」
 「ファイさんよ。お前さんはいつもうるさいんだぞ。サドラーみたいにもう少し落ち着け」
 
 シロウはキャプテンのサドラーを指差した。

 「はは~ん。シロ。そいつは違うぜ」

 ニヤニヤ笑うファイが、シロウを諭す。

 「こいつこそな。今ワクワクしてんのよ。鼻膨らんでんもん」
 「そうなのかぞ?」
 「ああ。そうよ。ここに未知なるものがあるのによ。こいつの目が輝かないはずがねえんだわ。本心は。ファイ、早く開けろよって思ってんのよ」
 「そうか。そんなもんか」

 サドラーの気持ちを代弁したファイは、力いっぱいドアをこじ開けようとした。

 「よし。開けるぜ。三人でいけば何とかなる」
 「しょうがない。やるかいぞ」
 「私もか」 
 「サド。たまにゃ、お前も力仕事をしなさいよ」
 「わかった。わかった。私もやろう。せーのだ」

 「「おう!」」

 三人で力を合わせてドアを開いた。
 すると、コクピットの様な場所に辿り着いた。

 「こ。ここは? やっぱ宇宙船だよな」

 サドラーが辺りを見渡す。
 大型モニターが点灯しておらず、周りの小さなモニターも全滅。それらの前にある椅子もボロボロとなっている。
 しかしここで、一つだけ光っている部分にファイが気付く。

 「・・・おい。サド。シロ。これ見ろよ。こいつは・・・まだ生きてんじゃないのか。ここからの光だ」

 管制室の端の足元のモニターが光っている。
 
 「ん? おい。このモニター。なんか言っているわ」

 三人が、耳を澄ました。
  
 『本日は、グリニッジ標準時間で西暦5225年5月6日・・・ようこそ新人類の方々・・・最後に会ったのが、3221年でしたので、おおよそ2000年。私の計算が、大体合っていました」

 無機質な声色の機械音声が聞こえた。

 「え? これ。機械が話してんのか? 人じゃねえよな」

 ファイがサドラーに聞いた。

 「そ、そうみたいだ。それに西暦ってなんだ? 5225年って、太陽暦でもないぞ。長すぎる」

 ルヴァン大陸の太陽暦よりも長い時を刻んでいた。
 機械から返事が来る。

 『太陽暦。あなた方は、まだ使用してくれていると?』
 「な!? おい。サド。シロ。俺たちの言葉を認識したぞ。会話が出来てる!?」
 「ああ。聞いているぞ。おいらも驚いてるぞ」
 「わ、私もだ」

 二人も一緒になって驚くと、機械の言葉は続く。

 『あなたたちは、どこの大陸から来ましたか』
 「いや、どこからって。アーリアからだけど」

 素直なファイが素朴に答えた。

 『そうですか。アーリアからですか。なるほど、彼女の場所ですか。穏やかな彼女の方から来たと・・・一番無さそうな子の場所から、私の元へ人が来たのですね。感慨深い』

 機械は無機質な声をしているが、感情があるような言い方が出来ていた。

 「ん。彼女とはなんですか?」

 サドラーが聞いた。

 『アーリア。ワルベント。ルヴァン。イスカル。この四つは、分裂する大陸に行った人たちのリーダーたちの名です』
 「分裂する大陸だと? え、じゃあ一つだったのか。この世界は。元は一つ?」
 『そうです。惑星ジュシエルは、一つの大陸しかありませんでした。私が着陸した当時では、そうでした』
 「なんだと・・・惑星ジュシエル??」

 世界に名があった。
 惑星ジュシエル。機械はそう答えた。

 『そうです。この惑星ジュシエルに降り立った私は、太陽計画を継続しました。この地に地球の生命を生み出していったのです』
 「太陽計画・・・なんだそれ?」

 ファイが聞く。

 『そこからですよね。まあ当然ですね。私が、詳しく。念入りに。皆さん方にですね。事情をお伝えせずにいましたからね。そこはしょうがない。そこを伝える時間がありませんでしたからね』

 機械音声はとある計画を教えてくれた。

 『太陽計画とは、地球種存続計画の一部です。地球に落ちた隕石の中にあった未知なるエネルギーから、無限エネルギーである太陽炉エーテルを作りだした事で始まった計画です』
 「地球・・・ってなんだ??」

 ファイが再び聞く。

 『あなたたちの母星です。記憶も歴史もないでしょうが、あなたたちの元になったのは間違いなく地球です』
 「元になったですか。んん。つまり、遥か昔に私たちの祖先が、その地球とかいう場所から移動して来たと?」

 サドラーが冷静に聞いた。

 『そうです。ですが、中身が少し違います。あなたたちはここで生まれました』
 「は? いや、この惑星はよ。地球じゃないんだろ? ここで生まれたってなんだ?」

 ファイが聞いた。

 『そうです。ジュシエルで生まれたのです』
 「だから、どういう事かいぞ?」

 シロウが聞いた。

 『太陽炉によって生まれた存在があなたたちなのです。地球種の遺伝子情報。無から生まれたと言えるのです。あなたたちの祖。彼らは、人工生命装置から産まれたのです。なので、ここで、人間として誕生したというわけです。地球で生まれたわけじゃないです』
 「・・・ん? どういう事でしょうか。人工生命装置?」

 サドラーが首を捻った。
 
 『説明に入ります。その前に前提を話します』

 当然だが、機械は冷静であった。

 『その昔。ガルミシアという小惑星が地球に落下しました。その中には謎のエネルギーがあり、落下の衝撃を全て吸収したらしいのです。ですがこれには諸説あり、エネルギーは放出されていたのではないかとも言われています。ガルシア博士は、そのような見解をしていました。だから一度世界は崩壊したのではないかとの仮説があったりしますが。あの当時、地球は存在していました』

 地球に落下するかもしれない小惑星を発見したのが、ガルシアだったので、小惑星の名前が、自分の名前から取って、ガルミシアとなった。

 『そこから。地球人は、そのエネルギーの解明をしたり、実験をしたりと、様々な事をしていた所に、異星人の襲撃を受けます。なぜ急にとなるでしょうが、それは恐らくですが。その小惑星が原因なのでしょう。中にあるエネルギーが欲しかったと思います。それで異星人たちの襲撃が20年続いたのです。地球人たちの必死の抵抗があったので、それくらいの期間。時間を稼げました。落ちてからだと50年です』

 地球対異星文明。
 激しい戦闘は、20年の戦いだった。
 宇宙戦艦なども作っていた時期であったので、戦いは地球の外。
 太陽系での戦闘だった。

 『それで、異星人との戦いに終わりが見えず、地球人たちは敗れる事を確信しました。なぜなら地球は一個の惑星で、向こうは恐らく星間連合だと思われます。物量が違いましたから、そうなりますね』

 惑星1個と、複数では勝つなんてありえない。
 それは、あの英雄フュン・メイダルフィアのように、小さな大陸が勝利を目指すやり方ではなくてはいけない。
 なのに、正面から戦っていては、負けるに決まっているのだ。

 『そこで、最後の計画が発動しました。それが、地球種存続計画です。地球人が各地に逃げるようにして、移動する大計画でした。大型宇宙船を数隻作り、そこに民間人を乗せて移動。でも異星人たちの追撃部隊があったりして、上手くいく確率は、20%くらいでした』

 逃げだすのにも2割。
 だとすると、移住先を見つける確率はもっと少ない。
 これでは地球種は、全滅だろう。
 そこで、計画が変わる。

 『そこで、計画は変化します。太陽計画です』
 「太陽・・・か」

 ファイが自分たちを重ねて考えていた。


 『小惑星から抽出されたエネルギー。『太陽炉』は太陽のように明るく我々を照らして欲しいという意味合いがあり。その太陽炉は無限エネルギーでありまして、別名ではエーテルとも呼ばれています。私のエンジンもそのエネルギーが使われていて、今もなお稼働しています』 
 「今もですか。そんなエネルギーが??」

 エネルギーは有限なはず。
 二千年以上も稼働できるなんて信じられない。
 でも現にこの機械が動いている。
 サドラーは自分の脳にこの機械は嘘をついていないぞと言い聞かせて、強引に納得させていた。

 『はい。しかし今の太陽炉は、皆さんに恩恵を与えるものじゃないです。今の私のエネルギーは、この惑星に使用しています』
 「惑星にぞ? あれ? 住める場所だったからここに来たんじゃないのかぞ?」
 『そうなのですが、この惑星には唯一の弱点がありまして、それが異常気象です。天変地異が激しい場所でありました。これが想定外でした』
 「天変地異・・・そうか。あれか! アーリアとイスカル。そんでここか!」
 
 ファイが聞いた。

 『そうです。太陽炉のエネルギーと、宇宙船に配備していた環境整備ロボットなどの力を使って、異常気象を局所に集中させています。だから、私はここでその微調整をしているので、今の皆さんに恩恵を与えられません。私の維持のために整備機械もフル活動しています』

 現状を繋ぎとめるために、機械はあらゆる手段を講じていた。

 『それに、こちらに到着してから、しばらくした後に、生命装置も異常気象のせいで故障しましたので、新たな生命を生み出すことが出来ません。遺伝情報もすでに無くなっているでしょう・・・ですが、太陽計画の通りに、データで連れて来た皆さんが生まれています。大まかな生物たちもここに生み出せていますので。それが今も生きてくださるのであれば、順調と言えば順調です。あなたたちがここに来てくれているので、そこは安心しています。これでいいはずです』

 あなたたちが会いに来てくれたのなら、太陽計画は順調に進んでいる。
 安堵の声はしていないが、機械は安心していた。

 「太陽計画ね。人類種を保存するための計画なんだろ。その一部だっけか」
 『はい。地球種存続計画の一部です』
 「具体的には? どんなの?」
 『人工生命装置と、遺伝子情報をもった無人宇宙船による大移動です。連続ワープ移動も兼ねているので、人がいない方が良かったのです』
 「それで、あんたが俺たちの祖先を連れて来たってことか」
 『そうです。これの成功率は、70%以上と計算されていました。異星人に気付かれずに大移動するには、この計画が良いはずですので』
 「ん・・・じゃあさ。他にもあるのか。俺たちの惑星以外にも・・・」
 『おそらくそうです』

 呑み込みの早いファイは、次々と質問が出来ていた。
 出来事に圧倒されている二人は少し止まっている。
 
 『宇宙のどこかでは、今のこの世界と同じ状況があるでしょう』
 「なるほどね・・・俺たちと似たような事になっている人たちがいるってことか」

 すんなり聞き入れていた。

 「待て。なんでお前は納得してるんだ。私は訳がわからんのだが?」

 サドラーは悩んでいた。

 「え? いや、要は、人工生命装置って奴から、俺たちの祖先は生まれた。んで、その生んだ時には、ここの環境が凄く悪くて、人を住まわせるためには、この宇宙船のエネルギーを全部そっちに使ったって話だろ・・・この人が言いたい事は、たぶんさ。そんで、文明をこのレベルまで引き上げる事に失敗したのが誤算じゃねえのかな? この宇宙船レベルは・・・相当なもんだぞ。俺たちレベルじゃねえわ」

 端的な説明と理解であった。

 『そのとおりです。こちらとしても、文明を発展させるためのプロセスが当然あったのですが、この状況では人間が生きていけないと思いまして。急いで異常気象を集中させました。これが誤算でありました。さらに5千人ほどの遺伝子情報だけで終わったのも、数として不本意でした』
 「5千か。意外と多いな」
 『いいえ。そんな事はないです。本来は3万人の情報を持っていましたので、足りてません』
 「へぇ」

 会話がスムーズな二人だった。

 「じゃあ。あのさ。の前に、質問だ。あんたの名前は?」
 『私は製造番号1885・・』
 
 そういう事じゃないと、ファイが更に質問をする。

 「違う違う。ええっとなんて言えばいいんだ・・・そうだ。宇宙船の名称ってあるか」
 『はい。ソルト号です』
 「ソルトね。わかったじゃあ。ここからあんたはソルトね」
 『わかりました』

 一つ解決した後に、ファイが更に重要点を聞く。 
 
 「んでさ。ソルト。俺たちって人間でもいいのか? この世界の人の一番最初の人たちが、機械から生まれたらさ。俺たちって自分の事を人間って言えるのかな?」
 『基本は、人間と同じ構造なはず。ですが、元の遺伝子情報を保管。管理。そして製造する過程での補完部分も、太陽炉が賄っていたので、もしかしたら、影響があるかもしれません。地球にいる頃の人間とは別なのかもしれません。特殊な力があなた方に出現してもおかしくないです』 
 「ああ、なるほどな・・・たしかにな。影の力。それに伝説の太陽の力。これらの説明としてあり得るな」 
 『影? 太陽? 何の話でしょう』

 機械が疑問を持ったので、ファイが丁寧にアーリア戦記に書いてある力を説明した。
 
 『・・・そうですか。わかりました。認識出来ないという力を持った人間が存在しているのですね』
 「そう!」
 『そうですね。太陽炉は静かな無限のエネルギーです。敵対勢力たちに気付かれないためにも使用されたエネルギーでもあるので、もしかしたらその作用で、認識が出来ない人間が出てくるのかもしれません。自分の中にある太陽炉のエネルギーの波動を感じられて、それを発する事が出来る人。もしくは、そのエネルギーを抑え込める人。これらに分類される人が、太陽の力と影の力ではないかと推測します』
 
 機械の予測に対して、ファイが頷く。

 「なるほど。大小問わずして、俺たちの体の中に、太陽炉のエネルギーの一部があるってことだな・・・・ああ、そうか。だから人が輝いて見えるっていう記述があるのか。それは太陽炉に管理されていた頃の名残だったわけか。影はその反対で、太陽炉の力を使わない人たちって事かよ。そういうことか。そうか。だから太陽の力は才能がないと輝けず、それとは反対の影の力は、努力をすればできるってことか」

 自分たちの力の謎にファイは迫った。

 「輝きは才能。影は努力、この話はそういう流れか。なるほどね」

 自分の考えが正しいかもしれない。そう頷いていると、隣のシロウが話しかけてきた。

 「ファイさんよ・・じゃあ、おいらは内包する力を使わないようにすることで、影となり見えなくなっているという事かぞ?」
 「そうみたいだわ。俺たちの中に眠る力を、あえて使わないように動くのが影だ。見えなくなる理由は、自身が持つ太陽炉のエネルギーを極力小さくするからだ。小さい力過ぎて、こちらの目に映らないって事かもしれない」

 内包するエネルギーを小さくすることで、人が人を認識できなくなる。
 それが影の力。

 「それとは逆が、太陽の戦士たちだわ。彼らは内包するエネルギーを放出して、輝いて消えていく。俺たちが太陽を見て眩しいと思うのと一緒なんだわ。あの人を見ていられない。認識しては目が焼かれる。眩しすぎるんだ。みたいな感じかもしれないぞ」

 内包するエネルギーを大きくすることで、人が人を認識できなくなっていく。
 それが太陽の力だ。

 「だからたぶん・・・俺の予想だと、太陽の人ってのは、その力を繋げる人か」
 
 自分たちに眠っている太陽炉の力。
 これを連結させることができて、しかも増幅装置みたいな役割をする人の事を、皆が『太陽の人』と呼んでいるのではないかと、ファイが予測した。

 「おもろいな。この世界はそういう仕組みだったのか。昔からの疑問が一つ解決した。あの英雄フュンが英雄だった理由。未知の部分がそうだったってわけか」

 ファイの目は輝く。
 
 『あなたは面白い人ですね。まるで、イスカルのようですね』
 「ん? そいつは大陸に移動した人か」
 『はい。彼は明るい人でした。今度会おうなと言って、会えませんでした。そこが残念です』
 「そうなのか。でもよ。代わりに俺があったぞ。良かったな。ソルト」
 『ええ。よかったです』
 
 宇宙船ソルトは、目の前にいる人物から、太陽炉のエネルギーの波動を感じた。
 機械であっても、人のような思考が出来る人工知能ソルトは、種の温存に貢献した偉大な機械である。

 「よしそうか。そういうことだったか。じゃあ次の俺たちの目標は、この世界を飛び出していけばいいってことだな! サド。シロ。俺たちの次の舞台は、宇宙そらだ。俺たちはここから無限の彼方へ出発するんだぜ。同胞を探すんだ!!!」

 ファイ・メイダルフィアは、空を指差して二人に微笑んだのである。


 ◇

 伝説の英雄フュン・メイダルフィアの英雄譚とは。
 ここへと繋がる物語であった。

 人々の意識を、一度平和へと誘導したことが、ここへと繋がるのである。
 世界から宇宙へ、舞台を移していくためには、世界が一丸とならねばならない。
 だから、フュン・メイダルフィアの考えが基礎となるのである。
 
 彼がいなければ、この計画は先へと進まなかったであろう。
 だから、彼が人の為に生きた偉大な王様で。
 他に類を見ない偉業を成した伝説の英雄なのだ。

 人類を次なるステージへ誘った英雄の夢の続きは・・・。
 同胞を探す宇宙の旅である。
 
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