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16.恋愛脳かもしれません。
しおりを挟む私とパトリックさまの会話に疑問が生じた様子のアーサーさまが、私とパトリックさまを交互に見た。
「ああ。実はローズマリーとひとつ約束をしていて」
「え?あの、パトリックさま!?」
まさか本当のことを言う訳にもいかず、一体、どうアーサーさまに説明しようか悩む私の隣で、パトリックさまが躊躇なく例の魔道具を取り出したのを見て、私はおろおろしてしまう。
「パトリック。もしかしてそれは、魔鉱石か?」
アーサーさまは、それを見た途端目を輝かせて手を伸ばした。
「そう。魔鉱石。やっぱりアーサーには判るか・・・あ、扱いはとりわけ丁寧にな」
やはり見る人間によっては魔道具だとばれるか、まあ一握りだからいいか、と呟きながらパトリックさまがアーサーさまに魔道具を手渡す。
「魔鉱石、ですか?これほど美しいものは、初めて見ます」
アーサーさまの隣で、リリーさまも瞳を輝かせた。
「パトリック、この数字は何だ?と、そんなに心配しなくとも乱雑に扱ったりしない」
アーサーさまが魔道具を落としはしないかと、パトリックさまが手を添えようとするのを遮って、アーサーさまが不思議そうにパトリックさまを見る。
「なんだ?」
「なんだ、じゃない。魔道具を趣味のように編み出すお前だが、これほど魔道具を大切に扱うのは珍しいじゃないか」
アーサーさまの疑問に、パトリックさまは当然と頷いた。
「この魔道具は特別大切なものなんだ」
「ほう。お前が言うなら相当だな。判った、僕も慎重に扱おう。で、何をするためのものなんだ?数字があるということは、何かを数えるのか?秘匿義務のあるものか?」
真剣な表情をされたアーサーさまの問いに、私は思わず腰を浮かせる。
まさか正解を言ったりしませんよね!?
大丈夫ですよね!?
パトリックさま!!??
心配のあまり惑乱しつつパトリックさまを見れば、大丈夫、と力強く頷いてくれて私は心から安堵した。
「これは『ローズマリーにキスしてもらえる権利記録』だ。もちろん、俺専用」
「パトリックさま!?」
それなのに、堂々誇るように言われ、私は思わずパトリックさまの名を叫び、店内であることを思い出して更に混乱し、慌てて口を押さえた。
「『ローズマリーに・・・』なんだって?」
アーサーさまも、意外過ぎたのだろう答えに瞠目されている。
リリーさまも、美しい魔道具を見つめたまま固まってしまわれた。
ええ、ええ。
お気持ちは、よううく判ります。
「うん。『ローズマリーにキスし・・・』」
「パトリックさま、繰り返さないでください!」
揚々と言いかけたパトリックさまの腕を押さえ、言葉を奪って私は懇願する。
「なるほど。それで、これほど美しい魔道具を創りあげたわけか」
そうおっしゃるアーサーさまの目が、なんだか生温かいというか、胡乱になっている気がして、私は思わず目を逸らした。
「ああ。過去最大、楽しかった。それに、これを使えることがとても幸せだ」
そうして、嬉々として言うパトリックさまの隣で、私は出来るだけ小さく縮こまる。
それでも、全身発火状態は止めようもない。
いえ、パトリックさまにそう言ってもらえて私も嬉しいです、幸せです。
でも。
でも、恥ずかしいんです!
出来るなら、目視できないくらい小さくなりたい。
そんな思いでいると。
「ローズマリー嬢。その、なんだ。それほど恥ずかしがっているところに、追撃するようで申し訳ないが。恐らくこの魔道具の名は、世に広く知られることになると思う」
アーサーさまの躊躇うような声がして、私は顔をあげた。
「どういう、意味でしょうか?」
それでも、その理由が判らず私が尋ねれば。
「この魔道具は、術式を変化させれば他のものに応用がきく。しかもパトリック渾身の秘匿術付きとくれば、欲しがる者は多いだろう」
この術式を変えれば違うものを数えられる、とパトリックさまに教えてもらっていた私は、アーサーさまの言葉に頷いた。
「はい。何か他のものも数えられるように出来る、とパトリックさまに教えていただきました」
「それなんだけどね、ローズマリー」
私の言葉に、何故かパトリックさまが難しい顔になる。
「はい、なんでしょう?パトリックさま」
何か間違えたかと、私がパトリックさまを見れば。
「他のもの。さっきもそんなこと言っていたよね。あのときは、特に数えたいものは無いと言っていたけど。もしかして本当は、俺にキスしてもらえる権利記録、が欲しかったりするじゃないのか?ローズマリーの願いなら何でも叶えてあげたいけど、それは難しいよ。もちろん作ることは出来るけど、俺は絶対すぐに行使してしまうから、溜める分が無い」
はあ、と思い悩むようにため息を吐かれるパトリックさま。
そんな、憂いを帯びた様子も格好いい、と思わず息を呑んでしまうけれど。
ええと、あの。
パトリックさま?
何をおっしゃっているのですか?
心底申し訳なさそうに言うパトリックさまに、私はかける言葉が見つからない。
というより、どこから訂正したらいいのか判らない。
「パトリック。ローズマリー嬢に呆れられないようにしろよ・・・。というか、本当に嫌われても知らないぞ」
呆れたようなアーサーさまの言葉にパトリックさまを見れば、悪戯が成功した子供のような笑顔を浮かべていた。
「パトリックさま!からかうなんてひどいです!」
その表情に、パトリックさまが私の反応を見て楽しんでいたのだと気づき、私は咎める声をあげる。
「ええ?からかう、って。どうしてそう思うの?」
言いながらも、パトリックさまの悪戯めいた笑みは消えない。
「悪いお顔をなさっているからです!」
確定だと、びし、と私が断じれば、パトリックさまが真面目な顔になった。
「え?からかってなんていないよ。ただ、ああ言ったらローズマリーがどんな顔してくれるかなと思っただけで。それに、前半は俺の希望だし、後半はただの真実だ。それよりも、ローズマリーがそんなに俺の表情を見てくれているんだと分かって、凄く嬉しい」
「っ!」
にこにこと、本当に幸せそうに笑って言うパトリックさまの顔を、私はまじまじと見てしまう。
何とも憎めない、その笑顔。
本当に、からかった訳ではない?
それに、前半は希望で、後半はただの真実ということは。
ええと、つまり。
パトリックさまは私に、『パトリックさまにキスしてもらえる権利記録』を創って欲しいと思ってほしいと願っていて。
でも、私にキスする権利があったらすぐに行使するから溜めることは出来ない、ということ、で。
それって・・・なんか。
パトリックさまが、凄く私のことを好き、みたい。
などと、ひとり恋愛脳のうえ脳内花畑のようなことを思い赤くなっていると。
「ああ、その。ローズマリー嬢。君も色々思うところはあると思うし、もっと突っ込んだ方がいい箇所があるぞとか、真実を話ししているのではあるが、パトリックの話術に嵌りすぎではないか、とかこちらが言いたいところもあるのだが。とりあえず話を戻してもいいだろうか?」
控えめに片手を小さくあげたアーサーさまが、申し訳なさそうにおっしゃった。
「もちろんです」
アーサーさまもリリーさまも、私に何か言いたげなご様子なのが気になるけれど、ともかくアーサーさまのお話を伺おうと、私は改めてアーサーさまに向き直る。
「ありがとう。まあ、パトリックの戯言はともかく、この術式は使える。とはいえ、術式の変更は誰にでも出来るものではない。となれば、この術式の権利者であるパトリックに使用料を払い、更に術式の変更依頼をする者が増えるということになる」
アーサーさまの言葉に、私はこくりと頷いた。
「はい。パトリックさまの功績が皆さまに認められる、ということですね」
パトリックさまが創った、このとんでもないものを数える術式が、違うものを数える役に立つ。
それこそ、本来パトリックさまの才能を生かせることだと、私は嬉しくアーサーさまの話を聞いた。
「そうだ。そしてその手続きの際、この術式の名前は正式書類に記載されることになる」
しかし、次のアーサーさまの言葉に、私は青くなった。
正式書類に記載される。
それはつまり、厳格に行われる手続きの場で、あのとんでもない名前が粛々と読み上げられたり、書き綴られたりする、ということで。
「つまり、たくさんのひとが耳にしたり目にしたりする、ということですか?」
羞恥極まれり、の絶望の気持ちで、私はパトリックさまを見上げ。
「うん、そうなるね。でももちろん、創作者である俺の名前も一緒に呼ばれるし書かれるから。大丈夫だよ」
なんとも明後日の方向に返事をされて脱力した。
パトリックさま。
それで羞恥は消えません。
でも。
パトリックさまの名前と一緒に呼ばれるなら、少しは、いいの、かしら?
それに。
他の方の名前がパトリックさまと一緒に呼ばれたりするのは、もっと嫌な気もするし。
私は、何となく複雑だけれどいいのかしら、という気持ちで、パトリックさまの、優しいはしばみ色の目を見つめてしまう。
「それにしても、何故パトリック様はそのようなものを溜めていらっしゃるのですか?」
それまでじっと話に耳を傾けていらしたリリーさまが、真っすぐにパトリックさまを見て口を開かれた。
「ローズマリーが恥ずかしがって、今は実行不可能だからです」
「その権利は、どういった条件下で発生するのですか?」
「ふたりでいるとき、ローズマリーが俺に砕けた話し方をしなかったら、です」
「それは、ローズマリーも承知のことなのかしら?」
「もちろん、合意です」
そして、すべての問いに簡潔に答えたパトリックさまから、真摯な表情を崩さないままにリリーさまは私に視線を移す。
「ローズマリー。承知しているというのは本当なの?」
「ええと、はい。一応?」
しっかりと話し合ったというよりは、流された感が強いけれど、私にも反対意志は無いと恥ずかしながらリリーさまに頷いた。
「ねえ、ローズマリー。本当は恥ずかしいだけではなく、嫌だったりするのではなくて?嫌悪感がある、とかはないの?」
だから実行しないのでは、というリリーさまのその言葉に、私は驚いて目を見開いてしまう。
そんなことは思いもしなかった、と私はふるふると懸命に首を振った。
「嫌、ということはないです、絶対。嫌悪感も全然ありませんし、そんな風に思ったこともありませんでした」
パトリックさまは、黙ったままじっとこちらを見ている。
まるで、私の一瞬の表情も見逃すまいというように。
そんなパトリックさまを脇目にちらちら見ながら答えれば、リリーさまが小首を傾げた。
「本当に?無理したり、遠慮したりしているのではなくて?」
「はい、本当に嫌ではないのです。ただその・・・恥ずかしい、だけで」
言っていてさえ恥ずかしくなって、私は誰とも視線を合わせられなくなってしまう。
うう。
きっと、首まで赤くなっているわね、これ。
顔どころか首まで熱くなってしまった私は、ただひたすらに俯いた。
「判ったわ、ローズマリー。でもね、嫌だったらきちんと意思表示するのよ。流されては駄目よ」
そんな私に、リリーさまは優しく微笑み。
「耳まで赤くなって、ローズマリー可愛い。それに嬉しい、物凄く」
パトリックさまは、満面の笑みで私の顔を覗き込んだ。
パトリックさま。
人前で余りそういうことをおっしゃらないでください。
恥ずかしいですから。
そう、思いはするのだけれど。
パトリックさま、本当は少し不安だったのかも知れない。
私はそんな風に思い、パトリックさまの心から安心したような笑みを守れたら、なんてことを考えていた。
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