23 / 36
第3章 ホープ編
第15話:謎の野生児
しおりを挟む
一時間の休憩を挟み、ディア一行は昼前にはグリフォンからキタス村が見下ろせるまで近づくことができた。しかしそのまま村に行けば、住民を驚かせてしまうだろうと、近場に降りて歩いて村に向かうことになったのである。
「と、いうことで今からキタス村の人々に調査の協力を求めるため、村へ向かうのですが、その前に……」
ジークが背中に提げていた彼の身長ほどある長い杖を美しい動作で取り出す。
その杖を近くの木に向かって振れば──「うわっ!?」という叫び声が聞こえた。木から、茂みをクッションにして何かが落ちてくる。
「私達を監視する無礼者がいるようでしたので、まずはこれを排除する必要がありますね」
ジークはクリスとディアを背中に入れつつ、木から落ちた影に近づく。
(け、気配に全然気づかなかった……。流石ジーク! ゲームの最強キャラ!!)
どうやら木から落ちてきたのは青年のようだ。年齢はディアと同い歳くらいだろうか。
好き放題に伸ばされた長髪。晒された傷だらけの上半身。全身のあちこちに土や木の葉がこびりついており、その獣臭さが数メートル先でも分かった。
(野生児?! こんなキャラ、ゲームでは見かけなかったけれど……)
ディアは森に住んでいるであろう青年をまじまじと観察する。
バッチリ目が合うと、彼は獣のように威嚇してきた。
「お前らっ! ここに何の用だ!」
「ふむ。言葉を話せるということは……君、キタス村出身ですね?」
「だからなんだ! 村に何の用だと聞いてる!」
「落ち着いて欲しい。私達は君にも君の村にも危害は加えない。私はジーク。こちらはクリス・サン・エーデルシュタイン殿下。こちらはその婚約者であるディア・ムーン・ヴィエルジュ様。お二人とも、このエーデルシュタインの未来を背負う御方だ。私はお二人の護衛さ」
「殿下だって……?」
ジークの冷静かつ穏やかな声色に敵意がないことが伝わったのだろうか。彼は威嚇をピタリとやめ、ジークの言葉を信じ、驚く。
「……どうして、そんな高貴な人間がうちに?」
「この森の魔物調査に来たんだ。よかったら君、村へ案内してくれないかい? その方が村の人達も安心してくれるだろうし」
青年は少し考える素振りを見せると、小さく頷いた。ジークは優しく微笑んで「ありがとう」と返す。
その間、ディアは青年から目が離せない。どこか、彼には見覚えがあったからだ。
(この子、もしかして。いや、私の考えすぎよね……)
ディアの疑惑を余所に、一行は村へ進む。
道中、リスやウサギに似た森の小さな魔物達がホープの肩に乗ったり、足元に集まってきた。
「随分好かれているのですね。魔物が人間に懐くことがあるなんて」
「……別に、勝手に寄ってきてるだけですよ。俺がここ一帯の魔物を狩っているから……俺に媚うったら生き延びることができるとか、本能的に考えているだけでしょう」
そんなことを言っていても、彼は決して小さな魔物達を追い払ったりはしなかった。そういう優しさに、魔物達も惹かれているのだろう。
ディアの疑惑が徐々に確信に変わりつつある。
キタス村が見えてきた。
村の周辺では屈強な男性達が鍛錬に励んでおり、気温が二度程度上がったような熱気を感じる。彼らこそ、広大なツルリの森から村を守る自衛団なのだろう。
その中の一人、特に屈強な男性がこちらに手を振っている。体格・身長はカインと同程度、晒された上半身には獣の牙や爪による傷が多くみられた。
ディアは彼にも見覚えがあった。
(彼は……そう、ダンさんだわ! ホープの実の父親で、孤児だったニコルを自分の娘のように育てた人! ゲーム序盤で登場するからよく覚えてる!)
そんな彼が手を振っているのはディア達ではなく、案内役の青年のようだ。
「おい! ホープ! お前、やっと帰ってきたのか、このバカ息子! それに一体どちらさんを連れてきたんだ? えぇ?」
「……えっ? 今、」
ホープ。それはディアがこのキタス村に来た真のターゲット。
ディアは我を忘れて、青年の髪にこびり付いた泥を払った。ダンと同じ金髪がうっすらと見えてくる。
青年は突然のディアの奇行に顔を赤らめた。
「おいっ!! か、顔が、ちけぇよ……っっ」
(この声に、この赤面顔……。間違いない。やっぱりこの子は、世話焼きツンデレ幼馴染でおなじみのホープ!! ゲームの攻略対象キャラ!! 泥で髪が汚れていて、金髪が隠れていたんだわ……)
「おい、おいって!!」
「ハッ!」
ホープの声に我に返ったディアは慌てて彼から離れ、一言謝罪する。
「なんだ、ホープ。森でガールフレンドでも見つけたのか?」
「ちげぇよ、馬鹿親父。こちらはクリス殿下と、その婚約者のディア様だぞ」
「……はぁ?」
ポカンとするダン。事前報告なしで王族貴族が訪問すればそんな顔にもなるだろう。
「あぁ、信じられないようでしたら、こちらを」
ジークが黄金に輝くメダルを取り出した。太陽が彫られているそれは国印であり、ジークが王城に仕えている者である証拠。前にカインに見せてもらったことがあるのでディアはそれを知っていた。
ダンはさぁっと顔を真っ青にすると、目にも見えない速さで頭を下げる。
「も、も、申し訳ございませんでしたぁ──っ! なんというご無礼を!」
「いいえ。こちらも事前に知らせておらず、申し訳ございません。実は今回、こちらのディア・ムーン・ヴィエルジュ様のご希望により、キタス村周辺の魔物調査のために来ました。それと、」
他にも用事があったのだろうか。ディアは首を傾げた。
「……街の運送屋から調査依頼がありましてね。キタス村周辺の移動魔法の魔法陣が作動しないと。魔物調査ついでにそちらも確認しにきました」
ディアとクリスは顔を見合わせる。どうやらクリスもその事を知らなかったようだ。
思えば、たしかに運送屋の移動魔法を使えば、グリフォンよりもあっという間に村にたどり着いただろうに、ジークはそうしなかった。
「あぁ、そういえば最近あちこちの魔法陣に魔物のひっかき傷がついてたんでさぁ。村で飼ってたグリフォンも逃げちまって、国に報告書を提出しようと準備してたんだが……」
「なるほど。では私が報告書を受け取りましょう」
「ありがたいです。だが、一つ分からねぇんです。ここらの魔法陣には聖魔法の加護も付与されていたんで、魔物は近づけねぇはずなんですがね……」
「ニコルがやったんだろ」
ホープがポツリと言うと、「お前はまたそんなことを言って!」とダンは眉を吊り上げる。
ディアはその時、ホープがきゅっと唇を結んだのが見えた。その表情を見て、確信する。
(……やっぱり、ホープはあのニコルのことを知っている。それに、ニコルと何かあったんだわ!)
「と、いうことで今からキタス村の人々に調査の協力を求めるため、村へ向かうのですが、その前に……」
ジークが背中に提げていた彼の身長ほどある長い杖を美しい動作で取り出す。
その杖を近くの木に向かって振れば──「うわっ!?」という叫び声が聞こえた。木から、茂みをクッションにして何かが落ちてくる。
「私達を監視する無礼者がいるようでしたので、まずはこれを排除する必要がありますね」
ジークはクリスとディアを背中に入れつつ、木から落ちた影に近づく。
(け、気配に全然気づかなかった……。流石ジーク! ゲームの最強キャラ!!)
どうやら木から落ちてきたのは青年のようだ。年齢はディアと同い歳くらいだろうか。
好き放題に伸ばされた長髪。晒された傷だらけの上半身。全身のあちこちに土や木の葉がこびりついており、その獣臭さが数メートル先でも分かった。
(野生児?! こんなキャラ、ゲームでは見かけなかったけれど……)
ディアは森に住んでいるであろう青年をまじまじと観察する。
バッチリ目が合うと、彼は獣のように威嚇してきた。
「お前らっ! ここに何の用だ!」
「ふむ。言葉を話せるということは……君、キタス村出身ですね?」
「だからなんだ! 村に何の用だと聞いてる!」
「落ち着いて欲しい。私達は君にも君の村にも危害は加えない。私はジーク。こちらはクリス・サン・エーデルシュタイン殿下。こちらはその婚約者であるディア・ムーン・ヴィエルジュ様。お二人とも、このエーデルシュタインの未来を背負う御方だ。私はお二人の護衛さ」
「殿下だって……?」
ジークの冷静かつ穏やかな声色に敵意がないことが伝わったのだろうか。彼は威嚇をピタリとやめ、ジークの言葉を信じ、驚く。
「……どうして、そんな高貴な人間がうちに?」
「この森の魔物調査に来たんだ。よかったら君、村へ案内してくれないかい? その方が村の人達も安心してくれるだろうし」
青年は少し考える素振りを見せると、小さく頷いた。ジークは優しく微笑んで「ありがとう」と返す。
その間、ディアは青年から目が離せない。どこか、彼には見覚えがあったからだ。
(この子、もしかして。いや、私の考えすぎよね……)
ディアの疑惑を余所に、一行は村へ進む。
道中、リスやウサギに似た森の小さな魔物達がホープの肩に乗ったり、足元に集まってきた。
「随分好かれているのですね。魔物が人間に懐くことがあるなんて」
「……別に、勝手に寄ってきてるだけですよ。俺がここ一帯の魔物を狩っているから……俺に媚うったら生き延びることができるとか、本能的に考えているだけでしょう」
そんなことを言っていても、彼は決して小さな魔物達を追い払ったりはしなかった。そういう優しさに、魔物達も惹かれているのだろう。
ディアの疑惑が徐々に確信に変わりつつある。
キタス村が見えてきた。
村の周辺では屈強な男性達が鍛錬に励んでおり、気温が二度程度上がったような熱気を感じる。彼らこそ、広大なツルリの森から村を守る自衛団なのだろう。
その中の一人、特に屈強な男性がこちらに手を振っている。体格・身長はカインと同程度、晒された上半身には獣の牙や爪による傷が多くみられた。
ディアは彼にも見覚えがあった。
(彼は……そう、ダンさんだわ! ホープの実の父親で、孤児だったニコルを自分の娘のように育てた人! ゲーム序盤で登場するからよく覚えてる!)
そんな彼が手を振っているのはディア達ではなく、案内役の青年のようだ。
「おい! ホープ! お前、やっと帰ってきたのか、このバカ息子! それに一体どちらさんを連れてきたんだ? えぇ?」
「……えっ? 今、」
ホープ。それはディアがこのキタス村に来た真のターゲット。
ディアは我を忘れて、青年の髪にこびり付いた泥を払った。ダンと同じ金髪がうっすらと見えてくる。
青年は突然のディアの奇行に顔を赤らめた。
「おいっ!! か、顔が、ちけぇよ……っっ」
(この声に、この赤面顔……。間違いない。やっぱりこの子は、世話焼きツンデレ幼馴染でおなじみのホープ!! ゲームの攻略対象キャラ!! 泥で髪が汚れていて、金髪が隠れていたんだわ……)
「おい、おいって!!」
「ハッ!」
ホープの声に我に返ったディアは慌てて彼から離れ、一言謝罪する。
「なんだ、ホープ。森でガールフレンドでも見つけたのか?」
「ちげぇよ、馬鹿親父。こちらはクリス殿下と、その婚約者のディア様だぞ」
「……はぁ?」
ポカンとするダン。事前報告なしで王族貴族が訪問すればそんな顔にもなるだろう。
「あぁ、信じられないようでしたら、こちらを」
ジークが黄金に輝くメダルを取り出した。太陽が彫られているそれは国印であり、ジークが王城に仕えている者である証拠。前にカインに見せてもらったことがあるのでディアはそれを知っていた。
ダンはさぁっと顔を真っ青にすると、目にも見えない速さで頭を下げる。
「も、も、申し訳ございませんでしたぁ──っ! なんというご無礼を!」
「いいえ。こちらも事前に知らせておらず、申し訳ございません。実は今回、こちらのディア・ムーン・ヴィエルジュ様のご希望により、キタス村周辺の魔物調査のために来ました。それと、」
他にも用事があったのだろうか。ディアは首を傾げた。
「……街の運送屋から調査依頼がありましてね。キタス村周辺の移動魔法の魔法陣が作動しないと。魔物調査ついでにそちらも確認しにきました」
ディアとクリスは顔を見合わせる。どうやらクリスもその事を知らなかったようだ。
思えば、たしかに運送屋の移動魔法を使えば、グリフォンよりもあっという間に村にたどり着いただろうに、ジークはそうしなかった。
「あぁ、そういえば最近あちこちの魔法陣に魔物のひっかき傷がついてたんでさぁ。村で飼ってたグリフォンも逃げちまって、国に報告書を提出しようと準備してたんだが……」
「なるほど。では私が報告書を受け取りましょう」
「ありがたいです。だが、一つ分からねぇんです。ここらの魔法陣には聖魔法の加護も付与されていたんで、魔物は近づけねぇはずなんですがね……」
「ニコルがやったんだろ」
ホープがポツリと言うと、「お前はまたそんなことを言って!」とダンは眉を吊り上げる。
ディアはその時、ホープがきゅっと唇を結んだのが見えた。その表情を見て、確信する。
(……やっぱり、ホープはあのニコルのことを知っている。それに、ニコルと何かあったんだわ!)
1
あなたにおすすめの小説
【長編版】悪役令嬢は乙女ゲームの強制力から逃れたい
椰子ふみの
恋愛
ヴィオラは『聖女は愛に囚われる』という乙女ゲームの世界に転生した。よりによって悪役令嬢だ。断罪を避けるため、色々、頑張ってきたけど、とうとうゲームの舞台、ハーモニー学園に入学することになった。
ヒロインや攻略対象者には近づかないぞ!
そう思うヴィオラだったが、ヒロインは見当たらない。攻略対象者との距離はどんどん近くなる。
ゲームの強制力?
何だか、変な方向に進んでいる気がするんだけど。
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
谷 優
恋愛
公爵家の末娘として生まれた幼いティアナ。
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。
ただ、愛されたいと願った。
そんな中、夢の中の本を読むと自分の正体が明らかに。
◆恋愛要素は前半はありませんが、後半になるにつれて発展していきますのでご了承ください。
わがままな婚約者はお嫌いらしいので婚約解消を提案してあげたのに、反応が思っていたのと違うんですが
水谷繭
恋愛
公爵令嬢のリリアーヌは、婚約者のジェラール王子を追いかけてはいつも冷たくあしらわれていた。
王子の態度に落ち込んだリリアーヌが公園を散策していると、転んで頭を打ってしまう。
数日間寝込むはめになったリリアーヌ。眠っている間に前世の記憶が流れ込み、リリアーヌは今自分がいるのは前世で読んでいたWeb漫画の世界だったことに気づく。
記憶を思い出してみると冷静になり、あれだけ執着していた王子をどうしてそこまで好きだったのかわからなくなる。
リリアーヌは王子と婚約解消して、新しい人生を歩むことを決意するが……
◆表紙はGirly Drop様からお借りしました
◇小説家になろうにも掲載しています
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
薔薇の令嬢はやっぱり婚約破棄したい!
蔵崎とら
恋愛
本編完結済み、現在番外編更新中です。
家庭環境の都合で根暗のコミュ障に育ちましたし私に悪役令嬢は無理無理の無理です勘弁してください婚約破棄ならご自由にどうぞ私ちゃんと手に職あるんで大丈夫ですから……!
ふとした瞬間に前世を思い出し、己が悪役令嬢に転生していることに気が付いたクレアだったが、時すでに遅し。
己の性格上悪役令嬢のような立ち回りは不可能なので、悪足掻きはせず捨てられる未来を受け入れることにした。
なぜなら今度こそ好きなことをして穏やかに生きていきたいから。
三度の飯より薔薇の品種改良が大好きな令嬢は、無事穏便な婚約破棄が出来るのか――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる