19 / 145
第一章 エレナの才能開花編
19:やり遂げる
しおりを挟む
「──ほらよ」
「!」
エレナの唇に何かが宛がわれる。見るとそれは、木製のコップ。本能のまま口を開けるとひんやりと冷えた水がエレナの喉に流れ込んでいった。エレナは水が現れた方へ顔を向ける。そこには左目を切り傷で潰されているドワーフの男性がいた。確か彼はテネブリス城のコック長だったはずだ。彼はいつもエレナの部屋に料理を運んでくれるので顔をよく覚えていた。……尤も、その際毎度ぶっきらぼうの態度だった上に名前すら教えてもらえなかったのだが。
しかし今はそんな彼が、気まずそうにエレナの顔色を窺っている。
「……気が利かなくてすまんな。水がもっと飲みたいなら言え。簡単に口に運べる料理も部下達に作らせてっからよかったら食ってくれ」
「! え……」
「あー、なんつーかよ。オレは今からお前を援助させてもらう。今までの非礼の侘びにもならないがな。……虫がいいとは自分でも思ってるさ。だが、今はとにかくお前の力になりてぇ! 何でも言ってくれや」
エレナは目を丸くする。しかし魔族達の変化はこれだけではない。コック長の行動をきっかけに、周囲にいた魔族達が少しずつ、それぞれのやり方でエレナを応援し始めたのだ。
例えばハーピー達は己の自慢の喉を生かして癒し効果があるという歌声を響かせた。ラミア達はエレナが無事にやり遂げるようにと独自の祈りのダンスを踊る。ゴブリンやドワーフは竜人に乗ってエレナに美味しいものを食べさせる為、わざわざ森へ果実を採りに行った。
……そして最後にエレナを城から追い出そうとしたエルフ達。彼らは居心地が悪そうにしつつもマモンの身体を取り囲む。
「エルフさん……、?」
「ふ、ふん! 我々は少しでもマモンの傷が早く治る様に薬を塗っているだけだ。一応この城の医療班は我らエルフなのでね!」
「……おい、ちょっと待て!」
ドリアードが眉を顰めた。どうやら彼らの態度が気に入らないらしい。
「先程こっそり話を聞いていたが、エレナを我が森に追い出したのはお前らだと言うじゃないか。だというのにその態度はなんだ! 偉っそうに!!」
「っ……そ、それは……、」
エルフ達の手が止まる。エレナはドリアードの名前を呼んで、首を横に振った。ドリアードが怒りが収まらないとばかりにエルフ達を指差し、声を張り上げる。
「え、エレナ! こいつらは其方を間接的にとはいえ、殺そうとしたのだぞ?! わ、我は友人として、其方の代わりにこいつらを……」
「ドリアードさん。気持ちは凄く嬉しいけれど……っ、今はエルフさん達の助けも必要、だから……っ、私の為に怒ってくれてありがとう……っ、はぁ、」
「! す、すまん。今そういうことをしている場合じゃなかったな。其方が苦しんでいるのだ。……だが我はエルフ達がちゃんとエレナに謝るまで許さんからな!」
「……っ、」
エルフ達はドリアードの一睨みに何も言い返せなかった。そのまま黙って粘ついた白い液体を腕の断面に塗り始める。どうやら消毒をしているらしい。
エレナは疲労に耐えつつも、周囲で慌ただしく働く魔族達に密かに涙が出そうになった。彼らに認めてもらえたとは思ってはいない。しかしこの場所に立っていることを許されただけでも大きな進歩だろう。
──だが。
「……っ、はぁ、うっ……!」
今までの息苦しさに加えて、エレナの全身にこれまでとは比較にならない激痛が現れだした。まだ治癒魔法に慣れていない身体が悲鳴を上げているのだ。嬉し涙が痛みに耐える生理的な涙へと変わっていく。歯を必死に食いしばる。
(痛くて痛くて堪らない! 足が、震えて、もう……っ、)
エレナの身体がフラリと崩れる。ドリアードがエレナの名を叫んだ。しかしエレナの身体が地面に倒れる前に、何者かが彼女を支える。
「エレナ……、」
魔王の太い腕がエレナの背中に寄り添っていた。エレナの顔を覗きこむ彼は骸骨頭が故に無表情だ。しかしその目の赤い光がやけに激しく蠢いていることからおそらくエレナを心配しているのだろう。エレナはそんな魔王に強がり半分で口角を上げた。
「支えてくれてありがとう。もうしばらくそうしていて。もう一回、マモンに治癒魔法をかけなおすから」
「……我は、無理しようとする我が子を父親として止めるべきなのだろうか」
エレナは首を横に振り、再度マモンに両手の平を掲げる。そして腹の底から呪文を叫んだ。痛みと苦しみがエレナを再び襲う!
「止めないでよ、パパ! 私は……私は……、今は、無理しなきゃいけないと思うの……っ、! 大事な友達を失いたくないし、やっと魔族の皆が応援してくれているのだから応えたい! それにこれがパパの娘だどうだ見たかって胸を張って言えるようになりたい! ここで無理しなきゃいけない理由が私には沢山あるから……っ!」
「……、……分かった。そうしよう。ちゃんと見ている。一瞬たりとも、娘の勇姿を見逃すものか」
そんな魔王の言葉にエレナは奮い立つしかない。嬉しくて、嬉しくて堪らなかった。
……と、ここでだ。マモンに変化があった。それに一番に気づいたのはエレナだった。今まで引っかかっていた何かが解けたような爽快感と共に、エレナの魔力がさらに大量にマモンへ流れていく。ドリアードが目を丸くした。
「え、エレナ! ま、ままマモンの魔力回路が今、完全に修復されたぞ! これで今までよりも魔力の通りがよくなるだろう! もうすぐだ! ほら、見てみろ!」
ドリアードの言葉通り、破壊されたマモンの腕が、ほんの少しずつではあるが再生し始めた。断面から徐々に肉が生み出されて、“腕”を形成していく。目を凝らさなければ分からないようなスピードだが、確かに進んでいる。魔族達が興奮して歓喜の声を上げた。そしてエレナに精一杯の声援を送る。
エレナはそこでその声に応えるように──さらに、無理を重ねることにした。
「──癒せ!!!!」
魔法の追加詠唱だ。エレナの身体の負荷が倍になる代わりに、治癒の速さも増していく。
(これが、ラストスパート──!)
エレナは両手足に魂を籠めた。もう二度とふらつかないぞと、もう二度と背後の魔王に情けないところは見せるもんか、と。
そこから、さらに時間が経つ。真っ暗闇だったテネブリスに光が差し始める。
そして──。
「…………っ、あ……っ」
エレナの意識が完全に沈み、身体は魔王の腕の中へ。魔族達が一瞬静まり変えった。しかし、次の瞬間──!!
「──やりやがったぞあいつ!! マモンの腕が!! 腕があるぞぉおおおお!!」
その場に居合わせた者達が互いを抱きしめ、踊る。その中心にいるマモンの右腕が、昨日何もなかったかのように綺麗に再生されていたのだ。魔王は今の感情を言葉にできないまま、腕の中のエレナを見つめた。
「……エレナ、よくやったな」
「……、」
エレナからの返事はない。しかし意識を失ってなお、エレナは微笑む。
約十時間、苦痛と戦った彼女の誇らしげな顔が朝焼けの強い日光に照らされた──。
「!」
エレナの唇に何かが宛がわれる。見るとそれは、木製のコップ。本能のまま口を開けるとひんやりと冷えた水がエレナの喉に流れ込んでいった。エレナは水が現れた方へ顔を向ける。そこには左目を切り傷で潰されているドワーフの男性がいた。確か彼はテネブリス城のコック長だったはずだ。彼はいつもエレナの部屋に料理を運んでくれるので顔をよく覚えていた。……尤も、その際毎度ぶっきらぼうの態度だった上に名前すら教えてもらえなかったのだが。
しかし今はそんな彼が、気まずそうにエレナの顔色を窺っている。
「……気が利かなくてすまんな。水がもっと飲みたいなら言え。簡単に口に運べる料理も部下達に作らせてっからよかったら食ってくれ」
「! え……」
「あー、なんつーかよ。オレは今からお前を援助させてもらう。今までの非礼の侘びにもならないがな。……虫がいいとは自分でも思ってるさ。だが、今はとにかくお前の力になりてぇ! 何でも言ってくれや」
エレナは目を丸くする。しかし魔族達の変化はこれだけではない。コック長の行動をきっかけに、周囲にいた魔族達が少しずつ、それぞれのやり方でエレナを応援し始めたのだ。
例えばハーピー達は己の自慢の喉を生かして癒し効果があるという歌声を響かせた。ラミア達はエレナが無事にやり遂げるようにと独自の祈りのダンスを踊る。ゴブリンやドワーフは竜人に乗ってエレナに美味しいものを食べさせる為、わざわざ森へ果実を採りに行った。
……そして最後にエレナを城から追い出そうとしたエルフ達。彼らは居心地が悪そうにしつつもマモンの身体を取り囲む。
「エルフさん……、?」
「ふ、ふん! 我々は少しでもマモンの傷が早く治る様に薬を塗っているだけだ。一応この城の医療班は我らエルフなのでね!」
「……おい、ちょっと待て!」
ドリアードが眉を顰めた。どうやら彼らの態度が気に入らないらしい。
「先程こっそり話を聞いていたが、エレナを我が森に追い出したのはお前らだと言うじゃないか。だというのにその態度はなんだ! 偉っそうに!!」
「っ……そ、それは……、」
エルフ達の手が止まる。エレナはドリアードの名前を呼んで、首を横に振った。ドリアードが怒りが収まらないとばかりにエルフ達を指差し、声を張り上げる。
「え、エレナ! こいつらは其方を間接的にとはいえ、殺そうとしたのだぞ?! わ、我は友人として、其方の代わりにこいつらを……」
「ドリアードさん。気持ちは凄く嬉しいけれど……っ、今はエルフさん達の助けも必要、だから……っ、私の為に怒ってくれてありがとう……っ、はぁ、」
「! す、すまん。今そういうことをしている場合じゃなかったな。其方が苦しんでいるのだ。……だが我はエルフ達がちゃんとエレナに謝るまで許さんからな!」
「……っ、」
エルフ達はドリアードの一睨みに何も言い返せなかった。そのまま黙って粘ついた白い液体を腕の断面に塗り始める。どうやら消毒をしているらしい。
エレナは疲労に耐えつつも、周囲で慌ただしく働く魔族達に密かに涙が出そうになった。彼らに認めてもらえたとは思ってはいない。しかしこの場所に立っていることを許されただけでも大きな進歩だろう。
──だが。
「……っ、はぁ、うっ……!」
今までの息苦しさに加えて、エレナの全身にこれまでとは比較にならない激痛が現れだした。まだ治癒魔法に慣れていない身体が悲鳴を上げているのだ。嬉し涙が痛みに耐える生理的な涙へと変わっていく。歯を必死に食いしばる。
(痛くて痛くて堪らない! 足が、震えて、もう……っ、)
エレナの身体がフラリと崩れる。ドリアードがエレナの名を叫んだ。しかしエレナの身体が地面に倒れる前に、何者かが彼女を支える。
「エレナ……、」
魔王の太い腕がエレナの背中に寄り添っていた。エレナの顔を覗きこむ彼は骸骨頭が故に無表情だ。しかしその目の赤い光がやけに激しく蠢いていることからおそらくエレナを心配しているのだろう。エレナはそんな魔王に強がり半分で口角を上げた。
「支えてくれてありがとう。もうしばらくそうしていて。もう一回、マモンに治癒魔法をかけなおすから」
「……我は、無理しようとする我が子を父親として止めるべきなのだろうか」
エレナは首を横に振り、再度マモンに両手の平を掲げる。そして腹の底から呪文を叫んだ。痛みと苦しみがエレナを再び襲う!
「止めないでよ、パパ! 私は……私は……、今は、無理しなきゃいけないと思うの……っ、! 大事な友達を失いたくないし、やっと魔族の皆が応援してくれているのだから応えたい! それにこれがパパの娘だどうだ見たかって胸を張って言えるようになりたい! ここで無理しなきゃいけない理由が私には沢山あるから……っ!」
「……、……分かった。そうしよう。ちゃんと見ている。一瞬たりとも、娘の勇姿を見逃すものか」
そんな魔王の言葉にエレナは奮い立つしかない。嬉しくて、嬉しくて堪らなかった。
……と、ここでだ。マモンに変化があった。それに一番に気づいたのはエレナだった。今まで引っかかっていた何かが解けたような爽快感と共に、エレナの魔力がさらに大量にマモンへ流れていく。ドリアードが目を丸くした。
「え、エレナ! ま、ままマモンの魔力回路が今、完全に修復されたぞ! これで今までよりも魔力の通りがよくなるだろう! もうすぐだ! ほら、見てみろ!」
ドリアードの言葉通り、破壊されたマモンの腕が、ほんの少しずつではあるが再生し始めた。断面から徐々に肉が生み出されて、“腕”を形成していく。目を凝らさなければ分からないようなスピードだが、確かに進んでいる。魔族達が興奮して歓喜の声を上げた。そしてエレナに精一杯の声援を送る。
エレナはそこでその声に応えるように──さらに、無理を重ねることにした。
「──癒せ!!!!」
魔法の追加詠唱だ。エレナの身体の負荷が倍になる代わりに、治癒の速さも増していく。
(これが、ラストスパート──!)
エレナは両手足に魂を籠めた。もう二度とふらつかないぞと、もう二度と背後の魔王に情けないところは見せるもんか、と。
そこから、さらに時間が経つ。真っ暗闇だったテネブリスに光が差し始める。
そして──。
「…………っ、あ……っ」
エレナの意識が完全に沈み、身体は魔王の腕の中へ。魔族達が一瞬静まり変えった。しかし、次の瞬間──!!
「──やりやがったぞあいつ!! マモンの腕が!! 腕があるぞぉおおおお!!」
その場に居合わせた者達が互いを抱きしめ、踊る。その中心にいるマモンの右腕が、昨日何もなかったかのように綺麗に再生されていたのだ。魔王は今の感情を言葉にできないまま、腕の中のエレナを見つめた。
「……エレナ、よくやったな」
「……、」
エレナからの返事はない。しかし意識を失ってなお、エレナは微笑む。
約十時間、苦痛と戦った彼女の誇らしげな顔が朝焼けの強い日光に照らされた──。
11
あなたにおすすめの小説
将来を誓い合った王子様は聖女と結ばれるそうです
きぬがやあきら
恋愛
「聖女になれなかったなりそこない。こんなところまで追って来るとはな。そんなに俺を忘れられないなら、一度くらい抱いてやろうか?」
5歳のオリヴィエは、神殿で出会ったアルディアの皇太子、ルーカスと恋に落ちた。アルディア王国では、皇太子が代々聖女を妻に迎える慣わしだ。しかし、13歳の選別式を迎えたオリヴィエは、聖女を落選してしまった。
その上盲目の知恵者オルガノに、若くして命を落とすと予言されたオリヴィエは、せめてルーカスの傍にいたいと、ルーカスが団長を務める聖騎士への道へと足を踏み入れる。しかし、やっとの思いで再開したルーカスは、昔の約束を忘れてしまったのではと錯覚するほど冷たい対応で――?
旦那様、離婚しましょう ~私は冒険者になるのでご心配なくっ~
榎夜
恋愛
私と旦那様は白い結婚だ。体の関係どころか手を繋ぐ事もしたことがない。
ある日突然、旦那の子供を身籠ったという女性に離婚を要求された。
別に構いませんが......じゃあ、冒険者にでもなろうかしら?
ー全50話ー
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
聖女を騙った少女は、二度目の生を自由に生きる
夕立悠理
恋愛
ある日、聖女として異世界に召喚された美香。その国は、魔物と戦っているらしく、兵士たちを励まして欲しいと頼まれた。しかし、徐々に戦況もよくなってきたところで、魔法の力をもった本物の『聖女』様が現れてしまい、美香は、聖女を騙った罪で、処刑される。
しかし、ギロチンの刃が落とされた瞬間、時間が巻き戻り、美香が召喚された時に戻り、美香は二度目の生を得る。美香は今度は魔物の元へ行き、自由に生きることにすると、かつては敵だったはずの魔王に溺愛される。
しかし、なぜか、美香を見捨てたはずの護衛も執着してきて――。
※小説家になろう様にも投稿しています
※感想をいただけると、とても嬉しいです
※著作権は放棄してません
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
王家を追放された落ちこぼれ聖女は、小さな村で鍛冶屋の妻候補になります
cotonoha garden
恋愛
「聖女失格です。王家にも国にも、あなたはもう必要ありません」——そう告げられた日、リーネは王女でいることさえ許されなくなりました。
聖女としても王女としても半人前。婚約者の王太子には冷たく切り捨てられ、居場所を失った彼女がたどり着いたのは、森と鉄の匂いが混ざる辺境の小さな村。
そこで出会ったのは、無骨で無口なくせに、さりげなく怪我の手当てをしてくれる鍛冶屋ユリウス。
村の事情から「書類上の仮妻」として迎えられたリーネは、鍛冶場の雑用や村人の看病をこなしながら、少しずつ「誰かに必要とされる感覚」を取り戻していきます。
かつては「落ちこぼれ聖女」とさげすまれた力が、今度は村の子どもたちの笑顔を守るために使われる。
そんな新しい日々の中で、ぶっきらぼうな鍛冶屋の優しさや、村人たちのさりげない気遣いが、冷え切っていたリーネの心をゆっくりと溶かしていきます。
やがて、国難を前に王都から使者が訪れ、「再び聖女として戻ってこい」と告げられたとき——
リーネが選ぶのは、きらびやかな王宮か、それとも鉄音の響く小さな家か。
理不尽な追放と婚約破棄から始まる物語は、
「大切にされなかった記憶」を持つ読者に寄り添いながら、
自分で選び取った居場所と、静かであたたかな愛へとたどり着く物語です。
【完結】明日も、生きることにします
楽歩
恋愛
神に選ばれた“光耀の癒聖”リディアナは、神殿で静かに祈りを捧げる日々を送っていた。
だがある日、突然「巡礼の旅に出よ」と告げられ、誰の助けもなく神殿を追われるように旅立つことに――。
「世間知らずの聖女様」と嘲笑された少女は、外の世界で人々と触れ合い、自らの祈りと癒しの力を見つめ直していく。
やがてその“純粋さ”が、神の真の意志を明らかにし、神殿に残された聖女たちの運命さえも揺るがすこととなる。
聖女は友人に任せて、出戻りの私は新しい生活を始めます
あみにあ
恋愛
私の婚約者は第二王子のクリストファー。
腐れ縁で恋愛感情なんてないのに、両親に勝手に決められたの。
お互い納得できなくて、婚約破棄できる方法を探してた。
うんうんと頭を悩ませた結果、
この世界に稀にやってくる異世界の聖女を呼び出す事だった。
聖女がやってくるのは不定期で、こちらから召喚させた例はない。
だけど私は婚約が決まったあの日から探し続けてようやく見つけた。
早速呼び出してみようと聖堂へいったら、なんと私が異世界へ生まれ変わってしまったのだった。
表紙イラスト:San+様(Twitterアカウント@San_plus_)
―――――――――――――――――――――――――
※以前投稿しておりました[聖女の私と異世界の聖女様]の連載版となります。
※連載版を投稿するにあたり、アルファポリス様の規約に従い、短編は削除しておりますのでご了承下さい。
※基本21時更新(50話完結)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる