2 / 2
領域
しおりを挟む
前言撤回だ。
こいつら普通に強い
金髪偽善者のクラス、侍は戦士の近接戦闘能力と魔術師の黒魔法行使能力を併せ持つがその分器用貧乏なため弱い職業らしい。
らしいと言うのは眼の前のクソ金髪が明らかに異次元の戦闘力を持っているからだ
こいつは人間相手でなければアホみたいに強い。
コボルトを3体まとめて斬撃でふっとばし、スライムを魔術師の火花とは比べ物にならない上位火炎魔術でまとめて火柱に変え、挙げ句の果てには真空波で敵グループをまとめて殲滅する。
まるで御伽噺の英雄だ、俺とは文字通り次元が違う。
侍が異常すぎるため霞んでいるが戦士の戦闘能力も安定して優秀だ。
敵を後衛に行かせないようブロックし一瞬の隙をついて手足を破壊しスリングでの投石までこなす。
前衛として90点の戦闘能力を安定して出してくれる。
貧乳僧侶も回復術方面は回復量が少なすぎて戦闘中使うのはキツいが、力は戦士に匹敵する程度にはあるようで、戦士に足を潰された相手を仕留める、後衛の肉壁となるなど技術が無いなりに頭を使って動く。
迷宮では前衛は三人までと言うのがセオリーになっている。
前回まではその理由が全くわからなかったが今なら分かる。
こいつらの戦いに俺が割って入っても邪魔になるだけだろう。
また前回は戦力外だった魔術師が大幅に強化されてるのも嬉しい。
魔術師が新たに覚えたのは睡眠魔術。
習得の容易さに反して効果があまりにも凶悪なため迷宮外でもかなりの知名度を持つ魔術だ。
効果は睡眠効果のある霧を発生させる。
効果範囲が広く抵抗は困難。
同程度のレベルの相手でも9割方戦闘不能にできる。
戦力外だったこいつが複数戦強敵戦での切り札となったのは大きいだろう
司祭は…まあ乳がデカいから良いか。
一応こいつの鑑定と言うアイテムの識別能力は有用だ。
俺は戦闘に限っては前衛に入れば足手まとい、後衛では戦線に干渉できないと全くの役立たずであった。
宝箱の鍵開けとマッピングくらいしかできてねえ。
迷宮の魔物の群れは宝箱や迷宮の扉近くに巣を作ることが多い。
理由は単純にそれらの近くに人間が集まるから。
人間を殺すのを食欲性欲睡眠欲以上の生理的欲求として持つ魔物にとってほっといても人間を集めてくれる宝箱は有益な餌だ。
そして宝箱自体も迷宮の悪意に染まり罠を持つ。
それらの罠に対抗するため感覚と手先の器用さに長けた盗賊をパーティに入れるのは常識となっている。
自分で言うのも何だが俺には盗賊の才能があるかもしれない。
実際10連続で罠を解除しそこそこ有用そうなアイテムも見つける事ができた。
また、マッピングも重要だ。
歩いただけで地図を書いてくれるような便利なマジックアイテムも魔法も持たない俺たちはいちいち方眼紙に手書きで地図を書き込まないと行けない。
嫌いなやつを褒めるのは嫌だが侍の探知魔法もマッピングには有益であった
ともかく俺たちの快進撃は止まらない!迷宮踏破も意外と簡単に達成できるだろう!
そう思った直後に俺たちは全員死んだ。
理由は俺が宝箱の爆弾処理に失敗したから。
死に戻りで蘇生できたとはいえなんで一度ミスっただけで全滅する罠が一層にあるんだよ、頭おかしいだろ
◆◇◆◇
次の日目が覚めたら更にレベルアップが起きてレベルが3に上がっていた。
迷宮都市の特異現象レベルアップには2つの効果がある。
1つ目は筋力、生命力、知能等の生物としての基礎性能が迷宮の生物を殺せば殺すほど強化される効果。
2つ目はそれぞれの職業に対応した能力の強化。
戦士なら身体能力が更に上がり魔法使いなら新たな魔法を覚え盗賊なら今まさに俺に起こっているように感覚が強化される。
今までの視界は目が腐っていたと思える程に視覚は強化、聴覚は隣の宿の受付での会話が聞こえ、触覚に至っては触ってないものでも一センチ以内まで手を近づければ触ったかの様な感覚が得られるようになっている。またこの範囲内に入っているものの構造を理解し分析できるようになっている
最後の触覚拡張には領域と名をつけた。
これを成長させれば宝箱や敵の内部構造を解析できるような気もしている。
そうなればやりたい放題だ。内部構造把握できてる宝箱など恐るるに足らず、敵の内部構造も把握できれば急所攻撃や敵の筋肉の動きを読んで先読み回避など攻防に渡って活躍できるだろう、
取らぬ狸の皮算用かもしれないが、それでもできるという確信がある。
これはすげえ。
レベルアップを求めて大挙してクソ共が押し寄せる訳だ。
実際このリルガミンが最強の軍事国家である理由もここでレベルアップをした兵士を使っているかららしい。
またもともと俺がいた国でも強化された犯罪者はそこそこはびこっていた。
しかしそれでも絶大な効果に見合うほどには地上にはレベルアップした人間は存在しない
レベルアップして外に出ようという目的を持っているやつであろうと迷宮に魅入られ大体は死ぬからだ。
そこそこ強くなって地上に戻り優雅な生活を送るという目的が貴重なマジックアイテムとさらなるレベルアップという目的にすり替わってしまい、迷宮通いを辞められないものに迷宮は牙を向く。
どんなに強化されようとも迷宮に潜る限り死からは逃れられない。
大陸最強と呼ばれた平均レベル14のパーティ、白銀の盾が迷宮のたった二層で消息をたった様に
そしてこの日俺は迷宮の最悪の悪意を身をもって味わうことになる。
こいつら普通に強い
金髪偽善者のクラス、侍は戦士の近接戦闘能力と魔術師の黒魔法行使能力を併せ持つがその分器用貧乏なため弱い職業らしい。
らしいと言うのは眼の前のクソ金髪が明らかに異次元の戦闘力を持っているからだ
こいつは人間相手でなければアホみたいに強い。
コボルトを3体まとめて斬撃でふっとばし、スライムを魔術師の火花とは比べ物にならない上位火炎魔術でまとめて火柱に変え、挙げ句の果てには真空波で敵グループをまとめて殲滅する。
まるで御伽噺の英雄だ、俺とは文字通り次元が違う。
侍が異常すぎるため霞んでいるが戦士の戦闘能力も安定して優秀だ。
敵を後衛に行かせないようブロックし一瞬の隙をついて手足を破壊しスリングでの投石までこなす。
前衛として90点の戦闘能力を安定して出してくれる。
貧乳僧侶も回復術方面は回復量が少なすぎて戦闘中使うのはキツいが、力は戦士に匹敵する程度にはあるようで、戦士に足を潰された相手を仕留める、後衛の肉壁となるなど技術が無いなりに頭を使って動く。
迷宮では前衛は三人までと言うのがセオリーになっている。
前回まではその理由が全くわからなかったが今なら分かる。
こいつらの戦いに俺が割って入っても邪魔になるだけだろう。
また前回は戦力外だった魔術師が大幅に強化されてるのも嬉しい。
魔術師が新たに覚えたのは睡眠魔術。
習得の容易さに反して効果があまりにも凶悪なため迷宮外でもかなりの知名度を持つ魔術だ。
効果は睡眠効果のある霧を発生させる。
効果範囲が広く抵抗は困難。
同程度のレベルの相手でも9割方戦闘不能にできる。
戦力外だったこいつが複数戦強敵戦での切り札となったのは大きいだろう
司祭は…まあ乳がデカいから良いか。
一応こいつの鑑定と言うアイテムの識別能力は有用だ。
俺は戦闘に限っては前衛に入れば足手まとい、後衛では戦線に干渉できないと全くの役立たずであった。
宝箱の鍵開けとマッピングくらいしかできてねえ。
迷宮の魔物の群れは宝箱や迷宮の扉近くに巣を作ることが多い。
理由は単純にそれらの近くに人間が集まるから。
人間を殺すのを食欲性欲睡眠欲以上の生理的欲求として持つ魔物にとってほっといても人間を集めてくれる宝箱は有益な餌だ。
そして宝箱自体も迷宮の悪意に染まり罠を持つ。
それらの罠に対抗するため感覚と手先の器用さに長けた盗賊をパーティに入れるのは常識となっている。
自分で言うのも何だが俺には盗賊の才能があるかもしれない。
実際10連続で罠を解除しそこそこ有用そうなアイテムも見つける事ができた。
また、マッピングも重要だ。
歩いただけで地図を書いてくれるような便利なマジックアイテムも魔法も持たない俺たちはいちいち方眼紙に手書きで地図を書き込まないと行けない。
嫌いなやつを褒めるのは嫌だが侍の探知魔法もマッピングには有益であった
ともかく俺たちの快進撃は止まらない!迷宮踏破も意外と簡単に達成できるだろう!
そう思った直後に俺たちは全員死んだ。
理由は俺が宝箱の爆弾処理に失敗したから。
死に戻りで蘇生できたとはいえなんで一度ミスっただけで全滅する罠が一層にあるんだよ、頭おかしいだろ
◆◇◆◇
次の日目が覚めたら更にレベルアップが起きてレベルが3に上がっていた。
迷宮都市の特異現象レベルアップには2つの効果がある。
1つ目は筋力、生命力、知能等の生物としての基礎性能が迷宮の生物を殺せば殺すほど強化される効果。
2つ目はそれぞれの職業に対応した能力の強化。
戦士なら身体能力が更に上がり魔法使いなら新たな魔法を覚え盗賊なら今まさに俺に起こっているように感覚が強化される。
今までの視界は目が腐っていたと思える程に視覚は強化、聴覚は隣の宿の受付での会話が聞こえ、触覚に至っては触ってないものでも一センチ以内まで手を近づければ触ったかの様な感覚が得られるようになっている。またこの範囲内に入っているものの構造を理解し分析できるようになっている
最後の触覚拡張には領域と名をつけた。
これを成長させれば宝箱や敵の内部構造を解析できるような気もしている。
そうなればやりたい放題だ。内部構造把握できてる宝箱など恐るるに足らず、敵の内部構造も把握できれば急所攻撃や敵の筋肉の動きを読んで先読み回避など攻防に渡って活躍できるだろう、
取らぬ狸の皮算用かもしれないが、それでもできるという確信がある。
これはすげえ。
レベルアップを求めて大挙してクソ共が押し寄せる訳だ。
実際このリルガミンが最強の軍事国家である理由もここでレベルアップをした兵士を使っているかららしい。
またもともと俺がいた国でも強化された犯罪者はそこそこはびこっていた。
しかしそれでも絶大な効果に見合うほどには地上にはレベルアップした人間は存在しない
レベルアップして外に出ようという目的を持っているやつであろうと迷宮に魅入られ大体は死ぬからだ。
そこそこ強くなって地上に戻り優雅な生活を送るという目的が貴重なマジックアイテムとさらなるレベルアップという目的にすり替わってしまい、迷宮通いを辞められないものに迷宮は牙を向く。
どんなに強化されようとも迷宮に潜る限り死からは逃れられない。
大陸最強と呼ばれた平均レベル14のパーティ、白銀の盾が迷宮のたった二層で消息をたった様に
そしてこの日俺は迷宮の最悪の悪意を身をもって味わうことになる。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
聖女を追放した国は、私が祈らなくなった理由を最後まで知りませんでした
藤原遊
ファンタジー
この国では、人の悪意や欲望、嘘が積み重なると
土地を蝕む邪気となって現れる。
それを祈りによって浄化してきたのが、聖女である私だった。
派手な奇跡は起こらない。
けれど、私が祈るたびに国は荒廃を免れてきた。
――その役目を、誰一人として理解しないまま。
奇跡が少なくなった。
役に立たない聖女はいらない。
そう言われ、私は静かに国を追放された。
もう、祈る理由はない。
邪気を生み出す原因に目を向けず、
後始末だけを押し付ける国を守る理由も。
聖女がいなくなった国で、
少しずつ異変が起こり始める。
けれど彼らは、最後まで気づかなかった。
私がなぜ祈らなくなったのかを。
繰り返しのその先は
みなせ
ファンタジー
婚約者がある女性をそばに置くようになってから、
私は悪女と呼ばれるようになった。
私が声を上げると、彼女は涙を流す。
そのたびに私の居場所はなくなっていく。
そして、とうとう命を落とした。
そう、死んでしまったはずだった。
なのに死んだと思ったのに、目を覚ます。
婚約が決まったあの日の朝に。
使い捨て聖女の反乱
あんど もあ
ファンタジー
聖女のアネットは、王子の婚約者となり、瘴気の浄化に忙しい日々だ。 やっと浄化を終えると、案の定アネットは聖女の地位をはく奪されて王都から出ていくよう命じられるが…。 ※タイトルが大げさですがコメディです。
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる