57 / 313
第二章 王立学院中等部一年生
56 衝動暴発③ ※
しおりを挟む
****************
※ちょっとドキッとするシーンで終わらせようと思っていたのに、作者の気分が乗ってちょっとキス以上の過激なシーンになりました。
あたかもBLと見間違えてしまいそうな会話の流れや、R18な描写があるので苦手な方は次の話へ移動してください。
でも、出来れば※の話も見ていただいた方が作品は楽しめると思います。(元々R18を書きたくて始めた作品です。)
次の話はお互い盛り上がったのが落ち着いてからになるのと、そのあとにアークエイド描写(相談)をいれるのであらすじは入れませんが、飛ばしてもなんとなく話は分かると思います。
***************
Side:アシェル12歳 夏
押し付けられた唇から流し込まれた果実水を飲み込み終えると、アークエイドの舌がアシェルの歯列をなぞってから唇が離れていく。
離れたと思った唇にもう一度チュッとキスされ、見上げればアークエイドの熱を持ったままの真剣な眼と、先程まで触れあっていた唇が目に入る。
「消毒……じゃないな。これも治療だから大丈夫なんだろ?」
そう問われ、衝動の喉の渇きを癒すために口移しで水分を貰ったということは治療になるのかと思い至り、アシェルは頷いた。
だがそれはアークエイドの求める答えではなかったようだ。
頷いたアシェルを見たアークエイドは、明らかに不機嫌そうな表情になる。
今度は何も含まないままアークエイドに口付けされ、唇をこじ開けるようにして舌が侵入してくる。
そのぬるりとした感触に「……ぁ……。」とアシェルが小さい声を上げた。
無理やり侵入してきた舌に、吸われるように舌を絡めとられる。
結局何故アークエイドにキスされているのか分からないまま。絡められた舌を受け入れ絡め返せばアークエイドの体重を感じ、抱き締められたことが分かる。
「……ふっ…チュゥ……ん。……はぁん、っう……。」
アークエイドの舌を吸い、得た唾液で喉を潤す。
そんな普通であれば考え付かないような行為が。衝動の渇きを癒す心地よさが頭の芯を溶かす。
ふわふわとしていく頭でその舌を求め、魔力が混じっているのかほんのり甘い唾液を求め、アークエイドの首に腕を回して口の中へ舌を押し込む。
ぴくっとアークエイドの身体が一瞬跳ねたが、そのまま何事もなかったかのようにキスは続く。
どちらからともなく唇を離せば、そこには乱れた息をした煽情的な幼馴染の顔があった。
また降ってきた唇は、今度はアシェルの耳にチュッとリップ音を立ててキスを落とす。
そして耳をペロリと舐めあげられた。
その明らかに治療とは言えない行為に与えられる快楽で、アシェルは鼻にかかったような甘い声を漏らした。
あの事件で媚薬を使った快感を知ってしまったせいで、身体が快楽に弱くなってしまっているのだろうか。
アークエイドの与えてくる刺激は、お世辞にも上手とは言えないのにとても心地いい。
まるであの事件の日を再現するように首筋を舐め始めた舌が、ぬるぬるとアシェルの肌を這う。
首筋に舌を這わせながらプチプチとシャツのボタンを外され、舌は首筋からゆっくり鎖骨へと降りてくる。
「んんぅ……ひゃん、ぁ……。」
喉の渇きと同じくらい強い快楽で頭がぼんやりしてくる。
鎖骨の周辺でアークエイドが強く吸い付き、そのピリッとした痛みにまた所有印を付けられたことを感じた。
「ぁ、駄目ぇ……痕、付けちゃぁ。……っん……見えちゃ、ぅ……。」
アークエイドの頭を押さえてイヤイヤと頭を振るアシェルを無視して、いくつも花ビラを散らせたアークエイドが満足そうに顔を上げた。
唇の周りに着いた唾液を拭うためか、熱を持った瞳でアシェルを見下ろしたまま舌なめずりをする。
そんな仕草にもドキンと心臓が跳ねる。
サラサラとしたアークエイドの漆黒の髪が乱れて垂れ、二人を包む天蓋のようになっていた。
付けた所有印を確かめるようにアークエイドは指先で肌を撫でていく。
「ココなら見えないだろ?」
「そ、そうだけど、っつ、そうじゃな……んんんっ。」
アシェルが抗議の声を上げる途中でまたアークエイドに口付けられ、遠慮なく舌が侵入してくる。
いつの間に口に含んでいたのか、また果実水が口の中に流された。
「んく……んっ……ンぅ……。」
先程の抗議の声を上げるのも忘れて、アシェルは与えられる水分を美味しそうに飲み込んだ。
二度、三度と離れた唇は果実水を含み、アシェルに口移しで渡してくる。
それを素直に飲み干し、絡められる舌を絡め返すアシェルとアークエイドの荒い息と、ぴちゃぴちゃという水音が響いた。
口移しの後、一際長く舌を絡められ吸われ、舌を絡め吸い返す。
たっぷりとアシェルの口腔内を堪能したアークエイドはゆっくりと唇を離し、頬を染めその勝気そうな眦を情けなく下げているアシェルの顔を見下ろした。
「そんな名残惜しそうな表情をされたら……止まれなくなるぞ。」
「そ、そんな表情してないっ。」
否定するポイントのずれているアシェルに、アークエイドの切れ長の瞳がスッと細められる。
その熱の籠った獲物を捕らえたかのような瞳に心臓が高鳴る。
「それは。止まらなくてもいいってことか?」
「え?あ、ひゃん!?し、下は駄目!!」
するっと太腿を撫でられアシェルは咄嗟に叫ぶ。
「キスは良いのに、こっちはだめなのか。」
太腿から膝へ、そして太腿の外側を通ってお尻、腰と、するする脚を撫でた手が離れる。
不服そうなアークエイドよりも、アシェルは大事なところを触られなかったことに安堵する。
自分から教える前に危うくバレるところだった。
「その……僕からするのはいいけど、されるのは駄目!」
そんなアシェルの言葉を聞いてアークエイドは眉を顰める。
「それはどういう?」
「僕は男同士で襲われる趣味はないから!アークが辛いなら僕がシてあげる。ちょっと絵面があれだけど、キスしてれば見えないから。だから、絶対に、ぜーったいに、適当なところで女の子引っかけて遊んだりしないでね?お年頃とはいえ、子供が出来たりしたら大変だから。」
あくまでも男同士であることを前提に主張するアシェルに、アークエイドはどうしたものかと頭を抱えたくなった。
アシェルのことが好きだと言えば、友人としての好きだと思われたのかさらりと流され。
事件のことを引き合いに出し、自分自身を大事にしてほしいと伝えるも伝わらず。
貴族のクソ野郎どもは過剰防衛なくらいの薬を使い撃退したのに、あの時アシェルを押し倒したアークエイドは受け入れられ。
今日も治療行為だからと躊躇いなくデュークに口付けしたことに嫉妬し、治療と称して手を出せば拒絶することなく受け入れられた。
そして何をどう考えたらそう思うに至ったのか、男同士で事に至ったのは性欲の捌け口にしようとしていると思われたのだ。
アシェルには、そんなにもアークエイドが節操無しの人でなしに見えるのだろうか。
しかも拒絶されたのはアークエイドと肌を合わせることというわけではない。
あんなに甘い声で鳴いて乱れておきながら、アークエイドが主導権を握ってキスよりも先の行為に及ぶことを拒否されただけだった。
つまり、アシェルに主導権があれば身体の関係を持つのは構わないということだ。
「適当な女と遊んだりしない。」
とりあえず遊び人だと思われたくなくてそれだけ口にすれば、アシェルがほっとしたような表情で笑った。
「それ聞いて安心した。……ねぇ、またお水頂戴?」
甘えた声でおねだりしたアシェルは、アークエイドの腰に腕を回し起き上がれないようにしてしまう。
その意味を正しく受け取ってくれたアークエイドが、果実水を口に含みアシェルに口付けしてくれる。
美味しい液体をコクコクと飲み干しながら、左手はアークエイドの腰に回したまま、右手を苦しそうなアークエイド自身に伸ばした。
そこまでは予想していなかったのか。急にデリケートな場所に触れられ、アークエイドが腰を引こうとするのを感じる。
腰に回した左手で逃がさないようにして、さっとズボンのチャックを下ろし、その開いた隙間から手を入れ下着を掻い潜り、昂りを見せるアークエイド自身をくつろげさせた。
その手際の良さにアークエイドが慌てて唇を離そうとするのを感じ、腰に回していた左手で漆黒の頭を引き寄せる。
「んっ、ま……待てっ……っ。」
キスどころではなくなったアークエイドの慌てる姿が可愛く見えて、アシェルは笑いながらアークエイドの頭をぐっと引き寄せて耳元で囁く。
「クスクス、だーめ。待たない。……ほら、もうこんなにおっきくなってる。……ふふ、僕の手、気持ちいいでしょ?」
「……っ、ふっ……。」
ゆっくり優しく意識させるように耳元で言いながら、右手で熱を持つアークエイド自身を撫で上げ、その膨らんで敏感な先端を擦り上げる。
びくりと身体を揺らすアークエイドの唇から苦しそうな声が漏れた。
そのままお互いの顔が見えないようにアークエイドの頭を引き寄せたまま、耳周りを指で撫でればビクッとアークエイドの身体が反応し、硬く滾った雄もグンと一回り大きくなる。
「ふふっ、ねぇ、気持ちいいの?腰揺れてるけど、刺激が物足りないのかな?クスクス。」
手の甲や手の平で優しく撫でまわせば、そのもどかしい刺激にアークエイドの腰が揺れ、耳元をくすぐる吐息が更に艶のある荒く苦しそうなものにかわる。
物足りない刺激を誤魔化すためか、催促なのか。
その顔を埋めている場所——アシェルの首筋から鎖骨にかけてピチャピチャと舐め始めた。
「ンぅ。」
アシェルが甘い声を上げれば、それに返事をするようにチュゥっと吸い付かれる。
「もぅ……僕がシてあげてるのに。……ねぇ、口が寂しいならキスしようよ。アークの唾液飲ませてよ。」
左腕の拘束を緩めると頭を上げたアークエイドと視線が交わる。
「アシェはっ……、っ……おねだり上手だな。」
「そうかな?だって欲しいんだもん。それに……アークだって、もっと気持ちよくなりたいでしょ?」
アシェルが手で包み込んだ熱棒の中でも敏感な場所を刺激すれば、見上げた顔が苦しそうな、でも確実に気持ちいい事が伝わってくる表情に変わる。
形の良い唇がアシェルの唇に落とされ、舌と共に唾液が入ってくるのをコクコクと喉を鳴らして飲む。
その音や絡める舌にアークエイドが興奮していることを感じながら、はち切れんばかりに大きくなった雄への刺激を強める。
先端から溢れるぬめりを擦りつけた手で包み込むようにして、強弱をつけながら締め上げ擦りあげれば、手の平の中でビクビクと跳ね、限界が近いことが伝わってくる。
「……っ、止めてくれ……このまま、じゃっ……。」
唇を離したアークエイドの言葉にアシェルは笑みを浮かべて、ソレを促した。
「ふふ、気持ちいいよね……イキそうなんでしょ?(手の)中に出していいんだよ。我慢せずにイって?」
言いながら筒状にした右手の蓋を作るように左手を添え、全体を包み込むようにして擦り上げる。
出るっという小さな呻き声と共に、手の平に熱い情欲の塊がドピュッドピュッと吐き出された。
そのビクビクと数度に分かれて吐き出される白濁を両手で受け止める。
はぁ、はぁと肩で息をするアークエイドが身体を起こす。
薄っすらと汗ばんだ肌に乱れた漆黒の髪の毛が張り付いていて、達したばかりのアークエイド自身はぴくぴくっと余韻に浸るように揺れていた。
熱を持ち潤んだ瞳も、淡く染まった白肌も。美男子の乱れた姿はとてつもなく扇情的だ。
白濁を出し切ったことを確認して、アシェルは吐き出された欲をこぼしてしまわないように注意しながら、アークエイド自身から手を離した。
その刺激にまたアークエイドが小さな声を漏らす。
「すごい、一杯出たね。……ちょっと待っててね。」
起き上がったアークエイドの下からスルリと抜け出したアシェルは、キッチンで手を洗い、ついでに水道水を口にする。
両手から溢れた白濁がほんの少しズボンについてしまったが、キッチンペーパーで拭っておいた。
※ちょっとドキッとするシーンで終わらせようと思っていたのに、作者の気分が乗ってちょっとキス以上の過激なシーンになりました。
あたかもBLと見間違えてしまいそうな会話の流れや、R18な描写があるので苦手な方は次の話へ移動してください。
でも、出来れば※の話も見ていただいた方が作品は楽しめると思います。(元々R18を書きたくて始めた作品です。)
次の話はお互い盛り上がったのが落ち着いてからになるのと、そのあとにアークエイド描写(相談)をいれるのであらすじは入れませんが、飛ばしてもなんとなく話は分かると思います。
***************
Side:アシェル12歳 夏
押し付けられた唇から流し込まれた果実水を飲み込み終えると、アークエイドの舌がアシェルの歯列をなぞってから唇が離れていく。
離れたと思った唇にもう一度チュッとキスされ、見上げればアークエイドの熱を持ったままの真剣な眼と、先程まで触れあっていた唇が目に入る。
「消毒……じゃないな。これも治療だから大丈夫なんだろ?」
そう問われ、衝動の喉の渇きを癒すために口移しで水分を貰ったということは治療になるのかと思い至り、アシェルは頷いた。
だがそれはアークエイドの求める答えではなかったようだ。
頷いたアシェルを見たアークエイドは、明らかに不機嫌そうな表情になる。
今度は何も含まないままアークエイドに口付けされ、唇をこじ開けるようにして舌が侵入してくる。
そのぬるりとした感触に「……ぁ……。」とアシェルが小さい声を上げた。
無理やり侵入してきた舌に、吸われるように舌を絡めとられる。
結局何故アークエイドにキスされているのか分からないまま。絡められた舌を受け入れ絡め返せばアークエイドの体重を感じ、抱き締められたことが分かる。
「……ふっ…チュゥ……ん。……はぁん、っう……。」
アークエイドの舌を吸い、得た唾液で喉を潤す。
そんな普通であれば考え付かないような行為が。衝動の渇きを癒す心地よさが頭の芯を溶かす。
ふわふわとしていく頭でその舌を求め、魔力が混じっているのかほんのり甘い唾液を求め、アークエイドの首に腕を回して口の中へ舌を押し込む。
ぴくっとアークエイドの身体が一瞬跳ねたが、そのまま何事もなかったかのようにキスは続く。
どちらからともなく唇を離せば、そこには乱れた息をした煽情的な幼馴染の顔があった。
また降ってきた唇は、今度はアシェルの耳にチュッとリップ音を立ててキスを落とす。
そして耳をペロリと舐めあげられた。
その明らかに治療とは言えない行為に与えられる快楽で、アシェルは鼻にかかったような甘い声を漏らした。
あの事件で媚薬を使った快感を知ってしまったせいで、身体が快楽に弱くなってしまっているのだろうか。
アークエイドの与えてくる刺激は、お世辞にも上手とは言えないのにとても心地いい。
まるであの事件の日を再現するように首筋を舐め始めた舌が、ぬるぬるとアシェルの肌を這う。
首筋に舌を這わせながらプチプチとシャツのボタンを外され、舌は首筋からゆっくり鎖骨へと降りてくる。
「んんぅ……ひゃん、ぁ……。」
喉の渇きと同じくらい強い快楽で頭がぼんやりしてくる。
鎖骨の周辺でアークエイドが強く吸い付き、そのピリッとした痛みにまた所有印を付けられたことを感じた。
「ぁ、駄目ぇ……痕、付けちゃぁ。……っん……見えちゃ、ぅ……。」
アークエイドの頭を押さえてイヤイヤと頭を振るアシェルを無視して、いくつも花ビラを散らせたアークエイドが満足そうに顔を上げた。
唇の周りに着いた唾液を拭うためか、熱を持った瞳でアシェルを見下ろしたまま舌なめずりをする。
そんな仕草にもドキンと心臓が跳ねる。
サラサラとしたアークエイドの漆黒の髪が乱れて垂れ、二人を包む天蓋のようになっていた。
付けた所有印を確かめるようにアークエイドは指先で肌を撫でていく。
「ココなら見えないだろ?」
「そ、そうだけど、っつ、そうじゃな……んんんっ。」
アシェルが抗議の声を上げる途中でまたアークエイドに口付けられ、遠慮なく舌が侵入してくる。
いつの間に口に含んでいたのか、また果実水が口の中に流された。
「んく……んっ……ンぅ……。」
先程の抗議の声を上げるのも忘れて、アシェルは与えられる水分を美味しそうに飲み込んだ。
二度、三度と離れた唇は果実水を含み、アシェルに口移しで渡してくる。
それを素直に飲み干し、絡められる舌を絡め返すアシェルとアークエイドの荒い息と、ぴちゃぴちゃという水音が響いた。
口移しの後、一際長く舌を絡められ吸われ、舌を絡め吸い返す。
たっぷりとアシェルの口腔内を堪能したアークエイドはゆっくりと唇を離し、頬を染めその勝気そうな眦を情けなく下げているアシェルの顔を見下ろした。
「そんな名残惜しそうな表情をされたら……止まれなくなるぞ。」
「そ、そんな表情してないっ。」
否定するポイントのずれているアシェルに、アークエイドの切れ長の瞳がスッと細められる。
その熱の籠った獲物を捕らえたかのような瞳に心臓が高鳴る。
「それは。止まらなくてもいいってことか?」
「え?あ、ひゃん!?し、下は駄目!!」
するっと太腿を撫でられアシェルは咄嗟に叫ぶ。
「キスは良いのに、こっちはだめなのか。」
太腿から膝へ、そして太腿の外側を通ってお尻、腰と、するする脚を撫でた手が離れる。
不服そうなアークエイドよりも、アシェルは大事なところを触られなかったことに安堵する。
自分から教える前に危うくバレるところだった。
「その……僕からするのはいいけど、されるのは駄目!」
そんなアシェルの言葉を聞いてアークエイドは眉を顰める。
「それはどういう?」
「僕は男同士で襲われる趣味はないから!アークが辛いなら僕がシてあげる。ちょっと絵面があれだけど、キスしてれば見えないから。だから、絶対に、ぜーったいに、適当なところで女の子引っかけて遊んだりしないでね?お年頃とはいえ、子供が出来たりしたら大変だから。」
あくまでも男同士であることを前提に主張するアシェルに、アークエイドはどうしたものかと頭を抱えたくなった。
アシェルのことが好きだと言えば、友人としての好きだと思われたのかさらりと流され。
事件のことを引き合いに出し、自分自身を大事にしてほしいと伝えるも伝わらず。
貴族のクソ野郎どもは過剰防衛なくらいの薬を使い撃退したのに、あの時アシェルを押し倒したアークエイドは受け入れられ。
今日も治療行為だからと躊躇いなくデュークに口付けしたことに嫉妬し、治療と称して手を出せば拒絶することなく受け入れられた。
そして何をどう考えたらそう思うに至ったのか、男同士で事に至ったのは性欲の捌け口にしようとしていると思われたのだ。
アシェルには、そんなにもアークエイドが節操無しの人でなしに見えるのだろうか。
しかも拒絶されたのはアークエイドと肌を合わせることというわけではない。
あんなに甘い声で鳴いて乱れておきながら、アークエイドが主導権を握ってキスよりも先の行為に及ぶことを拒否されただけだった。
つまり、アシェルに主導権があれば身体の関係を持つのは構わないということだ。
「適当な女と遊んだりしない。」
とりあえず遊び人だと思われたくなくてそれだけ口にすれば、アシェルがほっとしたような表情で笑った。
「それ聞いて安心した。……ねぇ、またお水頂戴?」
甘えた声でおねだりしたアシェルは、アークエイドの腰に腕を回し起き上がれないようにしてしまう。
その意味を正しく受け取ってくれたアークエイドが、果実水を口に含みアシェルに口付けしてくれる。
美味しい液体をコクコクと飲み干しながら、左手はアークエイドの腰に回したまま、右手を苦しそうなアークエイド自身に伸ばした。
そこまでは予想していなかったのか。急にデリケートな場所に触れられ、アークエイドが腰を引こうとするのを感じる。
腰に回した左手で逃がさないようにして、さっとズボンのチャックを下ろし、その開いた隙間から手を入れ下着を掻い潜り、昂りを見せるアークエイド自身をくつろげさせた。
その手際の良さにアークエイドが慌てて唇を離そうとするのを感じ、腰に回していた左手で漆黒の頭を引き寄せる。
「んっ、ま……待てっ……っ。」
キスどころではなくなったアークエイドの慌てる姿が可愛く見えて、アシェルは笑いながらアークエイドの頭をぐっと引き寄せて耳元で囁く。
「クスクス、だーめ。待たない。……ほら、もうこんなにおっきくなってる。……ふふ、僕の手、気持ちいいでしょ?」
「……っ、ふっ……。」
ゆっくり優しく意識させるように耳元で言いながら、右手で熱を持つアークエイド自身を撫で上げ、その膨らんで敏感な先端を擦り上げる。
びくりと身体を揺らすアークエイドの唇から苦しそうな声が漏れた。
そのままお互いの顔が見えないようにアークエイドの頭を引き寄せたまま、耳周りを指で撫でればビクッとアークエイドの身体が反応し、硬く滾った雄もグンと一回り大きくなる。
「ふふっ、ねぇ、気持ちいいの?腰揺れてるけど、刺激が物足りないのかな?クスクス。」
手の甲や手の平で優しく撫でまわせば、そのもどかしい刺激にアークエイドの腰が揺れ、耳元をくすぐる吐息が更に艶のある荒く苦しそうなものにかわる。
物足りない刺激を誤魔化すためか、催促なのか。
その顔を埋めている場所——アシェルの首筋から鎖骨にかけてピチャピチャと舐め始めた。
「ンぅ。」
アシェルが甘い声を上げれば、それに返事をするようにチュゥっと吸い付かれる。
「もぅ……僕がシてあげてるのに。……ねぇ、口が寂しいならキスしようよ。アークの唾液飲ませてよ。」
左腕の拘束を緩めると頭を上げたアークエイドと視線が交わる。
「アシェはっ……、っ……おねだり上手だな。」
「そうかな?だって欲しいんだもん。それに……アークだって、もっと気持ちよくなりたいでしょ?」
アシェルが手で包み込んだ熱棒の中でも敏感な場所を刺激すれば、見上げた顔が苦しそうな、でも確実に気持ちいい事が伝わってくる表情に変わる。
形の良い唇がアシェルの唇に落とされ、舌と共に唾液が入ってくるのをコクコクと喉を鳴らして飲む。
その音や絡める舌にアークエイドが興奮していることを感じながら、はち切れんばかりに大きくなった雄への刺激を強める。
先端から溢れるぬめりを擦りつけた手で包み込むようにして、強弱をつけながら締め上げ擦りあげれば、手の平の中でビクビクと跳ね、限界が近いことが伝わってくる。
「……っ、止めてくれ……このまま、じゃっ……。」
唇を離したアークエイドの言葉にアシェルは笑みを浮かべて、ソレを促した。
「ふふ、気持ちいいよね……イキそうなんでしょ?(手の)中に出していいんだよ。我慢せずにイって?」
言いながら筒状にした右手の蓋を作るように左手を添え、全体を包み込むようにして擦り上げる。
出るっという小さな呻き声と共に、手の平に熱い情欲の塊がドピュッドピュッと吐き出された。
そのビクビクと数度に分かれて吐き出される白濁を両手で受け止める。
はぁ、はぁと肩で息をするアークエイドが身体を起こす。
薄っすらと汗ばんだ肌に乱れた漆黒の髪の毛が張り付いていて、達したばかりのアークエイド自身はぴくぴくっと余韻に浸るように揺れていた。
熱を持ち潤んだ瞳も、淡く染まった白肌も。美男子の乱れた姿はとてつもなく扇情的だ。
白濁を出し切ったことを確認して、アシェルは吐き出された欲をこぼしてしまわないように注意しながら、アークエイド自身から手を離した。
その刺激にまたアークエイドが小さな声を漏らす。
「すごい、一杯出たね。……ちょっと待っててね。」
起き上がったアークエイドの下からスルリと抜け出したアシェルは、キッチンで手を洗い、ついでに水道水を口にする。
両手から溢れた白濁がほんの少しズボンについてしまったが、キッチンペーパーで拭っておいた。
0
あなたにおすすめの小説
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
【ご報告】
2月28日より、第五章の連載を再開いたします。毎週金・土・日の20時に更新予定です。
また、誤字脱字の修正および一部表現の見直しを行いました。ただし、記載内容の趣旨に大きな変更はございません。
引き続きよろしくお願いいたします。
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
拾った年上侯爵が甘え上手すぎて、よしよししてたら婚約することになりました
星乃和花
恋愛
⭐︎火木土21:00更新ー本編8話・後日談8話⭐︎
王都の市場で花屋をしているリナは、ある朝――
路地裏で倒れている“美形の年上男性”を拾ってしまう。
熱で弱っているだけ……のはずが、彼はなぜか距離が近い。
「行かないで」「撫でて」「君がいると回復する」
甘えが上手すぎるうえに、褒め方までずるい。
よしよし看病してあげていたら、いつの間にか毎日市場に現れるようになり、
気づけば花屋は貴族の面会所(?)になっていて――
しかも彼の正体は、王都を支える侯爵家の当主だった!?
「君は国のために必要だ(※僕が倒れるから)」
年上当主の“甘え策略”に、花屋の心臓は今日ももたない。
ほのぼの王都日常コメディ×甘やかし捕獲ラブ、開幕です。
世間知らずな山ごもり薬師は、××な騎士団長の性癖淫愛から逃げ出せない
二位関りをん
恋愛
平民薬師・クララは国境沿いの深い山奥で暮らしながら、魔法薬の研究に没頭している。招集が下れば山を下りて麓にある病院や娼館で診察補助をしたりしているが、世間知らずなのに変わりはない。
ある日、山の中で倒れている男性を発見。彼はなんと騎士団長・レイルドで女嫌いの噂を持つ人物だった。
当然女嫌いの噂なんて知らないクララは良心に従い彼を助け、治療を施す。
だが、レイルドには隠している秘密……性癖があった。
――君の××××、触らせてもらえないだろうか?
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
大金で買われた少女、狂愛の王子の檻で宝石になる ―無自覚な天才調合師は第二王子の婚約者(虫除け)を演じることになりました―
甘塩ます☆
恋愛
「君を金貨三十枚で買ったのは、安すぎたかな」
酒浸りの父と病弱な母に売られた少女・ユナを救ったのは、国中から「放蕩王子」と蔑まれる第二王子・エルフレードだった。
「虫除けの婚約者になってほしい」というエルの言葉を受け、彼の別邸で暮らすことになったユナ。しかし、彼女には無自覚の天才調合師だった。
ユナがその才能を現すたび、エルの瞳は暗く濁り、独占欲を剥き出しにしていく。
「誰にも見せないで。君の価値に、世界が気づいてしまうから」
これは、あまりに純粋な天才少女と、彼女を救うふりをして世界から隠し、自分の檻に閉じ込めようとする「猛禽」な王子の物語。
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる