神霊魔王の英雄談 〜転生先で性転換してしまいますが主人公を目指してます〜

メンゼ

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序章 転生、そして人外の美少女に。

第二話 エルフからの救い

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「まさか性転換するとは....いやまぁあり得ないこともないけどさぁ」

 俺、前世の名前は夢千鶴は転生先で性転換しました。

 ....何て言うか、どうしよう。ひたすらに目のやり場に困る。自分のからだなのに。

 しかも何も着てない生まれたままの姿ですよ。超絶美少女の(自分の体をそう揶揄するのは少し恥ずかしいが)。

「どうしようかなぁ、このまますっぽんぽんのまま居るわけにもいかないし、これからの目的も考えないと」

 それに衣食住もだし、お金も働き先も。ああ、あとこの世界についても知らないといけない。

 やるべきことも山積みだな。
 ただまぁやっぱり目的も大事だな。

 まず夢だった二次元的な出会い、異世界転生は果たした。最終目的はアイツ、飛鳥に胸張れる主人公になることだな。
 主人公に必要なものか....事件には巻き込まれたな、異世界転生という。守るべき相手はこれからの見つけないといけない。
 守るべき相手と言えば仲間。そして最初の仲間と言えば....

「メインヒロインだっ!!」

 そうメインヒロイン!! どの主人公にも必ずいる女の子。性格や立場は多種多様だが皆必ず主人公に何かしらの感情を持ち、主人公に守られる立場にある。

「そうだな、やっぱりメインヒロインが必要だな。最初の目標はメインヒロイン探し、次に仲間を集めて、最後に強くなって皆を守る!!」

 そう決めたらまずは行動だ。俺は自分が女の子の体で素っ裸であることも忘れ駆け出した。



「この森、どんだけ続くんだよ....」

 裸の少女、絶賛迷子中。

 そりゃこんな木が生い茂る森のなかを考えなしで走り回ればこうなるわ。

「よく考えたらすっぽんぽんのまま人にあっても困るよな」

 どうしたものかと考えながら歩き続ける。

 それから数時間たつが全く人にも会わないし村や町を見つけることもなかった。お腹も空かないのか、なんの問題もなく歩き続けれるが、やはりただ歩くだけというのも精神的にもじわじわ来る。

「叫んだりしたら誰か来たりしないかなぁ」

 そんな考えなしなことを思い付く始末だ。

 俺は試しに叫んで見ることにした。

「誰かいませんか!!」

 ......返事がないただの..うん屍もないね。

 リトライ

「誰かいませんか!!」

 ......リトライ。楽しくなってきたな。

「だーれーかーいーまーせーんーかー!!」

 ....リトr

 もう一度叫ぼうとすると草むらがガサガサと何かが近づいてくる。

 よ、よかった。あとちょっとで好きだーとか叫ぶところだったぞ。

「えーと、すみません。俺道に迷ってしまって..」

 あれ言葉通じるのか? ていうか俺すっぽんぽんだぞ。今は少女の裸だけど相手によっては完全にアウト。襲われちゃうぞ、これ。

 果たして、草むらから出てきた人物は。

「グルルルゥ!!」

 巨大な狼の群れが現れた。狼達は襲いたそうにこちらをみている。千鶴はどうする?。

 じゃねぇぇぇ!! ゲームじゃねぇんだよ、命掛かってるんだよ!! て言うか人物ですらなかったしね!!

 じゃあどうするか。逃げる一択ですよ!! 俺は全力で逃げようと後ろを振り向くと、既に囲まれていた。

 ゲームオーバー。夢千鶴の転生生活は幕を下ろした。

 自分の中に勝手にエンドロールを長そうとして気づく。狼達がいっこうに襲ってこない。敵意は有るのにどこかで攻めあぐねているような様子だ。

 ....助かっているのは良いけどどうしようもないよね。

 群れのボスらしきひときわ大きな狼が正面にたち、襲いかかってくる。

 ヤバい! 生物の本能か咄嗟に頭を両手で庇いしゃがんでしまう。

 来るだろう衝撃は、来なかった。

「《暴風よ、我が魔力にて集い、敵を吹き飛ばせ》! 【ウインドブラスト】!!」

 女性の声聞こえると同時に巨大な突風の砲弾が私の頭上を飛び、襲いかかっていたボス狼を吹き飛ばす。

「そこのあなた大丈夫!?」

 声のする方へ振り向くとそこには美しい人々がいた。

若葉色の美しい髪の毛、整った顔立ち、そしてピンッと尖った長い耳。

「え、エルフ?」

 そこにはアニメでよく見る、美しい森エルフがいた。
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