111 / 136
110.祝福と不思議
しおりを挟む「ね、ローズマリー。上にも行ってみないか?かなり階段を上らないといけないけど、景色が本当に素晴らしいんだ」
「はい、是非!」
パトリックさまの申し出に私は一も二も無く頷き、差し出された手に自分の手を重ねる。
「っ」
そうすると、パトリックさまが私の指をくすぐるようにして開かせ、一本一本絡め取るように深く繋いで来て、私は鼓動が跳ねるのを感じた。
「行こう」
見ればパトリックさまの耳も赤く、どこか照れた様子で、私の鼓動は益々速くなる。
それでも繋いだ手は離さずに、パトリックさまと私は螺旋になっている美しい階段を上って行く。
「階段も、美しいですね」
優しいミルク色の石のそこここにも彫刻が施されているのだけれど、とてもさり気なくて少しも嫌味な感じがしない。
とても、あたたかい雰囲気なのだわ。
繊細な心遣いを感じる優しい空間に私は目を奪われ、心癒される。
「この城は、何代か前の当主がその奥方の為に造ったものなんだ。うちの領には、実利を重視した無骨な城が多いからね。せめて、ということでこの城を造営したらしい」
パトリックさまのお話に、私はこくりと頷いた。
「実利重視のお城が多いのは、魔獣対策のため、ですよね?」
強い魔獣が出るウェスト公領は、その対策に長けていることで名高い。
「正解。魔獣に襲われても持ちこたえられる強度が必要とされるからね。見た目より強度重視で、本当に無骨な城が多いんだよ」
「どのくらいの頻度で、魔獣は出現するのですか?」
ポーレット領に魔獣は居ない。
なので、私には魔獣に関する知識がほとんどない。
嫁いでから実地で教えるので問題無い、と公爵家の皆さまに言われて来たけれど、きちんと私に務まるのか、私はとても不安を感じる。
「そうだね。装甲兵を用いなければならない強さの魔獣は、年に一、二回。弱い魔獣なら、領のあちらこちらで、それはもうしょっちゅう、かな。完全に出ないのなんて、領都とその周りくらいだよ」
「そんなに」
「うん。うちの領は本当に魔獣が多いからね。でも俺達が前線に出る規模は、それほどないかな」
王国内最強とも言われる騎士団を率いるのは、公爵閣下ご自身、もしくは奥方かお子さま方。
必ず指揮は公爵家の方が執られるけれど、前線まで行くことはさほどないとパトリックさまはおっしゃった。
さほどなくとも、ないことはないわけで。
そもそも指揮を執るということも出来ないわ、私。
このようなことで本当に大丈夫なのかしら、でも不安がってばかりいても、とぐるぐる考えていると、私の手を握るパトリックさまの力が強くなった。
「不安がらせたね。でも、ローズマリーが立派な指揮官になれるよう、俺が実地で教えるから安心して」
「よろしくお願いします、パトリックさま」
「うん。スパルタと甘々、どちらがいい?」
「スパルタでお願いします!」
そこはもう、それ一択でしょうと私が言えば、パトリックさまがげんなりした。
「ええぇ。俺は、甘々がいいと思うな」
「そんなことをしていて、私が一人前になれなかったら困るではありませんか」
「俺としては、俺の後ろに隠れているくらいで・・・って。それじゃあ、ローズマリーではないね」
ごめん、と言ってパトリックさまが自分の髪をくしゃりと握る。
「はい。私は、共に闘いたいです」
確かに魔獣と闘ったことは無いけれど、訓練次第で役立たずにはならないはず、と私はパトリックさまを見あげた。
「うん、そうだった。何度もごめん」
「パトリックさまが、大切にしてくださるのは分かりますから」
「うーん、それにしても。うちの家族と一緒にいたからか、言葉遣いが随分・・・」
「ぱ、パトリックさま!ここが最上階ですか!?」
私からのキスの権利。
加算されても別に構わない、というか、パトリックさまに私からキスする理由に出来るのだから嬉しいことかもしれない、と思うようになった私だけれど、恥ずかしさが消えたわけではない。
「うん、そう。ここが最上階。と言っても、一階とここだけにしか部屋は無くて、後は階段だけ、だけれどね」
かなりわざとらしく話題を変換した私に、パトリックさまは苦笑しながらも乗ってくれた。
「わああ」
そして、パトリックさまに導かれるままに出たバルコニーで、私は感嘆の声をあげ、思わず身を乗り出してしまう。
眼下に広がる景色。
湖や森、それに広大な畑のその先に見える町。
そこかしこできらきらと輝いて見えるのは、精霊さんたちだろうか。
「ローズマリーと見るからかな。いつもより、景色がきれいに見える」
そんなことを言いながら、パトリックさまが後ろから抱き締めて来た。
首筋にかかる吐息が、先ほどのキスを思い出させる。
「パトリックさま」
それでもそのぬくもりが幸せで、私はそっとパトリックさまの腕に手を掛け。
『おめでとう!待ってたよ!』
『まだ婚約指輪渡してなかったとか、のろまだな!』
『伴侶馬鹿なのに!』
『ローズマリー!指輪見せて!』
突如出現した、たくさんの精霊さんたちに囲まれて固まった。
『おめでとう!のろまだけど!』
『おめでとう!伴侶馬鹿!』
『ローズマリー、幸せにしてもらうのよ!』
精霊さんたちは口々に言いながら飛び回り、花びらや光の粉をパトリックさまと私に振りかける。
「ありがとうございます」
ほろほろと舞う花びらも、金色に光る粉も本当にきれいで、私は手のひらに受けながら満面笑みになった。
「素直に礼を言う気になれない」
パトリックさまは、ぼそっ、とそんな風に言いながらも目元が幸せそうに緩んでいる。
『わあっ、きれいな指輪ね!』
『伴侶馬鹿にしては、趣味がいいんじゃねえ?』
そしていただいたばかりの婚約指輪を見せると、精霊さんたちがそう言ってパトリックさまをからかうようにパトリックさまの顔を覗き込んだ。
耳の先が赤いです、パトリックさま。
ああ。
からかうように褒められて、照れるパトリックさまも可愛いです。
そんなことを思い、あたたかな気持ちで見つめていると。
『ローズマリーみたいに、指輪を大事にしてくれると贈った甲斐もあるってもんだな』
『ほんとう。指輪を大切にあたしたちに見せるローズマリー、可愛い』
『うっとりしてるな』
いつのまにか、精霊さんたちがにやにやと私を見ていた。
「羽付き小人にからかわれて、照れるローズマリーも可愛い」
そしてパトリックさまは、そう言って私をぎゅうぎゅう抱き締めて来る。
わ、私は心の中だけでしか言わなかったのに!
反撃を喰らった思いで、私は抱き締めてくるパトリックさまの腕をぽかぽか叩いた。
「他のひとがいるときは、禁止です!」
「他のひと、はいないよ、ローズマリー」
他のひとの視線があるところでこれは恥ずかしい、と懸命に訴えてもパトリックさまは飄々としていて、糠に釘。
「精霊さんたちがいるではないですか!・・・って、もしかして精霊さんだからとかおっしゃる・・・!」
「ああ。ローズマリー、ほんとに可愛い」
私が藻掻くのなど何の障害にもならないのか、パトリックさまは衝撃を受ける様子も、腕の力を緩めてくれる様子も無い。
「私は何だか悔しいです!」
それでも諦めず、もごもごと動き続ける私にパトリックさまは楽しそうに微笑むばかり。
『わあ、あたしたちの存在、無視?』
『新婚さーん・・・は、まだか』
『仕方ねーな!いちゃいちゃ熱々な伴侶馬鹿にサービスするか!』
『わーい、賛成!』
『いいねえ!』
ひとりの精霊さんの呟きに他の精霊さんたちも答え、次の瞬間には光の粉と花びらの舞が益々華やかに、そして豪勢になった。
「きれい」
白く美しい塔でパトリックさまからのプロポーズを受け、これから生きて行くウェスト公爵領の景色が美しく見渡せるバルコニーで光輝く精霊さんたちに囲まれ、花びらと光の粉の祝福を受ける。
私は、なんて幸せ者なのかしら。
『ああっ、やっと映ったわ!え?ここバルコニー?』
『もうプロポーズしちゃった、ってことね!時間がかかり過ぎたわ!』
『ふたりとも、静かに!パトリックに気づかれるぞ』
パトリックさまの腕のなかで、うっとりとその美しい光景を見つめていた私は、聞き慣れた声に驚いて周りを見渡した。
「パトリックさま。今」
「ああ。まったく」
カメリアさま、ロータスお義母さま、フレッドお義父さまの声が聞こえた気がした私が、パトリックさまを振り仰げば、パトリックさまが苦虫を噛み潰したような顔で指先を空に向けた。
「ええぇ!?」
するとそこに、カメリアさま、ロータスお義母さま、フレッドお義父さまの姿が浮かび上がった、というより、映し出された。
「ごめん、ローズマリー。使えないように細工して来たんだけれど、突破されたらしい」
パトリックさまは、そう言うと公爵家の三人の方へと視線を移す。
「父上、母上、姉上。覗きとは、いい趣味ですね」
『パトリック!これも、通信可能なのか!?』
「今、繋ぎました」
『そんなことが出来るなら、最初から繋いでいきなさいよ!』
「姉上、誰が人生一度きりのプロポーズを実況中継などするものですか」
『家族なのだから、いいではないの』
「母上。よくないです」
『それで。首尾はどうだった?ん?緊張して、嫌われるような真似をしたりはしなかっただろうな?』
「当たり前です。父上、俺を何だと」
『獣になりそうだからでしょ!それより、どうだったのよ!?』
「姉上」
『ああ、もういいから!』
『『『それで?』』』
「もちろん、了承してもらいました」
『よくやったわ!』
『えらいわ、パトリック!』
『うむ、うむ。上々、上々』
ええと?
これは一体、どういうことなのでしょうか?
白い塔のバルコニー。
光り輝く精霊さんたちが飛び交い、光の粉と花びらが舞い散る。
美しい場所で繰り広げられる夢のような光景。
その虚空に突如映し出された公爵家の人々。
楽し気に繰り広げられる会話を聞きながら、私は、ぽかんと皆さまを見あげてしまった。
1
あなたにおすすめの小説
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
【完結】勤労令嬢、街へ行く〜令嬢なのに下働きさせられていた私を養女にしてくれた侯爵様が溺愛してくれるので、国いちばんのレディを目指します〜
鈴木 桜
恋愛
貧乏男爵の妾の子である8歳のジリアンは、使用人ゼロの家で勤労の日々を送っていた。
誰よりも早く起きて畑を耕し、家族の食事を準備し、屋敷を隅々まで掃除し……。
幸いジリアンは【魔法】が使えたので、一人でも仕事をこなすことができていた。
ある夏の日、彼女の運命を大きく変える出来事が起こる。
一人の客人をもてなしたのだ。
その客人は戦争の英雄クリフォード・マクリーン侯爵の使いであり、ジリアンが【魔法の天才】であることに気づくのだった。
【魔法】が『武器』ではなく『生活』のために使われるようになる時代の転換期に、ジリアンは戦争の英雄の養女として迎えられることになる。
彼女は「働かせてください」と訴え続けた。そうしなければ、追い出されると思ったから。
そんな彼女に、周囲の大人たちは目一杯の愛情を注ぎ続けた。
そして、ジリアンは少しずつ子供らしさを取り戻していく。
やがてジリアンは17歳に成長し、新しく設立された王立魔法学院に入学することに。
ところが、マクリーン侯爵は渋い顔で、
「男子生徒と目を合わせるな。微笑みかけるな」と言うのだった。
学院には幼馴染の謎の少年アレンや、かつてジリアンをこき使っていた腹違いの姉もいて──。
☆第2部完結しました☆
【完結】 悪役令嬢が死ぬまでにしたい10のこと
淡麗 マナ
恋愛
2022/04/07 小説ホットランキング女性向け1位に入ることができました。皆様の応援のおかげです。ありがとうございます。
第3回 一二三書房WEB小説大賞の最終選考作品です。(5,668作品のなかで45作品)
※コメント欄でネタバレしています。私のミスです。ネタバレしたくない方は読み終わったあとにコメントをご覧ください。
原因不明の病により、余命3ヶ月と診断された公爵令嬢のフェイト・アシュフォード。
よりによって今日は、王太子殿下とフェイトの婚約が発表されるパーティの日。
王太子殿下のことを考えれば、わたくしは身を引いたほうが良い。
どうやって婚約をお断りしようかと考えていると、王太子殿下の横には容姿端麗の女性が。逆に婚約破棄されて傷心するフェイト。
家に帰り、一冊の本をとりだす。それはフェイトが敬愛する、悪役令嬢とよばれた公爵令嬢ヴァイオレットが活躍する物語。そのなかに、【死ぬまでにしたい10のこと】を決める描写があり、フェイトはそれを真似してリストを作り、生きる指針とする。
1.余命のことは絶対にだれにも知られないこと。
2.悪役令嬢ヴァイオレットになりきる。あえて人から嫌われることで、自分が死んだ時の悲しみを減らす。(これは実行できなくて、後で変更することになる)
3.必ず病気の原因を突き止め、治療法を見つけだし、他の人が病気にならないようにする。
4.ノブレス・オブリージュ 公爵令嬢としての責務をいつもどおり果たす。
5.お父様と弟の問題を解決する。
それと、目に入れても痛くない、白蛇のイタムの新しい飼い主を探さねばなりませんし、恋……というものもしてみたいし、矛盾していますけれど、友達も欲しい。etc.
リストに従い、持ち前の執務能力、するどい観察眼を持って、人々の問題や悩みを解決していくフェイト。
ただし、悪役令嬢の振りをして、人から嫌われることは上手くいかない。逆に好かれてしまう! では、リストを変更しよう。わたくしの身代わりを立て、遠くに嫁いでもらうのはどうでしょう?
たとえ失敗しても10のリストを修正し、最善を尽くすフェイト。
これはフェイトが、余命3ヶ月で10のしたいことを実行する物語。皆を自らの死によって悲しませない為に足掻き、運命に立ち向かう、逆転劇。
【注意点】
恋愛要素は弱め。
設定はかなりゆるめに作っています。
1人か、2人、苛立つキャラクターが出てくると思いますが、爽快なざまぁはありません。
2章以降だいぶ殺伐として、不穏な感じになりますので、合わないと思ったら辞めることをお勧めします。
悪役令嬢ですが、当て馬なんて奉仕活動はいたしませんので、どうぞあしからず!
たぬきち25番
恋愛
気が付くと私は、ゲームの中の悪役令嬢フォルトナに転生していた。自分は、婚約者のルジェク王子殿下と、ヒロインのクレアを邪魔する悪役令嬢。そして、ふと気が付いた。私は今、強大な権力と、惚れ惚れするほどの美貌と身体、そして、かなり出来の良い頭を持っていた。王子も確かにカッコイイけど、この世界には他にもカッコイイ男性はいる、王子はヒロインにお任せします。え? 当て馬がいないと物語が進まない? ごめんなさい、王子殿下、私、自分のことを優先させて頂きまぁ~す♡
※マルチエンディングです!!
コルネリウス(兄)&ルジェク(王子)好きなエンディングをお迎えください m(_ _)m
2024.11.14アイク(誰?)ルートをスタートいたしました。
楽しんで頂けると幸いです。
※他サイト様にも掲載中です
気配消し令嬢の失敗
かな
恋愛
ユリアは公爵家の次女として生まれ、獣人国に攫われた長女エーリアの代わりに第1王子の婚約者候補の筆頭にされてしまう。王妃なんて面倒臭いと思ったユリアは、自分自身に認識阻害と気配消しの魔法を掛け、居るかいないかわからないと言われるほどの地味な令嬢を装った。
15才になり学園に入学すると、編入してきた男爵令嬢が第1王子と有力貴族令息を複数侍らかせることとなり、ユリア以外の婚約者候補と男爵令嬢の揉める事が日常茶飯事に。ユリアは遠くからボーッとそれを眺めながら〘 いつになったら婚約者候補から外してくれるのかな? 〙と思っていた。そんなユリアが失敗する話。
※王子は曾祖母コンです。
※ユリアは悪役令嬢ではありません。
※タグを少し修正しました。
初めての投稿なのでゆる〜く読んでください。ご都合主義はご愛嬌ということで見逃してください( *・ω・)*_ _))ペコリン
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる