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第2章 グランタリア大陸東部編
70.セレーネ王妃への報告!
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旅を終えて戻ってきた僕は、今の僕と『ロンメル商会』の現状を、商業ギルド東支部のリンメイさんに、説明した。
すごく呆れられたけ、状況に何か変化があれば、商業ギルド東支部が動いてくれることになった。
王都ブリタスの店舗の姿見の転移ゲートから、ディルメス侯爵家の邸へと転移した。
久しぶりに父上に会い、最近の僕の周囲で起こった出来事を話すると、父上は頭が痛そうな表情をして、ソファから立ち上がる。
「イシュガルド帝国、アシュラム王国、ファラレスト皇国から爵位の誘いがあっただと。それは他国が『ロンメル商会』を抱え込みたいということではないか。これはすぐに城に参り、ロンムレス宰相にご報告せねば。シオン一緒に来るのだ」
僕と父上は姿見の転移ゲートで王都ブリタスへ転移し、馬車に乗って王城へと向かった。
執務室におられたロンムレス宰相へ、父上が僕の近況を報告する。
するとロンムレス宰相は厳しい表情に変わった。
「今や『ロンメル商会』はブリタニス王国に欠かせぬ王宮御用達の商会だ。その商会の会長であるシオンが、三国から爵位の話が出たことは由々しきことだ。これはすぐにセレーネ王妃とフィーネ王女殿下に報告する必要があるな。私は今から二人に会ってくる故、シオンとディルメス卿はここで待っておれ」
ロンムレス宰相は僕達を執務室に残して、急ぎ足で部屋を出ていった。
それからしばらくすると、近衛兵が訪れて謁見の間へと案内された。
広間に到着すると、玉座にライオネル陛下がおり、その隣の長椅子にセレーネ王妃とフィーネが座っていた。
その近くにロンムレス宰相が立っている。
僕と父上が広間の中央まで歩いていくと、フィーネが笑顔で小さく手を振る。
「ロンムレス宰相から、だいたいの話は聞きました。イシュガルド帝国、アシュラム王国、ファラレスト皇国から爵位の話があったと。三国が言ってきているのはそれだけですか?」
「いえ……それぞれの国に薬剤工場を作ってほしいと言われています……」
「シオン君、脱毛剤の話は聞いていたけど、ファラレスト皇国とアシュラム王国でいったい何をしたの?」
セレーネ王妃は優しい微笑みを浮かべて聞いてくる。
でも……目の奥が笑ってないんだよね……
「アシュラム王国であまりに日差しが厳しかったので、日焼け止め薬を作りました。それでフスタース国王陛下と会うことになって、爵位をあげるから薬剤工場を置いてくれって言われて……帝都イシュタルまで戻ってくる間に、ファラレスト皇国に寄って、アミーレ王妃に日焼け止め薬の話をしたら……王妃様からも同じ感じに言われて……」
「イシュガルド帝国へは?」
「一緒に旅してた魔法学院の友人が、イシュガルド帝国の第七王女殿下だから……たぶんシェルダン皇帝陛下にも話しが伝わってるはずなんです……」
……ずっとエレミアと一緒に旅をしてきたからね……たぶん旅の土産話をシェルダン皇帝陛下に言うだろうし……
「…ということはグランタリア大陸の三国が、『ロンメル商会』のことで動き始めていると……あなた、至急でトランスベル王国へ連絡するのです。私からはナブラスト王国のマリナ王妃に連絡しておきます。これはラバネス半島の三国で協議しなくてはいけません」
「しかしセレーネよ、一商会のことだぞ。三国の王家が協議をしなくてはならない案件ではあるまい」
「ラバネス半島の女性達にとって、『ロンメル商会』の商品が掛け替えのないモノだと、王陛下は理解しておられないようですね。もし『ロンメル商会』が拠点をラバネス半島からグランタリア大陸へ移せば、女性達の不満が三国の王宮に及ぶ事態になるかもしれないのですよ」
「まさか……そのようなことはあるまい……」
ライオネル王陛下は顔色を青くして、セレーネ王妃へ問いかける。
しかし、王妃はピシャリと言い放つ。
「いえ、もし『ロンメル商会』がグランタリア大陸へ移り、ラバネス半島に商会の商品が流れない事態にでもなれば、間違いなく女性達の暴動が起きます」
「わかった。大至急でトランスベル王国へ伝令を出そう」
ライオネル王陛下が顔をロンムレス宰相の方へ向けると、宰相閣下は恭しく礼をして広間から去っていった。
これで謁見も終わりかなと思っていると、セレーネ王妃が僕へ微笑みかける。
「それでシオン君、日焼け止め薬のことだけど、もちろんラバネス半島の商会の店舗で販売するのよね。それであれば、王都の薬剤工場で製品を量産してもいいわよね」
「……そのつもりです……でもグランタリア大陸のお客様にも商品を使ってもらいたいので……悩んでいます……」
「そうね。お客様がどこにいても、商品を提供するのが商人よね。店舗がどこにあるか、工場をどこに置くかも、お客様に商品が届くことを考えて設置しないといけないわ。そのことも含めて三国で相談するわね」
「はい、ありがとうございます」
……セレーネ王妃のいう通りだな……まずは商品を手に取るお客様のことを考えないとね。
すごく呆れられたけ、状況に何か変化があれば、商業ギルド東支部が動いてくれることになった。
王都ブリタスの店舗の姿見の転移ゲートから、ディルメス侯爵家の邸へと転移した。
久しぶりに父上に会い、最近の僕の周囲で起こった出来事を話すると、父上は頭が痛そうな表情をして、ソファから立ち上がる。
「イシュガルド帝国、アシュラム王国、ファラレスト皇国から爵位の誘いがあっただと。それは他国が『ロンメル商会』を抱え込みたいということではないか。これはすぐに城に参り、ロンムレス宰相にご報告せねば。シオン一緒に来るのだ」
僕と父上は姿見の転移ゲートで王都ブリタスへ転移し、馬車に乗って王城へと向かった。
執務室におられたロンムレス宰相へ、父上が僕の近況を報告する。
するとロンムレス宰相は厳しい表情に変わった。
「今や『ロンメル商会』はブリタニス王国に欠かせぬ王宮御用達の商会だ。その商会の会長であるシオンが、三国から爵位の話が出たことは由々しきことだ。これはすぐにセレーネ王妃とフィーネ王女殿下に報告する必要があるな。私は今から二人に会ってくる故、シオンとディルメス卿はここで待っておれ」
ロンムレス宰相は僕達を執務室に残して、急ぎ足で部屋を出ていった。
それからしばらくすると、近衛兵が訪れて謁見の間へと案内された。
広間に到着すると、玉座にライオネル陛下がおり、その隣の長椅子にセレーネ王妃とフィーネが座っていた。
その近くにロンムレス宰相が立っている。
僕と父上が広間の中央まで歩いていくと、フィーネが笑顔で小さく手を振る。
「ロンムレス宰相から、だいたいの話は聞きました。イシュガルド帝国、アシュラム王国、ファラレスト皇国から爵位の話があったと。三国が言ってきているのはそれだけですか?」
「いえ……それぞれの国に薬剤工場を作ってほしいと言われています……」
「シオン君、脱毛剤の話は聞いていたけど、ファラレスト皇国とアシュラム王国でいったい何をしたの?」
セレーネ王妃は優しい微笑みを浮かべて聞いてくる。
でも……目の奥が笑ってないんだよね……
「アシュラム王国であまりに日差しが厳しかったので、日焼け止め薬を作りました。それでフスタース国王陛下と会うことになって、爵位をあげるから薬剤工場を置いてくれって言われて……帝都イシュタルまで戻ってくる間に、ファラレスト皇国に寄って、アミーレ王妃に日焼け止め薬の話をしたら……王妃様からも同じ感じに言われて……」
「イシュガルド帝国へは?」
「一緒に旅してた魔法学院の友人が、イシュガルド帝国の第七王女殿下だから……たぶんシェルダン皇帝陛下にも話しが伝わってるはずなんです……」
……ずっとエレミアと一緒に旅をしてきたからね……たぶん旅の土産話をシェルダン皇帝陛下に言うだろうし……
「…ということはグランタリア大陸の三国が、『ロンメル商会』のことで動き始めていると……あなた、至急でトランスベル王国へ連絡するのです。私からはナブラスト王国のマリナ王妃に連絡しておきます。これはラバネス半島の三国で協議しなくてはいけません」
「しかしセレーネよ、一商会のことだぞ。三国の王家が協議をしなくてはならない案件ではあるまい」
「ラバネス半島の女性達にとって、『ロンメル商会』の商品が掛け替えのないモノだと、王陛下は理解しておられないようですね。もし『ロンメル商会』が拠点をラバネス半島からグランタリア大陸へ移せば、女性達の不満が三国の王宮に及ぶ事態になるかもしれないのですよ」
「まさか……そのようなことはあるまい……」
ライオネル王陛下は顔色を青くして、セレーネ王妃へ問いかける。
しかし、王妃はピシャリと言い放つ。
「いえ、もし『ロンメル商会』がグランタリア大陸へ移り、ラバネス半島に商会の商品が流れない事態にでもなれば、間違いなく女性達の暴動が起きます」
「わかった。大至急でトランスベル王国へ伝令を出そう」
ライオネル王陛下が顔をロンムレス宰相の方へ向けると、宰相閣下は恭しく礼をして広間から去っていった。
これで謁見も終わりかなと思っていると、セレーネ王妃が僕へ微笑みかける。
「それでシオン君、日焼け止め薬のことだけど、もちろんラバネス半島の商会の店舗で販売するのよね。それであれば、王都の薬剤工場で製品を量産してもいいわよね」
「……そのつもりです……でもグランタリア大陸のお客様にも商品を使ってもらいたいので……悩んでいます……」
「そうね。お客様がどこにいても、商品を提供するのが商人よね。店舗がどこにあるか、工場をどこに置くかも、お客様に商品が届くことを考えて設置しないといけないわ。そのことも含めて三国で相談するわね」
「はい、ありがとうございます」
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